【NOVEMBER】グラトリ板おすすめモデルの特徴を解説!国産の高品質
NOVEMBERのスノーボードは、その品質の高さと優れた性能で多くのスノーボーダーから支持を集めています。特にグラトリを楽しみたい方にとって、NOVEMBERの板は非常に魅力的な選択肢となります。
しかし、どのモデルが自分に合っているのか、選び方に悩む方も少なくないでしょう。
この記事では、NOVEMBERの板がなぜグラトリにおすすめなのか、その理由をフレックス(板の硬さ)やキャンバー構造(反発力)、操作性といった観点から詳しく解説します。
さらに、定番モデルから最新モデルまで、グラトリに適したおすすめのラインナップを紹介し、それぞれの特徴を比較していきます。
- NOVEMBERの板がグラトリに最適な理由
- 各モデルのフレックスやキャンバー構造の違い
- 自分のレベルやスタイルに合った板の選び方
- グラトリ目的では避けるべきモデルの特性
NOVEMBERがグラトリ板でおすすめの理由

- フレックス(板の硬さ)と操作性
- キャンバー構造(反発力)の利点
- 有効エッジ(操作性)のポイント
- ソール素材(滑走性)の違い
フレックス(板の硬さ)と操作性
NOVEMBERがグラトリで支持される大きな理由の一つに、絶妙なフレックス設定が挙げられます。フレックスとは板の硬さを示す指標であり、グラトリにおいては板のしなりやすさが操作性に直結します。
多くのNOVEMBERのグラトリ向けモデルでは、ソフトフレックス(柔らかめ)からミドルフレックス(中間)が採用されています。
柔らかい板は、低い速度域でも簡単に板をしならせることが可能です。これにより、プレス系のトリック(板のノーズやテールを雪面に押し付ける技)が容易になり、少ない力でスタイルを出しやすくなります。
また、板がしなりやすいため、スピン(回転)系のトリックのきっかけ作りもしやすくなります。板のねじれ(トーション)も使いやすく、細かな板さばきが求められるグラトリにおいて、ライダーの意図に素直に反応してくれる操作性の高さが魅力です。
硬すぎる板では、これらの一連の動作に強い力や高いスピードが必要となり、グラトリの練習には不向きな場合があります。
キャンバー構造(反発力)の利点
グラトリにおいて、オーリーやノーリー(ジャンプ)の高さはトリックの質を大きく左右します。NOVEMBERの多くのモデルで採用されているキャンバー構造は、この反発力を最大限に引き出す設計となっています。
キャンバー構造とは、板の中央部分が雪面から浮き上がり、アーチ状になっている形状のことです。このアーチを踏み込むことで、板は強い反発力を生み出します。
グラトリで高く跳ぶためには、この反発力を効率よく利用することが鍵となります。NOVEMBERのキャンバーボードは、しっかりと踏み込むと力強く反発し、次のトリックへの推進力を与えてくれるのです。
近年では、キャンバーをベースにしつつノーズとテール部分をロッカー形状にしたハイブリッドタイプ(FREE CAMBERなど)も登場しています。
これらは、キャンバーの高い反発力を維持しながらも、ロッカー形状がもたらす引っかかりの少なさ(ルーズさ)を両立しており、より多様なグラトリに対応できる設計となっています。
有効エッジ(操作性)のポイント
有効エッジとは、スノーボードが雪面に実際に接しているエッジ(金属の縁)の部分を指します。この長さがグラトリの操作性に与える影響は少なくありません。
NOVEMBERのグラトリ向けモデルは、この有効エッジの設計にも工夫が見られます。一般的に、有効エッジが長いとターン時の安定性が増しますが、グラトリでのスピンや板のずらし(スライド)が難しくなる傾向があります。逆に、短すぎると安定感を欠きやすくなります。
NOVEMBERの板は、グラトリに必要な操作性を確保しつつ、ターンやジャンプの安定性も損なわないバランスの取れた有効エッジ長に設定されているモデルが多いです。
これにより、トリック中の細かなコントロールが可能になるだけでなく、アプローチ(トリックに入るまでの滑走)での安定感も得られます。トリックの成功率を高めるためには、こうしたエッジの設計が支えとなります。
ソール素材(滑走性)の違い
グラトリでは、低速での操作性だけでなく、トリックに必要なスピードを維持するための滑走性も求められます。NOVEMBERの板は、高品質なソール素材を使用している点も特徴です。
多くのモデルで採用されているシンタードベース(滑走面に微細な穴があり、そこにワックスを浸透させる素材)は、非常に優れた滑走性能を発揮します。
特に「GRAPHITE(グラファイト)」など、静電気を抑えて汚れや抵抗を減らす素材を配合したソールは、春先の湿った雪や汚れが多いコンディションでもスピードが落ちにくいという利点を持ちます。
グラトリでは、短い助走距離で次のトリックに移ることも多いため、ソールの滑走性が低いと失速しやすくなります。NOVEMBERの高い滑走性は、スピードを維持しやすくし、トリックのメイク率を向上させるための重要な要素となっています。
また、耐久性にも優れているため、メンテナンスをしっかり行うことで長期間高い性能を維持できます。
NOVEMBERのグラトリ板おすすめモデル紹介

