スノーボードの板の選び方:基礎項目を全網羅【初心者完全ガイド】
はじめてのスノーボードの板選びはともてワクワクしますよね!レンタルボードから卒業!俄然、やる気が出てきます。ただ、正しいスノーボードの板の選び方を知っていますか?
「スノーボードを買いたいけど選び方が分からない・・・」と困っている人も多いと思います。そのままだと、自分に適していない板を購入して上達の妨げになることもあります。
この記事では、初心者が知っておくべきスノーボードの板の選び方に必要な情報をまとめています。
【スノーボードの板選びに必須知識】
- 目標・目的を考える
- 形状・シェイプについて
- 板の硬さについて
- 適正な長さについて
これら4つは必ず押さえておきたい内容となっています。さらに深堀りすると以下の点を見ていきます。
- 板のウエスト幅
- 板の重さ
- インサートホール
- メーカー
さらにいえば、初心者と中級者以上が知るべき長さは違っています。中級者以上になるとより専門的な知識を知って板を選ぶとよりフィットするスノーボードを手に入れられますね!
などなど、スノーボードの選び方にはさまざまな点に気を付ける必要があります。この記事を読むことで自分に合ったスノーボードの判断ができるようになるのは、もちろんスノーボードに関する知識が向上すること間違いないでしょう!
スノーボードの選び方について、見るべきポイントをすべてまとめています。自分に合った板を選ぶことで上達も早くなること間違いないです。失敗しないためのスノーボードの選び方を抑えておきましょう!
①取り組むジャンルを考えると割りと絞れる。
スノーボードの選び方には、さまざまありますが「自分の目標・目的」で選ぶ人も少なくありません。むしろ、板の選び方よりも個人的にはスノーボードで取り組みたいジャンルを考える方が重要だと考えています。
ジャンルが分からなければ、ターンをできるようになりたいなど具体的に何ができるようになりたいか考えてみてくださいね。
グラトリに取り組む方はグラトリ向きの板、カービングのみ極めたい人はハンマーヘッドの板、フリーランを楽しみたい方は選択肢は千差万別!というように、これは一部です。
以下、ジャンル(目的)について基本的な考え方をまとめました。
フリーライディング
フリーライディングではオールマウンテンに対応できる最も基礎といえる滑り方ですね。このフリーライディングですが、自分の身長に合わせた適正なサイズを選びましょう。誰もが通る道ですね!オールラウンドな板を以下の記事で紹介しています。
カービング
カービングメインで板を選ぶときには5つの点を考える必要があります。ザックリいえば、キャンバー構造・ディレクショナルツイン・フレックス固め、ウエストが細いという板が向いています。
カービングの板の選び方について、さらに詳しいことは別の記事でまとめていますので、そちらをご覧ください!
ジブ
パークでジブをメインに遊ぶときには適正サイズよりも短めの板を選びます。雪上からアイテムに飛び乗り板を真横にするシフトという動作を行うことが多いです。
このシフトは板が短ければ短いほど行いやすいです。短ければ良い!と言うものでもありませんが、極端に短いとアイテムに入る前のアプローチでバランスを崩すことで不安定になるため短いのはNGです!
あとはキッカーも踏まえてジブ向きな板を選んで行く必要があります。ジブ向きな板も別記事でまとめています。
グラトリ
グラトリもジブと同じように板が短い方がトリックしやすいです。連続してトリックを繰り出すこともあるため、操作性を第一に考えます。ただ短すぎると安定感がなくなるため、逆にトリックしづらいということもあります。
そのため、適正サイズよりも1サイズ短い板を選択するといいですね。板の反発を利用して繰り出すトリックもあるため長さの選択はシビアになりましょう!以下の記事もグラトリ向きの板を選ぶ参考にしてください。
キッカー
キッカーについては適正サイズからワンサイズ長めの板を選びましょう。短い方がスピン系のトリック・グラブはしやすくなりますが、アプローチを安定させることが優先です。そのため、おすすめは少し長めの板をおすすめします。
ハーフパイプ
ハーフパイプですが、長い板がおすすめです。その理由としてはボトムで安定して加速することができるからです。ハーフパイプで、Uの字の底のことをボトムといいますが、そこで加速ができるかどうかでエアーの高さに影響が大きくあります。
何度もいろんなひとが滑っているとボトムもあれるために長い方がいいですね。またハーフパイプはかなりの速度が出るため長い方が滑りが安定させやすいです。
パウダーラン
パウダーランは滑る場所によって変わります。木が生い茂っていない雪面を滑る場合には適正サイズから長めが好まれています。逆に気が多く間を滑るような場合には短い板が好まれます。小回りが利いた方が気をよける、素早いクイックな動きができますからね。
もちろん、普段使っているフリーラン用の板を使用しても良いですが速度が無くなると沈みます。雪の上で浮力をより受けるためにパウダーボードは存在しています。バックカントリーのようなパウダー好きな人は、パウダー用の板を使い分けていることが多いですよ!
