スノーボードのダブルキャンバーとは?メリットとデメリットなど特徴を解説!
この記事では、スノーボードのダブルキャンバーのメリット・デメリットを解説しています。スノーボードの選び方として、初めに気になることは形状という人が多いと思います。
スノーボードには各社さまざまな形状があり特徴が違います。名前は違うけど結局は同じような形状をしている板もあるため、本当にややこしくなっていますw
マイボードがほしいけど全く板の知識がない人が適当に板を買っちゃうと大変なことになるので、形状については特徴をよく理解しておくほうがいいですよ!
ここでは、ダブルキャンバーのメリット・デメリットを深堀りしていくためより詳しい特徴が分かるようになります。ダブルキャンバーの特徴を知ることでより自分に合ったスノーボード選びができるようになりますよ。
別記事でおすすめダブルキャンバーボードをまとめています。
スノーボードのダブルキャンバーとは?
まず「形状」という言葉を解説しておきます。この形状とは、平たいところに板を置いて真横から見る「板の反り方」のことを言います。
形状についてはさまざまな種類があります。ダブルキャンバーとはキャンバーが2箇所ある形状のことを言います。初心者には難しい話をしているかもしれません、、、。
スノーボードに図を見るとキャンバーが2箇所あることでロッカー形状も共在する形状になっています。キャンバーは反りが1つしかないけど、2つあるのでダブルキャンバーと命名です。
股下にロッカーがあり、ビンディングを設置する位置にキャンバーがあります。そのため雪面に接する部分が3つあるのが特徴です。
別記事にてダブルキャンバー以外の形状について解説していますので、まだその他の形状を知らない初心者の方はご確認くださいね。
ダブルキャンバーとキャンバーの違い
- キャンバー: トラディショナルなキャンバーは、スノーボードの中央が地面から持ち上がり、両端(ノーズとテール)が接地している形状をしています。この形状により、ターン時にエッジグリップが向上し、特に硬い雪質やアイスバーンでのパフォーマンスが良いです。また、ジャンプや高速での安定性にも優れていますが、初心者には扱いが難しい場合があります。
- ダブルキャンバー: これは、キャンバーとロッカーの組み合わせです。通常、ボードの中央部分がキャンバー形状をしており、ボードの端に向かうにつれてロッカー(逆キャンバー)に変化します。この形状により、エッジグリップと安定性が保たれつつ、より許容性があり、操作しやすくなります。パウダーやパークライディングにも適しています。
ダブルキャンバーとキャンバーの違いについてまとめておきましょう。ここでは、ダブルキャンバーとキャンバーを比較して、どのような性能の違いがあるか解説していきます。
- 雪面のグリップ力:ダブルキャンバー < キャンバー
- 逆エッジ軽減:ダブルキャンバー > キャンバー
- 高速滑走時の安定感:ダブルキャンバー < キャンバー
- パウダー滑走:ダブルキャンバー > キャンバー
このようにキャンバーとダブルキャンバーを比較すると一長一短あることが分かります。
- エッジコントロール: キャンバーはエッジグリップが優れており、ターン時の精度が高いです。一方、ダブルキャンバーは柔軟性があり、許容性が高くなりますが、エッジコントロールでは若干の妥協があります。
- パウダーでのパフォーマンス: ダブルキャンバーは、ロッカー部分によりパウダーでの浮力を提供します。対して、トラディショナルキャンバーはパウダーでの浮力が少ないです。
- 初心者向け: 初心者には、ダブルキャンバーの方が扱いやすく、転倒のリスクを減らすことができます。
- 高速での安定性: 高速での安定性はキャンバーが優れています。
選択する際には、あなたのスキルレベル、好みのライディングスタイル、およびスノーボードが主に使用される環境を考慮することが重要です。より詳細にメリット・デメリットを分けて解説していきます。
ダブルキャンバーのメリット
スノーボードのダブルキャンバーについては、さまざまなメリットがあります。主に言われているメリットは以下の通りです。それぞれのメリットについて解説していきます。
- 逆エッジで転倒の軽減
- キャンバーよりも浮力がある
- ジブに強い
- キッカーでスピンしやすい
逆エッジが軽減される!
ダブルキャンバーですが、まずメリットして逆エッジがキャンバーボードよりも軽減されます。股下部分にロッカー形状が施されていることから、板のノーズ・テール部分が雪面と接地しづらくなります。
そのためキャンバー形状だと逆エッジしていたことでも引っかかることを軽減できます。そのため、グラトリでも乗り系トリックと相性が良いです。さらに初心者・レディースにも取り回すよく扱うことができます。
しっかりと踏むことでキャンバー部分がエッジングしてしっかりと踏むことができるため、キャンバーのような乗り心地も同時に感じることができる特徴があります。
浮力がありパウダーもOK!
ダブルキャンバーですが、ロッカーが施されているためキャンバー形状ではあまり向いていないパウダー(新雪)でも浮力を受けることができます。
そのため、ダブルキャンバーボードだとパウダーを含めた幅広いジャンルに対応できる特徴があります。
ジブにおすすめ!
ダブルキャンバーの特徴にエッジかかりが軽減されることもありますが、その副産物としてジブにもおすすめすることができます。引っかかることが少なくなります。
ロッカー形状部分があるため板の取り回しが行いやすいです。シビアな板さばきが求められるジブですから、ダブルキャンバーの特徴がフィットしますね!
キッカーでも活躍!
