スノーボードのビンディングでレディースにおすすめモデルとブランドを解説
【BURTON】LEXAの評価は？硬めフレックスでカービングが変わる
まさやん
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スノーボードのレディースモデルの中でも、長年「絶対的な定番」として君臨しているBURTON「LEXA(レクサ)」。そろそろ本格的なビンディングが欲しいけれど、「私にはまだ早いのかな？」「硬すぎて扱えないかも」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
実はLEXAは、プロライダーが愛用するほどのスペックを持ちながら、上達を目指す中級者のステップアップにも最適なモデルなんです。
ネット上では「硬さ」や「サイズ感」についての口コミも多く、自分のスタイルに合うか迷ってしまいますよね。また、安く手に入れるために「型落ち」モデルを狙っている方もいるかもしれません。
この記事では、そんな疑問を解消するために、BURTON LEXAの特徴や得意なジャンルを詳しく解説していきます。カービングやフリーランでの安定感はもちろん、グラトリでの使い心地についても触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
要点
- BURTON LEXAのスペックや特徴的な機能
- カービングやパークなど得意なジャンル
- 実際の使用感に基づくBURTON LEXAの評価
- 自分に合ったサイズ選びや取り付け方法
目次
BURTONのLEXAスペック評価と詳細
レディースビンディングの最高峰とも言われるLEXAですが、まずはその基本スペックを整理しておきましょう。しっかりとした硬さと反応の良さが特徴で、自分の滑りをダイレクトに板へ伝えたい方にはうってつけのモデルといえます。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| フレックス（硬さ） | Medium – Stiff（やや硬め〜硬め） |
| マウンティング | Re:Flex / EST |
| ストラップ | Hammockstrap 2.0 / Supergrip Capstrap |
| バックル | Smooth Glide バックル |
| クッション | Re:Flex FullBED / B3ジェル |
| 適正レベル | 中級者〜エキスパート |
快適なホールド感とストラップ
LEXAの最大の特徴といっても過言ではないのが、その包み込まれるようなホールド感ですね。採用されている「Hammockstrap 2.0」は、縫い目のないミニマルなデザインで、ブーツを面でしっかりと押さえ込んでくれます。
従来の分厚いパッドが入ったストラップとは異なり、薄くて耐久性が高い素材が使われているため、雪山での激しい動きでも緩みにくいのが嬉しいポイントです。
ブーツとの一体感が高まることで、足元の微細な動きが板に伝わりやすくなり、結果として操作性の向上につながると考えられます。
また、つま先側の「Supergrip Capstrap」も滑りにくい素材で作られており、一度締めればズレる心配がほとんどありません。
優れたレスポンスとフレックス
公式サイトやカタログの情報を参照すると、LEXAのフレックスは「Medium – Stiff（やや硬め〜硬め）」に設定されているようです。この絶妙な硬さが、ライダーの意思を瞬時にボードへと伝達するレスポンスの良さを生み出しています。
柔らかいビンディングは初心者には扱いやすい反面、高速域では頼りなさを感じることがあります。しかしLEXAなら、荒れたバーンやハイスピードなカービングでも足元がブレにくく、どっしりとした安定感を得られるでしょう。
「もっとキレのあるターンがしたい」「スピードを出しても怖くないビンディングが欲しい」と感じている方にとっては、非常に頼もしい相棒になるはずです。
ハイバックの反応速度と形状
ハイバックは、かかと側の操作をサポートする重要なパーツですが、LEXAには人間工学に基づいた設計が採用されています。
ふくらはぎのラインに自然にフィットするように作られているため、長時間滑っていても痛みが出にくいのが特徴ですね。
また、フォワードリーン（前傾角度）を調整できる「DialFLAD」システムも搭載されており、工具を使わずにその場で角度を変えることが可能です。
例えば、カービングを攻めたい午前中は前傾を強めにして反応を早くし、午後は少し緩めてリラックスして流す、といった使い分けも簡単にできます。
このハイバックの剛性が高いことで、ヒールサイドターンへの入りがスムーズになり、エッジグリップを高める効果も期待できます。
疲労を軽減するクッション性能
硬めのビンディングと聞くと「足が疲れそう」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
ですが、LEXAには足裏全体にクッション材を配置した「FullBEDクッション」が採用されており、衝撃吸収性にも優れています。
特に注目したいのは、かかと部分に内蔵された「B3ジェル」です。これはハイエンドブーツにも使われている衝撃吸収素材で、着地の衝撃や凸凹斜面からの振動を効果的にカットしてくれます。
朝から夕方までガッツリ滑り倒したいライダーにとって、足への負担を減らしてくれる機能はとても大切ですよね。硬いレスポンスと快適なクッション性がバランスよく同居している点も、長年愛されている理由の一つと言えるでしょう。
ESTとRe:Flexの取り付けシステム
購入時に注意が必要なのが、BURTON独自の取り付けシステムの違いです。LEXAには「Re:Flex（リフレックス）」と「EST（イーエスティー）」の2種類が用意されています。
Re:Flexは、一般的な4×4のインサートホールがある全てのボードに取り付け可能です。ディスクの底が肉抜きされており、板のフレックスを妨げにくい構造になっています。
一方、ESTはBURTONの板（The Channelシステム搭載ボード）専用のモデルです。足裏のハードウェアを極限まで減らしているため、足裏感覚が非常に鋭く、スタンス幅や角度を無段階で調整できるというメリットがあります。