上記のジャンルによって適した板の選び方が変わってきます。初心者でどの板を選べば良いのか分からない場合は、スノーボード初心者向けおすすめ板を紹介しています。初心者板の選び方については、この記事の最後で取り上げています。
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②形状・シェイプについて
スノーボードの板には、パウダー、カービング、フリーライディング、パークスタイル、グラトリの5つに分けることができます。さらに細かく分けることができますが、それはあとに書いているので読み進めてくださいね~!それぞれ選び方がありますので!
スノーボードは用途や滑る斜面によって板の性能に違いがあります。自分が求める滑りに合った板を選ぶことで性能を最大限引き出すことができます。
さらには、初心者であれば形状(ベント)・シェイプ(外周の輪郭)・硬さ(フレックス)を見ていきましょう。中級者以上になると接雪長(雪面と接する)なども見ていきます。これらのことをすべてまとめています!
- パウダー:新雪を滑るに特化した板
- フリーラン:スキー場を自由に滑るに適した板
- パーク:スノーボードパークでジブやキッカーに適した板
- グラトリ:グラウンドトリックに向いている板
- カービング:エッジコントロールが機敏な板
それぞれに適した板があり、その中でも特徴が細分化されています。
5つの形状(ベント)
スノーボードの形状(ベント)は、平なところにスノーボードを置いて真横から見たときの板の反り方です。この反り方には大きく分けて5つあります。これがスノボーの板の選び方でも最重要といっても過言ではありません。
- キャンバー
- ロッカー
- フラット
- ダブルキャンバー
- ハイブリッドキャンバー
別の記事でスノーボードの形状についてまとめた記事もあります。メーカーによって形状の細かな違いや呼び名が異なる場合もありますが大枠として5種類あると理解すれば問題ないです。それでは、形状について特徴をサクッとまとめてみました。
スノーボードの形状:キャンバー
キャンバーとは、スノーボードが開発されたときに採用された最もベーシックな形状です。雪面をしっかりと捉えることができるため、滑りに安定感を出すことができます。ただ、エッジがしっかりと雪面を掴むため、うまく扱わないと逆エッジのリスクが高まります。
また、板に反発がありグラトリでは弾き系トリックで高さが出しやすいです。オールラウンドに汎用性がある形状で、ボードの硬さによってはさまざまなジャンルに対応できます。
僕はキャンバーボードが大好きです!ただ、昔よりキャンバーを採用しているモデルは減少傾向で寂しい…。
5つの中では、最も扱いが難しい形状ですね。キャンバーの反り具合を変えることで(Highキャンバー・Lowキャンバーなど)をリリースしているメーカーもあります。
スノーボードの形状:ロッカー
ロッカーはキャンバーと全く逆の性能を持つ形状となります。ノーズとテールが反りあがっていることで、なるべく雪面を掴まないように設計されています。そのため逆エッジは、かなり軽減されています。
今では絶滅危惧種と言っても良いかもしれないくらい見かけることが少なくなりました。僕が知っている限りでも両手ないくらいのモデルしか思い浮かびません。
新雪では普通に荷重しても板が浮いてくるためパウダーボードで採用されるケースがあります。ただ、それもパウダーロッカーという形状に置き換わっています。僕は、ゲレンデを滑る上ではまず選ばないですね(ジバー・乗り系専門グラトラーであれば選ぶことがあるかも?)。
スノーボードの形状:フラット
フラットは、雪面を水平に掴む形状をしています。いうならばキャンバーとロッカーの中間に位置する形状になります。よく初心者向け、グラトリ向きと言われていますね。
かなりキャンバーと比べてエッジがかかりにくいため操作性は抜群です。キッカーでは反発が少ないために、オーリーがしづらい、タイミングを取りにくいという面が多少あります。
フラットは操作性が良いため初心者にはおすすめな形状の1つです。
ただし、グラトリなどの細かい動きをするような場合は安定感があり相性が良いですね。多少の新雪であれば反りがない分、乗りやすい点もキャンバーとは異なる特徴ですね。
