【レディース版】グラトリ板でおすすめな厳選7モデル!選び方も徹底解説

グラトリ初心者の女性にとって、自分に合った板を見つけることは上達への第一歩です。しかし、レディースモデルは種類が多く、柔らかい板が良いと聞いても、具体的にどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
板の選び方のポイントが分からなければ、上達スピードにも影響が出かねません。また、性能だけでなく、モチベーションを上げてくれるデザインも大切にしたいところです。
この記事では、数ある選択肢の中から、あなたに最適な一枚を見つけるための具体的な情報を提供します。この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- グラトリに適したレディース板の具体的な選び方
- 板のフレックスや形状が滑りにどう影響するのか
- 初心者から中級者におすすめの最新モデル7選
- 自分に合った板を見つけるための総合的な知識
レディース向けグラトリおすすめ板の選び方

グラトリには柔らかめのフレックスが最適
グラトリ用の板を選ぶ上で、フレックス(板の硬さ)は非常に重要な要素となります。結論から言うと、初心者から中級者の女性には、柔らかめのフレックスを持つ板が適しています。
なぜなら、柔らかい板は少ない力でもしならせることができるため、板をプレスしたり、スピンしたりといったグラトリの基本動作を習得しやすいからです。
硬い板では、技を仕掛ける際にしっかりとした脚力や体重移動が求められますが、柔らかい板であれば、比較的楽に板をコントロール下に置くことができます。これにより、技の成功率が高まり、上達を実感しやすくなるでしょう。
一方で、柔らかい板にはデメリットも存在します。例えば、高速での滑走時には板がバタつきやすく、安定性に欠けることがあります。また、キッカーでのジャンプなど、高い反発力を必要とする場面では、硬い板に比べてパワー不足を感じるかもしれません。
しかし、グラトリを主目的とする場合、これらのデメリットよりも、技のやりやすさというメリットの方が大きく上回ります。そのため、最初の1枚としては、自分のレベルに合わせて、ソフトフレックスからミディアムソフトフレックスの範囲で選ぶことをおすすめします。
板の形状はツインチップを選ぼう

板全体の形状(シェイプ)も、グラトリのパフォーマンスに大きく影響します。グラトリをメインで楽しみたいのであれば、ツインチップ形状の板を選ぶのが最も一般的な選択です。
ツインチップとは、板のノーズ(先端)とテール(後端)が同じ形をしており、ビンディングを取り付ける位置が板の中心に設定されている形状を指します。この形状の最大の利点は、レギュラースタンス(利き足を後ろにする滑り方)でもスイッチスタンス(利き足を前にする滑り方)でも、全く同じ感覚で滑れることです。
グラトリでは、180度回転してスイッチで滑ったり、スイッチから技を仕掛けたりする場面が頻繁にあります。ツインチップであれば、どちらの向きで滑っていても操作性が変わらないため、技のレパートリーを増やす上で非常に有利に働きます。
ちなみに、他の形状として、ノーズがテールより長い「ディレクショナル」や、両者の中間的な「ディレクショナルツイン」などがあります。これらはフリーランやパウダーでの滑走性能が高いという利点がありますが、スイッチでの滑走安定性や操作性においてはツインチップに劣ります。
もちろん、ディレクショナル形状の板でグラトリができないわけではありません。しかし、これからグラトリを本格的に始めたい、様々な技に挑戦したいと考えている女性にとっては、ツインチップが最も上達への近道となるでしょう。
上達しやすい板の構造はダブルキャンバー