お持ちの板がBURTONのChannelボードであればESTを、それ以外であればRe:Flexを選ぶのが基本となりますね。
ジャンル別にBURTONのLEXAを評価
前半でスペックを確認しましたが、実際に雪上でどのようなパフォーマンスを発揮するのかが気になるところです。ここでは、具体的なジャンルごとの相性を5段階（0.5刻み）で評価してみました。
| ジャンル | 評価（5点満点） | 備考 |
|---|---|---|
| カービング | ズレない、キレる。最高クラスの相性 | |
| フリーラン | 高速域でもバタつかず安定感抜群 | |
| パウダー | レスポンスが良いので操作しやすい | |
| グラトリ（弾き系） | 反発を使えるが脚力が必要 | |
| グラトリ（乗り系） | 硬いためプレスやスタイルは出しにくい | |
| ラントリ | スピードに乗ったトリックには最適 | |
| キッカー（小〜中） | アプローチが安定し抜けが良い | |
| キッカー（中〜大） | 着地の衝撃に強くブレない | |
| ジブ | スタイルを出すにはやや硬すぎるかも |
カービングでのエッジグリップ
カービングを楽しみたい女性ライダーにとって、LEXAは間違いなくトップクラスの選択肢に入ると考えられます。評価表でも満点をつけましたが、その理由は「エッジへの力の伝わり方」が非常にスムーズだからです。
ターン中に強いG（重力）がかかってもハイバックやベースプレートが負けることなく、しっかりと板を押さえ込んでくれます。
そのため、アイスバーンのような硬い雪面でもエッジが抜けにくく、安心して体を倒していけるでしょう。「もっと深く、鋭いターンをしたい」という向上心のある方には、この剛性感が大きな武器になりますね。
フリーランにおける高速安定性
ゲレンデ全体を大きく使って滑るフリーランでも、LEXAのポテンシャルは遺憾なく発揮されます。特にスピードを出した時の安定感は特筆もので、板のバタつきを抑えつつ、ライダーの意図したラインを正確にトレースしてくれます。
柔らかいビンディングでは、凸凹道で足元が暴れてしまいがちですが、LEXAなら多少の悪路もものともせず突き進んでいける強さがあります。
朝一のグルーミングバーンをカッ飛ばす爽快感は、このモデルならではの体験といえるかもしれません。初心者向けのモデルから乗り換えた場合、そのスピード域の違いに驚くこと間違いなしです。
キッカーやパークでの着地性能
パークライディング、特にキッカー（ジャンプ台）においては、アプローチの安定性と着地のリカバリー能力が求められます。LEXAはフレックスがしっかりしているため、ジャンプの抜けで力が逃げにくく、高さが出しやすいというメリットがあります。
また、着地で少しバランスを崩したとしても、ハイバックが体を支えてくれるため転倒を防げるケースも多いですね。
大きなキッカーになればなるほど、この「頼れる硬さ」が安心感につながります。ハーフパイプの選手などが愛用していることからも、空中でのコントロール性や着地の衝撃耐性の高さがうかがえます。
パウダーランでの操作性
パウダーランでは、浮力を確保しつつ、埋まらないように素早くボードをコントロールする必要があります。LEXAのレスポンスの良さは、ここでも大きなアドバンテージになりますね。
深い雪の中では、体重移動に対する板の反応が遅れがちですが、LEXAなら足元の入力が即座に伝わるため、木の間を縫うようなツリーランでも思い通りのラインを描きやすくなります。
柔らかいビンディングだと「ヌルッ」とした操作感になりがちですが、キビキビと動きたいパウダー好きの方には、このダイレクトな操作感が心地よく感じられるはずです。
グラトリやラントリへの適性
最近流行りのグラトリ（グラウンドトリック）やラントリに関しては、評価が分かれるポイントかもしれません。高反発を生かした「弾き系」のトリック（ノーリー720など）では、ビンディングの硬さが反発をサポートしてくれるため、高さが出しやすくなります。
一方で、板をしならせる「乗り系」のトリック（プレスやバター系）には、少し脚力や技術が必要になるでしょう。
足首の自由度が柔らかいモデルに比べると制限されるため、膝を内側に入れたり、極端なスタイルを出したりするのは少し難しく感じるかもしれません。
ただ、スピードに乗ったままトリックを繰り出すラントリであれば、LEXAの安定性がプラスに働くので、ハイスピードなトリックを目指す方にはおすすめです。
まとめ：BURTON「LEXA」の総合評価について
ここまで様々な角度から解説してきましたが、LEXAは「滑る喜び」を純粋に追求したいライダーのためのビンディングだと言えます。決して「誰にでも扱いやすい魔法の道具」ではありませんが、乗りこなせた時の爽快感は格別です。最後に、この記事の要点をまとめておきます。
- BURTON LEXAは中級者から上級者向けのモデル
- フレックスはやや硬めで反応速度が非常に速い
- Hammockstrapが足全体を快適にホールドする
- カービングでのエッジグリップ力は最強クラス
- 高速フリーランでも足元がブレずに安定する
- パウダーでの細かい操作もストレスなく行える
- キッカーの着地で体が振られても耐えやすい
- グラトリの弾き系トリックでは高さが出せる
- プレス系のトリックには脚力と技術が必要
- 初心者には少しオーバースペックの可能性あり
- Re:Flexは全ての板に、ESTはBurton板専用
- 疲労軽減のクッション性能もしっかり搭載
- 型落ちモデルでも基本性能は高く狙い目
- 上達を目指すなら選んで間違いのない名機
- 自分の滑りのスタイルに合わせて選ぶことが大切
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フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30～50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