スノーボードの形状:ダブルキャンバー
ダブルキャンバーは、キャンバーとロッカーの長所を合わせた板です。キャンバーよりも逆エッジが軽減、ロッカーよりもしっかりと雪面を掴むことができます。ハイブリットキャンバー、フライングV、(BURTON)、ガルウィングもこのダブルキャンバー系です。
センターはロッカー両足下はがキャンバーという形状になりある程度反発がある板。板の回しがスムーズに行えるのに、しっかりと反発があるというボードです。雪面をエッジで捉える感覚はキャンバーよりも劣る部分があります。
僕の大好きなキャンバーから乗り換えている人も多数いる形状です。まだ、乗り換える気はありません!
最近ですが、どこのメーカーでも採用されている板で、そのシェアを伸ばしています。扱いやすさ、オールジャンルで性能を発揮できるため人気がありますね。別の記事ではおすすめのダブルキャンバーボードをお伝えしています。
スノーボードの形状:ハイブリッドキャンバー
ハイブリッドキャンバーは複数の形状が合体した形状です。近年、ハイブリッドキャンバー形状のボードがかなり増えています。一言でハイブリッドキャンバーといえど、その数は僕は把握しきれていません。
ただ共通する特徴として、キャンバーのグリップ力がありつつも、エッジのかかりを軽減させることに成功しています。そのため幅広いジャンルに対応できます。初心者向けの板から上級者向けの板、ハイエンドなカービングモデルまでレベル問わず採用されています。
僕が大好きなキャンバーボードの勢力図が塗り替わった犯人はコイツです。
ほとんどのメーカーにもハイブリッドキャンバーのラインナップがあると言っても過言ではありません(ハイブリッドキャンバーと呼ばないメーカーもある)。他の記事でおすすめなハイブリッドキャンバーについてまとめた記事もあります。
番外編:フラットロッカー(パークロッカー)
ロッカーよりはフラット面があるため、エッジグリップ力があります。そして逆エッジはロッカー並みに起きにくい形状ということが言えます。ジブロッカー、ジブキャンバー、パーティーロッカーなどと呼ばれています。
パークアイテム・ストリートに特化したボードです。センターがフラットの為に安定感が良いことからレール・ボックスでは、安定したランディング、プレスができますね。
形状をジャンルごとに評価してみた【注意事項あり】
形状について詳細な違いを知りたい場合にはスノーボードの形状の選び方も参考にしてください。以下、スノーボードの選び方として形状の適性を表にまとめました。
グラトリ | カービング | フリーラン | パーク | パウダー | |
キャンバー | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ✕ |
ロッカー | △ | × | △ | ◎ | ◎ |
フラット | ◎ | △ | ○ | △ | △ |
ダブキャン | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
ハイブリッド | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
シェイプは基本的に4種類
スノーボードのシェイプですが、板を置いて真上から見た輪郭のことです。よく形状と混同して覚えている方もいるため注意してくださいね!このシェイプには4種類あります。
- ツインチップ
- ディレクショナル
- ディレクショナルツイン
- アシメトリー
あと+αとしてパウダーボードのシェイプがあります。ここでは軽く解説していきますが、さらに深い説明については以下の記事を参考にしてくださいね。
ツインチップ
ツインチップですが、左右対称に作られているスノーボード。そのため、レギュラースタンス、スイッチスタンス(滑り辛い方向)でも滑りやすい設計になっています。
さまざまなジャンルで採用されているオーソドックスなシェイプ。パーク、グラトリ、フリーランなどで使われていることが多いです。最も見かけるシェイプですね。
ディレクショナル
ディレクショナルとは、ノーズ側が長いスノーボード。そのため基本のスタンスにすると板の後方に重心があります。ノーズが長いことで板がコントロールしやすくなります。
