SALOMONヘルメットのおすすめは?失敗しない選び方を解説

スキーやスノーボードを楽しむ上で、頭部を保護するヘルメットは必要不可欠なアイテムです。数あるブランドの中でも、SALOMON(サロモン)のヘルメットは世界中のスキーヤーやスノーボーダーから高い評価を受けています。
しかし、いざ選ぶとなると、モデルごとの違いが分かりにくく、安全性やフィット感、デザインなど、何を基準にすれば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
また、メンズ、レディース、ジュニアと対象者も分かれており、価格帯も幅広いため、自分のレベルや使い方に合わない製品を選んでしまい、失敗や後悔につながるケースも少なくありません。せっかく購入するなら、自分にぴったりの一品を見つけたいものです。
この記事では、SALOMONヘルメットの正しい選び方から、用途別のおすすめモデルまで、専門的な知識がない方にも分かりやすく解説します。あなたに最適なヘルメットを見つけるための手助けとなれば幸いです。
- SALOMONヘルメットの基本的な選び方のポイント
- 安全性や機能性など重視すべき性能の詳細
- メンズ・レディース・ジュニアそれぞれのモデルの特徴
- 購入前に知っておきたい注意点やフィット感の確認方法
SALOMONヘルメットのおすすめな選び方と特徴

- 安全性を重視したモデルの選び方
- 後悔しないための基本的な選び方
- 正しいサイズの確認と合わせ方
- 最高のフィット感を実現する調整機能
- 快適な滑りを支える軽量性の重要さ
- 機能性で選ぶ!ベンチレーションとは
- 人気のデザインやカラーバリエーション
安全性を重視したモデルの選び方
ヘルメットを選ぶ上で、最も優先すべき項目は安全性です。万が一の転倒や衝突から頭部を守るという本来の役割を果たすためには、信頼できる安全基準を満たした製品を選ぶことが不可欠と考えられます。
まず確認したいのが、国際的な安全規格の認証を受けているかどうかです。スキー・スノーボード用のヘルメットには、主に欧州の「CE EN1077」と米国の「ASTM F2040」という2つの規格があります。SALOMONのヘルメットは、これらの厳しい基準をクリアしているものがほとんどであり、高い安全性が保証されています。製品のタグや説明書に記載されているので、購入前に必ず確認するようにしてください。
さらに、SALOMONは独自の衝撃吸収テクノロジー「EPS 4D」を開発しています。これは、従来のEPS素材に比べて衝撃吸収性能を最大30%向上させたとされる画期的な技術です。斜めからの衝撃(斜角衝撃)にも対応し、脳へのダメージを軽減する効果が期待できます。
安全性を最優先するならば、この「EPS 4D」搭載モデルを選ぶことが賢明な判断と言えます。ただし、高機能な安全技術を搭載したモデルは、価格がやや高くなる傾向がある点も考慮しておくと良いでしょう。
後悔しないための基本的な選び方
SALOMONヘルメット選びで後悔しないためには、ご自身の滑りのスタイルやレベルに合ったものを選ぶことが大切になります。どれだけ高価で高機能なモデルであっても、用途に合っていなければその性能を十分に活かすことはできません。
例えば、圧雪されたゲレンデをメインに楽しむ方であれば、基本的な安全性と快適なフィット感を備えたオールラウンドモデルが適しています。一方で、ジャンプやアイテムを楽しむパークライディングが中心なら、衝撃吸収性に優れた頑丈な作りのモデルが求められます。
また、ゲレンデ外のパウダースノーを求めて山を滑るバックカントリースキーでは、軽量でありながら高いプロテクション性能と、ハイクアップ時の体温上昇に対応できる優れたベンチレーション機能を持つモデルが必要不可欠です。
