2021.11.01 2025.11.26

【ALLIAN】ATLANTISの評価はオールジャンルで高い性能を発揮するダブルキャンバーボード！

まさやん

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ALLIAN「ATLANTIS(アトランティス)」の購入を検討しているけれど、実際にどのような乗り味なのか気になっていませんか。特に「グラトリ」や「カービング」における性能、そして独特な「ダブルキャンバー」形状が自分に合っているのか不安に感じることもあるはずです。

また、サイズ選びや「初心者」でも扱いやすいのかといった「評判」や「特徴」も知っておきたいポイントですよね。

この記事では、カタログスペックだけでは分からない細かな使用感や、「スペック」の詳細、そしてどんなスタイルにマッチするのかを客観的な視点から徹底的に解説していきます。

記事のポイント

ダブルキャンバー形状が生む独特の乗り味
グラトリやパウダーでの高い操作性と浮力
サイズによって異なるシェイプの秘密
ALLIAN「ATLANTIS」の評価と得意ジャンル

ALLIAN「ATLANTIS」のスペックを評価
ALLIAN「ATLANTIS」をジャンル別に評価

ALLIAN「ATLANTIS」のスペックを評価

【ALLIAN】ATLANTIS

項目	詳細
形状	ツインキャンバー（ダブルキャンバー）
シェイプ	ツインチップ（短めのサイズ）ディレクショナルツイン（長めのサイズ）
フレックス	ソフト〜ミディアムソフト
コア	カーボンフリース搭載
滑走面	IS 4400（シンタードベース）
ウェスト幅	やや広め
レベル	初心者〜上級者

ダブルキャンバー形状の特徴とは

ALLIAN「ATLANTIS」の最大の特徴といえるのが、ツインキャンバーとも呼ばれるダブルキャンバー形状を採用している点です。

ボードのセンター部分がロッカー形状になっており、両足の下にそれぞれキャンバーが配置されている構造になっています。

この独特な形状のおかげで、雪面への接地点が効率よく分散され、ルーズな操作感とグリップ力の両立が可能になりました。

一般的なキャンバーボードに比べて、エッジの引っかかりが少なくなるため、逆エッジのリスクを軽減できるのも嬉しいポイントといえます。

ロッカー部分が雪面を捉えすぎずに回転性を高めてくれるので、低速での取り回しが非常にスムーズに行えるのが魅力です。

一方で、足元のキャンバーが踏み込んだ際にはしっかりとした反発とエッジグリップを生み出すため、ただ柔らかいだけの板とは一線を画す乗り味を実現しています。

ソフトフレックスで操作性が高い

このモデルは、ALLIANのラインナップの中でも比較的柔らかめなソフトフレックスに設定されています。

板全体がしなやかにたわんでくれるため、脚力に自信がない方や体重が軽い方でも、板の性能を十分に引き出すことが可能です。

特にプレス系のトリックを行う際には、この柔軟性が大きな武器となり、少ない力で板を大きくしならせることができます。

柔らかい板は操作性が高い反面、反発力が弱くなりがちですが、ATLANTISはその点をうまくカバーしています。

フレックス自体はソフトですが、芯のある粘り強さを持っているため、オーリーやノーリーの際にもタイミングさえ合わせれば、しっかりとした反発を得られるのが特徴です。

無理に力を込めなくても板が反応してくれるので、長時間の滑走でも疲れにくく、一日中遊び尽くしたいスノーボーダーにとって心強い相棒となるはずです。

サイズで変わるシェイプの秘密

ATLANTISを選ぶ際に特に注意しておきたいのが、サイズによってシェイプの特性が異なるという点です。

一般的に148cmや149cmといった短めのサイズでは、ノーズとテールの形状が完全に対称な「ツインチップ」が採用されています。

これはスイッチスタンスでの滑走や、グラトリ、パークでのスピン性能を重視するライダーにとって最適な設計といえます。

一方で、151cmや154cm（年式により153cmや156cmの場合あり）といった長めのサイズでは、「ディレクショナルツイン」というシェイプが採用されていることが多いです。

これは見た目はツインに近いものの、バインディングの取り付け位置（インサートホール）があらかじめ数センチ後ろにセットバックされていたり、重心バランスが調整されていたりします。

これにより、パウダーでの浮力が向上し、フリーライディング時の安定感が増す設計になっています。自分のプレースタイルに合わせて、長さだけでなくシェイプの特性も考慮して選ぶことが大切です。

カーボンフリースが生む反発力

ソフトフレックスでありながら、爆発的なポップ感を生み出している秘密は、内部構造に使われている「カーボンフリース」にあります。

これは従来の帯状のカーボンではなく、網目状（フリース状）に編まれたカーボンファイバーをコアにラミネートする技術です。

この素材を使用することで、板全体のしなやかさを損なうことなく、バネのような反発力とねじれ方向の強さを付加することに成功しています。

通常のカーボンリボンよりも広範囲に反発エリアが広がるため、アバウトに踏み込んでも板が反応してくれます。

グラトリで高さを出したい時や、キッカーでの抜けの良さを求める場面で、このテクノロジーが真価を発揮するでしょう。

柔らかいのに反発がある、という矛盾しがちな要素を高いレベルで融合させている点が、多くのファンを惹きつける理由の一つと考えられます。

メンテナンスも楽な滑走面

ソール素材には「IS 4400」という高硬度のシンタードベースが採用されています。この素材は非常に耐久性が高く、ジブアイテムに入ったり、ブッシュを踏んでしまったりしても傷がつきにくいという特性があります。

また、シンタードベース特有のワックスの浸透性の良さも持ち合わせており、定期的なメンテナンスを行うことで高い滑走性能を維持できます。

さらに、ストーングラインディングによるストラクチャー仕上げが施されているため、春先の水分を含んだシャバ雪でも吸い付きにくく、スムーズな滑走が可能です。

ALLIANの板は「よく走る」と定評がありますが、ATLANTISもその例に漏れず、あらゆる雪質でストレスのないスピード感を提供してくれます。

初心者から中級者にとって、メンテナンスの手間が少なく、かつタフに使えるソールは非常に大きなメリットとなるはずです。

ALLIAN「ATLANTIS」をジャンル別に評価

【ALLIAN】ATLANTIS

ジャンル	評価点（5点満点）	コメント
カービング		楽しむ程度なら十分だが、高速域のキレはキャンバーに劣る
フリーラン		地形遊びは最高に楽しい。高速安定性はそこそこ
パウダー		ツインキャンバーと広めの幅で浮力は高め
グラトリ(弾き系)		カーボンフリースの恩恵で、タイミングが合えば高く飛べる
グラトリ(乗り系)		プレスやマニュアルの安定感は抜群。スタイルが出しやすい
ラントリ		低中速でのトリックを混ぜたランは非常に快適
キッカー(小~中)		アプローチが安定し、着地も面で捉えやすい
キッカー(中~大)		飛び抜けの良さはあるが、着地の衝撃耐性はやや不安
ジブ		プレスがしやすく、エッジも引っかかりにくいので得意