近年だとダブルキャンバーでキッカーを飛ぶ人も増えています。とくに高回転トリックに取り組んでいる人に増えています。キッカーで飛び出しのタイミングでエッジかかりを軽減してスムーズに回転することができます。
以上のイメージをもっていただければ問題ありません!つまりは、かなり扱いやすいオールマイティに使用できる板ということですね。
初心者から上級者まで幅広いユーザーをカバーしていることが分かります。そのため主流になりつつある形状だということが分かりますね。
- 初心者スノーボーダー
- ジバー
- オールマイティに滑りたい方
- キッカーで高回転トリックに挑戦する方
ダブルキャンバーのデメリット
ダブルキャンバーについてはデメリットを挙げることもあります。以下の点が良く挙げられているデメリットです。
- 良くも悪くも中途半端な形状
- 乗りにくい・操作が難しい
- 硬い板は少ない
上記のデメリットについても解説していきます。
良くも悪くも中途半端
デメリットですが、ロッカーとキャンバーを組み合わせたために、ロッカーでもない、キャンバーでもない、、、という中途半端な感じはあります。
つまり、何かに特化したスノーボードではないと言えます。
ロッカー形状が入ることで、もちろんキャンバーほどの反発はありません。キャンバーが入っていることでロッカーほどの操作性の良さはありません。
ロッカーとキャンバーの良さを取り入れつつも殺し合うというなんとも中途半端と言われています。
- キャンバーほど反発がない
- ロッカーほど操作性はよくない
そのため、さきほどもいいましたがオールマイティに遊べる板ということで割り切るしかありません。
乗りにくい・難しい
ダブルキャンバーボードでよく言われていることが「乗りにくい」「難しい」です。それまでどんな板に乗っていたかによって感じ方は変わりますね。
ただ、ダブルキャンバーの板には独特な乗り心地があります。初めてダブルキャンバーに乗ると今までの板と感覚が違いため乗りにくい・難しいと感じることがあるかもしれません。
これまで解説から基本的には乗りやすさを追求した形状のため、慣れてしまえば他の形状と変わりありません。特別、難易度高いということはないため初心者でも安心してダブルキャンバーの板を選んでも問題ありません。
キャンバーと乗り方も変わりませんし、あとは感覚の違いに慣れたら問題ないでしょう。
どちらかといえばキャンバーに乗ってきたスノーボーダーがダブルキャンバーに乗ると戸惑うかもしれません。僕の感覚としてはカービング時にエッジがすっぽ抜けそうなくらいにフワついている感じがあります。
硬い板は少ない
ダブルキャンバーで硬さがある板を探している場合は、選び幅があまりありません。ダブルキャンバーボードで求めることにエッジのかかりの軽減のため板を硬くするのは相反することになります。
あることにはありますが、よほどなマニアな考え方でなければ選ばない選択肢になります。もし、グラトリで弾きの反発をより受けたいからと考えるならハイブリッドキャンバーなどで硬めのボードが選択肢になります。
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スノーボードダブルキャンバーについて
ダブルキャンバーボードですが、形状の特徴からしてもグラトリと相性が良い面が多いです。板の反発を保ちつつエッジ掛かりを軽減するため、弾き系・乗り系トリックともに相性が良いですね。
そのため、グラトリ専用モデルでもダブルキャンバーを採用している板も存在しています。それだけ取り回しやすいですから、扱いやすさもあります。そのため、グラトリではダブルキャンバーボードを選ぶ人も少なくありません。
キッカーで使うことはある?
ダブルキャンバーボードですが、キッカーでもよく使うことがあります。ダブルキャンバーボードのメリットとしてエッジかかりが軽減されることで、スピントリックを安定して行うことができます。
キャンバーだとエッジがしっかりと噛むため、スピン時には繊細なエッジコントロールが必要になりますが、ダブルキャンバーだとキャンバーよりも気にする必要はありません。そのためダブルキャンバーの方がスピントリックがしやすい傾向にあります。
カービングは難しい?
ダブルキャンバーでカービングは難しいのか?ということですが、難しいわけではありません。キャンバーに乗っていた人がダブルキャンバーに乗るとエッジのかかりがあまいと感じることがあります。
つまりは、エッジが抜けてしまうかも!?という感覚を抱くことがありますね。ただ、全然抜けることがないため不思議な感覚になりますが、その感覚に慣れてしまえば問題なくカービングすることができます。
初心者でも大丈夫?
ダブルキャンバーは初心者が選択しても良い形状かといえば、もちろん大丈夫です!むしろ、エッジのかかりを軽減する効果があるため初心者に優しいということがいえます。
扱いやすさを重視して初心者が選ぶこともよくある話です。そのため、ダブルキャンバーは難しいということがよく言われますが、初心者が選んでも充分滑ることができます。
おすすめボードは?
さまざまなダブルキャンバーボードが各ブランドよりリリースされています。個人的なおすすめなのは以下の4枚です。
そのほかにもダブルキャンバーにおすすめな板を紹介しています。
まとめ:スノーボードのダブルキャンバーについて
ここではダブルキャンバーボードについてみてきました。幅広いニーズに応えることができるダブルキャンバーは万能な形状だということが分かりましたね!
ただ何かに特化しているわけではないので、グラトリ・キッカー・カービング・パウダーなどに思いっきり特化した板が欲しい場合には別の選択肢があります。
まだ自分に合う板の選び方が分からない人は「スノーボードの板の選び方!失敗しない知識まとめ【保存版】」も参考にしてくださいね!
それでは、あなたのぴったりのスノーボードが見つかることを願っています!