【BURTON】CARTEL Xはハイレスポンスでアグレッシブな滑りと相性抜群!

まさやん
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BURTON CARTEL Xの評価が気になり、自分のスタイルに合うのか迷っていませんか?「硬すぎるのではないか」「カービングには良さそうだけどグラトリにはどうなのか」「ESTとRe:Flexで何が違うのか」、そんな疑問を持つ方も多いはずです。

このモデルは軽量性とレスポンスの高さが魅力ですが、実際の使用感やサイズ感、耐久性についても詳しく知りたいところですよね。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、各性能を徹底的に深掘りしていきます。

記事のポイント
  • 重要となるレスポンスの速さや硬めのフレックス
  • カービングやグラトリなどジャンルの使用イメージ
  • 不可欠なESTとRe:Flexの違いや失敗しないサイズ選び
  • 購入前に知っておくべき注意点を含めた総合的な判断

BURTON「CARTEL X」のスペックを評価

項目詳細スペック
モデル名BURTON Cartel X (Re:Flex / EST)
フレックス(硬さ)Stiff(硬め) / 45%ショートグラスファイバー混合
ハイバック形状ヒールハンモック搭載 / 人間工学に基づいたハイバック
ストラップハンモックストラップ 2.0 / Smooth Glideバックル
クッション性能B3ジェル搭載 / FullBEDクッション
主な特徴軽量性、高レスポンス、強力なヒールホールド

硬めのフレックスとレスポンスの高さ

BURTON CARTEL Xに関する評価で最も頻繁に語られるのが、その「硬さ」と「レスポンスの速さ」です。

通常のCartelと比較しても、Cartel Xはベースプレートに45%のショートグラスファイバーを混合したナイロン素材を使用しており、踏み込んだ力が即座にボードへ伝わるようなダイレクトな反応が得られます。

この硬めのフレックスは、ライダーの意思を瞬時に板のエッジへと伝える役割を果たします。

例えば、高速滑走時に急なライン変更が必要になった際や、荒れたバーンでボードを押さえ込みたい場面でも、足元のブレを抑えて安定感を提供してくれます。

反応が遅れることなく板が動いてくれるため、スピーディーな操作を好む方には非常に心強い味方となるでしょう。

一方で、初心者の方や、足首を自由に動かしてルーズなスタイルを楽しみたい方にとっては、少しシビアに感じるかもしれません。

しかし、ある程度滑れる中上級者にとっては、この「遊びの少なさ」こそが、自分のスキルを最大限に引き出してくれる重要な要素となります。まさに、攻める滑りをするための相棒と言えるスペックを持っています。

ヒールハンモックの強力なホールド感

このモデルの最大の特徴とも言えるのが、ハイバックに搭載された「ヒールハンモック」という機能です。これは、ブーツのかかと部分を包み込むように配置された網目状の素材のことで、ブーツとハイバックの隙間を埋め、驚くほどの一体感を生み出します。

実際にブーツを装着してみると、ストラップをきつく締め上げなくても、かかとがしっかりとロックされる感覚が得られるはずです。

これにより、ヒールサイドターンにおいてハイバックに体重を預けた際、力が逃げることなくダイレクトにエッジへ伝わります。

従来のバインディングでは感じにくかった「カカトが吸い付くような感覚」は、一度味わうと手放せなくなるかもしれません。

また、このヒールハンモックは衝撃吸収や振動軽減にも寄与していると考えられます。

硬いバインディングでありながら、ガチガチで疲れやすいというわけではなく、ブーツを優しく、かつ強力にホールドしてくれるため、長時間のライディングでも足への負担を軽減してくれる効果が期待できます。

従来モデルより軽量化された設計

BURTON CARTEL Xの評価を高めているもう一つの要因は、その「軽さ」です。モデル名に「X」がつくこのシリーズは、通常のCartelよりも軽量な素材や無駄を削ぎ落とした設計が採用されており、足元の軽快さを求めるライダーから支持されています。