ただ、スイッチスタンスとなると滑りにくさを感じることもあります。パウダー、カービング、エントリー(入門)モデルで採用されていることが多いです。
ディレクショナルツイン
形状はツインチップと同じですが、センター位置がややテールよりにあります。そのため、スタンスが後ろにあることで、ディレクショナルの要素も加わるシェイプです。
推奨位置がセンターよりやや後ろになるため、もちろんノーズが長くなりターンのきっかけも得やすいです。カービング、パウダー、初心者向けなどで採用される頻度が多いシェイプです。
アシンメトリー
アシンメトリーとは左右非対称のスノーボード。そもそも体のバランスは左右非対称のため、シェイプも非対称であっても問題ないという考えから開発されています。そこまで採用しているモデルは多くないですが、取り入れているメーカーもチラホラ見かけます。主に、フリーライド、パーク向けで採用されている傾向があります。
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③硬さ「フレックス」と「トーション」
スノーボードでも最も重要と考えている人も多いかもしれない硬さですが、柔らかい・普通・硬いという3つに分けて解説していきます。
硬さ具合によって、用途や特徴が異なるので、これを間違えると大変なことになりますよ!ちなみに硬さのことを「フレックス」と表記していることもあります。
ソフト・ミディアム・ハードと段階を分けていることもあります。あとは1-10(1が最も柔らかい)という数値で表記していることも多いです。
ソフト
柔らかい板は、操作性が良いことが大きなメリットです。板が柔らかいとコントロールしやすいです。
グラトリのように板をしならせ反発を利用する、押し付けた(プレス)状態のままにしておくトリックなどに好まれます。初心者にも柔らかめの板がおすすめです。
ミディアム
ミディアムの板ですがオールマイティにこなすことができます。グラトリであれば弾き系トリック、キッカーは10メートル級、フリーランにもおすすめの硬さ具合です。
とりあえず、いろんなジャンルにチャレンジしたいという人はフレックスがミディアム(5前後)がおすすめです。
ハード
硬い板ですが、コントロールがシビアになるため中級者以上が選択する板です。というよりも、ハーフパイプ・高速カービング・ビックキッカーなど、取り組む方が選び板です。
初心者が選択肢に入れることはまずなスノーボードの硬さになります。硬い分、力が伝わりやすくて、ちょっとしたことでボードが反応してしまいます。
ボードの選び方は硬さも要注意!
スノーボードの硬さを確認する方法ですが、商品の数値では分からないこともあります。各メーカーが独自の数値を出しているため目安と考えるべきですね。
本当であれば、実際に試乗して決めるのが良いですが、、、そうはいきません。当ブログではボードの個別記事にて硬さの目安もお伝えしています。
手軽に硬さをチェックするには、スノーボードショップに行くことをおすすめします。実際に曲げてみれば分かることです。ボードの先をしっかりと持って、反対側を地面につけます。そして真ん中あたりを押してみましょう。
するとボードはカンタンに曲がります。手を離すと反動で元の形に戻ります。硬さも重要ですが、この反発の強さもこだわるひとはこだわります。どんなに強くおしても壊れることはないので、その点はご安心ください!
実際にスノーボードの硬さをチェックすると「こんな板で違うのか!」と驚くほど違います。同じ数値でもメーカーによって変わりますので、硬さが気になる場合はショップへ行くのがベストですね。
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④長さについて
スノーボードの長さにつていは一般的には自分の身長よりも15㎝から20㎝くらい短い板を選べば良いといわれています。これは超ザックリした板の長さの決め方ですね。
短い目だとコントロールしやすい、長めだと滑りに安定感があるとビギナーであれば覚えていれば問題ないですね。たとえば、身長170cmであれば板の長さは150-155cm。また、グラトリなどのジャンルではさらに短い板を選ぶこともあります。
中級者以上になると別の点も見ていくとスノーボード選びも楽しくなりますよ!