このように、ご自身の主な使用シーンを具体的にイメージすることが、最適なヘルメットを見つける第一歩となります。初心者の方はまず基本的な安全性を、中級者以上の方は軽量性や特定の機能性など、レベルに応じて求める性能に優先順位を付けていくと、モデルを絞り込みやすくなります。
正しいサイズの確認と合わせ方
ヘルメットの性能を最大限に引き出すためには、頭に正しくフィットするサイズを選ぶことが極めて重要です。サイズが合っていないと、万が一の際にヘルメットがずれたり脱げたりしてしまい、適切な保護性能を発揮できません。
サイズ計測の方法
まずは、ご自身の頭囲を正確に計測することから始めます。柔らかいメジャーを用意し、眉の上あたりから耳の上を通り、後頭部の最も出っ張った部分を通るように水平に一周させて測ってください。この計測値がサイズ選びの基本となります。もしメジャーがなければ、紐などを使って長さを測り、後で定規で計測する方法でも構いません。
フィットシステムの確認
SALOMONのヘルメットの多くは、後頭部に設置されたダイヤルを回すことでフィット感を微調整できる「カスタムダイヤルフィットシステム」を搭載しています。この機能により、計測したサイズを基準にしつつ、より個人の頭の形に合わせた精密なフィット感を得ることが可能です。
試着する際には、まずダイヤルを最も緩い状態にしてヘルメットをかぶり、そこからゆっくりとダイヤルを締めて、頭全体が均等にホールドされる感覚があるかを確認してください。
以下のサイズ表は一般的な目安ですが、頭の形には個人差があるため、必ず試着して最終的な判断をすることをおすすめします。
サイズ表記 | 対応頭囲(目安) |
S | 53~56 cm |
M | 56~59 cm |
L | 59~62 cm |
XL | 62~64 cm |
試着時の注意点
店舗で試着する際は、普段使用している、あるいは購入予定のゴーグルを持参すると良いでしょう。ヘルメットとゴーグルの間に隙間ができすぎたり、逆にゴーグルがヘルメットに押し下げられて鼻が圧迫されたりしないか、相性を確認することが大切です。理想は、ヘルメットの縁とゴーグルの上部がぴったりと合う状態です。
最高のフィット感を実現する調整機能
前述の通り、正しいサイズ選びは基本ですが、さらに上のフィット感を求めるなら、SALOMONが提供する先進的な調整機能に注目する価値があります。快適なフィット感は、安全性の向上だけでなく、長時間のライディングにおける疲労軽減にも直結します。
代表的な機能が「カスタムダイヤルフィットシステム」です。これは後頭部のダイヤル操作で、頭部を包み込むインナーフレームのサイズを簡単に調整できる仕組みです。滑走中であってもグローブをしたまま微調整が可能で、常に最適なフィット感を保つことができます。
さらに上位モデルには、「カスタムエアーフィットシステム」が搭載されているものもあります。これはヘルメット内部に配置されたエアバッグにポンプで空気を送り込むことで、より個人の頭の形に合わせた、隙間のない完璧なフィット感を実現するテクノロジーです。特に、既製品のヘルメットが頭の形に合いにくいと感じている方には、大きなメリットとなるでしょう。
これらの調整機能は、ヘルメットが滑走中にずれるのを防ぎ、安全性を高める上で非常に有効です。一方で、多機能なモデルは価格が高くなる傾向があるため、ご自身の求めるレベルと予算を照らし合わせて検討することが求められます。
快適な滑りを支える軽量性の重要さ
ヘルメットの軽量性は、特に長時間の滑走やアクティブな動きを伴うライディングにおいて、快適性を大きく左右する要素です。軽いヘルメットは首や肩への負担を軽減し、疲労をためにくくする効果が期待できます。
この軽量性を実現しているのが、「インモールド構造」と呼ばれる製法です。これは、ヘルメットの外殻となるポリカーボネートシェルと、内側の衝撃吸収材であるEPSフォームを一体成型する技術です。