板の性能を決定づけるもう一つの要素が、板を横から見たときの反り具合、つまり構造(キャンバー形状)です。様々な構造が存在しますが、特にグラトリ初心者から中級者の女性におすすめしたいのが「ダブルキャンバー」です。
ダブルキャンバーは、両足の下にそれぞれ小さなキャンバー(弓なりの反り)があり、板の中央部分がロッカー(逆反り)になっている構造をしています。この形状は、キャンバーとロッカーの良いところを組み合わせたハイブリッド構造として知られています。
ダブルキャンバーのメリット
最大のメリットは、エッジの引っかかりが少ないことです。板の中央が雪面から浮いているため、逆エッジのリスクが低減され、安心してスピンやプレスの練習に取り組めます。また、少ない力で板を回転させることができるため、回転系の技を習得しやすいのも特徴です。さらに、足元のキャンバーが反発力を生み出し、オーリー(ジャンプ)の高さもサポートしてくれます。
ダブルキャンバーのデメリット
一方で、デメリットとしては、通常のキャンバーボードに比べてエッジグリップが若干弱い点が挙げられます。そのため、高速でのカービングターンなどでは、少し物足りなさを感じることがあるかもしれません。また、安定性においても、常に雪面にエッジが接しているキャンバーボードには一歩譲ります。
しかし、これらのデメリットは、グラトリという特定の目的に焦点を当てた場合、大きな問題にはなりにくいです。むしろ、技の練習中に転倒するリスクを減らし、積極的にトライできるというメリットの方が、上達を目指す上ではるかに価値があると考えられます。
身長に合った板の長さを確認する
自分に合った板の長さを選ぶことは、操作性や安定性に直結する大切なポイントです。一般的に、スノーボードの板の長さは「身長マイナス15cm~20cm」が目安とされていますが、グラトリをメインにする場合は、この基準よりも少し短めの板を選ぶのがセオリーです。
具体的には、「身長マイナス20cm~25cm」程度を目安にすると良いでしょう。例えば、身長160cmの女性であれば、135cm~140cmくらいの長さが候補になります。
短い板を選ぶ理由は、その取り回しの良さにあります。板が短いほど軽量になり、スイングウェイト(板を回転させるときに感じる重さ)も軽くなるため、スピン系の技が格段にやりやすくなります。また、細かい動きにも俊敏に反応してくれるため、複雑なステップやプレス系の技においても有利です。
ただし、板を短くしすぎることには注意が必要です。あまりにも短い板は、滑走時の安定性が低下し、特にスピードを出したときにコントロールが難しくなる傾向があります。また、着地の安定感も損なわれる可能性があります。
最終的には、自分の身長、体重、そしてどのようなスタイルで滑りたいかを総合的に考慮して長さを決定することが肝心です。もし迷った場合は、ショップの専門スタッフに相談し、複数の長さを比較検討することをおすすめします。

モチベーションが上がるデザインも大切
これまで性能面での選び方を解説してきましたが、最後に忘れてはならないのが板のデザインです。性能はもちろん重要ですが、自分が「これだ!」と思えるお気に入りのデザインの板を選ぶことは、スノーボードを長く楽しむ上で非常に大きな要素となります。
ゲレンデで自分の板を見たときに気分が上がる、リフトに乗っているときに足元のグラフィックを見て嬉しくなる。そのようなポジティブな感情は、練習へのモチベーションを維持し、上達を後押ししてくれる力になります。特に、難しい技に挑戦して何度も失敗してしまうようなときでも、愛着のある道具は「もう少し頑張ろう」という気持ちにさせてくれるものです。
レディースモデルは、かっこいい系からかわいい系、シンプル、アーティスティックなものまで、デザインのバリエーションが非常に豊富です。性能の候補をいくつか絞り込んだら、最後は自分の直感を信じて、最も心惹かれるデザインの一枚を選ぶのも良い選択と言えます。
性能とデザイン、両方のバランスを考え、自分が納得できる最高のパートナーを見つけることが、充実したスノーボードライフにつながります。機能性だけでなく、自分の感性も大切にして、板選びを楽しんでください。
最新グラトリにおすすめのレディース板モデル7選

