【GRAY】SONICALMACHの評価は?グラトリ&ラントリで異次元の反発力!

GRAYのSONICALMACHに関する評価を探しているあなたは、このボードが持つ反発の良さや、カービング、ラントリ、グラトリ、フリーランといった様々な滑りにどう対応するのか、具体的な情報が知りたいのではないでしょうか。
また、その操作性や安定性が初心者、中級者、上級者といったレベルごとにどう感じられるのか、購入前に確かめておきたいはずです。
この記事では、SONICALMACHの性能を多角的に分析し、どんなライダーに最適な一本なのかを徹底的に解説していきます。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- SONICALMACHの基本スペックと性能的な特徴
- カービングやラントリなど、特に得意とするジャンル
- グラトリやパウダーライディングへの具体的な対応力
- どういったレベルのライダーに最もおすすめできるか
GRAY「SONICALMACH」のスペックを徹底評価
サイズ (cm) | 有効エッジ (mm) | 接雪長 (mm) | ノーズ/ウエスト/テール幅 (mm) | サイドカット半径 (m) | セットバック (mm) |
---|---|---|---|---|---|
149 | 1140 | 1100 | 286/246/286 | 7.6 | 0 |
152 | 1170 | 1130 | 290/249/290 | 7.9 | 0 |
155 | 1200 | 1160 | 295/253/295 | 8.2 | 0 |
158 | 1230 | 1190 | 299/256/299 | 8.5 | 0 |
扱いやすいミドルフレックスの特性
GRAY SONICALMACHは、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なミドルフレックスに設定されています。このため、ボード全体をしならせるようなプレス系の動作も比較的容易に行うことが可能です。
一方で、高速での滑走時にもバタつきにくい安定感を持ち合わせています。言ってしまえば、この柔軟性がターン時の粘りを生み出し、乗り手の意図に素直に反応してくれる操作性の良さにつながっているのです。
ただし、超高速域でのカービングや、硬いバーンを攻めるような場面では、より硬いボードに比べると若干の物足りなさを感じるかもしれません。

ゲレンデのあらゆる状況で扱いやすさを感じられるバランスの良さは、大きなメリットと考えられます。
ねじれを活かす絶妙なトーション設定
SONICALMACHは、ボードのねじれやすさを示すトーションも、フレックスと同様にミドルに設定されています。このトーションが扱いやすいことで、ターン導入のきっかけが非常につかみやすくなります。
例えば、足首を少しひねるような小さな動きでもボードが素直に反応し、エッジの切り替えがスムーズに行えます。
これは特に、細かいボードさばきが求められるラントリやグラトリにおいて、大きなアドバンテージとなるでしょう。
逆に言えば、トーションが硬めのボードに慣れているライダーにとっては、少しルーズに感じられる可能性もあります。しかし、多くのライダーにとっては、この適度なねじれが操作の自由度を高め、滑りの表現の幅を広げてくれる要因となります。
高反発がもたらすオーリーの高さ
このボードの大きな特徴の一つに、オーリーのしやすさとその高さが挙げられます。しっかりと踏み込むと、ボードが力強く雪面を押し返し、高いエアを生み出すことが可能です。
この反発力は、ISOMETRIX JIB WOOD COREと呼ばれるコア材と、カーボン素材の配置によって実現されています。
ただ硬いだけでなく、しなりからの戻りが速いため、少ない力でもタイミングさえ合えば、気持ちの良いポップ感を得られます。
グラトリでのスピン系トリックや、コース脇の地形でジャンプする際など、反発力が求められる場面でSONICALMACHの真価を体感できるはずです。

私自身、この反発の良さには初めて乗った時に驚かされました。
軽快な操作性を生むハイブリッド構造
SONICALMACHは、足元にキャンバー、ノーズとテール部分にロッカーを持つ「ハイブリッドキャンバー」構造を採用しています。この構造が、軽快な操作性の源泉です。
メリット
足元のキャンバー部分がしっかりと雪面をグリップするため、ターン時の安定感やエッジホールドが向上します。また、オーリー時にはこのキャンバーがバネのように作用し、高い反発力を生み出します。
一方で、ノーズとテールのロッカー部分は、パウダーでの浮力を助けたり、逆エッジのリスクを軽減したりする効果があります。このおかげで、引っかかりの少ないスムーズなターン始動が可能になるのです。
デメリット
ただし、デメリットとして、フルキャンバーボードのようなエッジの食いつきや、ターンの抜けの鋭さという点では一歩譲る側面もあります。とはいえ、オールラウンドな滑りを考えた場合、このハイブリッド構造がもたらすメリットは非常に大きいと言えます。
高速域でもブレない安定性の秘密
ミドルフレックスでありながら、SONICALMACHが高速域で安定している理由は、その構造と素材に隠されています。前述の通り、足元のキャンバーがしっかりと雪面を捉えることで、直進安定性を確保しています。
さらに、振動吸収性に優れた芯材を使用しているため、荒れたバーンを滑走する際に足元に伝わる不快な振動が軽減されます。これにより、ライダーは安心してボードを踏み続けられ、安定したライディングにつながるのです。
もちろん、ハンマーヘッド形状のカービングボードのような異次元の安定性と比較することはできません。しかし、フリースタイルボードのカテゴリーにおいては、トップクラスの安定性を持っていると考えてよいでしょう。
シンタード素材による高い滑走性
ソール素材には、滑走性に優れたシンタードベースが採用されています。シンタードベースは、ワックスの浸透性が高く、一度ワックスをかければその効果が長く持続するのが特徴です。
このため、春先の湿った雪や、気温が低い日の乾いた雪など、様々な雪質で高い滑走性能を発揮します。スピードが乗った状態でのアプローチが必要なキッカーや、長い距離を滑るフリーランにおいて、この滑走性の高さは大きな武器となります。
注意点として、シンタードベースは性能を維持するために定期的なワックスがけが欠かせません。ワックスを怠ると、せっかくの滑走性が失われてしまうため、こまめなメンテナンスを心がけることが大切です。
ジャンル別で見るGRAY「SONICALMACH」の評価
ジャンル | 評価 (5.0点満点) |
---|---|
カービング | 4.0 |
フリーラン | 4.5 |
パウダー | 3.0 |
グラトリ(弾き系) | 4.5 |
グラトリ(乗り系) | 3.5 |
ラントリ | 5.0 |
キッカー(小~中) | 4.0 |
キッカー(中~大) | 3.0 |
ジブ | 3.0 |
キレのあるカービング性能をチェック
SONICALMACHのカービング性能は、フリースタイルボードとして考えると非常に高いレベルにあります。ミドルフレックスと足元のキャンバーがしっかりと雪面を捉え、キレのあるターンを描くことが可能です。
実際に乗ってみると、ターンの導入がスムーズで、ボードを立てていくとググッとエッジが食い込んでいく感覚が気持ち良いです。特にミドルスピードでのカービングは楽しく、ゲレンデを爽快に滑り降りることができます。
ただし、アイスバーンや、体重を預けきるようなハイスピードカービングでは、エッジの抜けやバタつきを感じる場面もあります。

