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スノーボードのスタンス幅の測り方(計算)とアングルの決め方!プロの取り付け角度も紹介!

スタンス幅とアングル角度
まさやん
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スノーボードでグラトリを初めたばかりの時に悩むことがあります。それは、ボードのセッティングです!具体的にいうと、スタンス幅(両足の幅)・アングル(ビンディング角度)です。

初心者の中には、これをを全く気にせずに滑っている人がいます。そもそも、そんなこと知らないよ!と適当にセットしている人もいるかもしれませんね。その状態だと、上達が遅れるし、板の性能を思う存分扱うことができないため宝の持ち腐れとなるかもしれません。

  1. 一般的なアングル・グラトリ向けのアングル
  2. スタンス幅で注意すべきこと
  3. プロスノーボーダーのセット数値

この記事にはこれらスタンス幅とアングルについて、より知識を深めることができます。スタンス幅は一般的に「スタンス幅は肩幅から+5㎝ぐらいが目安」と言われています。ただ、これはざっくりしているため正しいスタンス幅の計算方法についてもまとめています。

アングルについては取り組むジャンル・レベルによって変わります。それぞれ決め方を具体的な数値を挙げて解説しています。それでは本文に入っていきましょう!5分程度でサクッと読める内容になっています!

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スノーボードのアングルの決め方

スノーボードのスタンス幅

上記画像がなにか分かりますか?これは「ディスクプレート」というビンディングとボードを固定する部品になります。メーカーによって止め方や素材が異なったりしますが、このような見た目をしています。

ディスクプレートには溝があり、それをベースプレートの溝にはめこみ噛み合わせます。そしてビズで固定していきます。

アングルとは、ディスクプレートで固定したときの傾きの角度のことをアングル(ビンディング角度)といいます。そして、右足ディスクプレート中心から左足ディスクプレート中心の幅スタンス幅と呼びます。

アングルについては右足、左足で細かく角度の調整を調整できます。アングルに関しては奥が深くて、どんな滑りをメインにするのか?キッカー・ジブ・グラトリ・カービングなどで傾き方を変えるのが一般的です。

スノーボードのアングル(ビンディング角度)が違うと?

さらにアングルについて話を深めていきましょう!アングルの角度が違うと、どうのような変化が起きるのか知っているとセッティングするときいに想像しやすくなります。

両足アングルの角度が外側に開いていけば行くほど、先行動作を入れやすくなります。

体が開いている分、先行動作が板に伝わる速度が遅くなり粘ることができますね。逆に、ターンのときには板を踏みずらくなる傾向があります。

グラトリのときには、絶対にしないセッティングですが、つま先がどちらも進行方向に向いているアングルはレースやカービングなどで使われます。このセッティングは板を踏みやすくとてもターンしやすいです。

ちなみに、このアングルの角度は3度刻みでしか調整ができません。そのようにディスクプレートが製造されています。

グラトリ向きのアングル角度

グラトリ向きなアングルはダックスタンスです。両足のつま先が外に向いて「ハの字」になるアングルを言います。

具体的なグラトリのアングルは『12°、-9°』『9°、-9°』などです。まずはこの数値を試して操作性を確認して自分に合った角度を探っていくことが必要です。

さらにグラトリに向いているスタンス幅やアングルについてまとめています。

初心者向けの一般的なアングル角度

初心者のアングルとしては、進行方向に対して『前足21~30度』『後足0~-12度』です。後ろ脚の開き加減は始めは0度が扱いやすいです。スノーボードに取り組みターンが出来るようになってくれば、後足のアングルをマイナス方向へ開いていくと良いですね。

スノーボードを始めたばかりという人には『前足15度・後足0度』がおすすめです。これは個人的な意見ですが、本当に自分に適した数値は人それぞれです。骨格・筋肉量・体の柔軟性によっても変わってくるので、いろいろと試してみるのが良いでしょう。

