2025.11.25

【UNION】STRATAとULTRAを徹底比較！違いと選び方を徹底解説

まさやん

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

スノーボードのビンディング選びで、UNION（ユニオン）の「STRATA（ストラータ）」と「ULTRA（ウルトラ）」のどちらにするか迷っている方は多いのではないでしょうか。

どちらもミニディスクを採用しており、ボードのフレックスを最大限に活かせるモデルとして高い人気を誇ります。「UNION STRATA ULTRA 比較」などのキーワードで検索し、それぞれの違いや自分のスタイルに合うのはどちらなのか、情報を集めていることと思います。

この記事では、グラトリやパウダー、地形遊びにおける操作性の違いや、ミニディスクやブッシングといったスペック面の差について詳しく解説します。ULTRAとSTRATAのそれぞれの特徴を理解し、あなたの滑りのスタイルに最適な一台を見つける手助けとなれば幸いです。

STRATAとULTRAのスペックや構造の具体的な違い
グラトリやパウダーなどスタイル別の適合性と選び方
ミニディスクが生み出す操作性とそれぞれのメリット
初心者から上級者までレベルに合わせた推奨モデル

スペックで見るUNION・STRATAとULTRAを比較
スタイル別のUNION・STRATAとULTRAを比較

スペックで見るUNION・STRATAとULTRAを比較

【UNION】STRATA

【UNION】ULTRA

項目	STRATA（ストラータ）	ULTRA（ウルトラ）
ディスクタイプ	ミニディスク	ミニディスク
ブッシング構造	OTE Fused Vaporlite(衝撃吸収・クッション性重視)	Molecule Bushing(反発力・レスポンス重視)
ハイバック	左右にねじれやすくスタイルが出せる	多層構造で軽量かつ反応が良い
アンクルストラップ	クッション性があり快適なフィット感	薄型でブーツとの密着度が高い
重量感	標準的〜やや軽い	非常に軽い
フレックス	ミドルソフト (ルーズ)	ミドルソフト (コシがある)
乗り味	マイルド・サーフライク	クイック・しなやか

ミニディスクが生む柔軟な操作性

STRATAとULTRAの最大の特徴は、どちらも「ミニディスク」を採用している点にあります。通常のディスクよりも直径が小さいミニディスクは、ベースプレートとボードが接触する面積を減らす効果があります。

この構造により、ボード本来のフレックス（しなり）を損なうことなく、足元の自由度を格段に向上させるとされています。

STRATAに搭載されているミニディスクは、ボードの自然な動きを引き出し、ルーズでサーフライクな乗り味を提供するのが特徴です。

一方、ULTRAに採用されているミニディスクも同様のコンセプトですが、ベースプレート全体の構造と相まって、よりダイレクトな反応とボードとの一体感を高める設計がなされています。

どちらも柔軟な操作性を持ち味としていますが、STRATAは「遊び」を重視し、ULTRAは「反応」も加味しているという微細な違いがあります。

ブッシング構造による反応の違い

ビンディングの底面にあるクッション材「ブッシング」の構造は、この2つのモデルを分ける決定的な要素の一つです。

STRATAには「OTE Fused Vaporlite」と呼ばれるブッシングが採用されており、これが業界内でもトップクラスの振動吸収性とクッション性を発揮すると評価されています。

厚みのあるブッシングが雪面からの衝撃を和らげ、膝への負担を軽減するだけでなく、足首の可動域を広げる効果も期待できます。

対してULTRAには、より新しい技術である「Molecule Bushing」などが採用されており、衝撃吸収性だけでなく、踏み込んだ際の反発力（リターン）を生み出すことに注力しています。

このブッシングは、踏み込むと適度に沈み込みますが、そこから元の形状に戻ろうとする力が働くため、次の動作への反応が速くなるという特性があります。したがって、STRATAはマイルドな乗り心地、ULTRAはクイックなレスポンスが得られると考えられます。

ハイバックのフレックスと反発力

ハイバックの硬さと形状も、滑りの質を左右するポイントです。STRATAのハイバックは、比較的柔らかめに設定されており、左右へのねじれ（トーション）が使いやすい形状になっています。

