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【SALOMON】SUPER8の評価を詳細解説!パウダー・カービング性能を検証

まさやん
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SALOMON「SUPER8(スーパーエイト)」は、サーフィンのような自由な動きと安定した滑走性能を追求し、ゲレンデクルージングからパウダーランまで幅広く楽しめることで評価の高いスノーボードです。

実際に購入を検討している方にとっては、その乗り心地や性能について、様々なレビューや詳しい情報が気になるところでしょう。

この記事では、サロモン SUPER8がどのような板なのか、基本的なスペックや構造の特徴、そして多くの方が注目するカービングやパウダーでの滑走性能を徹底的に掘り下げます。

さらに、価格帯やコストパフォーマンス、兄弟モデルであるSUPER8 PROとの違いについても解説。この記事を通じて、SUPER8の評価を多角的に理解し、あなたにとって最適な一本を見つけるための参考にしてください。

この記事で分かること
  • SUPER8の形状・構造と板の概要
  • SUPER8の硬さと推奨スキルレベル
  • パウダーやカービングでの滑走性能
  • SUPER8の価格帯とPROとの違い

SALOMON「SUPER8」の基本スペックと評価

形状パウダーロッカー(BACKSEAT CAMBER)
シェイプディレクショナル
フレックス10段階中5(普通)
レベル初級者から上級者

SUPER8の形状と構造の特徴

SALOMON「SUPER8」は、サーフィンのような自由な動きと、安定した滑走性能を両立させるために設計されたスノーボードです。

まず、板の形は「テーパードディレクショナル」と呼ばれる、進行方向の先端(ノーズ)が後端(テール)よりも少し幅広になっている形状を採用しています。これにより、新雪(パウダー)の上でも浮きやすく、スムーズなターンが可能になります。

また、板の側面(サイドカット)には「クアドラティック」という特殊なカーブが使われています。これは複数の楕円を組み合わせたもので、ターンに入るきっかけを掴みやすく、エッジからエッジへの切り替えも滑らかに行えます。

さらに、足元の構造は「バックシートキャンバー」という、後ろ足部分にアーチ状の反り(キャンバー)を持たせ、前足部分はフラットに近い設計になっています。この構造により、後ろ足でしっかりと板を踏み込むことで力強いターンを生み出し、パウダーでの操作性も高めています。

素材には、軽くて耐久性のあるファイバーグラスを使用。先端部分には衝撃を吸収する素材も組み込まれ、高速滑走時でも安定した乗り心地を提供します。

フレックスと推奨されるスキルレベル

SALOMON「SUPER8」の板の硬さ(フレックス)は、10段階評価で「5」とされており、比較的扱いやすい「普通」の硬さです。これにより、初心者から上級者まで幅広いレベルのスノーボーダーが楽しめる板となっています。

硬すぎないため、板の操作に慣れていない初心者でもコントロールしやすく、ターンや基本的な滑りを習得するのに適しています。一方で、ある程度滑れる中級者や上級者にとっては、適度なしなりがパウダーランやカービングターンでの自由な動きをサポートし、テクニックを活かした滑りを可能にします。

SUPER8 PROモデルになるとフレックスは「8」と硬めになり、こちらは主に上級者向けとなります。硬い板は高速滑走時の安定性が増し、よりシャープなターンが可能になりますが、操作には相応の技術と脚力が求められます。

通常のSUPER8は、オールラウンドに様々なコンディションや滑りのスタイルに対応できるため、初めての一本としても、スキルアップを目指す方の相棒としても、長く付き合えるスノーボードと言えるでしょう。

どんなデザインコンセプト?

SALOMON「SUPER8」のデザインコンセプトは、クラシックなスノーボードの雰囲気と最新技術を融合させ、サーフィンのような自由なライディングスタイルを雪上で実現することにあります。

見た目には、どこか懐かしさを感じさせるレトロな要素を取り入れつつも、洗練された現代的なグラフィックが施されています。これは、スノーボードカルチャーの伝統を尊重しながら、新しい技術やアイデアを取り入れて進化し続けるブランドの姿勢を反映しているかのようです。

開発においては、伝説的なスノーボーダーたちのライディングスタイルからインスピレーションを得ています。特に、サーフィンの動きを雪山で表現するような滑りや、正確無比なエッジコントロールといった要素が重視されました。

