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【DEATH LABEL】BLACK FLAG DW評価|グラトリ界の反則級?激柔ダブルキャンバー

まさやん
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この記事に辿り着いたあなたは「グラトリがもっと上手くなりたい」「柔らかくて扱いやすい板を探している」という思いを持っているのではないでしょうか。あるいは、デザインのかっこよさに惹かれて、実際の乗り心地や性能が気になっているのかもしれませんね。

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、DEATH LABEL(デスレーベル)の人気モデル「BLACK FLAG DW」の特徴や魅力を深掘りします。

グラトリ初心者から中級者まで、多くのライダーに支持される理由や、逆にどんなシーンが苦手なのかも正直にお伝えします。型落ちモデルの情報やスペックの詳細も含めて解説するので、ぜひ板選びの参考にしてください。

記事のポイント
  • BLACK FLAG DW 評価やスペックの特徴
  • グラトリやジブなどジャンル別の適正評価
  • 型落ちモデルと最新モデルの違いや選び方
  • 実際に使用する際のメリットと注意点

DEATH LABEL・BLACK FLAG DWのスペック評価

項目スペック内容
モデル名BLACK FLAG DW (ブラックフラッグ ディーダブリュー)
シェイプツインチップ
形状DEATH WING (ダブルキャンバー)
フレックス1.5 / 5 (非常にソフト)
コアBAMBOO CORE (ポプラ+竹)
ソールIS 4000 (高耐久・高メンテナンス性)
エッジFREESTYLE EDGE (-1.5°ビベル)

デスウイング形状による操作性の高さ

BLACK FLAG DWの最大の特徴とも言えるのが、「DEATH WING」と呼ばれる独自のダブルキャンバー形状です。これは、足元のスタンス間がロッカー(U字)になっており、両足の下付近にキャンバー(アーチ)が配置されている構造のことを指します。

この形状のメリットは、なんといっても板の取り回しが劇的に軽くなることです。センター部分が雪面に接していないため、軽い力で板を回転させることができ、スピン系のトリックや細かい操作が非常に楽に行えます。また、逆エッジになりにくいという特性もあるため、スノーボードを始めたばかりの方でも恐怖心なく練習に取り組めるのが嬉しいポイントですね。

一方で、足元にはキャンバーが残されているため、踏み込んだ時のエッジグリップやオーリーの反発もしっかりと感じられます。「ロッカーのルーズさ」と「キャンバーの反発」の良いとこ取りをした形状と言えるでしょう。操作性の高さは、グラトリなどのトリックにおいて大きな武器になります。

バンブーコアが生むソフトなフレックス

このモデルの心臓部には「BAMBOO CORE(バンブーコア)」が採用されています。ポプラ材をベースに、反発力に優れた「竹」をブレンドしているのが特徴です。竹はしなやかで折れにくく、かつ強い反発力を持つ素材として知られています。

このコアのおかげで、BLACK FLAG DWは非常にソフトなフレックスでありながら、しっかりと跳ね返ってくる反発力を実現しています。ただ柔らかいだけの板だと、プレスはしやすくても反発を利用したトリックが難しくなりがちですが、バンブーコアならその心配はありません。板をしならせた後に、竹の復元力で「ポンっ」と雪面から弾かれる感覚を味わえるはずです。

特に脚力の少ない方や女性ライダーでも、板を十分に曲げることができるため、プレスのスタイルが出しやすいのも大きな魅力です。少ない力で板をコントロールできるので、長時間滑っても疲れにくいというメリットもありますね。

IS 7200ソールの滑走性能

スノーボードにおいて、ソールの滑走性は楽しさを左右する重要な要素です。このモデルに採用されているソール素材は、高い耐久性とメンテナンスのしやすさを兼ね備えています。一般的にエントリーからミドルクラスの板では、ワックスの浸透性や滑走持続性が課題になることがありますが、BLACK FLAG DWのソールは春先の湿った雪や、汚れの多い雪質でも安定した滑りを提供してくれます。

高い滑走性能を持つソールは、アプローチでのスピード不足を解消してくれるため、キッカーやジブアイテムに入る際のストレスが軽減されます。また、緩斜面での移動が楽になるのも地味ながら嬉しいポイントですね。

