【ボード】GRAY

GRAYの板で初心者におすすめは?特徴とモデル5選を徹底解説

まさやん
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スノーボードを始めるにあたり、最初の板選びは非常に大切です。中でもGRAY(グレイ)スノーボードは、その品質の高さから多くのスノーボーダーに支持されています。

「GRAYの板が初心者におすすめ」と聞いても、なぜそう言われるのか、また具体的にどのモデルを選べば良いのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

GRAYスノーボードは、国内生産(オガサカ製)による信頼性や、初心者のターン習得を助ける扱いやすい構造で知られています。

この記事では、GRAYスノーボードが持つ魅力や特徴、そして数あるラインナップの中から初心者におすすめのモデルについて、それぞれの違いを分かりやすく解説していきます。

要点
  • GRAYスノーボードが初心者になぜおすすめされるのか?
  • 高品質とされる国内生産の信頼性と板の特徴
  • 初心者向けの代表的なモデルの具体的な性能
  • グラトリ入門に適したモデルの違い

初心者におすすめなモデルは「R.P.M.」

GRAYの板が初心者におすすめとされる理由とは

GRAYスノーボードとはどんなブランド?

GRAYスノーボードは、1998年にスタートした日本のスノーボードブランドです。「真に乗りやすいスノーボード」をコンセプトに掲げ、独自の設計思想に基づいた開発を続けています。

国内のファクトリーブランドとして、日本の雪質や日本人の体格に合わせた板作りを得意としており、カービング性能を追求したハンマーヘッド形状の「DESPERADO(デスペラード)」シリーズが特に有名です。

一方で、カービングだけでなく、フリースタイルやグラトリ向けのモデルも非常に高性能であり、初心者から上級者まで、幅広い層のスノーボーダーのニーズに応えるラインナップを展開しています。

国内ブランドならではの丁寧な作り込みが、多くのファンに信頼されている理由です。

高品質な国内生産(オガサカ製)の信頼

GRAYスノーボードの大きな特徴の一つが、その高品質な作りにあります。多くのモデルが、長野県にある老舗スキーメーカー「オガサカ(小賀坂スキー製作所)」の工場で生産されています。(※一部モデルは台湾製となります)

オガサカ工場は、世界でもトップクラスの技術力を誇り、精密なウッドコアの加工や、ボードのフレックス(硬さ)とトーション(ねじれ)の絶妙なバランス調整に定評があります。この「オガサカ製」であるという点は、板の性能と耐久性における信頼の証となっています。

初心者が使用する板において、均一で高品質な作りは、上達の早さに直結します。左右の乗り味に差がなく、設計通りの性能が発揮されるため、ターンなどの基本的な動作をストレスなく習得できるのです。

初心者のターン習得を助ける構造

初心者がスノーボードで最初につまずくポイントが「ターン」です。GRAYの板は、このターン習得をサポートする構造設計に優れています。

多くのモデルで、ターンに入りやすく、ターン中もエッジが雪面をしっかりと捉え(グリップし)、ターンを終えやすいように計算された「サイドカーブ」と呼ばれる板のくびれが設計されています。

例えば、複数の異なる半径を組み合わせた「複合サイドカット」を採用しているモデルが多く、これにより低速時でも板を簡単に曲げることが可能になります。

また、板が不意に回転しすぎたり、エッジが引っかかり(逆エッジ)にくかったりするよう調整されており、初心者が恐怖心を感じずにターンの練習に集中できる環境を提供してくれます。

操作性の高さと安定感のバランス

スノーボードは、低速で滑る時と、ある程度のスピードを出して滑る時とでは、板に求められる性能が異なります。低速時は軽い力で曲げられる「操作性」が、スピードが出ている時はブレずに安定する「安定感」が求められます。

GRAYスノーボードは、この相反するように思える二つの要素を高いレベルで両立させている点が特徴です。

これを実現しているのが、前述のオガサカ工場による高精度なコア(板の芯材)加工技術です。

ウッドコアの種類や組み合わせ、厚みを細かく調整することで、板を踏んだ時にはしなやかに曲がり(操作性)、スピードが出た時にはコアの反発力と振動吸収性によって安定感を生み出します。