身長別のおおよその長さ目安
身長 | 180㎝前後 | 170㎝前後 160㎝前後 | 150㎝前後 |
板の長さ | 自分の身長より マイナス20㎝ | 自分の身長より マイナス15~20㎝ | 自分の身長より マイナス10~15㎝ |
上記の目安を元に身長別に板の長さを考えました。以下、参考的な数値として基準としていただけたら幸いです。あとは、取り組むジャンルによっても長さの考え方は変わってきますのでご留意ください。
身長 | 板の長さ |
---|---|
180cm | 160cm前後 |
175cm | 155-165cm |
170cm | 150-155cm |
165cm | 150cm前後 |
160cm | 147cm前後 |
155cm | 145cm前後 |
150cm | 138cm前後 |
長さについて、より専門的に詳しくまとめたボードの長さに特化した記事があります。細かな身長・体重別に基準となるサイズを掲載しているため参考数値としてください。
中級者の選び方は全長・接雪長・有効エッジに注目
- 「全長」=ボード全体の長さ
- 「接雪長」=実際に雪面に付いている長さ
- 「有効エッジ」=ノーズの一番太い部分からテールの一番太い部分までの長さ。
板の長さについて細分化すると上記のように分けることができます。ここで注目するべきは「有効エッジ」です。この有効エッジは板の全長が同じでも長さが違ったりします(節雪長も違います)。
基本的には、この長さが長いか、短いかで板のコントロールのしやすさが変わってきます(ほかの要素もあります)。
身長×0.7が基準数値(例.身長170cm×0.7=119cm)
*大抵の場合は119cm⇒1190ミリメートルでカタログに記載があります。
さらに、詳しいことはマニアックな話になるためスノーボードの有効エッジの見方についてまとめています。
こだわりを持って板選びしたいなら有効エッジはとても重要なチェックポイントです!
子ども用スノボーの長さや選び方は?
子ども用のスノーボードの長さについては、これまでの基準と同じですが、まだ身長が100cmにも満たない場合は、基準があてはまりません。
身長が80cmであれば80cmの長さの板でも問題ないです。さらに詳しく子どもの板の長さについてまとめています。
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⑤ウエスト幅について
ウエスト幅においても、板の全長が同じでも違います。このウエスト幅まで気にしたことがない人が多いかもしれませんね。
このウエスト幅ですが、さまざまな幅のモノがリリースされているため基準となる数値はありません!ウエスト幅ですが、以下のように間違った認識をしている方も多いです。
- ウエスト幅が太い=曲がりにくい
- ウエスト幅が細い=曲がりやすい
さらにスノーボードのウエストについてマニアックにまとめた記事もあるため参考になれば幸いです。
ウエスト幅に含めて「サイドカット(Sidecut.R)」「サイドウォールスラント(SIDE WALL SLANT)」を考慮していく必要があります。
サイドカットとサイドウォールスラント
サイドカットですがカンタンにいえば板のクビレ具合です。専門的にいえば、円の半径の数値です。たとえば、サイドカット8000という板は、そのくびれに沿って円を描くと半径が8メートルの円を描きます。
ウエスト幅より「サイドカット」が曲がりやすさの割合として重要になっていることが分かりますよね。サイドカットの数値が小さいと小回りが利く、大きいと直線的な動きが安定する特徴があります。
サイドウォールスラントですが、聞いたことがありますか?ほとんどのメーカーではこの数値は掲載していないです。MOSSは掲載しています。これは「エッジ側面の角度」です。
このサイドウォールスラントの数値が記載されている場合は、角度が大きいほど先が尖がっていることになります。5度と30度だと30度の方は鋭角になります。以下のことがいえます。
- 30度:先端が尖っているため雪面に刺さりやすい・グリップしやすい⇒曲がりやすい
- 6度:先端が太いため板に刺さりずらい・グリップしずらい⇒曲がりにくい
ここではこれで終わりますが、さらに詳細に知りたい場合には以下の記事でも詳細なことをまとめているので、ご覧くださいね!ここまで知っていれば、マニア・プロレベルの知識ですね~!
