【BATALEON】グラトリ板おすすめ5選!3BTがトリックを変える理由

まさやん
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BATALEONのグラトリ板は、独特なソール形状が特徴です。BATALEONの核となる技術、3BTテクノロジー、すなわちトリプルベーステクノロジーは、スノーボードの常識を変える可能性を秘めています。

この技術は、エッジの引っ掛かりを劇的に減らし、特にプレス系トリックやジブにおける高い操作性を実現するために設計されました。さらにSideKickと呼ばれる機能が、ターンの導入や細かい動きをサポートします。

モデルによっては、グラトリに最適なソフトフレックスと、しっかりとした反発力を両立させており、多くのグラトリユーザーから注目を集めています。

この記事では、BATALEONの板がなぜグラトリに選ばれるのか、その理由とおすすめのモデルを徹底的に解説します。

この記事を読むことで、以下の点について理解を深めることができます。

要点
  • BATALEON独自の3BTテクノロジーがグラトリに与える具体的なメリット
  • なぜ逆エッジになりにくく、プレス系トリックがやりやすいのか
  • グラトリのスタイル別におすすめのBATALEONモデルとその特徴
  • レディースや初心者・中級者が板を選ぶ際のポイント

BATALEONの板がグラトリで選ばれる理由

独自の3BTテクノロジーとは?

3BTテクノロジー

BATALEONのすべての板に採用されている3BT(Triple Base Technology)は、その名の通り「3つのベース(滑走面)」を持つ独自の構造を指します。

一般的なスノーボードの滑走面が平ら(フラット)か、全体的に反っている(ロッカー)のに対し、3BTは滑走面を長手方向に3分割している点が最大の特徴です。

具体的には、ビンディング間を中心とした「センターベース」部分がフラット(またはキャンバー)になっており、その両脇にある「サイドベース」部分が、エッジに向かって段階的に持ち上げられています。

これにより、板をフラットな状態で雪面に置いたとき、両サイドのエッジが雪面からわずかに浮き上がる設計になっています。

この船底のような形状こそが、BATALEONのユニークな乗り心地とグラトリへの適性を生み出す源泉となっています。

3BTがグラトリにもたらす恩恵

3BTがグラトリにもたらす恩恵は非常に大きいです。グラトリでは、板を回したり(スピン)、ずらしたり(バター)、先端や中央で乗ったり(プレス)と、板をフラットに近い状態で操作する場面が頻繁に訪れます。

従来のキャンバーボードでは、フラット時にエッジが雪面に食い込みやすく、意図しない引っ掛かり(逆エッジ)が起こりがちでした。しかし、3BTはサイドベースが最初から持ち上がっているため、フラット状態での安定感が抜群です。

これにより、ライダーは逆エッジを恐れることなく、より大胆にトリックに挑戦できます。

特に、スピン系トリックの着地や、プレスで板をスライドさせる際に、エッジが不意に噛むリスクが大幅に低減されます。この「許容範囲の広さ」が、グラトリの練習効率を高め、上達を早める助けとなります。

エッジの引っ掛かりが少ない理由

前述の通り、3BTがエッジの引っ掛かりを劇的に少なくする理由は、その独特な3D形状にあります。

従来のボードでは、板がわずかに傾いただけでエッジ全体が雪面に接触し、特にエッジの先端(コンタクトポイント)が強く雪を捉えてしまいがちです。

一方で3BTは、板を傾けてターンを開始する際、まずフラットなセンターベースから、持ち上がったサイドベースへとシームレスに力が伝達されます。エッジが雪面を捉えるのが一瞬遅れるような、滑らかなフィーリングが特徴です。

直滑降中やトリックの動作中に意図せず板が傾いても、サイドベースが緩衝材のように働き、いきなりエッジがフルに食い込むのを防ぎます。

この「引っ掛かりのなさ」は、グラトリ初心者から、高回転スピンに挑む上級者まで、あらゆるレベルのライダーに安心感をもたらします。

プレス系トリックとの相性

グラトリの中でも、ノーズやテール、または板の中央に乗って滑る「プレス系トリック」において、3BTの特性は最大限に発揮されます。プレスを行う際、多くのライダーは板をフラットに近い状態に保ちながら、ノーズやテールに体重をかけて板をしならせます。