その結果、SUPER8は後ろ足で板を巧みに操り、力強いターンを生み出す「バックシートキャンバー」構造や、パウダーでの浮力と操作性を高める幅広のデザイン(ロケットサイエンス)などを採用。これにより、まるで波に乗るかのような自由な動きと、雪面を確実に捉える安定感を両立させています。

目を引くスタイルだけでなく、乗り手の創造性を刺激するパフォーマンスを追求した、それがSUPER8のデザインコンセプトです。

SUPER8とSUPER8 PROの違いを比較

SALOMON「SUPER8」とSUPER8 PROは、基本的な設計思想を共有しつつも、ターゲットとするライダーや性能面でいくつかの違いがあります。

まず、最も大きな違いは板の硬さ(フレックス)です。SUPER8が10段階中5の「普通」の硬さで幅広いレベルに対応するのに対し、SUPER8 PROは10段階中8と「硬め」に設定されており、よりアグレッシブな滑りを求める上級者向けです。

この硬さの違いは、滑走性能にも影響します。SUPER8 PROは、特にパウダーコンディションでのスピードと俊敏性を追求して設計されており、よりダイレクトな反応と高い安定性を発揮します。

ベース素材も、SUPER8 PROにはより滑走性能の高い「Area 51ベース」が採用されています。また、ノーズ部分の衝撃吸収材も、PROモデルでは軽量化と浮力向上を意識した「Damplifier Lite」が使われています。

一方で、板の基本的な形状である「テーパードディレクショナルシェイプ」や、ターン性能を高める「クアドラティックサイドカット」、後ろ足でコントロールする「バックシートキャンバー」といった主要な構造は両モデルで共通しています。

価格面ではSUPER8 PROの方が高価になる傾向があり、入手方法もPROモデルは特定のショップでの受注生産が基本となります。

どちらを選ぶかは、ご自身のスキルレベルや求める滑りのスタイルによって異なりますが、多くの場合、SUPER8で十分な性能と楽しさを得られるでしょう。

価格帯とコストパフォーマンス

SALOMON「SUPER8」の価格は、モデルの新旧や購入時期によって変動しますが、一般的に最新モデルの定価は7万円台後半から9万円程度となっています。例えば、2023-24シーズンのモデルは、一部のショップで9万円前後で販売されていました。

一方、シーズンオフや型落ちモデルを狙うと、価格は大きく下がることがあります。人気の度合いにもよりますが、前年モデルなどが6万円前後で見つかることもあり、性能を考えると非常にお得に手に入れるチャンスと言えるでしょう。

SUPER8 PROモデルは、SUPER8よりも高性能な素材や構造を採用しているため、価格帯も上がります。最新モデルでは10万円を超えることもあります。こちらも型落ちであれば多少安く手に入る可能性はありますが、元々の価格が高めである点は考慮が必要です。

コストパフォーマンスという点では、SUPER8は非常に優れていると言えます。その理由は、初心者から上級者まで対応できる汎用性の高さと、パウダーから圧雪バーンまで様々な雪質で楽しめるオールラウンドな性能にあります。1本で幅広いシチュエーションをカバーできるため、何本も板を所有する必要がなく、結果的にコストを抑えられます。

特に型落ちモデルを賢く選べば、高い性能を持つスノーボードをリーズナブルな価格で手に入れられ、充実したスノーボードライフを送ることができるでしょう。

SALOMON「SUPER8」の滑走性能を徹底評価

適性が高いジャンル

パウダー・フリーラン

ツリーラン
カービング
地形
フリースタイル性
オープンバーン
浮力

パウダーコンディションでの浮力

SALOMON「SUPER8」は、新雪(パウダー)の上でも扱いやすいスノーボードです。

先端(ノーズ)が後端(テール)よりも幅広で少し長めに設計されており、さらに前足部分の構造がフラットに近いため、パウダーの中で板が自然と浮き上がりやすくなっています。

これにより、ゲレンデ脇のパウダーに飛び込んでも急に沈み込むような感覚は少なく、スムーズな操作が可能です。

ものすごく深いパウダー専用の板ほどではありませんが、十分な浮力を備えており、パウダーの中でも板をコントロールしやすく、サーフィンのように雪面を滑る楽しさを味わうことができるでしょう。

