2025.11.23 2025.11.25

【UNION】FORCEとATLASを比較！違いやカービング性能を徹底解説

まさやん

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スノーボードのビンディング選びで多くのライダーが頭を悩ませるのが、UNIONの2大看板モデルであるFORCEとATLASの違いではないでしょうか。

どちらも世界中で愛用者が多い超人気モデルだけに、「結局どっちが自分に合うの？」「重さや硬さは具体的にどう違うの？」と迷ってしまうスノーボーダーは非常に多いはずです。

この記事では、UNIONのFORCEとATLASに関する比較を行い、それぞれのモデルが持つ決定的な特徴やスペック差を詳しく掘り下げていきます。

カービングの安定感やグラトリでの操作性、さらには失敗しないサイズ感の選び方まで網羅しました。あなたの滑りのスタイルに最適な一台を見つけるためのヒントが必ず見つかるはずです。

この記事のポイント

FORCEとATLASの決定的なスペックの違い
カービングやグラトリなどスタイル別の適正
重量や硬さに関する詳細な検証結果
自分に合ったモデルとサイズの選び方

スペックから見るUNION・FORCEとATLASの比較
滑走スタイルごとのUNION・FORCEとATLAS比較

スペックから見るUNION・FORCEとATLASの比較

【UNION】FORCE

【UNION】ATLAS

結論！両モデルの決定的な違い
重さと軽量性の検証結果
フレックスと硬さの違い
ハイバックの形状と反応
ベースプレートの構造比較
アンクルストラップの装着感

結論！両モデルの決定的な違い

FORCEとATLASはどちらもオールラウンドに使えるモデルとして知られていますが、その設計思想には明確な違いが存在します。

一言で表現するならば、FORCEは「操作性と自由度」を重視したモデルであり、ATLASは「反応速度と安定感」を追求したモデルであると言えます。

FORCEは足元の自由度が高く、膝を内側に入れたりスタイルを出したりする動きがスムーズに行えるため、パークや地形遊びを含めたあらゆるシーンに対応しやすい特徴があります。

一方でATLASは、ライダーのパワーをロスなく板に伝えるレスポンスの良さが売りで、高速域でのカービングやビッグキッカーでの着地において頼れる剛性を持っています。ATLASの方がより高速ライディング向けの設計になっています。

比較項目	FORCE (フォース)	ATLAS (アトラス)
コンセプト	操作性と自由度重視のオールラウンド	高速安定性とレスポンス重視のハイスピード
フレックス (硬さ)	ミディアム (適度なしなり)	ハード (硬め・高剛性)
重量感	標準的 (バランスが良い)	やや軽量〜標準 (重心が低く安定)
ハイバック	粘りがあり、疲れにくい	縦に硬く、反応が速い
ベースプレート	衝撃吸収性が高い (ブッシング多め)	カーボン配合で硬く、反応が良い
ストラップ	快適でフィット感重視	ホールド感とレスポンス重視
カービング	〇 (クルージング向け)	◎ (高速・急斜面向け)
グラトリ・ラントリ	◎ (スタイルが出しやすい)	△ (反応が良すぎる場合あり)
パーク (ジブ)	◎ (衝撃吸収・スタイル)	〇 (硬さが気になる場合あり)
キッカー (大)	〇(まずますの安定)	◎ (着地の安定感抜群)
パウダー	〇 (操作性・サーフライク)	〇 (推進力・高速ターン)
初心者適正	◎ (ミスを許容してくれる)	△ (反応がシビア)

UNION FORCE vs ATLAS 性能比較表

重さと軽量性の検証結果

ビンディング選びにおいて重さは気になるポイントですが、近年のモデルチェンジにより両モデルとも軽量化が進んでいます。

以前はATLASの方が重厚なイメージを持たれていましたが、最新モデルではベースプレートやハイバックの肉抜き加工が進み、見た目以上に軽量に仕上がっているという情報が多く見られます。

一方でFORCEも、23-24シーズンからのフルモデルチェンジによって構造が一新されました。耐久性と衝撃吸収性を高めた結果、極端な軽量モデルというわけではありませんが、滑走中に重さが気になるようなことはほとんどないでしょう。

単純なグラム単位の比較よりも、ATLASは重心が低くどっしりとした安定感があり、FORCEは軽快に動かせるバランスの良さがある、という認識を持つのが適切かなと思います。

モデル	重量感の傾向	特徴
FORCE	標準的	重さを感じさせないバランスの良さと耐久性
ATLAS	やや軽量〜標準	肉抜き構造により見た目以上に軽く、重心が安定

フレックスと硬さの違い

滑り心地に直結する硬さについても、両者には明確なキャラクターの違いがあります。一般的にカタログスペックなどで示されるフレックス設定では、ATLASの方が硬めに設定されており、FORCEはミディアムフレックスに分類されることが多いです。

ATLASはベースプレートに硬めのブッシング材を使用しており、踏み込んだ力がダイレクトにエッジへと伝わります。そのため、硬いバーンでも板が負けにくく、鋭いターンを描くことが可能です。