スノーボードにおいて、足元の重量は疲労感や操作性に直結します。特にリフトに乗っている時間や、ハイクアップをするバックカントリー、あるいは激しい動きを伴うグラトリなどでは、数グラムの違いが体感としての「重さ」に大きく影響します。

Cartel Xは、高い剛性を保ちながらも軽量化に成功しているため、1日中滑り倒しても足が疲れにくいというメリットがあります。

もちろん、市場にはさらに軽いモデルも存在しますが、剛性と耐久性、そして軽さのバランスにおいて、このモデルは非常に高い水準でまとまっていると言えます。

軽さだけを追求して頼りなさを感じることもなく、安心して体を預けられる強度を持っている点は、ハードなライディングをする方にとって非常に重要なポイントかなと思います。

快適なハンモックストラップの使用感

足首を固定する「ハンモックストラップ 2.0」も、このモデルの魅力を語る上で外せません。網目状のデザインが特徴的なこのストラップは、ブーツの形状に合わせて柔軟に変形し、均一な圧力で足首をホールドしてくれます。

従来のパッドが入った厚手のストラップとは異なり、局所的な圧迫感(痛み)が出にくいのが特徴です。長時間きつく締めていても足の甲が痛くなりにくいため、ライディングに集中できる環境を作ってくれます。

また、気温が低い極寒の環境下でも素材が硬化しにくく、常に変わらないフィット感を提供してくれるのも嬉しいポイントです。

さらに、ラチェット(バックル)の動きも非常にスムーズです。BURTONの「スムーズグライドバックル」は、軽い力で確実に締め上げることができ、外す際もストレスなくリリースできます。

グローブをしたままでも操作しやすい形状など、細かい部分ですが、こういった使い勝手の良さが1日の満足度を大きく左右します。

ESTとRe:Flexの違いや選び方

購入時に必ず確認しておきたいのが、マウンティングシステムである「EST」と「Re:Flex」の違いについてです。BURTON CARTEL Xにもこの2つのタイプが用意されており、それぞれ特徴が異なります。

まず「EST」は、Burtonの板(The Channelシステム搭載ボード)専用のモデルです。足裏のベースプレート部分にクッション材が多く使われており、ハードパーツが少ないため、ボード本来のフレックス(しなり)を最大限に活かせます。

足裏感覚が非常に優れており、微調整も無限に行えるのがメリットです。ただし、Burton以外の一般的な板(4×4インサートなど)には取り付けられない点に注意が必要です。

一方「Re:Flex」は、一般的なディスクタイプのバインディングで、Burton以外のあらゆるメーカーの板に取り付け可能です。

ディスクの下部が肉抜きされ柔軟性を持たせる構造になっており、従来のディスクタイプよりも板のしなりを感じやすくなっています。

汎用性を重視する方や、複数の板(他社製含む)でバインディングを使い回したい方は、間違いなくRe:Flexを選ぶべきかなと思います。

適切なサイズ選びとブーツの適合性

バインディングの性能を発揮するためには、ブーツサイズに合った適切なサイズ選びが不可欠です。BURTON CARTEL Xの評価を最大限に高めるためにも、サイズチャートを確認し、自分のブーツとのマッチングをチェックしましょう。

基本的には、S、M、Lの3サイズ展開となっています。公式サイトの情報などを参考にすると、一般的な目安としてSサイズは24cm〜26cm、Mサイズは26cm〜29cm、Lサイズは28cm以上といった区分けがされています(ブーツのブランドやモデルにより多少前後します)。

特に注意したいのが、推奨サイズの境目にいる場合です。例えば26cmのブーツを使用している場合、SサイズでもMサイズでも入る可能性がありますが、一般的には小さい方のサイズ(この場合はS)を選んだ方が、レスポンスが良くなる傾向があります。

