【DEATH LABEL】BLACKBOXはグラトリ特化モデルで抜群のコントロール性能が高評価!
DEATH LABEL(デスレーベル)からリリースされている「BLACKBOX(ブラックボックス)」が気になっているけれど、実際にどんな乗り味なのか、自分に合っているのか迷っていませんか?
グラトリやジブに挑戦したいけれど、どの板を選べばいいのか分からない、あるいは型落ちモデルでも十分な性能があるのか知りたいという方も多いはずです。この記事では、BLACKBOXのスペックや特徴、得意なジャンルについて詳しく解説していきます。
- DEATH LABEL BLACKBOXの評価と基本スペックの全貌
- グラトリやジブなど得意なジャンルごとの詳細な使用感
- あえて型落ちモデルを選ぶメリットや性能差のポイント
- 初心者から上級者まで楽しめる操作性の秘密とサイズ選び
DEATH LABEL・BLACKBOXのスペックを評価
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| シェイプ | ツインチップ |
| 形状 | EASY CAMBER(ハイブリッドキャンバー) |
| フレックス | ソフト(10段階中2〜4程度) |
| コア素材 | BAMBOO CORE(ポプラ+竹) |
| ベース | IS 4000 / IS 7200(年式による) |
| 特徴 | ノーズ・テールのフラットゾーン、超軽量トップシート |
面で捉えるイージーキャンバーの形状
BLACKBOXの最大の特徴は、なんといっても「EASY CAMBER(イージーキャンバー)」と呼ばれる独自の形状にあります。
通常のキャンバーボードとは異なり、足元のキャンバーエリアに加え、ノーズとテールの接雪点付近にフラットゾーン(平らな部分)が設けられています。このフラットなエリアがあることで、雪面を「点」ではなく「面」で捉えられるようになります。
面で雪面を捉えるメリットは、プレスやオーリーの動作を行った際に、板が安定しやすい点です。
たとえばグラトリでノーズプレスをする際、通常のキャンバーなら点で支えるためバランスを保つのが難しい場面でも、BLACKBOXならフラットゾーンが雪面にピタッと張り付くような感覚を得られます。
この安定感こそが、多くのスノーボーダーから支持される理由の一つです。 さらに、キャンバー特有の反発力もしっかりと残されているため、単に柔らかいだけの板ではなく、踏み込んだときにはしっかりと返ってくるパワーも備えています。
軽量化されたコアと素材の特徴
スノーボードにおいて「軽さ」は、操作性に直結する非常に大きな要素です。 BLACKBOXには「BAMBOO CORE(バンブーコア)」が採用されており、ポプラ材に加えて反発力に優れた竹(バンブー)がブレンドされています。
竹は軽量でありながらもしなやかで強い反発力を持つ素材として知られており、この素材のおかげで、軽い力でも板をコントロールしやすくなっています。
加えて、トップシート(板の表面)にも軽量化の工夫が凝らされています。「SUPER FLY TOP SHEET」と呼ばれる素材を使用することで、従来のモデルと比較しても大幅な軽量化を実現しました。
板全体の重量が軽くなることはもちろんですが、特に足元から遠いノーズやテールの重量(スイングウェイト)が軽くなるため、スピンをする際の回転スピードが格段に上がります。
長時間滑っても疲れにくく、軽快なライディングを楽しめるのは、これら素材選びのこだわりによるものです。
扱いやすいソフトフレックスの魅力
BLACKBOXは、DEATH LABELのラインナップの中でも特に柔らかい「ソフトフレックス」に設定されています。板を少し踏み込むだけで簡単にしならせることができるため、脚力に自信がない方や、体重が軽い方でも板の性能をフルに引き出せます。
硬い板だと、プレスを維持したり板を引き上げたりするのにパワーが必要ですが、BLACKBOXなら少ない力で板を曲げられるため、直感的な操作が可能です。
