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【SALOMON】JETSTREAMの評価レビュー:パウダーから圧雪まで徹底検証

まさやん
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SALOMON「JETSTREAM(ジェットストリーム)」の購入を検討しているけれど、実際のところどんなボードなのか、詳細な評価やレビューが気になっている方も多いのではないでしょうか。

このスノーボードは、多様な雪山のコンディションで活躍すると言われており、特にフリーライドを楽しみたいライダーから注目を集めています。

パウダーでの浮力やカービングのキレ、そしてオールマウンテン性能まで、SALOMON「JETSTREAM」がどのような乗り心地を提供してくれるのか、気になるところでしょう。

この記事では、そんなJETSTREAMのスペックや特徴を詳しく解説し、様々な滑走シーンでのパフォーマンスを徹底的に評価していきます。購入前の参考情報として、ぜひご一読ください。

この記事で分かること
  • JETSTREAMの各部スペックと滑りへの影響
  • フリーライドやパウダーでの具体的な滑走性能
  • 多様な雪質に対応するオールマウンテン性能
  • グラトリなど遊びの要素への対応可能性

SALOMON「JETSTREAM」の基本スペックとその評価

対象メンズ・レディース
形状ハイブリッドキャンバー
(ロックアウトキャンバー)
シェイプディレクショナル
ボードの硬さ10段階中7(やや硬め)
対象レベル上級者
サイズ146,149,153,157,160,163,166

シェイプ:テーパードディレクショナルとその効果

SALOMON「JETSTREAM」の「テーパードディレクショナル」という形状は、スノーボードの滑りやすさに大きく関わっています。

具体的には、板の先端部分(ノーズ)が後端部分(テール)よりも少し幅広に設計されており、さらにビンディングを取り付ける位置が少し後ろ寄り(セットバック)になっています。

この形状のおかげで、特に新雪や深雪といったパウダースノーを滑る際に、板の先端が自然と雪の上に浮き上がりやすくなります。

これにより、ライダーは余計な力を入れなくてもスムーズに雪の上を滑走でき、まるで雪の上を漂うような感覚を楽しむことができます。結果として、深雪での操作性が向上し、疲れにくい滑りを実現します。

プロファイル:Rock Out Camberの特徴

SALOMON「JETSTREAM」に採用されている「Rock Out Camber」は、板の形状に関する専門用語で、乗り心地に大きな影響を与える要素です。

この形状は、足元の部分が伝統的な弓なり(キャンバー)になっており、これによりしっかりとしたエッジグリップと反発力を生み出します。

ターンをする際に雪面を捉えやすく、板を踏み込んだ際にはその反発力で次のターンへとスムーズに繋げることができます。

一方で、ビンディングの外側から板の先端(ノーズ)と後端(テール)にかけては、少し反り返った形状(ロッカー)になっています。このロッカー形状が、パウダースノーでの浮力を高めたり、板の操作をより楽にしてくれたりする効果があります。

つまり、Rock Out Camberは、安定性と操作性、そして浮力をバランス良く兼ね備えた乗りやすい構造と言えるでしょう。

コア素材とフレックス:ミディアムハードな乗り味

SALOMON「JETSTREAM」の乗り心地を左右する重要な要素の一つが、内部に使われている「コア素材」と、板の硬さを示す「フレックス」です。

このモデルは「ミディアムハード」なフレックスに設定されています。これは、柔らかすぎず硬すぎない、中程度の硬さという意味です。

このミディアムハードなフレックスにより、高速で滑走する際の安定性が高まり、ターン時にはしっかりとした反発力を得られます。ある程度の脚力は必要になりますが、その分、板の反応が良く、キレのあるターンが可能です。

コア素材には、厳選された軽量な木材(Aspen SLCTなど、FSC認証木材)が使用されており、板全体の軽量化と耐久性、そして反発力の向上に貢献しています。これにより、ライダーは様々な雪質で快適な滑走を楽しむことができます。

ベース素材:滑走性と持続性

SALOMON「JETSTREAM」の滑走面、つまり雪に直接触れる部分には、「50%リサイクルシンタードベース」という素材が採用されています。

シンタードベースとは、細かなポリエチレンの粒子を高温高圧で焼き固めて作られる滑走面のことです。この製法により、ベースの密度が非常に高くなります。

密度が高いシンタードベースの大きな特徴は、ワックスが浸透しやすく、一度ワックスをかければその効果が長持ちしやすい点です。これにより、様々な雪質で優れた滑走性能を発揮し、スピードに乗りやすくなります。

また、耐久性も高いため、傷がつきにくく、長期間にわたって安定したパフォーマンスを維持しやすいのもメリットです。さらに、このモデルではリサイクル素材を50%使用しており、環境にも配慮されています。