接着剤を使わずに済むため、強度を保ちながらも大幅な軽量化が可能になります。SALOMONの多くのモデルでこの構造が採用されており、高い安全性と快適な軽さを両立させています。
ただし、軽量性を追求するあまり、プロテクション性能とのバランスを欠いては本末転倒です。
特にフリーライドやパークなど、高い衝撃を受ける可能性があるシーンで使う場合は、単に軽いだけでなく、必要な安全基準を満たしているかしっかり確認することが肝心です。SALOMONの製品は安全性を前提に軽量化が図られていますが、モデルごとの特徴を理解し、用途に合ったものを選ぶ意識が大切になります。
機能性で選ぶ!ベンチレーションとは
スキーやスノーボードは見た目以上に汗をかくスポーツです。ヘルメット内部の温度や湿度が上昇すると、不快感だけでなく、集中力の低下にもつながりかねません。この問題を解決するのが「ベンチレーション」という通気機能です。
ベンチレーションは、ヘルメットに設けられた通気孔(ベントホール)から外の冷たい空気を取り込み、内部の暖かい湿った空気を排出する仕組みです。これにより、ヘルメット内を常にドライで快適な状態に保つことができます。
ベンチレーションの種類
SALOMONのヘルメットに搭載されるベンチレーションには、主に2つのタイプがあります。
- パッシブベンチレーション(常時開放型): 通気孔が常に開いているタイプです。構造がシンプルなため、ヘルメット本体が軽量で価格も手頃なモデルに多く見られます。
- アクティブベンチレーション(開閉調整型): ヘルメット上のスライドスイッチなどで通気孔の開閉や空気量を調整できるタイプです。天候や運動量に合わせて体温調節が可能で、寒さが厳しい日には閉じて保温性を高め、暖かい日やハイクアップ時には開けて通気性を確保するといった使い分けができます。
どちらのタイプが良いかは、滑る環境や個人の体質によって異なります。寒がりな方や、天候を問わず常に快適性を追求したい方であれば、アクティブベンチレーション搭載モデルが適しています。
人気のデザインやカラーバリエーション
ヘルメットは安全装備であると同時に、スノーファッションを構成する重要なアイテムの一つです。自分の好みに合ったデザインやカラーのヘルメットを身に着けることは、滑走時のモチベーションを高めることにもつながります。
SALOMONのヘルメットは、機能性だけでなく、洗練されたデザインでも人気を集めています。スポーティーでシャープな印象のモデルから、ストリートテイストのカジュアルなモデルまで、幅広いラインナップが揃っています。カラーバリエーションも豊富で、ウェアやゴーグルとのコーディネートを存分に楽しむことが可能です。
近年のトレンドとしては、落ち着いた印象を与えるマットカラー(つや消し)や、ブランドロゴを控えめにあしらったシンプルなデザインが人気を集める傾向にあります。一方で、ゲレンデでの視認性を高めるという安全上の観点から、あえて明るいビビッドなカラーを選ぶのも一つの良い選択です。
最終的には個人の好みが最も重要ですが、お手持ちのウェアやゴーグルの色と合わせやすいか、あるいはコーディネートのアクセントになるか、といった視点で選ぶと失敗が少なくなるでしょう。
【使用者別】SALOMONヘルメットのおすすめモデル

メンズに人気のおすすめモデルを紹介
メンズモデルは、機能性や耐久性を重視したモデルが多く、カラーリングもブラック、グレー、ネイビーといったシックな色から、アースカラーやビビッドなカラーまで幅広く展開されています。サイズ展開も豊富で、多くの方にフィットするよう設計されています。
例えば、「PIONEER LT」シリーズは、軽量なインモールド構造を採用し、カスタムダイヤルによる優れたフィット感を備えた人気のオールラウンドモデルです。ゲレンデクルージINGから軽いフリーライディングまで、幅広いシーンに対応する汎用性の高さが魅力と言えます。
