【UNION】SOURCE PROの評価:フリーランからパウダーまで対応する実力は?

まさやん
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スノーボードのパフォーマンスを左右する重要なギア、バインディング。数あるモデルの中でも、UNION「SOURCE PRO」は、その革新的な技術と軽量性で注目を集めています。

この記事では、SOURCE PROがどのようなバインディングなのか、その特徴や実際の滑走フィーリングに関するレビューを交えながら、多角的に評価していきます。

「ダイレクトコネクトシステム」や「フォージドカーボン」といった最先端技術がもたらす操作性、そしてMサイズで片足わずか700gという驚異的な軽さは、フリーランからパウダー、さらにはパークライディングまで、あらゆるシーンでライダーに新たな感覚をもたらしてくれるでしょう。

このバインディングがあなたのスノーボードライフをどう変えるのか、詳細なレビューを通じてその実力に迫ります。

この記事で分かること
  • 革新的技術と独自の構造的特徴
  • Mサイズ700gという驚異的な軽さ
  • 主要パーツの性能と快適性
  • 多様な滑走シーンでのフィーリング

UNION「SOURCE PRO」の革新的スペックと評価

硬さ(1柔⇔10硬)重さ(1軽⇔10重)
93
ビズホール
2×44×43DCHANNEL

ダイレクトコネクトシステムとは?

ダイレクトコネクトシステムは、スノーボードとライダーをこれまで以上にダイレクトに繋ぐための新しい技術です。従来のバインディングでは、ボードとバインディングの間にディスクプレートを挟んで固定するのが一般的でした。

しかし、このダイレクトコネクトシステムでは、そのディスクプレートをなくし、より少ない数のビスで直接ボードに固定します。これにより、足裏感覚が格段に向上し、まるで自分の足で雪面を直接感じているかのような一体感が得られます。

このシステムの最大のメリットは、ボードの反応が非常にクイックになることです。ライダーの微妙な体重移動や力の入力が、遅れることなく瞬時にボードへと伝わります。そのため、ターンやトリックの際に、より精密なコントロールが可能になります。

また、部品点数が減ることで軽量化にも貢献し、長時間のライディングでも足元の負担を軽減してくれます。ベースプレート自体も薄く設計されており、ボードのしなりを最大限に活かした滑りを引き出すことができるでしょう。

フォージドカーボンの採用メリット

フォージドカーボンは、炭素繊維を短くカットし、高温高圧で鍛造するように成型する最先端のカーボン素材です。従来のカーボン素材(織り目の見えるカーボンクロス)と比較していくつかの大きなメリットがあります。

まず挙げられるのは、その驚異的な軽さと高い強度です。アルミニウムよりも軽く、スチールよりもはるかに高い強度を持つため、バインディングのパーツに使用することで、軽量化と耐久性の向上を同時に実現できます。

また、フォージドカーボンは、ランダムに配置されたカーボン繊維が生み出す独特のマーブル模様(大理石のような模様)が特徴で、製品ごとに異なる美しい外観を持ちます。これにより、バインディングに高級感と個性を与えることができます。

さらに、複雑な形状のパーツも効率的に製造できるため、設計の自由度が高まります。これにより、よりパフォーマンスに特化した形状や、ライダーの動きに最適化されたデザインのパーツを生み出すことが可能です。熱にも強く、過酷な環境下でも性能を維持しやすいのも利点です。

700g!驚異的な軽さの秘密(Mサイズ)

UNION「SOURCE PRO」のMサイズが片足わずか700gという驚異的な軽さを実現している背景には、いくつかの革新的な技術と素材選定があります。まず、最も大きな要因の一つが「ダイレクトコネクトシステム」の採用です。

従来のディスクプレートを廃止し、よりシンプルな構造でボードに直接固定することで、大幅な軽量化を達成しています。部品点数が減ることは、そのまま重量削減に繋がります。

さらに、軽量かつ高強度な素材である「フォージドカーボン」をガスベダルなどの一部パーツに採用していることも、この軽さに貢献しています。フォージドカーボンは、従来の素材に比べて圧倒的に軽いため、バインディング全体の重量を押し下げる効果があります。