サイドカット:正確なエッジ操作とコントロール性

SALOMON「JETSTREAM」の「サイドカット」は、板の側面がどのようにカーブしているかを示すもので、ターンのしやすさや操作性に直結します。

このモデルには「ラディアルサイドカット」という種類のサイドカットが採用されています。これは、板の側面が一定の半径の円弧で構成されていることを意味します。

このラディアルサイドカットと、板のしなり具合(プログレッシブフレックス)の組み合わせによって、ライダーは非常にスムーズで正確なエッジ操作が可能になります。

ターンを始める際やターン中にエッジを切り替える動作が滑らかに行え、特に高速でカービングターンをする際には、優れた安定性とコントロール性を実感できるでしょう。

これにより、ライダーは自分の意図通りに板を操り、キレのあるターンを描くことができます。

SALOMON「JETSTREAM」の滑走性能をジャンル別に評価

フリーライド性能:多様なコンディションへの適応力

SALOMON「JETSTREAM」は、圧雪されたゲレンデから手つかずの新雪まで、さまざまな雪山の状況に対応できる「フリーライド」と呼ばれる滑り方に向いたスノーボードです。

板の形状が進行方向に対して少し後ろに重心がくるように設計されており(テーパードディレクショナル形状)、さらに足元の安定性と板の先端・後端の浮力を両立させた特殊な反り方(Rock Out Camber)を採用しています。

これらの特徴により、硬く締まったバーンではしっかりエッジが食い込み、フワフワのパウダースノーでは板が沈み込みにくく、スムーズなターンが可能です。

まさに「どんなコンディションでも日常使いに適した」と表現されるように、ゲレンデの様々な状況で快適な滑りを提供し、ライダーの挑戦をサポートしてくれます。

カービング性能:高速域での安定性と切れ味

SALOMON「JETSTREAM」は、スピードに乗った状態でキレのあるターンを描く「カービング」においても高い性能を発揮します。

このボードの側面は、一定のカーブを描く「ラディアルサイドカット」という形状になっており、これがターンの導入をスムーズにし、安定したエッジグリップを生み出します。

さらに、板全体のしなり具合もターンの質を高めるように調整されており(プログレッシブフレックス)、高速で滑走している時でも板がバタつきにくく、ライダーの意図通りにコントロールしやすいのが特徴です。

そのため、まるでナイフで雪面を切り裂くような、鋭く正確なターンが可能になり、スピード感あふれるライディングを楽しむことができます。エッジからエッジへの素早い切り替えも魅力の一つです。

パウダー性能:優れた浮力と走破性

SALOMON「JETSTREAM」は、新雪が降り積もった「パウダー」コンディションで、その真価を発揮するボードです。

板の先端(ノーズ)が後端(テール)よりも幅広で、ビンディングの取り付け位置も少し後ろ寄りになっている「テーパードディレクショナル形状」と、板の浮力を高める「Rock Out Camber」という構造が組み合わさっています。

この設計により、深い雪の中でも板の先端が自然と雪面に浮き上がりやすくなり、まるで雪の上を滑るように軽快に進んでいくことができます。

ライダーは余計な力を入れることなく、パウダースノー特有の浮遊感を存分に味わうことが可能です。これにより、深雪での操作性が向上し、長時間のライディングでも疲れにくいというメリットがあります。

オールマウンテン性能:ゲレンデ全体を楽しむ操作性

SALOMON「JETSTREAM」は、圧雪されたコースから非圧雪エリア、さらにはパウダースノーまで、ゲレンデのあらゆる場所を1本で楽しめる「オールマウンテン」性能に優れています。

これまで述べてきたフリーライド、カービング、パウダーでの高い適応力が、この万能性を支えています。

板の形状や構造が、多様な雪質や地形に対してバランス良く対応できるように設計されているため、ライダーはコンディションを選ばずに自分の滑りを追求できます。

特に、板の操作性が良く、エッジの切り替えもスムーズに行えるため、ゲレンデ内の様々な斜面や状況変化に素早く対応し、スキー場全体を遊び尽くすようなライディングが可能です。

まとめ:SALOMON「JETSTREAM」の評価について

SALOMON「JETSTREAM」は、多様な雪山に対応するスノーボードです。板の先端が幅広な「テーパードディレクショナル形状」と、足元の安定性と先端の浮力を両立する「Rock Out Camber」が特徴です。これによりパウダーでの浮力を確保しつつ、しっかりとしたエッジグリップも実現します。

「ミディアムハード」な硬さは高速安定性と反発力を生み、選ばれた木材コアが軽量性と耐久性を高めます。「シンタードベース」は滑走性とワックス持続性に優れ、「ラディアルサイドカット」は正確なエッジ操作を可能にします。

これらの基本スペックにより、フリーライド、カービング、パウダーで高い性能を発揮。ゲレンデ全体を楽しめるオールマウンテン性能も魅力で、グラトリにも対応できるため、1本で幅広い滑りを楽しみたいライダーに適したモデルと言えるでしょう。

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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