スノーボード板の部位名称と用語【基礎知識】
スノーボードの魅力を最大限に楽しむためには、ボード自体の構造や各部名称を知ることが欠かせません。
この記事「スノーボード板の部位名称と用語【基礎知識】」では、スノーボードの「トップシート」から「レングス」、そして「ウエスト幅」に至るまで、ボードの主要な部分とその役割について詳しく解説しています。
この記事を通じてスノーボードの知識を深めることができます。ボードの選び方や滑り方に直結するこれらの基礎知識を身につけ、スノーボードをより一層楽しんでください。
また、スノーボードの選び方を詳細にまとめた記事もあるため参考になれば幸いです。
スノーボード板の部位の名称・用語
- トップシート
- レングス
- ウエスト幅
- ノーズ
- テイパー
- テール
- インサートホール
- サイドカーブ
- ソール
- 接雪面
- キック(チップ)
- エッジ
- 有効エッジ
トップシート
ボードの表面は「トップシート」とも呼ばれる部分で、ここに足を固定するための装置が取り付けられます。
トップシートは見た目だけでなく、実際の機能も重要です。しかし、魅力的なデザインのトップシートを持つボードを手に入れることで、滑走のモチベーションが高まります。
レングス
レングス(全長)とは板全体の長さのことです。自分の身体のサイズやスキルレベルに合わせて適切な長さのボードを選ぶことが推奨されます。
同一のモデルでも、長さが異なるとデザインのバリエーションが変わっていることもあります。スノーボードの選び方まとめた記事でより詳細なことを解説しています。
ウエスト幅
ウエスト幅とは、スノーボードの形状において、板のもっとも細い部分のことを指します。
これは基本的にはボードの中央部分の幅を指します。ウエスト幅が細いと、エッジの切り返しが簡単に行えます。
一方、ウエスト幅が太いと、安定感がアップします。つまり、ウエスト幅はスノーボードの操作性や安定性に直結する重要な要素となります。
ウエスト幅について詳しくまとめた記事もあるため参考にしてください。
ノーズ
前足側の板の先端部分を「ノーズ」と呼びます。ノーズは、ボードのもっとも太い部分で、その幅はノーズ幅と言います。浮力を得るために特にパウダーボードでは広く設計されています。
この広いノーズ幅によって、雪の上での滑走がよりスムーズになり、より多くの浮力を得ることができます。
パウダーボードは、雪の深い場所でのライディングに最適であり、ノーズ幅の広いモデルは特にその目的に向けて設計されています。
テイパー
テイパーはノーズ幅のことを指していますが、パウダーボードでよく使用されている用語です。テイパーは、テール幅よりノーズ幅がいくら太いか示すときに使われています。
たとえばテイパー20mmという表記があればノーズ幅がテール幅より20mm太いということになります。太くなるとパウダーでの浮力、カービング時のエッジングの用意さが高まる傾向があります。
テール
テールは、スノーボードの後ろ側に位置する板の先端部分を指します。スノーボードのテール幅は、テールの最も太い部分の幅を表す用語です。
テール幅は、スノーボードの操作性や浮力に影響を与える重要な要素となります。
テール幅が狭いスノーボードは、素早いターンや正確な操作が可能であり、テクニカルなライディングに適しています。
一方、テール幅が広いスノーボードは、安定感や浮力が増し、パウダーやフリーライドに適しています。
スノーボードを選ぶ際には、自分のライディングスタイルや好みに合ったテール幅を考慮することが重要です。
インサートホール
インサートホールはビンディングを固定するための穴のことを言います。その位置を変えることで、足の間隔(スタンス幅やアングル角度)やボード上での位置を調整できます。
BURTONは特有の「The Channel」方式を用いて、わずか2つのネジでビンディングをセットします。
以前のBURTONモデルでは、別の「3D」方式が使われ、3つのネジでビンディングが固定されていました。
一般的にBURTON以外のブランドでは、ビス4本で留める「4×4(フォーバイフォー)」と呼ばれるタイプが大半を占めます。
サイドカーブ
板の両サイドにくびれている部分をサイドカーブといいます。この曲線の作用により、ボードを踏み込んだ時に自然とカーブします。
サイドカーブがきつく設定されていると細かなターンがしやすくなりますが、緩めの設定であれば大きなロングターンが得意なボードになります。