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⑥板の重さについて
板のウエイトですが、これはグラトリに取り組む方であればかなり気にする点ですね。ほかの人はそれほど重視することではありません。
グラトリ向きに制作されている011・YONEXの板はかなり軽いです。あとは海外メーカーになれば重たいものが多い傾向があります。どうしても海外メーカーのため、日本人向けに制作されていません。
日本人より体格に恵まれている外国人ですから、多少板が重くなってもそれをカバーする筋力があります。スノーボードの重さを気にするのは、日本独特の文化でもあるグラトリぐらいですね。
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⑦体重と長さについて
スノーボードを選び時に体重を考慮する必要があるのか?という疑問を見かけることがありますが、基本的には気にする必要はありません。
適正体重についてはあまり公開されていることはありません。身長ベースで標準体重より重くても全く気にする必要はありません。
体重が標準体重よりもあまりにも重い場合は、ワイド幅なボードを選ぶことで滑りを安定させることを考えるべきです。ただ、基本的には気にすることはありません。
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⑧インサートホール(ネジ穴)は4種類
インサートホールですが、ビンディングとボードを固定するために空いているネジ穴のことを言います。このインサートホールには4種類があります。間違った板、ビンディングを買ってしまうと設置できなくなります。くれぐれも自身で板を買う場合にはご注意ください!
「2×4」が最も多くのスノーボードで採用されています。次に「4×4」ですね。そして「3D」「Channel」です。ここで注意しておくべきはビンディングとの相互関係です。
もしBURTONの板を買う場合には絶対にこのインサートホールのことは理解してください。ChannelについてはBURTONのみが採用しています。以下、相互関係を表にしているので参考にしてください。
板のインサートホールの形によっては、ビンディングのシステム次第で付けることができたりできなかったりします。BURTONを買わないのであれば、それほど気にすることではなりません。多くの板が「2×4」「4×4」を採用しています。
BURTONのビンディングを検討している人はさらにBURTONのビンディングの特徴をまとめている記事があるため、そちらも参考にしてください。
⑨安い板でも良いのか?
スノーボードには激安な価格で販売されている製品もあります。たとえば、ボード、ブール、ビンディング3点セットで3万円。大概のものがレンタルで使われているような品質があまりよろしくないものです。
本当に初めは激安板でも構わないと思います。ただ、滑っていると良い板を買いたくなるものですから、初めからもう少し予算を用意してメーカーのエントリー(入門)モデルを購入する方が個人的にはおすすめです。
⑩メーカー・ブランドから選ぶ
スノーボードにはさまざまなメーカーがあります。国内外で100以上はありますよね。同じように見えるかもしれませんがメーカー・ブランドによってスノボーの特徴が異なります。
たとえば、BURTON、SALOMON、K2、Headなどが初中級者向けモデルが豊富です。スノーボードでも世界を代表する大手メーカーですから商品のラインアップもビギナーからエキスパートまで揃えています。
国産が良いなら、NOVEMBERやYONEXなど人気です。日本人が作っているために日本人に合ったボードを作成しています。国産メーカーと海外メーカーを比較すると同じフレックスの表記でも海外メーカーの方が固く感じることが多いです。
マニアックにな話になると011、MOSS、Rice28など高性能な板のみを取り扱うメーカーも存在しています。以下より、各種メーカーの板をレビューしています。
初心者向けスノーボードの選び方
ここで、初心者向けスノーボードの選び方について触れたいと思います。個人的におすすめするのは「フラット」の板です。平らな板で地面にピッタリとしています。
真っ平らなので安定性が高いのと、強い力で踏み込みをしなくても簡単に板の操作ができる利点がある点がおすすめな理由になります。そのためフラット形状を基本として以下の点も気にしながら選んでみましょう。
初心者向けには柔らかい板が最適!