- YONEX「ACHSE」
- RICE28「RT7」
- 011 Artistic「DOUBLE FLY」
- FNTC「TNT R」
- CAPiTA「PARADISE」
- SPREAD「LTA-F」
- NOVEMBER「DESIRE」
ここでは、グラトリを楽しみたい女性におすすめの具体的な板のモデルを7つ紹介します。それぞれの板が持つ特徴や性能を比較し、自分に合った一枚を見つけるための参考にしてください。
モデル名 | フレックス | 形状 | 構造 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ACHSE | ソフト | ツインチップ | ダブルキャンバー | 軽量で高反発。操作性が高い。 |
RT7 | ソフト | ツインチップ | キャンバー | しなやかで粘りのある乗り味。 |
DOUBLE FLY | ソフト | ツインチップ | ダブルキャンバー | 圧倒的な回転性能と操作性。 |
TNT R | ソフト | ツインチップ | ダブルキャンバー | コスパが高く、初心者に最適。 |
PARADISE | ミディアムソフト | ツインチップ | ハイブリッドキャンバー | オールラウンド性能が高い。 |
LTA-F | ソフト | ツインチップ | キャンバー | 低速でのコントロールがしやすい。 |
DESIRE | ソフト | ツインチップ | ダブルキャンバー | 高い反発力と安定感を両立。 |
YONEX「ACHSE」
YONEXの「ACHSE」は、軽量かつ高い反発性能で知られるグラトリ向けの定番モデルです。特に、ヨネックス独自のカーボン技術が惜しみなく投入されており、その軽さは特筆すべき点です。
この板はダブルキャンバー構造を採用しており、少ない力で板を簡単に操作できるのが魅力です。そのため、スピンやプレスといったグラトリの基本動作をこれからマスターしたいと考えている女性に最適です。また、チップ部分に配置されたハニカム構造(STOMP-TECH 3.0)がスイングウェイトを軽減し、回転系トリックの成功率をさらに高めてくれます。
軽量でありながら、足元にはしっかりとした反発力も備わっているため、オーリーやノーリーといったジャンプ系の技でも高さを出しやすいのが特徴です。操作性と反発力のバランスが非常に良く、初級者から上級者まで、幅広いレベルのライダーを満足させるポテンシャルを持っています。

RICE28「RT7」
国産スノーボードブランドとして高い人気を誇るRICE28の「RT7」は、しなやかで粘りのある乗り味が特徴のモデルです。この板は、グラトリシーンで長年にわたり多くのライダーから支持され続けています。
構造はオーソドックスなキャンバーを採用していますが、非常に柔らかいフレックス設定になっているため、プレス系の技がやりやすいのが最大の魅力です。板全体がスムーズにしなり、安定した状態でプレスを維持することができます。
また、キャンバーならではのエッジグリップと反発力も兼ね備えているため、グラトリだけでなく、キレのあるカービングターンも楽しむことが可能です。
粘りのあるフレックスは、着地時の衝撃吸収性にも優れています。これにより、技に失敗したときのリスクを軽減し、安心して練習に打ち込めるでしょう。グラトリを軸にしつつも、滑り全体の質を高めたいと考えるライダーに適した一枚です。

011 Artistic「DOUBLE FLY」
「ゼロワン」の愛称で親しまれる011 Artisticは、グラトリに特化したブランドとして不動の地位を築いています。その中でも「DOUBLE FLY」は、ブランドを代表する人気モデルです。
この板の最大の特徴は、ダブルキャンバー構造と極めて柔らかいフレックスの組み合わせによる、圧倒的な操作性の高さです。まるで足に吸い付くかのような感覚で板をコントロールでき、特に低速域での細かな板さばきや、回転系のトリックでその真価を発揮します。
コンベックスソール(船底形状のソール)がエッジの引っかかりを極限まで減らしてくれるため、初心者でも安心してスピンの練習ができます。
とにかく楽に、そしてスタイリッシュにグラトリを楽しみたいという女性には、これ以上ない選択肢と言えるかもしれません。板を自在に操る楽しさを存分に味わうことができる、まさに「遊ぶため」のボードです。

FNTC「TNT R」
FNTCの「TNT R」は、「楽しさと上達」をコンセプトに開発されたモデルで、特にグラトリを始めたばかりの初心者に絶大な人気を誇ります。その理由は、扱いやすさとコストパフォーマンスの高さにあります。
構造はダブルキャンバーを採用しており、エッジの引っかかりが少なく、ターンやトリックのきっかけを非常に掴みやすいのが特徴です。板の中心部が柔らかく、ノーズとテールには適度なハリがあるため、プレスをしながら安定感を保ち、それでいてオーリーの反発も得やすいという、初心者に嬉しいバランスの取れた設計になっています。
グラトリに必要な基本性能をしっかりと押さえつつ、比較的手に取りやすい価格帯であるため、「最初の1枚」として非常に選びやすいモデルです。この板で基本をマスターし、次のステップに進むための土台を築くのに最適なパートナーとなるでしょう。