もちろん、定期的なホットワックスなどのメンテナンスを行うことで、その性能を最大限に引き出すことができます。長く快適に滑るためにも、滑走後のケアは大切にしましょう。良いソールは、上達をサポートしてくれる頼もしい相棒になります。

型落ちモデルと最新版のスペック比較

スノーボードギアを選ぶ際、どうしても気になるのが価格ですよね。そこで選択肢に入ってくるのが「型落ちモデル」です。BLACK FLAG DWに関しては、基本的に年式による大幅なスペック変更は少ない傾向にあります。

多くのシーズンで「DEATH WING形状」や「BAMBOO CORE」といった主要な構造は継承されており、主な変更点はグラフィックデザイン(トップシートやソールの柄)であることが多いです。つまり、型落ちモデルであっても、最新モデルと遜色ない性能を体感できる可能性が高いと言えます。

もちろん、細かなアップデートで軽量化が進んでいたり、エッジの仕様が微妙に変わっていたりすることもあるため、購入前にはスペック表を確認することをおすすめします。

しかし、予算を抑えて良い板を手に入れたいなら、あえて型落ちモデルを狙うのも非常に賢い選択です。浮いた予算でビンディングやブーツをグレードアップするのも良い作戦ですね。

初心者にも扱いやすいサイズ選び

BLACK FLAG DWは、その扱いやすさから初心者の最初の一本としても最適です。サイズ選びの際は、自分の身長や体重、そして「何を重視するか」に合わせて選ぶのがポイントです。

一般的に、グラトリや操作性を重視する場合は、適正サイズよりも少し短め(身長マイナス15cm〜20cm程度)を選ぶと良いでしょう。短い板は回転性が高く、スイングウエイトも軽くなるため、トリックの練習がしやすくなります。このモデルは有効エッジが長めに設定されている場合が多いため、短めを選んでも安定感が極端に損なわれることはありません。

逆に、フリーランの安定性やパウダーでの浮力を少しでも確保したい場合は、標準的なサイズを選ぶのが無難です。

とはいえ、この板の特性を最大限に活かすなら、やはり少し短めのサイズをチョイスして、軽快な操作感を楽しむのがおすすめかなと思います。ショップのスタッフさんと相談しながら、自分にぴったりの長さを探してみてください。

DEATH LABEL・BLACK FLAG DWのジャンル別評価

ジャンル評価 (5点満点)
カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ (弾き系)
グラトリ (乗り系)
ラントリ
キッカー (小~中)
キッカー (中~大)
ジブ

グラトリでのプレスや弾きの性能

BLACK FLAG DWが最も輝くステージ、それがグラトリです。特に「乗り系」と呼ばれるプレスやバター系のトリックにおいては、5点満点をつけたくなるほどの性能を発揮します。

ダブルキャンバー特有のロッカー形状とソフトなフレックスが相まって、板を浮かせる動作やマニュアル系の維持が驚くほど簡単に行えます。

「弾き系」に関しても、足元のキャンバーとバンブーコアの反発のおかげで、ノーリーやオーリーでしっかりと高さを出すことができます。

ただし、硬い板のような強烈な反発ではないため、タイミングを掴むまでは少し慣れが必要かもしれません。それでも、板がしなりやすい分、タメを作りやすく、初心者でも反発を感じやすい設計になっています。

スピンのきっかけ作りもスムーズで、引っ掛かりの少なさが回転動作を助けてくれます。「これからグラトリを極めたい!」という方にとって、これほど頼りになる相棒はなかなかいないでしょう。

ジブアイテムへの高い対応力

ジブ(ボックスやレール)においても、このモデルは高い適正を持っています。柔らかいフレックスは、アイテムの上での微妙なバランス調整を容易にし、スタイルを出したプレスを可能にします。

板がしっかりとアイテムの形状に馴染んでくれる感覚があるため、恐怖心が薄れ、積極的に攻めることができます。

また、エッジの引っ掛かりにくい「DEATH WING」形状と、ビベルが入った「FREESTYLE EDGE」の恩恵で、ボックスへのインやアウトの際に逆エッジになるリスクが軽減されています。これはジブ初心者にとっては非常に大きなメリットです。

