この記事では011artistic(ゼロワン)という国産スノーボードのメーカーとしても有名です。全種類のボードを紹介すると共にグラトリに向いている板もお伝えします。それぞれボードには特徴があるので、自分が目指すスタイルに合わせてチョイスすれば良いと思います。
011artisticのボードに関しては、とても人気が高く受注生産品のためにショップなどでは欠品をよく見かけます。事前予約期間であれば予約を検討したほうが良いでしょう。終わっていればネットショップで見かけた物をすぐに購入することをおすすめします。
というのも、僕自身が事前予約なしで購入しようと思っていたら、どこも売り切れていた経験があるので、、、みなさんにはそうはなってほしくないですからね!それじゃ、011artisticのボードたちを見ていきましょう!
どの板もグラトリには十分な性能を持っていますが、あえてグラトリにおすすめするとすれば以下の2つです。
- DOUBLE FLY
- DOUBLE FLY SPIN
ゼロワンがグラトリで人気な理由
まず、011artistic(ゼロワン)ですが、このメーカーは数少ない日本国内メーカーになります。その中でも、グラトリ向きな板が勢揃いしている珍しいメーカーですね。
そのため、グラトリする方は必ず聞いたことがあるし、憧れている人も多いです。ただ、どの板も10万円近くすることから高嶺の花感が否めないボードです。
そんなゼロワンのボードを理解する上での基礎知識をお伝えします。そこに人気な理由もあります。
名前に「SPIN」が付くとダブルキャンバー
ゼロワンにはいくつかボードのラインナップがありますが、名前の語尾に「SPIN」と付くボードがあります。SPINが付くとボードの形状がダブルキャンバーになります。付いていないボードはキャンバーです。
コンベックスでソールが曲面とビべリングの技術

基本的にすべてのモデルで採用されていますが、ソールにコンベックスという技術が使われています。ソール面が丸みを帯びていることで雪面よりエッジ部分に向けて浮いている状態です。
この丸み加減も4つありミッドグレード、ハイグレード、グラウンドハイグレード、スーパーハイグレードに分かれています。この技術がとくに優れています。グラトリのスピンを容易にしています。

ビべリングとは、エッジの先端に角度を付ける技術です。そうすることで、ターンの切れはそのままにエッジのかかりを軽減させてスピンしやすくなります。
DOUBLE FLY
ソフトフレックスですが、トーションでバランスを整えているゼロワンで最も人気があるモデルと言っても過言ではないボードです。全体的にソフトな仕上がりになっていることで、全体的にクセがなく扱いやすい仕上がりになっています。
ゼロワンの板は基本的にどれも軽量ですが、その中でも超軽量なフォームコアを使用することでほかのモデルよりも軽量化にも成功しています。とにかくウエイトを落としたボードで高性能な板を探されているならDOUBLE FLYは候補に挙げるべきですね。
DOUBLE FLY SPIN
DOUBLE FLY SPINはダブルキャンバー形状です。そのため、DOUBLE FLYよりもエッジかかりが少なくスピン性能が向上しています。また若干ですが形状の特徴から反発が弱い面があります。
使用されているテクノロジーはDOUBLE FLYと多少は異なりますが、形状の好き嫌いで選べば良いですね。どちらも優秀なボードですから、納得したパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。
両者の違いについてさらに詳細にまとめていますので、参考になれば幸いです。
BALANCE
全てのユーザーに新たなトリックの扉を開く
少し細めのウエストにすることでエッジの切り返しが抜群なシェイプです。また、トリックとターンのキレを増す為に2段階のサイドカーブを採用しました。ボードセンターは強めに、スタンスの外側に向けては緩めのサイドカーブにすることでエッジのグリップ力が増し、技のキレとスピードをキープできます。スイングウェイトが軽く高速スピントリックにも威力を発揮します。
BALANCEは15周年に登場したモデルです。当時『BALANCE』と『BALANCE SPIN』の2種類のラインナップでしたが、現在は『BALANCE』のみになっています。
板の特徴としては2つのサイドカーブを採用していることです。その影響でグリップ力が強くスピンのスウィングスピードが軽いため高速スピントリックもしっかりと対応できます。
ボードのセンターは強めのカーブで足の外側から先端にかけは緩めのカーブを採用しています。つまり、コンパス、ドルフィン、キャッチ、ノリ系でチップを使うトリックに最適です。もちろん、リバース、ビッテリーにも効果的なサイドカーブです。
BALANCEは通常のキャンバー形状。スピン系の高回転トリックに向いています。キャンバーを利用することではノーリー、ハイノーリーを繰り出せることからスピンを稼ぐことができます。