カービング向けの一般的なアングル角度

カービング向けのアングル角度としては進行方向に対して力を与えやすい角度が適しているため『前足36~21度』『後足18~6度』と前を向く角度で設定します。

特に決まった数値というのはありませんが、前足については極端に角度をつける人もいます。スイッチで滑るタイミングを考慮すると股関節の可動域が広くない人は、あまり前足の角度を入れない方が適切ですね。

別の記事にてカービング向けのスタンス幅やアングル角度についてまとめています。

女性のアングル角度

女性のアングル角度ですが、とくに女性だからといって特別に気にすることはありません。これまで解説してきたアングルで調整していきましょう。ジャンルによるアングル設定が重要になります。

子供のアングル角度は?

子供のアングル(ビンディング角度)ですが、ハの字の広げるダックスタンスが良いです。まだ、メインとなるスタンスが決まっていませんから、両方向に対応しやすいスタンスが良いためです。「前8°・後ろ-8°」「前12°・後ろ-8°」などでOKですね。

【前足の角度】

  • 24度以上:かなり開いているカービングなどで好む人で玄人向き
  • 18~21度:スタンダードな角度でフリーランなど
  • 12~15度:スタンダードな角度でパーク、グラトリなど
  • 6~9度:パーク、グラトリなど
  • 0~3度:たぶん、誰も設定することがない角度

【後足の角度】

  • -18度以上:なかなか見かけることはないしおすすめしない
  • -12~-15度:ダックスタンスで設定することが多い
  • -6~-9度:最も多い角度。基本的に立ちやすいとされている
  • -3~0度:フリーライディングでスイッチを多用しない
  • プラス角度:高速でカービングしたい人

スノーボードのスタンス幅の決め方

アングルの角度が決まると次に考えるべきことがあります。それは、スタンス幅です。スタンス幅とは、ビンディングを取り付ける位置をどうするか?ということです。

基準値となるスタンス幅の計算方法

【身長×0.3】

身長が170㎝の場合、【170×0.3=51cm】

スタンス幅の計算方法と測り方

スノーボードのスタンス幅の計算は、身長や足のサイズに基づくことが一般的です。具体的には、身長の約30%がスタンス幅の目安とされます。ただし、これはあくまで目安であり、乗り手のスタイルや好みに応じて調整が必要です。

スタンス幅の測り方は、バインディング間の距離を直接測る方法が一般的です。測定は、バインディングの中心間の距離をメジャーで測ることで行います。この際、バインディングの角度も考慮に入れることが重要です。

スタンス幅の調整のポイント

スタンス幅の調整は、バインディングの位置を変更することで行います。調整の際は、自分の身長やスタイル、そして滑走する斜面の条件などを考慮する必要があります。

また、調整後は必ず実際に滑走して確認することが重要です。このように考えると、スタンス幅の調整は非常にデリケートな作業であると言えますね。

ジャンルなどのスタンス幅の考え方

スタンス幅の考え方はジャンルなどでも少し異なってきます。好みの部分が大きいですが、参考になれば幸いです。

アルペンのスタンス幅

アルペンスタイルでは、一般的にスタンス幅を狭く設定します。狭いスタンス幅は、ボードのエッジが雪面にしっかりと接触し、エッジの効きを最大限に活かすことができるためです。

具体的には、身長の25%程度のスタンス幅が推奨されることが多いです。例えば、身長170cmのライダーの場合、スタンス幅は約42.5cmが目安となります。

ライダーの技術や好み、そして使用するボードの特性によって微調整が必要です。狭すぎるとバランスを取りにくくなる可能性があります。

ライダーの技術や好み、そして使用するボードの特性によって微調整が必要です。狭すぎるとバランスを取りにくくなる可能性があります

カービングのスタンス幅

カービングスタイルでは、一般的にスタンス幅をやや広めに設定します。広いスタンス幅は、トリックの安定性を高める効果があり、特に高速での滑走や大きなターンを行う際にその効果を発揮します。