ここでは、NOVEMBERのラインナップの中から、特にグラトリにおすすめの6モデルについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。
| モデル名 | フレックス (10段階) | 形状 | ソール素材 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| DESIRE RS | 5.5 | FULL CAMBER | GRAPHITE | 高反発素材搭載。高難易度・高速トリック向け。中上級者。 |
| DESIRE | 5 | FULL CAMBER | GRAPHITE | グラトリ専用機。反発力と操作性を両立。中級者。 |
| DESIRE W | 4.5 | FULL CAMBER | GRAPHITE | DESIREのレディース版。女性の脚力に最適化。中級者。 |
| D4 | 3 | FREE CAMBER | GRAPHITE | 軽量・ソフトフレックス。プレスや低速操作性抜群。初中級者。 |
| DX4 | 3 | FREE CAMBER | GRAPHITE | 扱いやすさ重視。D4より乗りやすい。グラトリ入門・初心者。 |
| D4W | 2.5 | FREE CAMBER | GRAPHITE | D4のレディース版。最軽量・最ソフト。女性の入門・初級者。 |
高反発なDESIRE RSの乗り味
DESIRE RS(デザイア アールエス)は、NOVEMBERのグラトリモデルの中で最も高い反発力とスピード性能を追求したハイエンドモデルです。
フレックスはミドル(5.5/10)に設定されていますが、足元にW POWER CARBON RIBBONという高反発素材が搭載されており、オーリーやノーリーで爆発的な高さを生み出します。
形状はFULL CAMBERを採用し、高速域での安定性と強力なエッジグリップも備えています。そのため、スピードに乗った状態からの高回転スピンや、高さのあるジャンプ系トリックを得意とします。
ただし、その性能を最大限に引き出すには、板をしっかりと踏み込める高いスキルと脚力が必要です。
中途半端な操作では板に振り回されてしまう可能性があり、主に競技シーンも視野に入れる上級者や、パワフルなトリックを求めるライダー向けのモデルと言えます。

グラトリ専用機DESIREの特性
DESIRE(デザイア)は、DESIRE RSの兄弟モデルであり、より幅広い層の中級者がグラトリを楽しめるように設計されたセンターモデルです。
RSと同様にFULL CAMBERを採用していますが、フレックスはRSよりも少し柔らかめ(5/10)に設定されています。
高反発素材の搭載はRS(W POWER CARBON RIBBON)とは異なり、操作性と反発力のバランスを重視した設計になっています。
これにより、RSほどの絶対的なパワーは必要とせず、中速域でのトリックやコンビネーション(連続技)において、板の反発を使いながらも高い操作性を維持できます。
DESIRE RSが「パワーと高さ」の上級者向けであるのに対し、DESIREは「反発と操作性の両立」を求める中級者に最適なグラトリ専用機です。

