2023.04.25 2025.11.24

【FLOW】FENIX PLUSの評価はソフトでグラトリや初心者におすすめなモデル！

まさやん

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「スノーボードの準備でもう座り込みたくない」「もっとスムーズに滑り出したい」。そう感じてFLOWのビンディングに興味を持った方も多いのではないでしょうか。特に「FLOW FENIX PLUS」は、快適性とパフォーマンスのバランスが絶妙なモデルとして注目されています。

しかし、実際に購入を検討する段階になると「FLOW FENIX PLUS 評価」で検索した際に出てくる、サイズ感や重さ、セッティングの難易度といった具体的な点が気になりますよね。

また、通常のストラップタイプと比べてホールド感に違いがあるのかも不安要素かもしれません。この記事では、WEBライターの視点から客観的なスペックと、適正なジャンルについて詳しく解説していきます。

FLOW FENIX PLUS評価としてリアエントリーシステムの利便性を理解できる
ミディアムソフトなフレックスがもたらす操作性とFLOW FENIX PLUS評価を知る
FLOW FENIX PLUS評価に基づくグラトリやパウダーなど得意ジャンルがわかる
足回りの快適性を高めるExoKushストラップなどFLOW FENIX PLUS評価の要点

FLOW FENIX PLUSのスペック評価と主な特徴
FLOW FENIX PLUSをジャンル別に評価して解説

FLOW FENIX PLUSのスペック評価と主な特徴

【FLOW】FENIX-PLUS

項目	仕様・詳細
ブランド	FLOW (フロー)
モデル名	FENIX PLUS (フェニックスプラス)
システム	リアエントリー (アクティブストラップテクノロジー)
フレックス	ミディアムソフト (10段階中 5〜6程度)
ストラップ	ExoKush (Fusion または Hybrid)
ベースプレート	Glass-filled Nylon, Asym Rockered Axis-Series
推奨レベル	初中級者〜上級者 (オールラウンド・パーク)

リアエントリーシステムによる着脱の利便性

FLOW FENIX PLUSの最大の特徴といえば、やはりハイバックを後ろに倒してブーツを挿入する「リアエントリーシステム」ですね。一般的な2ストラップのビンディングとは異なり、座らずに立ったまま素早く装着できる点は、リフトを降りてからの動き出しを劇的にスムーズにしてくれます。

このモデルには「アクティブストラップテクノロジー」が搭載されているため、ハイバックを倒すと同時にストラップが自動的に持ち上がり、ブーツの出し入れが非常に容易になっています。

ハイバックを上げればストラップが締まり、常に同じフィット感で滑り出せるのは大きなメリットといえるでしょう。いちいちラチェットをカチカチと締める手間が省けるので、寒い中で手袋を外したり、細かい作業をしたりするストレスから解放されるのは嬉しいポイントです。

ExoKushストラップの優れたフィット感

通常モデルのFENIXと、この「PLUS」モデルの大きな違いの一つがストラップの品質にあります。FENIX PLUSには「ExoKush（エグゾクッシュ）」と呼ばれるグレードの高いストラップが採用されています。これはEVA素材を使用した厚みのあるストラップで、ブーツを包み込むようなフィット感が特徴です。

肉厚でありながら柔軟性があるため、足の甲にかかる圧力を分散させ、長時間滑っていても痛くなりにくい設計になっています。硬いパーツが直接足に当たる感覚が少ないので、快適性を重視するスノーボーダーには非常に魅力的な仕様といえるでしょう。しっかりとホールドしつつも、足首の自由度を妨げない絶妙なバランスが保たれています。

ミディアムソフトなフレックスの操作性について

FLOW FENIX PLUSは、硬すぎず柔らかすぎない「ミディアムソフト」なフレックス設定になっています。ガチガチに固められたレーシングモデルとは異なり、足首を動かしやすい柔軟性を持っています。そのため、スノーボード初心者の方でも板の操作がしやすく、膝を入れたり重心を移動させたりといった基本動作を覚えやすいでしょう。

また、中級者以上の方にとっても、この適度なルーズさはスタイルを出しやすいという利点につながります。足元の自由度が高いため、地形に合わせて膝を柔らかく使ったり、トリックの際に微妙なニュアンスを出したりすることが容易になります。扱いやすさと反応の良さが同居しているため、幅広いレベルのライダーが楽しめるフレックス設定といえます。

衝撃を吸収するベースプレートの構造と仕様

ベースプレートには、ガラス充填ナイロン製の「Axis-Series」が採用されています。この素材は軽量でありながら十分な強度を持っており、パワー伝達効率に優れています。さらに、ベースプレートの四隅がロッカー形状（船底のように反っている）になっているため、ボード本来の自然なフレックスを損なわない工夫が施されています。

ライディング中に発生する雪面からの衝撃や振動に対しても配慮されており、足裏への負担を軽減する設計になっています。荒れたバーンや着地の衝撃をマイルドにしてくれるため、一日中滑っていても疲れにくいのが特徴です。効率よく力を伝えつつ、不要な振動はカットしてくれるので、快適なクルージングをサポートしてくれるでしょう。