柔らかい板は、どうしても反発力が弱くなりがちですが、前述したバンブーコアと「EASY CAMBER」の組み合わせにより、その弱点をうまくカバーしています。
しなった板が戻ろうとする力が竹の特性によって増幅されるため、ソフトフレックスながらも「パチン」と弾ける感覚を味わえます。
バター系のトリックで粘り強い動きをしたいときも、高さを出したいときも、この絶妙なフレックスバランスがライダーをサポートしてくれます。無理に力を入れなくてもスタイルが出せるので、リラックスして滑ることができるのも嬉しいポイントです。
サイズ展開と基本的な仕様
BLACKBOXは、主に148cm、151cm、153cmといったサイズ展開が主流です。 これらのサイズは、日本の平均的な男性スノーボーダーの体格にフィットしやすいレンジと言えます。
選び方の目安としては、グラトリやジブでの取り回しを重視するなら短めのサイズを、フリーランでの安定感やキッカーでの着地を考慮するなら少し長めのサイズを選ぶのが一般的です。
推奨サイズの目安
| サイズ | 推奨身長(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 148cm | 160cm〜168cm | 最も取り回しが軽く、回転技が容易 |
| 151cm | 165cm〜173cm | 操作性と安定感のバランスが良い万能サイズ |
| 153cm | 170cm〜178cm | ややスピードを出しても安定し、高さが出しやすい |
ウエスト幅も広すぎず狭すぎない設定になっており、ドラグ(つま先や踵が雪面に当たること)のリスクを抑えつつ、クイックなエッジ切り替えが可能です。自分の身長や体重、そしてどんな滑り方をしたいかに合わせて最適なサイズを選んでください。
DEATH LABEL・BLACKBOXのジャンル別に評価
| ジャンル | 評価(5点満点) |
|---|---|
| カービング | 2.5 |
| フリーラン | 3.0 |
| パウダー | 2.0 |
| グラトリ(弾き系) | 4.0 |
| グラトリ(乗り系) | 5.0 |
| ラントリ | 3.5 |
| キッカー(小~中) | 3.5 |
| キッカー(中~大) | 2.0 |
| ジブ | 5.0 |
グラトリとの相性と操作性の高さ
BLACKBOXが最も輝くフィールドの一つが、グラウンドトリック(グラトリ)です。 特にプレスやマニュアルといった「乗り系」のトリックに関しては、最高レベルの操作性を誇ります。
スペックの項目でも解説した通り、ノーズとテールのフラットゾーンが雪面を広く捉えてくれるため、板をプレスした状態での安定感が抜群です。 重心移動が多少甘くても板が耐えてくれるので、新しいトリックの練習にも最適です。
一方で、オーリーやノーリーといった「弾き系」のトリックについても、十分に高い性能を持っています。 ソフトフレックスなので板をたわませるための予備動作が簡単に行え、タイミングよく解放することで竹コア特有の反発を得られます。
硬い板のように強烈な脚力で無理やり弾く必要がないため、一日中グラトリをしていても足への負担が少なく、楽しみながら上達を目指せます。 「乗り」も「弾き」もバランスよくこなせるため、グラトリ専用機として購入しても後悔しない一本です。
ジブやパークで発揮する安定感
ボックスやレールなどの人工物に入る「ジブ」に関しても、BLACKBOXは非常に高い適性を持っています。アイテムの上に乗った際、フラットゾーンがピタッと吸い付くように安定するため、スライド中の恐怖心が軽減されます。
また、エッジの引っかかりを軽減する設計(ビベルなど)が施されていることも多く、逆エッジのリスクが怖いジブアイテムでも強気に攻めることができます。
パーク内のキッカー(ジャンプ台)については、小〜中規模のサイズであれば問題なく対応可能です。 軽いスイングウェイトのおかげで空中での姿勢制御がしやすく、着地でも広い接雪面がバランスを補正してくれます。
ただし、ビッグキッカーのような高速アプローチと強い衝撃を伴う場面では、板の柔らかさが仇となり、着地で耐えきれない場合があるかもしれません。 あくまで、楽しんで流すパークライドや、中級レベルまでのキッカーに適していると考えたほうが良いです。