また、フリーライドやバックカントリーを志向する上級者には、「HUSK PRIME」のようなモデルが支持されています。このモデルは、スキー・スノーボードだけでなく登山用の安全基準も満たしており、軽量でありながら非常に高いプロテクション性能を誇ります。
通気性にも優れ、アクティブな動きの中でも快適さを維持できるように作られています。ご自身のスキルレベルや主な滑走スタイルに合わせて、これらのモデルから検討を始めると良いでしょう。
レディース向けのおすすめモデルを紹介
レディースモデルは、メンズモデルに比べて軽量に作られているものが多く、女性の骨格に合わせたフィット感や、柔らかな色合いのデザインが特徴です。機能面では、長い髪を束ねたままでもかぶりやすいよう、後部の形状が工夫された「ポニーテール対応」モデルも存在します。
人気の定番モデルとしては、「ICON LT」シリーズが挙げられます。前述の「PIONEER LT」のレディース版とも言えるモデルで、軽量性と快適なフィット感を両立しています。フェミニンなカラーバリエーションが豊富で、ウェアとのコーディネートを楽しみたい女性におすすめです。
デザイン性を重視する方には、「BRIGADE」シリーズも良い選択肢となります。最もカラーバリエーションが豊富なモデルとなっています。さらに丸みを帯びたシルエットとスタイリッシュなデザインが特徴で、パークライディングを楽しむ女性にも人気があります。
もちろん、SALOMON独自の安全技術「EPS 4D」を搭載しており、安全性にも妥協はありません。快適性、デザイン、安全性のバランスを考慮して、最適な一つを選んでください。
ジュニア用のおすすめ安全モデルを紹介
お子様が使用するジュニア用ヘルメットは、何よりもまず安全性が最優先されます。成長期のお子様の頭をしっかりと守るため、信頼できるブランドの製品を選ぶことが大切です。SALOMONのジュニアモデルは、大人用と同様に厳しい安全基準をクリアしており、安心して使用できます。
ジュニアモデルを選ぶ上で重要なポイントは、サイズ調整機能です。お子様の頭は成長が早いため、数年にわたって使用できるよう、広範囲にサイズ調整が可能なモデルを選ぶことが経済的です。SALOMONのジュニアヘルメットの多くは、ダイヤル式の調整システムを搭載しており、簡単にお子様の頭にフィットさせることができます。
デザイン面では、お子様のモチベーションを高める明るく楽しいカラーリングのモデルが豊富に揃っています。また、鮮やかな色はゲレンデでの視認性を高め、他のスキーヤーやスノーボーダーから認識されやすくなるという安全上のメリットもあります。代表的なモデルである「GROM VISOR」は、ヘルメットとゴーグルが一体になったバイザータイプで、着脱が簡単なため小さなお子様にも扱いやすいでしょう。
まとめ:あなたに合うSALOMONヘルメットのおすすめ
- ヘルメット選びは自分の滑走スタイルとレベルの把握から始める
- 安全性は最優先事項であり安全規格の認証を確認する
- 欧州の「CE EN1077」や米国の「ASTM F2040」が主な規格
- SALOMON独自の衝撃吸収技術「EPS 4D」は安全性を高める
- 正確なサイズ選びのため事前にメジャーで頭囲を計測する
- 購入前には必ず店舗で試着しフィット感を確認する
- 試着時はゴーグルを持参し相性をチェックすることが望ましい
- カスタムダイヤル機能でフィット感の微調整が可能
- 軽量なインモールド構造は長時間の疲労を軽減する
- ベンチレーション機能はヘルメット内の蒸れを防ぎ快適さを保つ
- 天候に合わせて調整できるアクティブベンチレーションが便利
- デザインやカラーはウェアとのコーディネートを考えて選ぶ
- メンズモデルは機能性と耐久性を重視した製品が多い
- レディースモデルは軽量性や女性向けのデザインが特徴
- ジュニアモデルは安全性とサイズ調整機能が選択の鍵となる