逆にMサイズを選べば、脱着がしやすく余裕のあるフィット感になります。可能であれば、実際にショップで自分のブーツを持参して合わせてみるのが最も確実ですね。

BURTON「CARTEL X」をジャンル別に評価

ジャンル評価(5点満点)特記事項
カービング硬めのベースとヒールカップでエッジグリップ抜群
フリーラン荒れたバーンでも安定し、高速域で頼れる
パウダー反応が良いので操作が楽。浮遊感より制御重視
グラトリ(弾き系)高いレスポンスで高さを出しやすい
グラトリ(乗り系)硬さがあるためプレスの維持に技術が必要
ラントリスピードに乗ったトリックとの相性が最高
キッカー(小~中)アプローチが安定し、抜けが良い
キッカー(中~大)着地の衝撃に強く、高回転も狙える
ジブスタイルを出すには硬め。好みが分かれる

キレのある高速カービングへの適性

カービング愛好者にとって、BURTON CARTEL Xに関する評価は非常に高いものとなります。前述の通り、ベースプレートの硬さとヒールハンモックのホールド感が相まって、エッジを立てた際の安定感が抜群だからです。

ターン後半で強いG(遠心力)がかかる場面でも、ハイバックがよれることなくしっかりと体を支えてくれます。これにより、エッジが雪面を深く捉え続け、ズレの少ない鋭いターン弧を描くことが可能になります。

特にアイスバーンなど足元が不安定になりやすい状況下でも、バインディングがしっかりと力を伝達してくれるため、安心して攻め込めるでしょう。

「もっと深く、もっと速く」ターンをしたいと考えているライダーには、このレスポンスの良さは大きな武器になります。自分が入力した力がダイレクトに板に伝わる感覚は、カービングのレベルを一段階引き上げてくれるはずです。

安定感あるフリーランやパウダー滑走

ゲレンデ全体を流すフリーランにおいても、その性能はいかんなく発揮されます。朝一番のピステンバーン(圧雪)から、夕方の荒れたボコボコの斜面まで、あらゆるコンディションに対応できる対応力の高さが魅力です。

特に荒れたバーンでは、足元が柔らかいバインディングだと板が暴れて制御不能になりがちですが、Cartel Xならその剛性で板を押さえ込み、狙ったラインをトレースしやすくなります。

スピードを出してもバタつきにくいので、恐怖心を感じることなく滑走を楽しめるかなと思います。

また、パウダーランにおいても、レスポンスの良さは有利に働きます。深い雪の中では板の操作が重くなりがちですが、少ない力で効率よく板を動かせるため、ツリーランのような細かい操作が必要な場面でも機敏に動けます。

サーフライクなルーズさを求めるなら別ですが、パウダーでもコントロール性を重視する方には非常に適しています。

キッカーやパークでの反発と着地

ジャンプやパークアイテムを楽しむフリースタイラーにとっても、このモデルは頼れる存在です。特にキッカー(ジャンプ台)のアプローチにおいて、その安定性は重要です。リップを抜ける瞬間の微妙なエッジ操作も、レスポンスが良いので正確に行えます。

また、着地(ランディング)の際にもメリットがあります。ジャンプの着地では足元に大きな衝撃が加わりますが、Cartel Xのクッションシステム(B3ジェルなど)としっかりとしたベースプレートが衝撃を受け止め、転倒のリスクを減らしてくれます。

特に中〜大型のキッカーに挑戦するようになると、この「着地の安定感」は怪我を防ぐ上でも大切です。

板の反発を使って高く飛びたい時も、踏み込んだパワーが逃げずに板に伝わるため、通常よりも高さのあるエアが可能になるかもしれません。パークメインで滑るライダーにとっても、十分満足できるスペックを備えています。

高回転グラトリやラントリでの操作性

最近流行しているグラトリ(グラウンドトリック)やラントリ(ラン&トリック)のシーンでは、評価が分かれる部分かもしれません。結論から言うと、「弾き系」や「高回転」を目指すスタイルには非常にマッチしますが、低速での「乗り系(プレス系)」には少し慣れが必要です。