適切なサイズ選びや調整機能に関するポイント

FLOWのビンディングを選ぶ際、サイズ選びと初期設定は非常に大切になります。FENIX PLUSも例外ではなく、ブーツのブランドやサイズに合わせて適切なサイズ（M、L、XLなど）を選ぶ必要があります。メーカーの推奨サイズチャートを参考にしつつ、実際に使用するブーツと合わせて確認することをおすすめします。

また、FLOW特有の「LSR（ロッキング・スラップ・ラチェット）」バックルについても触れておく必要があります。これは、一度好みの締め具合に調整したら、その位置でロックできる機能です。

毎回調整する必要がないのがFLOWの良さですが、最初の「ベストな位置」を見つける作業が肝心です。自宅でブーツを履いてしっかりと調整を行っておけば、ゲレンデではハイバックの上げ下げだけで快適なライディングが約束されます。

FLOW FENIX PLUSをジャンル別に評価して解説

【FLOW】FENIX-PLUS

ジャンル	評価 (5点満点)
カービング	3.0
フリーラン	3.5
パウダー	4.0
グラトリ (弾き系)	3.5
グラトリ (乗り系)	4.5
ラントリ	4.0
キッカー (小〜中)	4.0
キッカー (中〜大)	3.0
ジブ	4.5

快適なクルージングやフリーランでの安定感

ゲレンデ全体を流すクルージングやフリーランにおいて、FLOW FENIX PLUSは非常に快適なパートナーとなります。前述したExoKushストラップの包み込むようなフィット感により、長時間滑走していても足へのストレスが少ないのは大きな魅力です。リラックスした姿勢で滑りを楽しむファンライドには最適といえるでしょう。

ただし、競技レベルのハイスピードカービングを求める場合、もう少し硬めのフレックスやレスポンスの早いモデルの方が適しているかもしれません。FENIX PLUSはあくまで「楽しむこと」に主眼を置いたモデルであり、足首の自由度を活かして地形遊びを混ぜながら滑るようなフリーランスタイルで、その真価を発揮します。

柔軟な動きが求められるグラトリでの操作性

グラトリ（グラウンドトリック）、特にプレスやバター系のトリックにおいて、このモデルの評価は高くなります。ミディアムソフトなフレックスと、足首の可動域を広げるストラップ形状のおかげで、板をプレスしたりねじったりする動作が非常にやりやすいのです。重心移動がスムーズに行えるため、スタイルのあるトリックを決めやすくなるでしょう。

弾き系のトリックに関しても、ベースプレートの反応が良いため十分に対応可能です。ただ、爆発的な反発力を求める超高回転トリックよりも、脱力感のあるお洒落なスタイルや、流れを重視するトリックに向いているといえます。リアエントリーシステムの構造上、ヒールカップ周りの剛性がしっかりしているため、ヒールサイドのターンやトリックのきっかけ作りも安定しています。

素早い装着が強みとなるパウダーでの適性

パウダーランにおいて、FLOW FENIX PLUSのリアエントリーシステムは強力な武器になります。深雪で転んだ後の復帰や、コース途中の平坦な場所でのスケーティングからの再装着など、素早くバインディングを付けられることは体力の温存に直結します。誰も滑っていないノートラックパウダーを狙う際、仲間よりワンテンポ早くドロップインできるのは大きなアドバンテージです。

また、パウダーライディングでは足首を柔らかく使ってボードをコントロールすることが求められますが、FENIX PLUSの適度な柔軟性はここでも役立ちます。ガチガチに固定されすぎないため、サーフライクな動きや、雪の起伏に合わせた柔軟なライディングが可能です。

自由度の高いラントリで発揮されるスタイル

カービングターンの中にトリックを織り交ぜる「ラントリ」というジャンルでも、このモデルは活躍します。ターン中のホールド感はしっかり確保しつつ、トリックに入る瞬間の身体のひねりや抜重の動作を邪魔しない柔軟性があるからです。特に、ExoKushストラップが足の動きに追従してくれるため、無理な体勢になっても痛くなりにくい点は評価できます。

FLOW独自のパワー伝達効率の良さにより、エッジの切り替えもスムーズに行えます。ハイスピードでのキレキレのラントリというよりは、中低速でフロー（流れ）を意識した、スタイリッシュなラントリを目指すライダーに適しています。足元の自由度が高いので、逆エッジのリスクを回避しやすいという側面もあるかもしれません。

パークやキッカー着地時の衝撃吸収性能

パークライディング、特にジブや小〜中規模のキッカーにおいては、FENIX PLUSのスペックが非常にマッチします。ジブアイテムに入る際の微妙なコントロールや、アイテム上でのプレスのしやすさは、ソフトフレックスならではの恩恵です。また、着地の際に多少バランスを崩しても、リカバリーしやすい許容範囲の広さがあります。

キッカーの着地においても、ベースプレートとストラップが衝撃を適度に吸収してくれるため、足裏や膝への負担が軽減されます。ただし、プロレベルの巨大なキッカーを飛ぶ場合は、より剛性の高いモデルの方が着地の安定感が増すと考えられます。一般的なゲレンデのパークを楽しむ分には、十分な性能と耐久性を備えているといえるでしょう。