フラット形状の板は基本的には柔らかいです。ですが中には若干硬い板もあるので注意してください。柔らかいことで板の操作性がUPします。
初心者は板の操作性を重視するべきだと僕は考えていますので、柔らかめをおすすめします。数値的にはフレックスが5(10段階)までが妥当ですね!
スノボ初心者の方はなるべく軽い板を!
重さについては、それほど気にすることはないと重さの項目で書いています。ですが、突き詰めると重さも重視するべきです。そこまで敏感になることはありませんが、軽いと扱いやすくなるのは間違いないです。
スペックだけでベストな板を選ぶのは無理っす!
スペックだけでベストな板を選ぶのは正直にいって難しいです(笑)そうは言っても仕方ないですけどね。板を選ぶときには、これまで解説してきた、長さ、形状、シェイプ、重さなど見ていきます。
これを目安としてショップに行ったところで店員に尋ねても自分に向いてそうな板を買うことになるでしょう。自分で買ったとしても同じことです。
初心者の人が自分に適したスノーボードをスペックで買うためには、自分の課題に対して適した数値を出す必要がありますが、、、これはプロレベルでも難しいことです・・・。
何が言いたいのかといえば「一度目の買い物で最高の板を買うことはできない」と理解しておくべきです。乗っていると「次はこんな板が欲しいな」と思うようになってきます。ということを2度3度と購入していくことで自分に合ったスノーボードが理解できるようになります。
そのため、初めから高級な板を買わないことが失敗しない初心者の選び方になります!「そこそこ、ほどほど」のお値段のものを狙うことをおすすめします。
高いスノーボードは性能が良い?
よく聞かれることなんですが、高いスノーボードは性能が良いのか?です!高いんだから良いに決まっている!と思うかもしれませんが、そうとも実は限りません。ただ、違うメーカー同士で比べると品質が違いうため、ここで話すのは同一メーカー内の板ということでご理解ください!
基本的には高級なモデルほど上級者向けになっています。そのため初心者にとっては扱いづらい可能性が高いです。初心者はこの点をよく注意してくださいね。
高くなれば高くなるほど、良いソール素材を使っています。そのため、繊細なソールが多くメンテナンスに手間がかかることが多いです。ぶっちゃけ初心者には負担ですからね~。初めは安価な板でも十分に楽しむことができます!
レギュラーとグーフィー?あなたはどっち?
レギュラー・グーフィーについては、板の選び方ではとくに関係ありませんが、知識として知っておくべきことかと思います。これまメインスタンスの方向を占めています。
- レギュラー:左足を進行方向にして滑るスタンス
- グーフィー:右足を進行方向にして滑るスタンス
このメインスタンスとは反対で滑ることをスウィッチといいます。キッカー、ハーフパイプなどでは、このスタンスによってトリックの難易度が変わってきます。
どちらのスタンスでも遜色ない滑られるようになることが理想ですが基本的に向き不向きが出てきます。まずはメインスタンスで上達して、逆のスタンスを練習してきましょう。
スノーボードの選び方|気になることQ&A
特に違いはありません。大抵のメーカーにはレディースモデルがあるので、その中で、これまで解説したことを見ていきましょう。敢えていうのなら板の硬さには注意してください。脚力に自信がない方は柔らかい板にしましょう。
どのジャンルが良いか分からない場合は、オールラウンダーな板を選びましょう。滑っていく内に自分がメインとして取り組みたいジャンルが出てきます!
個人的な意見としてサイズ感が合うのであれば問題ないと考えています。ただ、レディース専用モデルよりもメンズ向けはフレックスが硬い傾向があります。フレックスの数値を見ることをおすすめします。
ついにスノーボードを購入してみよう!
ここまで解説したことをなんとなーーーく理解しながらまずは板を見ていきましょう。これが良いなと感じたスノーボードをブックマークしながらピックアップしてくださいね!スノーボードの多くが限定生産されているため数量が限定的です。
人気のあるボードは早いうちに売れきれます。とくに国産メーカーが人気がある板(MOSS・011・ALLIANなど)は早期予約でしか受注を受けていないこともあります。メーカーでは在庫しないことも多いです。
楽天市場ではスノーボード特集が組まれているので、そちらで板を見ていくのも良いですね!