「弾き系」のトリックでは、瞬発的な反発力が求められます。Cartel Xの硬さは、踏み込んだ瞬間に板を強く弾く動作をサポートしてくれるため、ノーリー720のような高回転トリックを狙うライダーには最適です。反応が速いので、タイミングが取りやすく、キレのある動きが出せます。

一方で、プレス系のトリックでは、バインディング自体が硬いため、板をしならせた状態をキープするのに相応の脚力や技術が求められます。足首周りの自由度も柔らかいモデルに比べると制限されるため、スタイルを出すには練習が必要かもしれません。

ただ、高速域で行うラントリであれば、その安定性がプラスに働き、スピードに乗ったままスムーズにトリックを繋げることができるでしょう。

パイプ競技などハードな環境での性能

ハーフパイプのような、極めて高い負荷がかかる競技環境においては、BURTON CARTEL Xのような剛性の高いバインディングが本領を発揮します。

パイプの中では、ボトムからリップへ駆け上がる際に強烈なGがかかりますが、この圧力に耐えうる強さが求められるからです。

柔らかいバインディングでは力が逃げてしまい、高さが出せなかったり、リップでの抜けが安定しなかったりすることがあります。

しかし、Cartel Xならそのパワーをロスなく推進力に変えることができます。世界トップクラスのライダーたちが愛用していることからも、その信頼性の高さが伺えます。

コンペティター(競技者)や、より高みを目指してハードな練習をしている方にとって、道具が自分の限界を制限しないことは非常に大切です。

過酷な使用環境にも耐えうる耐久性と、シビアな操作に応える性能は、アスリート志向のライダーにこそふさわしいと言えます。

ジブや低速スタイルにおける使用感

ボックスやレールを擦るジブ(Jib)スタイルや、低速で地形を遊ぶようなスタイルに関しては、好みが大きく分かれるポイントです。一般的にジブでは、スタイルを出しやすく、ミスをした時にリカバリーしやすい「柔らかいバインディング」が好まれる傾向にあります。

Cartel Xは硬めであるため、レールに乗っている最中の微調整(ズラし)がシビアだったり、膝を入れた独特のスタイルが出しにくかったりする可能性があります。初心者がジブの練習をするには、もう少しフレックスの柔らかいモデル(例えばBurtonのMissionやMalavitaなど)の方が扱いやすいかもしれません。

しかし、アイテムへの入り(イン)や抜け(アウト)を正確に行いたい上級者や、ストリートのようなハードな場面で強度を求めるライダーには、あえてこの硬さを選ぶ人もいます。自分のスタイルが「ルーズさ」を求めるものなのか、「正確性」を求めるものなのかによって、評価が変わってくるジャンルかなと思います。

まとめ:BURTON「CARTEL X」の評価について

  • BURTON CARTEL Xは全体的に硬めのフレックスで反応が良い
  • ベースプレートの素材配合により軽量化と高剛性を両立している
  • ヒールハンモックが踵を確実にホールドし操作性を向上させる
  • ハンモックストラップは圧迫感が少なく長時間の使用も快適
  • ESTモデルは足裏感覚に優れThe Channelボード専用である
  • Re:Flexモデルは汎用性が高く他社製のボードにも使用可能
  • サイズ選びは重要で迷ったら小さい方を選ぶと反応が良い傾向
  • カービングではエッジグリップが増し鋭いターンが可能になる
  • 高速フリーランや荒れたバーンでもバタつかず安定感がある
  • パウダーでも少ない力で板を操作できるためコントロールが楽
  • キッカーの着地衝撃に強く高回転トリックのきっかけも作りやすい
  • 弾き系のグラトリやラントリには反発を使えて相性が良い
  • プレス系やジブでは硬さが影響しスタイルを出すのに技術が必要
  • ハーフパイプなどハードな競技環境にも耐えうる耐久性がある
  • 中上級者のステップアップ機材として非常に信頼性が高いモデル
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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