この絶妙なバランスが、初心者の「ちょっと怖いな」という感覚を軽減し、滑る楽しさを感じさせてくれるのです。

初心者でも扱いやすいフレックス

フレックスとは、ボード全体の「硬さ」を示す言葉です。一般的に、初心者は板をしっかり踏み込む力(脚力)がまだ弱かったり、踏むタイミングが掴めていなかったりするため、柔らかめのフレックス(ソフトフレックス)の板が適しているとされます。

GRAYのラインナップには、上級者向けの硬いモデルだけでなく、初心者が操作しやすいように設計された、しなやかなミディアムソフトからソフトフレックスのモデルも豊富に用意されています。

ただし、単に柔らかいだけでは、スピードを出した時に板が不安定になりがちです。

GRAYの板は、柔らかさの中にも適度な反発力(コアの張り)を持たせているため、低速での操作性を確保しつつ、ターンを覚えるために必要なある程度のスピード域でも安定感を失いにくい設計になっています。

これが、初心者におすすめとされる大きな理由の一つです。

GRAYの板:初心者におすすめのモデル

オールラウンドモデル「EPIC」

EPIC(エピック)は、GRAYのフリースタイルラインナップの中で、非常にバランスの取れたオールラウンドモデルとして位置づけられています。

最大の特徴は「アクティブキャンバー」と呼ばれる独自の形状を採用している点です。

これは、ノーズとテールの接雪点付近がわずかに逆R(ロッカー)形状になっており、板を立てた(角付けした)角度によって有効エッジ長(雪面に接するエッジの長さ)が変化する仕組みです。

低速で軽く操作する際は、接雪点が内側にあるためエッジの引っ掛かりが少なく、非常に扱いやすい操作性を発揮します。

一方で、スピードを出して深くターンする際は、板がしなることでエッジ全体が雪面を捉え、キャンバーボードらしいしっかりとしたグリップ力を生み出します。

ターン、地形遊び、キッカー(ジャンプ)、そしてグラトリまで、スノーボードのあらゆる楽しさを1本で体験したいと考える初心者に最適なモデルと言えます。

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【gray snowboards】EPICの評価はオールラウンドのハイエンドモデル!
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グラトリ入門なら「TRICKSTICK[iz]」

TRICKSTICK(トリックスティック)は、その名の通り、グラトリ(グランドトリック)に特化した性能を持つモデルです。特にモデル名に含まれる「iz」は、東洋紡の超高強力ポリエチレン繊維「イザナス」をコア材に使用していることを示しています。

このイザナス素材により、板は非常にしなやかでありながら、強い反発力(反発スピードは比較的ゆっくり)を持つことが特徴です。

初心者がグラトリの基本である「オーリー(板の反発を使ってジャンプすること)」や「ノーリー」を練習する際、この反発力が動作を強力にサポートしてくれます。

形状は、前述のEPICと同じ「アクティブキャンバー」を採用しています。そのため、グラトリの練習で求められる低速での操作性(板のずらしやすさや回転のしやすさ)と、フリーラン(通常の滑走)で必要となるエッジグリップを両立しています。

これからグラトリを本格的に始めたいと考える初心者に、まず検討してほしいモデルです。

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【GRAY】TRICKSTICKの評価は?グラトリ初心者が最初に選ぶべき一枚!
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ハイブリッドで扱いやすい「R.P.M.」

gray snowboardsの初心者から中級者におすすめな弾き系グラトリモデル。

R.P.M.(アールピーエム)は、扱いやすさを追求したハイブリッド構造(キャンバー&ロッカー)を採用したモデルです。

具体的には、両足下の間(スタンス間)はキャンバー形状になっており、ここでエッジのグリップ力と安定性を確保します。

そして、両足の外側からノーズとテールにかけてはロッカー形状になっており、雪面との抵抗を減らし、逆エッジのリスクを大幅に軽減します。

この構造により、ターンがまだ不安定な初心者でも、エッジが引っかかる怖さを感じにくく、非常に楽に板を操作できます。また、ロッカー形状はパウダースノーでも浮力を得やすいため、ゲレンデ脇の非圧雪エリアに挑戦してみたい場合にも対応可能です。