また、ベースプレート自体の設計も見直され、余分な素材を徹底的にそぎ落としつつ必要な剛性を確保する薄型設計が施されています。これらの要素が組み合わさることで、ライダーがリフトの上でも、滑走中でも、その軽さを明確に体感できる700gという重量が実現されているのです。

S18 Source Proハイバックの性能

UNION「SOURCE PRO」に搭載されているS18 Source Proハイバックは、ライダーに優れたレスポンスとコントロール性を提供しつつ、過度な硬さを感じさせないバランスの取れた性能が特徴です。

このハイバックは、フォージドカーボン製ではありませんが、しっかりとした硬さを持つノーマルタイプのハイバックとして設計されています。そのため、ライダーの力を効率的にボードへと伝え、エッジングやターン時の正確な操作をサポートします。

SOURCE FCモデルのフォージドカーボン製ハイバックと比較すると、S18 Source Proハイバックは若干の柔軟性を持たせています。これにより、フリースタイル的な動きや、より自由度の高いライディングを好むライダーにとっても扱いやすくなっています。

アグレッシブな滑りにも対応できる十分なサポート力を持ちながら、ライダーの細かな動きにも追従してくれるため、長時間の使用でも快適性を損ないにくい設計と言えるでしょう。

しっかりとした反応性と、ある程度の柔軟性を求めるスノーボーダーにとって、最適なパフォーマンスを発揮します。

Hybrid 2.0アンクルストラップの快適性

Hybrid 2.0アンクルストラップは、UNION「SOURCE PRO」の快適性とホールド感を大きく高める重要なパーツです。このストラップは、外側には高い反応性を生み出す「Exoframe」素材を使用し、内側には足に優しくフィットするクッション性と柔軟性を持つ「Forma」素材を組み合わせたハイブリッド構造になっています。

これにより、しっかりと足首をホールドしながらも、圧迫感を軽減し、一日中快適なライディングをサポートします。

特筆すべきは、ストラップ中央部に施されたV字型のカッティングです。この形状により、ライダーが前方に体重をかけた際にストラップが足首に食い込むのを防ぎ、プレッシャーポイントの発生を抑えます。幅広に設計されているため、力を分散しやすく、ブーツとの一体感を高め、優れたコントロール性を実現します。

軽量でありながら耐久性も高く、過酷なライディングコンディションでもその性能を維持します。多くのチームライダーからも高い評価を得ているこのストラップは、反応性と快適性を見事に両立させています。

多様なライディングシーンでのUNION「SOURCE PRO」の評価

カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

フリーランでの滑走フィーリング

UNION「SOURCE PRO」をフリーランで使用すると、まずその軽さに驚かされるでしょう。Mサイズで片足700gという重量は、リフト乗車中はもちろん、滑走時の足元の軽快感に直結します。

この軽さは、長時間のライディングでも疲れにくく、より多くの時間を楽しむことを可能にしてくれます。

特筆すべきは、新技術「ダイレクトコネクトシステム」による反応の良さです。ボードと足が一体化したかのようなダイレクトな感覚は、ターン導入時の操作を非常にクイックかつ正確なものにします。

ベースプレートが薄く設計されていることもあり、雪面の状況が足裏に伝わりやすく、まるでボードを直接コントロールしているかのようなフィーリングが得られるでしょう。

やや硬めの設定でありながら、 SOURCE FCモデルほど極端な硬さではないため、幅広いコンディションでバランスの取れた快適な滑走感を提供してくれます。

カービング時のエッジコントロール性能

UNION「SOURCE PRO」は、カービング時において優れたエッジコントロール性能を発揮します。その秘密は、やはり「ダイレクトコネクトシステム」にあります。このシステムにより、ライダーの入力が遊びなく瞬時にボードへと伝達され、エッジングの反応が格段に向上します。

実際に試乗したユーザーからは、「エッジが面白いように切れる」「カービングの入り口でエッジが素早く入っていく」といった声が聞かれます。

ベースプレートが薄く、足裏感覚が非常にダイレクトなため、雪面を捉える感覚が鋭敏になり、精密なエッジ操作が可能です。ガスベダル部分には軽量かつ高剛性なフォージドカーボンが採用されており、これがパワー伝達効率を高め、エッジへの確実な荷重をサポートします。