3BTの板は、センターベースの幅が広く設計されているモデルが多く、プレス時に雪面と接する面積を確保しやすいのが特徴です。

例えば、ノーズプレスをする際、持ち上がったサイドベースのおかげでエッジが雪面に干渉せず、まるでスケートボードのレールに乗るかのように、センターベースだけで安定して滑ることが可能です。

これにより、プレス中の安定性が向上するだけでなく、プレスしながら板を左右に振ったり、スピンにつなげたりといった複合的な動きも容易になります。

抜群の操作性を生むSideKick

SideKick(サイドキック)は、3BTの性能をさらに高めるための追加機能です。これは、ノーズとテールの最も幅が広い部分(従来のボードで最もエッジが引っ掛かりやすいポイント)のサイドベースを、さらに強く持ち上げる加工を施したものです。

このSideKickがあることで、ターンの導入が驚くほどスムーズになります。わずかな体重移動で板が自然に傾き始め、力を入れなくてもターンが始まっていく感覚が得られます。

グラトリにおいては、低速での細かい板さばきや、バター系トリックでの滑らかな動きを強力にサポートします。

3BTとSideKickの組み合わせは、エッジの引っ掛かりを極限まで減らしながら、ライダーの意図した通りの操作を可能にする、BATALEONの核心的な技術と言えます。

なぜソフトフレックスが選ばれるのか

一般的にグラトリでは、ソフトフレックス(柔らかい板)が好まれる傾向にあります。その理由は、主に2つ考えられます。

一つは、低速域での操作性です。柔らかい板は、小さな力で簡単にしならせることができるため、ゲレンデの緩斜面などスピードが出ていない状況でも、板をコントロールしやすい利点があります。

もう一つは、プレス系トリックの容易さです。前述のプレス系トリックを行う際、板が柔らかければ柔らかいほど、少ない力でノーズやテールを雪面に押し付け、板を大きくしならせることが可能です。

BATALEONのラインナップにも、DisasterやWallieといった非常に柔らかいソフトフレックスのモデルがあり、グラトリやジブでの使用をメインターゲットに据えています。

ただし、反発力を求める高回転スピンなどでは、ミドルフレックスの板が選ばれることもあります。

BATALEON・おすすめのグラトリ板のモデル

定番ジブ・グラトリモデル Disaster

BATALEONの中で「グラトリ・ジブ」と言えば、まず名前が挙がるのがこのDisaster(ディザスター)です。

ブランドのラインナップ中で最もソフトなフレックスを持つモデルの一つであり、その扱いやすさは抜群です。

形状はローキャンバーをベースにした「Jib 3BT」を採用しています。これは、センターベースの幅が最も広く、サイドベースの持ち上がりが緩やかに始まる設定で、プレスやスライド時の安定性を極限まで高めています。

とにかく柔らかい板が欲しい、低速でスタイルを出したプレスをしたい、あるいは逆エッジを気にせずグラトリの練習に集中したいというライダーには最適な選択肢です。

ただし、非常に柔らかいため、高速でのフリーランや大きなキッカーでの安定性は他のモデルに劣る点には注意が必要です。

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遊び心満載のWallie

Disasterと並んで人気のソフトフレックスモデルがWallie(ウォーリー)です。Disasterと同様に非常に柔らかいフレックスとローキャンバーを持っていますが、最大の特徴はノーズとテールの形状にあります。

「Wallie Tips」と呼ばれる、先端がスケートボードのデッキのように反り上がった独特の形状をしており、これがジブアイテムへの当て込みや、バター系トリックで今までにない動きを可能にします。

また、Disasterよりもセンターベースがわずかに狭く、サイドベースの角度が少し強いため、Disasterが「面」で乗る安定感重視なのに対し、Wallieはよりクイックでトリッキーな操作感を持っています。