FLAT KING
唯一無二の存在感は、一瞬にして見るものを虜にします。2センチ高い独自のFLAT KICKがプレス時の雪面との摩擦を減らし、同時に2センチダウンのレングスがスウィングウェイトを軽減し、安定感と操作性能をアップさせます。
ゲレンデがどんな状況でも、思いのままにボードコントロールが可能です。しっかり蹴りたいユーザーにはイチオシです。
011artisticといえば、この定番の『FLAT KING』ですよね!スノーボードでグラトリしている人なら誰しもが知っているボードです。知っていないとモグリです(笑)
名前の通り形状はフラットです。ノーズ、テールの反りをフラットにキックさせることで、従来のRを描いて反る形よりも雪の抵抗が少なくなります。
不意なエッジングを防ぐことで、よりグラトリしやすい形状となています!グラトリだけするなら最適な1本だと個人的には考えています。おすすめです!

FLAT KING SPIN
FLAT KINGの高反発と存在感をそのままに、コントロールの滑らかさと浮遊感をプラスしました。ダブルキャンバーの翼の反り上がりを抑え、更にボードのスタンス間に6センチのフラット部分を設けました。
011では3シリーズあるダブルキャンバーボードの中で一番安定感のあるモデルです。パウダーからバッドコンデションまであらゆる雪面状況でも安定感と浮遊感を得られます。
15周年で登場したフラットキングスピンです。フラットキングとの違いですが、大きく異なる部分があります。

こちらの画像のように、ボードの中心にフラットな部分が6㎝あります。このフラット部分がスピンがとんでもなくしやすいです。011artisticの中で、最もスピンがしやすいモデルです。
形状としてはダブルキャンバー、ロッカー、フラットが混ざったような感じですね!個人的にはとても面白い板だと思いました!乗り心地が他の011artisticとは別物な感じでしたよ!

X FLY
X FLYはブランドの中でもとにかく高い反発を持たせた仕様となっています。さらに、2本PEファイバーをクロス状に加えた高反発モデル150PRO・152PROという2サイズが展開されています。
板の特性から、カービング性能も高いためラントリと相性が良いモデルですね。また、グラトリのみならず、キッカーでも安定した抜けができます。オールラウンダーな面も見せるスノーボードに仕上がっています。
X FLY SPIN
最軽量SPIN CAMBER(ダブルキャンバー)ボードは、誰でも簡単に乗りこなせる魔法の絨毯です。幅広のチップはゲレンデがどんな状況でも浮力を得られ、遊びの幅を広げます。
驚異の軽さと操作性の秘密はカーボンで最軽量のフォームコアを包み、更にクロスさせたPEファイバーを搭載するという超欲張りなハイブリッドモデル。
011artisticには、メンズ、レディースにボードは別れていません。基本的には、板の長さでボードを選ぶようになります。モデルによっては、女性には長すぎる、つまりサイズがないボードもあります。
しかし、このX FLY SPINには、138,141,144という女性向けのサイズも用意されています。そして、011artisticの中で最軽量です。個人的な感想ですが、どこのボードよりも軽いんじゃないの?というくらいに軽量です!
形状の詳細はロッカーベースにキャンバーが入っている、いわゆるダブルキャンバーの形状になります。スピンしやすいことや2017-18モデルよりもソフトな仕上がりになっています。女性でも初心者にも使いやすいです。
011artisticで初心者におすすめするとすれば、このX FLY SPINですね。扱いやすさや軽いために初心者も操作しやすいですね!検討してみてはどうでしょうか?

MT
『ハードな雪面コンディションでも負けない強い走破性を実証』
3段階に調整されたサイドカーブとテーパードシェイプ形状によりターンの初動がスムーズに。また、後ろの強めのサイドカーブがエッジのブレを抑えカービングのキレを増し、高速安定性も兼ね備えています。
ソールも反りが少ないミッドコンベックスを採用で雪面に張り付くようにパウダー〜地形〜ゲレンデクルージングとMT1本で思いのままに全ての山を走破出来ます。
011artistic「MT」はラインナップの中でも、最もオールラウンダーにまとまっているボードです。特にカービング性能が高いという特徴があります。ラントリという速度が出た状態でのグラトリにはとても相性が良いですね。
さいごに。
ここでは、011artisticのボードについて僕のおすすめできる板を紹介しました!まだ、他にもダブル、スウィッチなどの板がありますが、初心者の方が選択するのであれば、この中からでOKです。
あとは、少しづつ板の特徴が異なるので微妙な違いを加味していくボード選びを楽しんでくださいw他のメーカーも見てみることをおすすめしますが、011artisticファンであれば、011artisticにしましょうw
全てのメーカーから個人的な評価でランキングした「グラトリ板の知っておくべきおすすめ15選」もあるので、そちらも気になればぜひご覧くださいね!