CAPiTA「PARADISE」
海外の人気ブランドCAPiTAがリリースする「PARADISE」は、グラトリだけでなく、ゲレンデのあらゆるコンディションを楽しみたい女性におすすめのオールラウンドモデルです。
形状はツインチップですが、構造は足元がキャンバーでセンターとノーズ・テールがリバースキャンバー(ロッカー)になっているハイブリッド形状を採用しています。これにより、キャンバーの持つ反発力とエッジホールド、そしてロッカーの持つ操作性の良さと浮力を両立させています。
フレックスはミディアムソフトで、グラトリに必要な柔軟性を持ちながらも、高速滑走時の安定感も確保されています。そのため、朝一番の圧雪バーンでカービングを楽しみ、午後からはパークでジャンプやジブに挑戦し、そしてグラトリも練習する、といったように一日中ゲレンデを遊び尽くしたいアクティブな女性にぴったりの一枚です。

SPREAD「LTA-F」
SPREADは、国産のグラトリ特化ブランドとして近年注目度を高めています。「LTA-F」は、そのラインナップの中でも特に柔軟性に優れたレディース対応モデルです。
この板はキャンバー構造を採用していますが、非常に柔らかいフレックスと独自のバランス設計により、低速域でのコントロール性能が極めて高いのが特徴です。ゆっくりとしたスピードでも板をしっかりと踏み込み、プレスやバター系のトリックを安定して行うことができます。
また、しなやかな乗り味は、板をずらすような操作も容易にし、スムーズな動きでトリックをつなげていくスタイルに適しています。反発はマイルドなため、パワフルなジャンプよりも、地面すれすれで行うスタイリッシュなグラトリを追求したいライダーに向いています。丁寧な板さばきを身につけたい女性におすすめのモデルです。

NOVEMBER「DESIRE」
NOVEMBERの「DESIRE」は、グラトリやジブ、パークライディングで高いパフォーマンスを発揮する人気モデルです。特に、その卓越した反発性能には定評があります。
構造はダブルキャンバーですが、足元に配置された独自のW POWER CARBON RIBが、驚くほどの反発力を生み出します。これにより、小さな力でも高いオーリーやノーリーが可能になり、技のキレと高さを向上させることができます。また、ダブルキャンバーならではの操作性も健在で、スピンやプレスも軽快に行えます。
安定性も高く、ジャンプの着地や高速域での滑走でもブレにくいのが特徴です。グラトリの基本をマスターし、さらに高回転スピンや高さのある技に挑戦していきたいと考えている、向上心旺 Monatenの女性にとって、強力な武器となるでしょう。

まとめ:最高のグラトリおすすめ板【レディース】
この記事では、グラトリにおすすめのレディース板の選び方から、具体的なモデルまでを詳しく解説しました。最後に、あなたにとって最高の板を見つけるための重要なポイントをまとめます。
- グラトリ初心者には柔らかいフレックスの板が最適
- 少ない力で板をしならせられるため技を習得しやすい
- 高速滑走時の安定性は硬い板に劣る場合がある
- 板の形状はレギュラーでもスイッチでも滑りやすいツインチップを選ぶ
- 上達への近道はダブルキャンバー構造
- ダブルキャンバーはエッジの引っかかりが少なく安全
- 板の長さは身長マイナス20cmから25cmが目安
- 短い板は取り回しが良く回転系トリックに有利
- 性能だけでなく自分が気に入ったデザインを選ぶことも大切
- YONEX「ACHSE」は軽量で操作性と反発力のバランスが良い
- RICE28「RT7」はしなやかでプレス系の技が得意
- 011 Artistic「DOUBLE FLY」は圧倒的な操作性で遊べる板
- FNTC「TNT R」は初心者に優しくコストパフォーマンスが高い
- CAPITA「PARADISE」はグラトリもフリーランも楽しみたい人向け