スケートボードのような自由な発想でゲレンデを遊びたいライダーにおすすめです。

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パークもこなすFun.Kink

Fun.Kink(ファンキンク)は、DisasterやWallieより一段階硬いミドルソフトフレックス(4/10程度)を持つ、オールラウンドなフリースタイル・ツインモデルです。

グラトリやジブでの操作性を保ちつつ、適度な反発力と安定性を加えています。ベースとなっているのは「Twin 3BT」で、形状はミディアムキャンバーを採用しています。

これにより、Jib 3BTを採用するDisasterなどと比べてオーリー(ジャンプ)の反発力を得やすく、カービング時の安定感も向上しています。

グラトリをメインにしつつも、パークのキッカー(ジャンプ台)に入ったり、フリーランでカービングを楽しんだりしたい、といった汎用性を求めるライダーに適しています。

Disasterでは柔らかすぎると感じる中級者以上のグラトリユーザーにも良い選択肢となります。

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高反発系ツイン Evil Twin

Evil Twin(イービル・ツイン)は、BATALEONのラインナップで長年愛されてきた、ブランドを代表するツインチップモデルです。フレックスはミドルで、Fun.Kinkよりもさらに硬く(5/10程度)、高い反発力を持っています。

採用されている「Twin 3BT」は、Jib 3BTよりもセンターベースが狭く、サイドベースの角度がしっかりついているため、エッジtoエッジの切り返しが非常に速いのが特徴です。

グラトリにおいては、その強力な反発力を活かした高回転スピンや、高さのある弾き系トリックで真価を発揮します。

ソフトな板でのプレス系よりも、スピードに乗ったキレのあるグラトリを好む上級者向けのモデルと言えます。

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レディースモデルはWhatever

BATALEONのレディースラインナップで、グラトリにもおすすめなのがWhatever(ワットエバー)です。

このモデルはディレクショナルツイン形状を採用していますが、接雪面(雪に触れる部分)はツイン(左右対称)になっており、スイッチ(逆向き)スタンスでの滑走も全く問題ありません。

フレックスはミドルソフト(10段階中5程度)に設定されており、扱いやすさと安定感を両立しています。3BTはオールラウンドな「3D Directional Twin」を採用し、フリーランの安定感からパーク、グラトリまで幅広く対応可能です。

特定のジャンルに特化するのではなく、ゲレンデ全体を楽しみながらグラトリも上達したい、という女性ライダーに最適な一本です。

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モデル別比較表

モデル名フレックス
(10段階)
形状3BTタイプ主な特徴
Disaster2 / 10ローキャンバーJib 3BT非常にソフト、プレス最強、安定性重視
Wallie3 / 10ローキャンバーJib 3BTソフト、Wallie Tips、スケートライク
Fun.Kink4 / 10ミディアムキャンバーTwin 3BTミドルソフト、汎用パークモデル、適度な反発
Evil Twin5 / 10ミディアムキャンバーTwin 3BTミドル、高反発、キッカー・高回転向き
Whatever5 / 10ミディアムキャンバー3D Directional Twinレディース、ミドルソフト、オールラウンド
(注:フレックスの数値は年度モデルにより若干変動する場合があります)

まとめ:BATALEONでグラトリ向きな板について

BATALEONの板とグラトリの相性について、その理由とおすすめのモデルを解説してきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • BATALEONの核は3BT(トリプルベーステクノロジー)
  • 3BTは滑走面が3分割された船底のような形状
  • 両サイドのベースが持ち上がりエッジの引っ掛かりを劇的に軽減
  • 逆エッジのリスクが低くグラトリの練習に最適
  • プレス系トリックではセンターベースが安定感を生む
  • SideKickはターンの導入と操作性をさらに向上させる
  • グラトリには一般的にソフトフレックスが好まれる
  • Disasterは最も柔らかい定番のジブ・グラトリモデル
  • Wallieはスケートライクな動きが可能なソフトフレックスモデル
  • Fun.Kinkは汎用性の高いミドルソフトモデル
  • Evil Twinは高反発なミドルフレックスモデル
  • Whateverはレディース向けのオールラウンドモデル

この他にもグラトリにおすすめな板をまとめた記事もあるため参考になれば幸いです。

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フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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