バインディング全体のフレックスは硬めに設定されているものの(エッジtoエッジで9/10)、ただ硬いだけでなく、ボードの反応を最大限に引き出す設計により、高速域でも安定したシャープなカービングターンを描くことができるでしょう。

パウダーでの操作性

UNION「SOURCE PRO」は、その軽量性とダイレクトな操作感により、パウダーコンディションでも扱いやすいバインディングと言えます。

まず、圧倒的な軽さはパウダーライディングにおいて大きなアドバンテージとなります。ボードの取り回しが軽快になり、浮力を得やすくなるため、深雪の中でもスムーズな滑走をサポートします。

ダイレクトコネクトシステムは、ディスクプレートを介さないことでボードの自然なしなりを活かしやすくします。これは、パウダーボードの特性であるノーズの浮きやテールでの操作性をより引き出すことに繋がります。

足裏感覚が優れているため、雪面の変化を感じ取りやすく、パウダーの凹凸や雪質の変化にも柔軟に対応できます。

S18 Source Proハイバックは、しっかりとしたサポート力を持ちつつも、SOURCE FCモデルのハイバックほど極端に硬くないため、パウダーでの自由度の高い動きや、細かいボードコントロールを可能にします。

バックカントリーでの信頼性

バックカントリーという厳しい環境において、ギアの信頼性は非常に重要です。UNION「SOURCE PRO」は、その構造と素材選びにおいて高い信頼性を提供します。まず、700gという軽量性は、長時間のハイクアップにおける体力の消耗を軽減し、滑走時のパフォーマンス維持に貢献します。

「ダイレクトコネクトシステム」は、部品点数を減らしたシンプルな構造でありながら、ボードとライダーを強固に接続します。これにより、予期せぬトラブルのリスクを低減しつつ、確実なパワー伝達を実現します。

ガスベダル部分に採用されたフォージドカーボンや、高強度なS10 Halo Duraflex CBベースプレートは、過酷な使用条件下でも性能を維持する耐久性を備えています。

Hybrid 2.0アンクルストラップとTS 6.0トゥストラップは、しっかりとブーツをホールドし、急斜面や複雑な地形でもライダーの動きを確実にボードに伝え、安定した滑りをサポートしてくれるでしょう。

パークやグラトリでの扱いやすさ

UNION「SOURCE PRO」は、パークやグラトリといったフリースタイルな動きにおいても高いポテンシャルを発揮します。その最大の理由は、やはり圧倒的な軽さです。ジャンプでの空中でのボードコントロールや、回転系のトリックを行う際の取り回しの良さは、この軽さによるところが大きいでしょう。

ダイレクトコネクトシステムは、ボードのフレックスを活かしやすく、プレス系のグラトリやバター系のトリックでその真価を発揮します。足裏感覚がダイレクトなため、ボードのしなり具合を感じ取りやすく、細やかなコントロールが可能です。

S18 Source Proハイバックは、SOURCE FCモデルに比べてアグレッシブさを抑えた設計で、左右への動きの自由度も確保されています。

これにより、グラブやスタイリッシュな動きも行いやすくなっています。反応の良さとある程度の柔軟性を併せ持つため、クイックな動きが求められるジブアイテムや、地形を活かした遊びでも扱いやすいバインディングと言えるでしょう。

まとめ:UNION「SOURCE PRO」の評価について

UNION「SOURCE PRO」は、革新的な技術でスノーボード体験を向上させるバインディングです。ボードとライダーを直接繋ぐ「ダイレクトコネクトシステム」は、ディスクプレートを廃し、足裏感覚の向上とクイックなボード反応を実現します。

また、一部パーツに採用された軽量高強度な「フォージドカーボン」や、シンプルな構造、薄型ベースプレート設計により、Mサイズで片足わずか700gという驚異的な軽さを達成しました。

S18 Source Proハイバックは、優れたレスポンスとコントロール性を提供しつつ、過度な硬さを感じさせないバランスの取れた性能が特徴です。Hybrid 2.0アンクルストラップは、外側の反応性と内側の快適性を両立させ、V字カッティングにより圧迫感を軽減します。

これらの技術により、フリーランでの軽快な滑走感、カービング時の正確なエッジコントロール、パウダーでの浮力と操作性、バックカントリーでの信頼性、そしてパークやグラトリでの扱いやすさといった、多様なライディングシーンで高い評価を得ています。

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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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