具体的には、身長の30%程度のスタンス幅が推奨されることが多いです。例えば、身長170cmのライダーの場合、スタンス幅は約51cmが目安となります。

グラトリのスタンス幅

グラトリのスタンス幅はかなり好みがあるのでいろいろとお試しすることをおすすめします。一般的に言えることはグラトリにおていは計算より求めた基準数値よりもやや広め(+2~4cm)が良いでしょう。

通常のスタンス幅よりも若干広めになります。肩幅より少し広めなイメージです。スタンス幅を広くとることで、どっしりと板を踏むことができるので安定感が増します。

また、自分が取り組みたいグラトリのジャンルによっても考え方が異なりますね。スタンス幅が広がればバター系トリックがしやすくなります。基準値だと弾き系トリックが行いやすいです。

そして、スタンス幅が広くなればなるほどオーリーがかけづらくなることは覚えておきましょう。このあたりは個人差があるところなので、滑りながら試していって自分に合ったスタンス幅を探していきましょう。

パウダーのスタンス幅

パウダーを滑る際には、スタンス幅が広すぎると重心が低くなり、ボードの性能が低下することがあるため注意が必要です。また、ボードの中心から左右に均等にセッティングすることが推奨されています。

パウダーを滑る際には、後ろ目にセットバックを入れることがあるものの、基本的には均等にしておく方がバランスが取れて良いとされています。

初心者のスタンス幅

まず、初心者や一般的な考え方ですが計算より求めたスタンス幅通りで問題ないでしょう。スタンス幅が広くなるとボードのコントロールが難しくなります。

グラトリの場合はスタンス幅を広げることがありますが、初心者に関しては肩幅よりも少し狭いくらいで設定しておきましょう。

先ほど提示した計算方法の基準(身長×0.3)で算出した数値でスタンス幅を設定してみましょう。おおよそ、ぴったりでなくても基準値に近い数値であればそこまでシビアにならなくても問題ありません。

女性のスタンス幅は?

スタンス幅については、女性・男性・子供ということで違いはありません。これまで解説してきた計算方法の基準(身長×0.3)という数値を基準としてセッティングしてみてください。

身長別のスノーボード:スタンス幅の目安

身長別におおよそのスタンス幅の目安を計算しました。前述したように基準となる数値のため取り組むジャンルによって前後するため参考程度にしてください。

身長170cmのスタンス幅は51cm前後

170cmの身長の場合、スタンス幅の目安は約51cmとなります。ただ、これはあくまで目安であり、スタイルや体型に応じて調整が必要です。例えば、アルペンスタイルであれば、さらに狭くすることも一般的です。

身長175cmのスタンス幅は53cm前後

175cmの身長の場合、スタンス幅の目安は約53cmとなります。この身長の場合も、スタイルや体型に応じて調整が必要です。フリースタイルの場合、少し広めに設定することで、トリックの安定性を高めることが可能です。

身長180cmのスタンス幅は54cm前後

180cmの身長の場合、スタンス幅の目安は約54cmとなります。この身長の場合、特にバランスの取りやすいスタンス幅とされています。しかし、これもあくまで目安であり、乗り手のスタイルや好みに応じて調整が必要です。

スノーボードのスタンス幅で注意することは?

スタンス幅で注意することですが、幅が広すぎると重心が低くなります。ボードは身体の重心が下にあった方が性能を発揮しやすいです。そのため、あまりにスタンスが広いと重心が外側に分散して性能が低下することがあります。

そしてボードの中心から左右に同じ位置でセッティングしましょう。前より、後ろよりにセットすることはやめておきましょう。パウダーを滑るときは後ろ目にセットバックを入れることがありますが、基本的には均等にしておく方がバランスが取れて良いです。

スタンサーで計測もあり!

最近では科学的に自分の最適解となるスタンス・アングルを計測してくれる「スタンサー」という機器も流行っているので、計測しても良いと思います。試してみてはいかがでしょうか?

プロスノーボーダーのスタンス幅やアングルは?