特に、後ろ足で板を操作することで、よりスムーズなパウダーライディングが楽しめます。

カービングのキレとターン性能

SALOMON「SUPER8」は、圧雪されたゲレンデでのカービングターンにおいて、その真価を発揮します。

板の形状として、後ろ足の下にアーチ状の反り(バックシートキャンバー)があり、これがターン時の力強い踏み込みをサポートし、爆発的な加速感とキレのあるターンを生み出します。

また、板の側面(サイドカット)には「クアドラティック」という特殊なカーブが採用されており、これによりターンに入りやすく、エッジからエッジへの切り替えも非常に滑らかです。

中速から高速域でのカービングでは、板がしっかりと雪面を捉え、安定したターン弧を描くことができます。後ろ足でしっかりと板をコントロールすることで、深いカービングターンも思いのままに楽しめるでしょう。

高速安定性とエッジホールド

SALOMON「SUPER8」は、スピードを出した時の安定性にも優れています。

板の硬さは中程度からやや硬めで、高速滑走時でも板がバタつきにくく、安心してスピードに乗ることができます。特に圧雪されたバーンでは、その安定感が際立ちます。

また、エッジが雪面をしっかりと捉える力(エッジホールド)も良好です。

これは、ターン性能を高める「クアドラティックサイドカット」と、後ろ足部分の「バックシートキャンバー」構造によるもので、硬めのバーンや多少荒れた雪面でもエッジが抜けにくく、安定したコントロールを保てます。

ノーズ部分には衝撃を吸収する素材も使われており、これが高速時の振動を抑え、スムーズな乗り心地に貢献しています。

ゲレンデ脇や不整地での操作性

SALOMON「SUPER8」は、ゲレンデ脇の非圧雪エリアや、多少デコボコした不整地でも扱いやすいスノーボードです。

板の持つ適度な柔軟性と衝撃吸収性により、荒れた雪面からの振動を和らげ、比較的スムーズに滑走できます。特に、パウダーが残っているようなゲレンデ脇では、その浮力と操作性の良さを活かして楽しむことができるでしょう。

木の多いツリーランのような場所では、テールが特殊な形状ではないため、極端に小回りが得意というわけではありません。

しかし、板の先端が幅広で進行方向が決まっている「ディレクショナルテーパー」形状と、ビンディングの取り付け位置がやや後ろ寄り(セットバック)になっているおかげで、一般的なツイン形状の板よりはコントロールしやすいでしょう。

フリースタイル適性:ジャンプやグラトリ

SALOMON「SUPER8」は、主にフリーライドを楽しむために設計されており、本格的なフリースタイル(ジャンプやグラトリ、ジブなど)にはあまり向いていません。

グラトリやジブ(レールやボックスなどのアイテムを滑る)に関しては、板の特性上、得意とは言えません。おすすめ度も低い評価が多いです。

ジャンプについては、コース脇の小さな起伏(ポコジャン)で軽く飛ぶ程度であれば楽しめますし、安定した着地性能は持っています。

大きなキッカーでのストレートジャンプにも対応できますが、スピン系のトリックや細かい板さばきを必要とする動きは難しいでしょう。

板の反発(ポップ)を引き出すのにも少し力が必要なため、軽快なフリースタイルを楽しむには不向きと言えます。

まとめ:SALOMON「SUPER8」の評価について

SALOMON「SUPER8」は、サーフィンのような自由な動きと安定した滑走性能を両立させたスノーボードです。

特徴的な「テーパードディレクショナル形状」と「バックシートキャンバー構造」により、新雪(パウダー)での浮力を確保しつつ、圧雪バーンではキレのあるカービングターンを可能にします。

板の硬さ(フレックス)は10段階中5と「普通」で、初心者から上級者まで幅広いスキルレベルに対応。デザインは、クラシックな雰囲気と最新技術を融合させたスタイルが魅力です。

より硬く上級者向けのSUPER8 PROモデルも存在しますが、SUPER8はオールラウンドな性能を持ち、コストパフォーマンスにも優れています。価格は最新モデルで7万円台後半から9万円程度ですが、型落ちモデルならさらにお得に手に入れられます。

滑走性能としては、パウダーでの浮力、カービングのキレ、高速安定性が特に高く評価されています。ゲレンデ脇や多少の不整地もこなせますが、本格的なフリースタイル(ジャンプやグラトリ)にはあまり向いていません。

総じて、多様な雪質や斜面で安定したパフォーマンスを発揮し、スノーボードの楽しさを幅広く提供してくれる一台と言えるでしょう。

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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