細かなターンを多く行いたい場合は、よりきついサイドカーブのボードを選ぶことがおすすめです。
一方で、大きなロングターンを楽しみたい場合は、緩めのサイドカーブのボードが適しています。
また、サイドカーブの設定だけでなく、ボードの他の特性も重要です。例えば、フレックスやキャンバーの有無などもライディングの感触に影響を与えます。
ボードを選ぶ際には、これらの要素を考慮し、自分に最適なボードを見つけることが大切です。
ソール
板の裏面は、スノーボードにおいて非常に重要な要素です。滑走面やベースとも呼ばれ、スノーボードの性能に直接影響を与えます。
板の裏面には、メンテナンスが簡単な「エクストルーデッドベース」と、滑走性に優れる「シンタードベース」という2つの製法があります。
エクストルーデッドベースは、製造プロセスが比較的シンプルで、メンテナンスが容易です。滑走面に特殊な加工が施されており、滑走時の速さと耐久性を高める効果があります。
一方、シンタードベースは、より高度な製法で作られており、微細な凹凸が滑走面に形成されています。
これにより、滑走時のグリップ力や滑り出しのスムーズさが向上し、高い滑走性能を実現します。
接雪面
接雪面はフラットな状態で、スノーボードの板が雪に設置する部分を指します。キャンバーボードでは接雪面が広く、ロッカーボードでは狭くなります。
接雪面が広い場合、スノーボードは安定感があります。逆に、接雪面が狭い場合は、スノーボードの取り回しがしやすくなります。
この特徴により、スノーボードの選択は、接雪面の広さによって異なる要素を考慮する必要があります。
また、接雪面の広さは、ライダーのスキルレベルや好みにも影響を与えることがあります。
キック(チップ)
キックとは、スノーボードのノーズとテールの反り上がっている部分を指します。この部分はしばしば「チップ」とも呼ばれます。
特に、パウダーボードなどの浮力が必要な場合には、キックの反りが大きく設定されたモデルも存在します。
これにより、雪の上での浮遊感をより強く体感することができます。また、キックはトリックやジャンプの際にも重要な役割を果たします。
滑り出しや着地時にキックを使うことで、よりスムーズな動きや安定性を実現することができます。
エッジ
エッジは板の周りを囲む金属部分を指します。エッジは角があり、雪に食い込むように設計されています。
しかし、角が丸まってしまうとエッジは雪に食い込むことができませんので、取り扱いには細心の注意が必要です。
また、エッジは鋭利なので怪我にも十分注意してください。これらの事項を頭に入れながら、エッジの取り扱いについて考えてみましょう。
有効エッジ
有効エッジとは、ターン時に直接雪に接するエッジの長さを指します。
ボードを囲んでいる金属部分は「エッジ」と呼ばれますが、実際に滑走する際に使用するのは有効エッジ部分のみです。
有効エッジが長いボードは安定感があり、短いボードは素早い操作や細かいターンが得意です。
ボードの長さだけでなく、有効エッジの長さも滑り心地に影響します。エッジの付かない部分はダリングを行い、角を丸めることが大切です。
有効エッジについて適切な長さを解説した記事もあるため参考になれば幸いです。
まとめ:スノーボード板の各部位の名称と用語
- スノーボードの各部分には特定の名称と用語がある
- 基礎知識として、ボード、ビンディング、ブーツなどの名称が解説されている
- BURTONは独自のビンディング固定システム「The Channel」を採用
- 以前のBURTONモデルでは「3D」というビンディング固定システムが用いられていた
スノーボードの基礎知識として、ボードの各部位の名称とその役割を理解することは非常に重要です。
ボードの表面は「トップシート」と呼ばれ、デザインだけでなく機能も持っています。
また、ボード全体の長さを「レングス」と言い、自分の身体やスキルレベルに合わせて選ぶことが推奨されます。
ボードの最も細い部分は「ウエスト幅」で、操作性や安定性に影響します。
前足側の先端部分を「ノーズ」と呼び、特にパウダーボードでは浮力を得るために広く設計されています。
また、後ろ側の先端部分は「テール」と呼ばれ、操作性や浮力に影響を与える要素となります。
これらの知識を持つことで、スノーボード選びや滑走時の理解が深まります。
スノーボードを楽しむための第一歩として、これらの基礎知識をしっかりと押さえておきましょう。