プロスノーボーダーのスタンス幅とアングル

スノーボードにはプロという存在がいますが、グラトリでプロになれるわけではありません。スノーボードのプロというのは、全日本スキー連盟(SAJ)や日本スノーボード協会(JSBA)が定める大会で上位に進出するなどの条件を見えたせばライセンスが与えられます。

そのライセンスがいわゆるプロライセンスです。そのため、サッカーとか野球とかのプロとは違います。ライセンス制なのでスノボーダーとして滑りだけで生計建てている日本人は片手いれば良い方です。

・・・と、関係ないことですがwグラトリのプロはいないので、ハーフパイプ・フリースタイルなどのプロ選手のスタンス幅やアングルを見ていきましょう!参考になるか分かりませんが、目安にはなると思います!

プロスノーボーダー①平野歩夢

スノーボードのスタンス幅

身長:165㎝

スタンス幅:52㎝

アングル:前足15度・後足-6度

ジャンル:ハーフパイプ

平野歩夢の仕様ギア

プロスノーボーダー②角野 友基

スノーボードのスタンス幅

身長:165㎝

スタンス幅:52㎝

アングル:前足9度・後足-9度

ジャンル:スロープスタイル

角野友基の仕様ギア

プロスノーボーダー③国母和宏

スノーボードのスタンス幅

身長:162㎝

スタンス幅:22インチ(55.88cm)

アングル:前21度、後-15度

ジャンル:バックカントリー・ハーフパイプ

プロスノーボーダー④平岡卓

スノーボードのスタンス幅

身長:170㎝

スンタンス幅:54㎝

アングル:前足15度・後足-9度

ジャンル:ハーフパイプ

プロスノーボーダー⑤ショーン・ホワイト

ショーンホワイトのスノーボードのスタンス幅

身長:175㎝

スタンス幅:23インチ(58.42cm)

アングル:前足12度・後足-3度

ジャンル:ハーフパイプ

プロスノーボーダー⑥マーク・マクモリス

マークマクモリスのスノーボードのスタンス幅

身長:178㎝

スタンス幅:59.5㎝

アングル:前足13度・後足-12度

ジャンル:ワンメイク、スロープスタイル

プロスノーボーダー⑦ダニー・デイビス

身長:175㎝

スタンス幅:58.5㎝

アングル:前足15度・後足-12度

ジャンル:ハーフパイプ・スロープスタイル

プロスノーボーダー⑧ジェレミー・ジョーンズ

身長:173㎝

スタンス幅:24.5インチ(62.23cm)

アングル:前15度、後-9度

ジャンル:バックカントリー、フリーラン

プロスノーボーダー⑨ジェイミー・アンダーソン

身長:160㎝

スタンス幅:56㎝

アングル:前21度、後-15度

ジャンル:ハーフパイプ

まとめ:スノーボードのスタンス幅の測り方(計算)とアングルの決め方の

ここでは、スノーボードで重要とスタンス幅とアングル(ビンディング角度)について見てきました。正しい計算方法がありますので、まずは自身のスタンス幅をしっかりと確認しておきましょう。この記事で取り上げたことをまとます。

  • スタンス幅の調整はバインディングの位置を変更し、自分の身長やスタイル、滑走する斜面の条件を考慮する作業である
  • アルペンスタイルではスタンス幅を狭く設定し、エッジの効きを最大限に活かす
  • 身長の30%程度のスタンス幅が一般的
  • カービングスタイルではスタンス幅を広めに設定し、トリックの安定性を高める
  • スタンス幅が広すぎると重心が低くなり、性能が低下する可能性がある
  • 最近では、スタンス・アングルを計測する「スタンサー」という機器も流行っている
  • グラトリの場合はスタンス幅を広げることがあり、初心者に関しては肩幅よりも少し狭いくらいで設定する
  • 身長別のスタンス幅の目安があり、例えば身長170cmのスタンス幅は51cm前後、身長175cmのスタンス幅は53cm前後である

アングルの角度は、取り組むジャンルによって異なるため、数値を参考にしつつ自分にフィットする角度を探してみましょう!

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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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