擦り傷に強いソール素材も、ジブメインで遊ぶライダーには嬉しいポイントですね。アイテムに入って板を傷つけるのを恐れずに、ガンガン練習できるタフさも兼ね備えていると言えます。

ラントリでのバター系トリックの適性

滑りながらトリックを決める「ラントリ」においても、BLACK FLAG DWは楽しい乗り味を提供してくれます。

特に低中速域でのバター系トリックとの相性は抜群です。カービングの合間にくるっと回ったり、ノーズやテールに重心を乗せて滑ったりする動作が、とてもスムーズに繋がります。

板の取り回しが軽いため、地形を使った遊びや、壁に当て込むような動きも軽快にこなせます。ただ、高速域でのラントリとなると、板の柔らかさが影響してバタつきを感じる場面が出てくるかもしれません。

それでも、ゲレンデ全体を遊び場として捉え、流すようにトリックを織り交ぜていくスタイルには最適です。ガチガチのカービングで攻めるというよりは、おしゃれに、スタイリッシュに滑るラントリに向いている板ですね。

パウダーでの浮力と操作感

「グラトリ機だからパウダーは無理?」と思うかもしれませんが、実は意外と楽しめます。センターロッカー形状のおかげで、ノーズが雪に埋まりにくく、自然な浮力を得ることができるからです。

もちろん、パウダー専用機のような圧倒的な浮遊感はありませんが、膝下くらいの積雪であれば、セットバックを入れなくても十分にクルージングを楽しむことが可能です。ツインチップなので、パウダーの中でのスイッチライディングや、ちょっとしたトリックも狙いやすいのが面白いところ。

ただし、腰を超えるような深いパウダーや、急斜面の深雪では、浮力不足を感じることがあるかもしれません。あくまで「ゲレンデ脇のパウダーを食う」くらいの感覚で遊ぶのが、この板のポテンシャルを一番引き出せる楽しみ方かなと思います。

フリーランでの安定性と限界

フリーランに関しては、得意・不得意がはっきりと分かれる部分です。低速から中速でのクルージングは、操作性が良く非常に快適です。逆エッジのリスクも低いため、リラックスして滑ることができます。初心者の練習用としても優秀です。

しかし、高速域でのカービングや荒れたバーンでの滑走となると、ソフトフレックスゆえの限界を感じる場面があります。

スピードが出すぎると板が暴れてしまい、エッジグリップが抜けそうになる感覚を覚えることがあるかもしれません。アイスバーンなどの硬い雪面でも、しっかりとエッジを食い込ませるには技術が必要です。

この板でフリーランを楽しむなら、スピードを追求するのではなく、地形に合わせて遊んだり、壁を使ったりと、フリースタイルな要素を取り入れた滑り方がおすすめです。スピード狂の方には物足りないかもしれませんが、ファンライド志向の方には十分な性能を持っています。

DEATH LABEL BLACK FLAG DWの総合評価

総合的に見て、DEATH LABEL BLACK FLAG DWは「遊べる板」の代表格と言っても過言ではありません。特にグラトリやジブをメインに楽しみたい方、そしてこれからトリックに挑戦したい初心者から中級者にとっては、最高の選択肢の一つになります。

ダブルキャンバーのルーズさとキャンバーの反発、そしてバンブーコアのしなやかさが見事に調和しており、雪山での「遊びの幅」を広げてくれます。逆に、高速カービングやビッグキッカーをメインに考えている方には、少し柔らかすぎて不向きかもしれません。

自分のスタイルが「ファンライド」「グラトリ」「ジブ」にあるなら、この板は間違いなくあなたのスノーボードライフをより充実したものにしてくれるでしょう。デザインも毎年個性的でカッコいいので、ゲレンデで目立つこと間違いなしです。

この他にもDEATH LABELに多種多様なモデルが存在しています。全種類の板をまとめた記事もあるため参考になれば幸いです。

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フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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