レディースモデルDESIRE W
DESIRE W(デザイア ダブル)は、前述のDESIREの性能をレディースライダー向けに最適化したモデルです。基本的な構造やFULL CAMBER形状はDESIREと共通しています。
最大のポイントは、女性の脚力や体重に合わせてフレックスが柔らかく調整されている点です(4.5/10)。
男性モデルでは硬すぎると感じる女性ライダーでも、DESIRE Wであればしっかりと板を踏み込み、キャンバーが生み出すシャープな反発力をトリックに活かすことができます。
パワフルなオーリーやスピンを習得したい、アグレッシブな女性グラトリライダーにとって、DESIRE Wは最適な選択肢の一つとなります。

エントリーモデルDX4の特徴
DX4(ディーエックスフォー)は、グラトリ入門者や初心者のために開発されたモデルです。形状はFREE CAMBERを採用。
これは、足元のキャンバーで反発力を確保しつつ、ノーズとテールのロッカー形状でエッジの引っかかりを大幅に軽減する設計です。
フレックスはD4と同じソフトフレックス(3/10)ですが、DX4はD4よりもさらに扱いやすさを重視した味付けになっています。
特に低速での操作性に優れており、板をずらしたり回したりする感覚を簡単に掴むことができます。
グラトリの基本的な動作であるプレスや簡単なスピンを、恐怖心なく練習したい方に最適です。D4と迷った場合、より簡単な操作感を求めるならDX4がおすすめです。

軽量なD4はプレス系に最適
D4(ディーフォー)は、NOVEMBERのラインナップ中で長年人気を誇る、軽量ソフトフレックスモデルの代表格です。
DX4と同じくFREE CAMBER形状を採用し、フレックスもソフト(3/10)ですが、D4の方がより「グラトリの楽しさ」を追求したモデルと言えます。
最大の特徴はその軽さとしなやかさです。非常に軽いスウィングウェイト(板を回す際の重さ)と、足元で自在に曲げられる柔らかさを持ち、プレス系トリックでは板が面白いようにしなってくれます。
また、FREE CAMBERによる反発力も備えているため、オーリーやスピンの練習にも十分対応可能です。グラトリ入門者から、スタイルを出したトリックを楽しみたい初中級者まで、幅広くカバーするモデルです。

レディースソフトなD4W
D4W(ディーフォー ダブル)は、D4のレディースモデルです。基本的な構造はD4と共通のFREE CAMBERを採用していますが、フレックスはNOVEMBERのラインナップで最も柔らかい設定(2.5/10)になっています。
女性の脚力でも驚くほど簡単に板がしなり、プレスやスピンのきっかけを掴みやすくなっています。D4の軽量さも受け継いでおり、リフト乗車時やトリック時の板の操作が非常に楽になります。
「グラトリを始めたいけれど、硬い板や重い板は不安」と感じている女性の入門者や、とにかく楽にトリックを楽しみたい初級者にとって、D4Wは最も優しく、頼りになるパートナーとなるでしょう。

まとめ:あなたに合うNOVEMBERのグラトリ板おすすめモデル
- NOVEMBERの板は高品質な素材と設計でグラトリに適している
- 選ぶ際は「フレックス(硬さ)」と「キャンバー形状」が鍵となる
- 高反発・高難易度トリックを目指す上級者にはDESIRE RS
- 反発と操作性のバランスを求める中級者にはDESIRE
- パワフルなトリックを目指す女性中級者にはDESIRE W
- プレスや低速操作を重視する初中級者にはD4
- グラトリ入門や簡単な操作感を求める初心者にはDX4
- 最も柔らかく軽い板を求める女性入門者にはD4W
- FULL CAMBER(DESIRE系)は反発力が強いが操作にスキルが必要
- FREE CAMBER(D4/DX4系)は引っかかかりにくく操作が容易
- D4とDX4は同じフレックスだがDX4の方がよりエントリー向け
- DESIREとDESIRE RSはRSの方が高反発で上級者向け
- レディースモデル(DESIRE W, D4W)は女性の脚力に最適化されている
- ソール素材は全モデルで滑走性の高いGRAPHITEを採用
- 自分の現在のレベルと、将来やりたいトリックを明確にする
- 高価なモデルが必ずしも自分に合うとは限らない点を理解する
この他にもグラトリ板をまとめた「グラトリ板のおすすめ人気モデル!初心者の選び方からレベル・スタイル別まで徹底解説」という記事もあるため、ぜひ参考にしてください。