カービング専用機ではありませんが、フリーランの中でカービングを存分に楽しみたいライダーの期待には十分応えてくれます!
ラントリで真価を発揮するボード性能
このボードが最も輝くジャンルは、間違いなくラントリ(ラン&トリック)でしょう。操作性、反発力、安定性のバランスが、滑りながらトリックを繰り出すラントリに完璧にマッチしています。
扱いやすいトーションとハイブリッドキャンバー構造が、ターンの合間に繰り出す細かいトリックを容易にします。また、高い反発力は、小さな地形で高く飛んだり、スピン系のトリックにキレを与えたりするのに役立ちます。
言ってしまえば、SONICALMACHは「ゲレンデ全体を遊び場に変える」ためのボードです。
コース脇の壁で遊んだり、緩斜面でグラトリを仕掛けたりと、滑りの創造性を最大限に引き出してくれます。ラントリをメインに楽しみたいのであれば、最高の選択肢の一つです。
ゲレンデを流すフリーランの適性
SONICALMACHは、特定の目的に特化するのではなく、ゲレンデを自由に流すフリーランにおいても非常に高い適性を示します。
どんなコンディションでも扱いやすく、ライダーのレベルを問わずにライディングの楽しさを提供してくれます。
朝一の圧雪バーンを気持ちよくクルージングし、午後の荒れてきた斜面も安定して滑り抜け、時にはパークに立ち寄ってジャンプを楽しむ、といった自由なスタイルにぴったりです。
これを理解した上で、もしあなたが一本のボードでゲレンデの全てを味わい尽くしたいと考えているなら、このボードは非常に有力な候補となります。
乗り手を選ばない素直な乗り味は、一日中滑っても疲れにくいというメリットにもつながります。
グラトリはどこまで対応できるか
グラトリに関しても、SONICALMACHは高いポテンシャルを持っています。特に、オーリーやノーリーといった弾き系のトリックでは、その高い反発力が威力を発揮します。
高さのあるスピンや、キレのある動きを求めるライダーには最適です。
一方で、ボードをしならせて回転するプレス系のトリック(乗り系)については、やや硬さを感じるかもしれません。
グラトリ専用のソフトフレックスなボードと比較すると、しならせるためにより多くの力が必要となります。
とはいえ、全くできないわけではなく、中級者以上の脚力があれば十分に楽しむことが可能です。弾き系トリックをメインにしつつ、乗り系トリックも練習したいというニーズに合った性能と言えます。
パウダーライディングでの浮力は?
SONICALMACHのパウダー対応力は、あくまで「フリースタイルボードとしては」という条件付きで、まずまずといったところです。
ノーズとテールがロッカー形状になっているため、フルキャンバーのボードよりは明らかに浮力があり、鼻先が雪に突き刺さるのを防いでくれます。
しかし、ウエスト幅が特別広いわけでもなく、形状もディレクショナルツインであるため、深いパウダーの中では後足に重心を置くなどの工夫が必要です。パウダーがメインの日は、ビンディングの取り付け位置を後ろに下げる(セットバックを入れる)ことで、浮力を補うことができます。
降雪後のゲレンデ脇に残ったパウダーを楽しむ程度であれば十分ですが、本格的なバックカントリーやディープパウダーを滑るには、専用のボードをおすすめします。
総括:GRAY「SONICALMACH」の総合評価について
これまでの情報を基に、GRAY SONICALMACHの総合的な評価をまとめます。
- ラントリをメインで楽しみたいライダーにとって最高の選択肢
- フリースタイルボードの中では高いカービング性能を持つ
- オーリーの反発が強く弾き系のグラトリが得意
- 操作性が高くどんな斜面でも扱いやすい
- ミドルフレックスで安定性と遊びやすさを両立
- ハイブリッドキャンバー構造で逆エッジのリスクが低い
- 中級者がステップアップするのに最適な一本
- フリーランでゲレンデ全体を流すだけでも楽しい
- シンタードソール採用で滑走性は抜群
- 乗り系のグラトリには少し硬さを感じる場合がある
- パウダーは苦手ではないがメインではない
- キッカーは中サイズまでなら安心して入れる
- 1本の板で何でもこなしたいオールラウンダー向け
- デザインがシンプルで飽きがこない
- 乗り手のレベルを問わずライディングをサポートしてくれる