対してFORCEは、適度なしなりを持たせた設計になっているため、足裏の感覚をつかみやすく、リカバリーもしやすい柔軟性があります。初心者が扱いやすいのはFORCEですが、強い反発を求める上級者にはATLASの硬さが心地よく感じるかもしれません。

ハイバックの形状と反応

ハイバックは、両モデルの性格を決定づける重要なパーツです。ATLASのハイバックは、縦方向への剛性が非常に高く設計されており、ヒールサイドターンでの反応が極めて速いのが特徴です。

それでいて横方向には適度なねじれを持たせているため、操作性が完全に損なわれているわけではありません。

FORCEのハイバックは、レイヤー構造などを採用し、しなやかさとレスポンスを絶妙に両立させています。ふくらはぎへの当たりがマイルドで、長時間の滑走でも疲れにくいというメリットがあります。

背面のデザインも大きく異なりますが、機能面で見ると、クイックな反応を求めるならATLAS、粘りのある動きを好むならFORCEという選び方が推奨されます。

ベースプレートの構造比較

ベースプレートはビンディングの土台となる部分ですが、ここにも大きな違いが見られます。ATLASには「ステージ7 デュラフレックスCB」のような、カーボンを配合した硬い素材が採用されることが多く、これが高速安定性を生み出す要因となっています。

また、カント（傾斜）が入っているため、膝を自然に内に入れやすく、カービングポジションを取りやすいのも魅力です。

FORCEのベースプレートは、衝撃吸収性に優れたブッシング素材を贅沢に使用しているのが特徴です。着地の衝撃や荒れたバーンの振動を吸収してくれるため、膝や腰への負担を軽減してくれます。

ジブアイテムに乗った時の安定感も、この振動吸収性の高さが寄与していると考えられます。

アンクルストラップの装着感

足首をホールドするアンクルストラップは、快適性を左右するパーツです。

FORCEのストラップは、クッション性とフィット感を重視した形状になっており、ブーツを包み込むような優しい装着感があります。長時間締めていても痛くなりにくく、足首の自由度も確保されています。

一方、ATLASのストラップは、よりレスポンスを重視したミニマルなデザインや硬めの素材が採用される傾向にあります。ブーツをガッチリとロックする感覚が強く、瞬時の加重抜重に対応できるホールド力が魅力です。

ホールド感が強いぶん、ルーズに乗りたい人にとっては少し拘束感が強く感じる可能性もあるため、好みが分かれるポイントかもしれません。

滑走スタイルごとのUNION・FORCEとATLAS比較

【UNION】FORCE

【UNION】ATLAS

カービング性能と安定感
グラトリやラントリの操作性
パークやキッカーでの適性
パウダーでの浮力と操作
初心者におすすめのモデル
適切なサイズ感の選び方

カービング性能と安定感

カービング性能に関しては、やはりATLASに軍配が上がります。前述の通り、硬めのベースプレートと反応の良いハイバックの組み合わせにより、高速域でのエッジグリップ力が非常に高いからです。

特にアイスバーンや荒れた斜面において、板がバタつかずに雪面を捉え続ける安定感はATLASならではの強みと言えます。

FORCEもカービングができないわけでは全くありません。むしろ、ミディアムフレックスのおかげでターンの導入がスムーズで、気持ちの良いクルージングカービングが楽しめます。

しかし、検定などのシビアなシーンや、急斜面をフルスピードで攻めるような滑りをする場合は、ATLASの剛性が大きな助けになってくれるはずです。

グラトリやラントリの操作性

グラトリやラントリ（ランニングトリック）をメインに楽しみたい場合は、FORCEの方が扱いやすいと感じる場面が多いでしょう。

FORCEの適度なフレックスは、プレスをした際に板をしっかりとしならせやすく、スタイルのある動きを表現しやすいからです。また、足首周りの自由度が高いため、上半身と下半身を捻るようなトリックもスムーズに行えます。

ATLASでグラトリをすることも可能ですが、反応が良すぎるために、プレスの維持が難しかったり、逆エッジのリスクが高まったりする可能性があります。

ただし、高反発を利用したノーリーなどの弾き系トリックにおいては、ATLASのレスポンスが武器になることもあるため、自分のプレースタイルに合わせて選ぶことが大切です。

パークやキッカーでの適性

パークライディングにおいては、目指すスタイルによって適正が分かれます。ジブ（ボックスやレール）や小〜中規模のキッカーを流して遊ぶなら、衝撃吸収性が高く、スタイルを出しやすいFORCEが最適です。

多少の着地ミスもカバーしてくれる柔軟性は、パーク練習中のライダーにとって心強い味方となります。

一方で、プロレベルのビッグキッカーやハーフパイプに挑戦するなら、ATLASの安定感が不可欠になります。

アプローチでのスピード維持や、着地での強烈な衝撃に耐えうる剛性は、怪我のリスクを減らす上でも重要です。実際に、ビッグエアなどの競技シーンではATLASやその上位モデルを使用するプロライダーも多く見られます。

スタイル	おすすめモデル	理由
ジブ・遊び	FORCE	衝撃吸収と操作性が高く、スタイルが出しやすい
ビッグジャンプ	ATLAS	着地の安定感とアプローチでのレスポンスが良い