理想的な購入方法について
ぶっちゃけた話ですが、初めて買うスノーボードは安価なもので構わないと思います。スノーボードを本気で取り組む!ということであれば、経験者に聞くのが良いですね。ショップ店員に聞くと利害があるため、店が推しているスノーボードをやけに進めてくることろもあります。
ベスト選び方は実際にそのスノーボードを試乗することですが、なかなかそれはできないことが多いですね。そうなると以下の方法を検討するのもありです。
エキスパートレンタルを利用してみてる
全てのゲレンデでできることではありませんが、エキスパートレンタルを利用して実際の板に乗ることで、それと近いスペックのスノーボードを買えば想像の範囲を超えることはないです。
有名なゲレンデには「エキスパートレンタル」があり、最新のスノーボードで滑ることがdけいます。エキスパートときて上級者向けと思うかもしれませんが、必ずしもそうだとは言いません。ビギナーに向けて揃えていることも多いため、有名メーカーの板を試し乗りしたいときはぜひ検討してみましょう。
スノーボードのシェアリング
最近スタートしたサービスですが、月額でスノーボードを長期レンタル・試乗することができるサービスも存在しています。スノーボードをシェアリングできるというサービスです。
シェアリングエコノミーといえば、車・自転車・宿泊施設などで活用されているビジネスモデルです。その考え方を始めてスノーボードに適応させたのが“eFit-B”です。
運営はプロスノーボーダーの加賀大貴が行なっている事業になります。ただ、シェアリングなのでマイボードではないため、所有している感は全然ありませんよね。
①⽉額契約(12,500円)により最新のスノーボードを⻑期レンタル・試乗することができます。
②契約期間⽉内であれば何回でも他のボード乗り換えできます。
③ボードは常にメンテナンスの⾏き届いた状態でお届けします。
出典:https://efitb.com/
旧モデルになると、どれくらい価格が下がりますか?
安く買いときに検討するのは旧モデルです。この質問はよく聞かれますが、価格的には半額程度になるモデルもあります。時期は夏ごろですね。ただし、型落ちを狙う場合には種類が少なくなっていることを理解しておくべきです。
欲しい板がないことも多々あります。受注生産品ですから、人気がある板は予約段階でなくなることもあります。狙う板が海外メーカーのビギナーモデルであれば生産数が多いために夏になっても型落ちがあることも多いですね。こればっかりは運次第です!
面倒なことをしたくないなら
スペック調べて、ショップに行って、試乗会に、、、、ということが面倒だ!という方も多いと思います。そこで僕のおすすめを紹介しておきますね!
安い三点セットを選んでみる
スノーボードの板・ビンディング・ブーツを3点セットとして販売していることも多いです。ビギナーで初めてスノーボードを購入する場合には、セットを買うことも検討してみましょう。
それぞれの相性を合わせて販売しているため、間違いないですね。K2,Headなどがおすすめになります。別記事にもまとめているので、参考になれば幸いです。
初心者におすすめしたい厳選スノーボード
さきほどのおすすめは3点セット。ここで紹介しておきたいのは、スノーボード単体、板のみに注目して初心者におすすめするスノーボードを10枚選んでみました。
スノーボードと一緒に買っておいた方がいいもの
スノーボードを買うのであれば一緒に買っておくべきものを紹介しておきます。ビンディングとブーツは当たりまえのことなので割愛します!一緒に買っておくべきは、板を収納するケースです。
一緒にウェア、ビンディング、ブーツを格納できるものがおすすめです。移動の時に荷物をまとめることができます。もしくはソールカバーもおすすめします。自家用車や友人の車で行く場合にはソールカバーが便利です。
まとめ
ここまでお読みいただきまして大変ありがとうございます!ここに解説してきたことを理解できれば、余裕で初心者は抜け出し中級者以上の知識を身に付けたレベルになるかと思います。
あなたのスノーボード選びに少しでも役立つ情報であれば嬉しく思います。別の記事でビンディングの選び方も解説しています。それでは、楽しいスノーボードライフを送られることを願っています!