これにより、スタイルを出したい時や、膝を内側に入れるような動作がスムーズに行えます。

ULTRAのハイバックは、多層構造を採用するなどして、軽量化とレスポンスの良さを両立させているのが特徴です。

STRATAと比較すると、ULTRAの方がやや反発を感じやすく、背中側へ荷重した際にしっかりと板に力を伝達してくれる感覚があります。

ただし、ガチガチに硬いわけではなく、フレキシブルに動く部分と支える部分のバランスが絶妙に調整されています。

アンクルストラップのフィット感

足首を固定するアンクルストラップにも、それぞれのモデルの個性が表れています。

STRATAのストラップは、長年愛用されている形状で、適度なクッション性とホールド感を兼ね備えています。ブーツへの当たりが優しく、長時間滑っていても痛くなりにくいという声が多く聞かれます。

ULTRAには、より薄く、ブーツとの密着度を高めた最新型のストラップが採用されています。このストラップは、ブーツの形状に合わせて隙間なくフィットし、パワーロスを極限まで減らすことを目的としています。

締め付け感は少ないのに、しっかりと固定されている感覚が得られるため、板の操作に対するタイムラグが減少します。フィット感を追求するならULTRA、快適なホールド感を好むならSTRATAという選び方ができるでしょう。

ベースプレートのクッション性能

ベースプレート全体のクッション性能について詳しく見ていきます。STRATAは、ベースプレートの大部分がブッシング素材で覆われているため、まるでクッションの上に立っているような感覚が得られます。

これは、着地の衝撃が大きいパークでのジャンプや、荒れたバーンを滑る際に大きなメリットとなります。

ULTRAも高いクッション性能を持っていますが、その設計思想は「衝撃吸収」と「ボードフィール（板の感覚）」の両立にあります。

ベースプレートがボードの動きに合わせて柔軟に変形する構造になっており、足裏で雪面の状況を感じ取りやすいのが特徴です。

STRATAが「包み込むような柔らかさ」であるのに対し、ULTRAは「足裏感覚を研ぎ澄ますしなやかさ」を持っていると言えます。

重量の軽さと取り回しの良さ

ビンディングの重量は、長時間のライディングやリフト乗車時の疲労感、そして空中でボードを操作する際のスイングウェイトに影響します。公式サイトやカタログスペックでの比較において、ULTRAは軽量化を強く意識したモデルとして紹介されています。

無駄なパーツを削ぎ落とし、素材を見直すことで、STRATAよりも軽い仕上がりになっていることが多いです。軽いビンディングは、足元の取り回しが良くなるため、素早い切り返しやトリックの始動が楽になります。

STRATAも決して重い部類のビンディングではありませんが、究極の軽さと軽快さを求めるユーザーにとっては、ULTRAの方に分があると考えられます。ただし、多少の重量感があった方が安定すると感じる場合もあるため、好みによるところも大きいです。

全体的な硬さとトーションの差

トータルでの硬さ（フレックス）とトーション（ねじれ）の使いやすさを比較します。STRATAは全体的にミドルソフトなフレックスで、トーションも使いやすく、足首の自由度が高いのが魅力です。

そのため、無理な体勢でもバランスを保ちやすく、リカバリーが効きやすいという特性があります。

ULTRAもフレックス数値としてはミドルソフトに分類されることが多いですが、ブッシングの反発力がある分、STRATAよりもしっかりとした芯を感じることができます。

トーションは非常に使いやすいものの、踏み込んだ力が逃げずに板に伝わる感覚が強いため、ルーズになりすぎない絶妙なバランスを保っています。

ルーズさを楽しむSTRATAと、しなやかな反発を楽しむULTRAという違いがあります。

スタイル別のUNION・STRATAとULTRAを比較

【UNION】STRATA

【UNION】ULTRA

スタイル・用途別比較	STRATA (ストラータ)	ULTRA (ウルトラ)
グラトリ (弾き・高回転)	◯ (可能だがややマイルド)	◎ (反発を使って高く跳べる)
グラトリ (乗り系・プレス)	◎ (膝を入れやすくスタイルが出る)	◯ (操作性は高いが反応が良い)
パウダー・地形遊び	◎ (ルーズな動きでサーフライクに)	◯ (一体感があり操作しやすい)
ラントリ	◯ (フロー重視の動きに最適)	◎ (スピードの中での反応が速い)
カービング	△〜◯ (高速域では少し頼りない)	◯ (キレと安定感が出しやすい)
おすすめレベル	初心者〜中級者	中級者〜上級者