フリーランやカービングの性能
ゲレンデ全体を流すフリーランやカービングターンに関しては、そこそこの性能を持っていますが、過度な期待は禁物です。
低速から中速域でのクルージングであれば、板の操作性が良いため、地形を使って遊んだり、壁に当て込んだりといった滑りが非常に楽しいです。ラントリ(ラン&トリック)のように、滑りながらトリックを織り交ぜるスタイルには適しています。
しかし、圧雪バーンを高速で切り裂くようなキレのあるカービングを求める場合、BLACKBOXのソフトフレックスとハイブリッドキャンバー形状では、エッジのグリップ力が不足する場面が出てきます。
高速域では板がバタつきやすく、硬いバーンではエッジが抜けやすい傾向にあります。 カービングを極めたいというよりは、あくまで移動手段としてのフリーランや、遊びながら滑るスタイルに向いている板です。
パウダーや非圧雪での対応力
新雪や非圧雪バーン(パウダー)での滑走については、正直なところ「それなり」といった評価になります。
ツインチップ形状であり、パウダー専用のロッカー形状やテーパードシェイプ(ノーズが太くテールが細い形状)ではないため、深いパウダーでは浮力を得るために後ろ足加重を続ける必要があります。
セットバック(ビンディングの位置を後ろに下げること)を入れれば多少マシにはなりますが、基本的にはパウダーボードのような浮遊感は期待できません。
とはいえ、ゲレンデ脇に残ったちょっとしたパウダーや、くるぶし程度の深さであれば、ノーズのフラットゾーンを使って浮力を稼ぎつつ楽しむことは可能です。
本格的なバックカントリーや腰パウダーの日には別の板を用意するのが賢明ですが、ゲレンデ内のパウダーを少し味わう程度なら対応できるレベルです。
初心者でも扱いやすい操作性
これまでの解説からも分かる通り、BLACKBOXは初心者や初級者にとっても非常に扱いやすいボードです。
スノーボードを始めたばかりの頃は、どうしても「逆エッジ」による転倒が怖いものですが、EASY CAMBERの特性上、エッジが雪面に食い込みすぎず、スムーズなターン導入を助けてくれます。
板が軽く、柔らかいので、無理な力を入れなくても思った方向に板を向けることができます。
操作を覚える段階では、道具の扱いやすさが上達のスピードに直結します。 扱い難い硬い板で苦戦するよりも、BLACKBOXのような素直に動く板で練習したほうが、ターンの感覚や板のしなり方をつかむのが早くなります。
これからグラトリやパークに挑戦したい脱初心者の方はもちろん、最初のマイボードとして選ぶのにも適した、懐の深いモデルです。
まとめ:DEATH LABEL・BLACKBOXの評価について
- BLACKBOXはDEATH LABELの中でも特に操作性に優れたモデル
- 独自のEASY CAMBER形状が面での安定感と反発力を両立
- ノーズとテールのフラットゾーンがグラトリのプレスを容易にする
- BAMBOO CORE(竹)の採用により軽量かつしなやかな乗り味を実現
- ソフトフレックスで脚力がなくても扱いやすく疲れにくい
- 型落ちモデルでも基本スペックが高いためコスパ重視なら狙い目
- グラトリの「乗り系」トリックには最高クラスの適性を持つ
- 「弾き系」トリックでも竹の反発でしっかりと高さを出せる
- ジブアイテムでの安定感が高くボックスやレールに入りやすい
- 小〜中キッカーや地形遊びなどのパークライドも快適にこなせる
- 高速カービングや硬いバーンではバタつきやすいため不向き
- 深いパウダーには適さないがゲレンデ脇程度なら遊べる
- 逆エッジになりにくいため初心者から中級者のステップアップに最適
- サイズ選びは取り回し重視なら短め、安定感重視なら長めを選択
- 遊び心を持ってゲレンデ全体を楽しみたいライダーに強く推奨
この他にもDEATH LABELに多種多様なモデルが存在しています。全種類の板をまとめた記事もあるため参考になれば幸いです。

