ターンもグラトリも、とにかく楽に操作できる板を求めている初心者にとって、有力な選択肢となるでしょう。

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グラトリ初級から対応「GENIUS [HV]」

GENIUS(ジーニアス)は、主にキッカーやエアー(ジャンプ)系を得意とするモデルですが、その中でも「HV(ハイブリッド)」は、グラトリパフォーマンスに焦点を当てたモデルです。

R.P.M.と同様に、スタンス間がキャンバー、両足の外側がロッカーというハイブリッド構造を採用しています。

GENIUS [HV]は、このロッカー部分を緩やかに設計することで、グラトリの動作をスムーズにしつつ、フリーランでの安定性も高いレベルで維持している点が特徴です。

フレックスはキャンバーモデルのGENIUSよりもややソフトに設定されており、グラトリ初級者から上級者まで幅広く対応します。R.P.M.よりも、ややフリーランやジャンプの安定性を重視しつつ、グラトリにも挑戦したいという初心者に向いています。

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Wキャンバーモデル「SHRED」

SHRED(シュレッド)は、GRAYのラインナップの中で、よりグラトリに特化したWキャンバー(ダブルキャンバー)モデルです。

Wキャンバーとは、スタンス間にロッカー形状を配置し、両足下にそれぞれ小さなキャンバーを配置した、カモメの翼(ガルウィング)のような形状を指します。

この構造の最大のメリットは、ボードの中心(スタンス間)がロッカーになっているため、板を回転させたり、ずらしたりする動作が非常に容易であることです。

グラトリにおけるスピン系の技や、ジブ(レールやボックス)での操作性に優れています。ただし、キャンバーボードやハイブリッドボードと比較すると、エッジ全体のグリップ力(特に高速時)はややマイルドになる傾向があります。

明確に「ターンよりもグラトリをメインで練習したい」という強い目的意識を持つ初心者にとっては、上達の近道となる可能性を秘めたモデルです。

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初心者向けGRAYモデル比較表

モデル名形状フレックス(傾向)主な特徴・得意ジャンル
EPICアクティブキャンバーミディアムソフトオールラウンド、ターンと操作性の両立
TRICKSTICK[iz]アクティブキャンバーソフトグラトリ特化、イザナスによる高反発
R.P.M.ハイブリッドソフト扱いやすさ重視、楽なターンとグラトリ
GENIUS [HV]ハイブリッドミディアムソフトグラトリ・フリーラン両立、安定性
SHREDWキャンバーソフトグラトリ特化、回転・ずらしやすさ重視

まとめ:GRAYの板で探す初心者おすすめの一本について

この記事では、GRAYスノーボードが初心者におすすめされる理由と、具体的なモデルについて解説しました。

  • GRAYは「真に乗りやすいスノーボード」を目指す日本のブランド
  • 多くのモデルが国内のオガサカ工場で生産されている
  • オガサカ製の高品質と均一性が初心者の上達をサポート
  • 初心者がターンを習得しやすいよう計算されたサイドカーブ設計
  • 低速での操作性と高速での安定感のバランスに優れる
  • 柔らかさの中にも反発力があり、安定感を失いにくいフレックス
  • EPICはターンも遊びもこなすオールラウンドなアクティブキャンバー
  • TRICKSTICK[iz]はイザナス素材を使用したグラトリ入門の決定版
  • アクティブキャンバーは低速での操作性と高速でのグリップを両立
  • R.P.M.はハイブリッド構造で逆エッジのリスクが低い
  • GENIUS [HV]は安定感とグラトリ性能を両立したハイブリッド
  • SHREDはWキャンバーを採用したグラトリ特化モデル
  • Wキャンバーは回転系のトリックがやりやすい
  • 自分のやりたい滑り(ターン中心か、グラトリ中心か)で選ぶ
  • どのモデルも初心者が扱いやすいよう工夫されている

この他にもGRAYにはさまざまなボードがあります。別の記事でGRAYの板を全種類まとめた記事もあるため参考になれば幸いです。

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フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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