スノーボード初心者が恐れる逆エッジとは?防ぐ方法や逆エッジしない板はあるの?具体的な対策も!
逆エッジとは、使おうとしていないエッジが雪面に引っかかることで、意図していない方向に転倒することです。反対側のエッジが引っかかって転倒するだけと思うかもしれませんが、とても危険で死亡例もあるため、しっかりとボードを扱う技術を身に付ける必要があります。
「逆エッジってなに?」と思う方は、こちらの動画をご覧ください。意図していないため、転倒すると痛い目に合うことも少なくありません。
こんな感じで使うべきエッジとは逆のエッジを使用して、雪面に叩きつけられるとても痛い現象のことを言います。この動画のように逆エッジを受けたくないですよね?
そこで、この記事では逆エッジを軽減する方法を紹介していきます。ですが、絶対に起きないようにすることは不可能なので、それは理解してください。また、転倒後のリスクを下げるためにもヘルメットの着用を検討しましょう。
膝を曲げること!
スノーボード初心者が逆エッジを防ぐ方法は?
残念ながら逆エッジを完璧に防ぐ方法はありません。どんなに上手な人でも逆エッジを受ける可能性は常にあります。安パイに滑るのであれば、逆エッジを食らわない日もあるかもしれませんね。
基本的に逆エッジを防ぐ方法として挙げられる対策は2つです。それは「常にどちらのエッジで滑るか意識する」「スノーボードの形状」。それぞれ見ていきましょう。
①エッジを意識して滑る
逆エッジは、本来雪面と接するべきエッジとは逆のエッジが雪面に刺さることで転倒してしまいます。そのため、意図するエッジが逆にならないことが重要です。
それが意識してできるのか?ということですが、できますよ!というその前に逆エッジになりやすいシチュエーションを確認しておきましょう。
ターンしているとき
スノーボードはターンしているときに、どちらかのエッジを使っています。本来使用するべきエッジを常に意識しておく必要があります。
初心者の場合はスピードに驚いて重心が板の中心ではなく後ろに移動しがちです。そうなると板の制御ができずにエッジコントロールを失うことで逆エッジを食らうこと、、、。
そのため、スピードに対する恐怖感がありますが、しっかりと重心を板の上に乗せてエッジを意識しましょう。それができない場合はスピードが速いため、もっと傾斜がないコースを滑ることで恐怖感を無くしていきましょう。
②逆エッジを軽減できる板を選ぶこと
スノーボードの形状によっては逆エッジを軽減できることがあります。逆エッジは、キャンバー形状で起こりやすい現象です。上図はキャンバーを真横から見た形状ですが、青色の部分が雪面に引っかかることで逆エッジを引き起こします。
そもそもその形状を変えることで逆エッジしにくい板もあります。それではどんな形状が逆エッジを起こしにくいのか?見ていきます!残念なことに全く逆エッジしない板は存在しません。ただし、キャンバーよりも転倒リスクを低くできる形状はあります。
ロッカーボード
逆エッジが起きにくい板の代表格の形状としては「ロッカー」です。このロッカーボードが逆エッジ対策には良いのですが、個人的にはおすすめしません。
おすすめしない理由は最終的に上達すると選ぶボードは「キャンバー系統の形状」になります。乗り味が異なるためあまりすすめではないです。詳細についてはスノーボードの板の形状をまとめた記事を確認してください。
逆エッジを軽減させたいなら「ダブルキャンバー」「ハイブリッドキャンバー」という形状の板をおすすめします。これらの形状は、キャンバーとロッカーのメリットを組み合わせた性能を持っています。
そもそもロッカー形状のボードが自体が絶滅危惧種並みです。ロッカー形状のボードの取り扱いが全くないブランドも珍しくありません。
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逆エッジを防ぐために注意すべきたった1つのこと
「エッジを意識する」「板の形状」と言ってきましたが「そんなことを言われても、、、」と思うかもしれませんね。
底であるひとつのことを意識するだけで大きく改善することができます。それは「膝をしっかりと曲げてターンする意識」です。
膝を曲げることで逆エッジのリスクは軽減することができます。膝を曲げることでエッジがしかるべき雪面側で雪面をキャッチしてくれます。
ターンするときには、しっかりと膝を曲げて体制を低くしていきます。よく初心者で見かけるのが棒立ちという膝が伸び切った状態です。
この状態だと逆エッジをいつ食らっても不思議ではありません。この膝を曲げることだけ意識することで大きく改善できます。
ターンについては別の記事でターンの方法をまとめているため参考になれば幸いです。
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逆エッジで死亡した例はあるのか?
スノーボードで起きる逆エッジ。これまで経験してた人の中にはトラウマになるくらい痛い思いをした人も少なくないと思います。誰もが経験することではありますね。
ただ、逆エッジによって後頭部を強打したことで死亡した例はあります。雪面は氷のように硬くなっていることもしばしばあります。
そのような場所で逆エッジで後頭部を強打することでクモ膜下出血で亡くなる例があります。実際に2023年3月新潟のスキー場で逆エッジの後頭部強打によるクモ膜下出血で亡くなっています。
その時には大丈夫でも、1週間後に意識を無くして亡くなるパターンも。後頭部を強打した時は無事でも小さな血管から流血して1週間後に症状が出ることもあります。
そのため、逆エッジを受けたときに一瞬意識を飛ばすような状態であれば、医療機関を受診することをおすすめします。それだけ危険が付きまとうスポーツだということです。その有効的な対策としてはヘルメットの着用です。
日本ではヘルメットの着用は少数派ですが、最近は徐々に増えていますね。別記事でスノボ、スキー用おすすめのヘルメットや選び方をまとめています。
逆エッジの衝撃で首が痛くなる
逆エッジの衝撃で首が痛くなることはよくあることです。当日に痛みがでるより翌日に痛みがでるケースが多いと思います。これは、むち打ちのような状態で衝撃により炎症している可能性が高いです。
基本的には1週間もすれば良くなっていることが多いです。少しでも痛みを取りたい回復を早めたい場合は、逆エッジを受けた日に首周りをしっかりとアイシングすることです。5~10分するだけでも違ってきます。
1週間ほど経過しても痛みが取れない場合は、血流を良くして治癒力を高める必要があるため、しっかりと温める必要があります。お風呂で首まで浸かって、首周りをマッサージしてみましょう。
それでも痛みが取れない場合は、医療機関、整体などに相談すると良いです。多くのケースで1週間もあれば痛みも違和感もなくなることが多いです。
また、転倒とは違いますがスキー場利用者同士で衝突して亡くなった例も少なくないですから、ヘルメットの着用の重要性が認識されてきています。
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まとめ
この記事では逆エッジを防ぐ方法について書いてきました!いろいろと言いましたが、全ての逆エッジを防ぐことは不可能です。
意識の問題や板の形状についても触れていますが、結局は最も効果的な対策は「膝を曲げること」。
たったそれだけか、、、と思うかもしれませんが、初心者にはとても難しいことです。膝をしっかりと曲げる!ということを意識して滑ってみましょう!