スノーボード形状(ベント・シェイプ)の種類や特徴を解説!
スノーボードの形状といえば2つのことを思い浮かべるかもしれません。1つはボードを真横から見た形状(用語としてプロファイルやベントと呼称)。2つ目は真上から見た形状(シェイプやアウトライン、輪郭と呼称)があります。
この形状が異なることでグラトリ向き、カービング向きなど、さまざまなジャンルへの適正も異なる傾向があります。そのため、ボードの性能を左右すると言っても過言ではないですね。
この記事ではスノーボードの選び方において、とても重要なベント・シェイプの形状をどこよりも深く詳しく解説していきます。長文になっていますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。それではベント・シェイプの順に解説してきます。
真横から見た形状:ベント(プロファイル)
「スノーボードの形状」といえば一般的にベント(プロファイル・形状・アーチ)を指します。このベントとは、ボードを平たいところに置いて真横から見たボードの反り方のことを言います。
スノーボードのベントにはさまざまな種類の形状があります。各ブランドごとに特徴あるベントが登場しています。似ているベントもありますが、細かく見ると多岐に分かれているため、かなり複雑です。
ただ、基本となるベントには4種類があります。さらに基本のベントを組み合わせた派生するベントがあります。以下、ベントの種類を紹介していきます。
- キャンバー
- ロッカー
- フラット
- ダブルキャンバー
- ハイブリッドキャンバー
- パウダーロッカー
それぞれのベントについてより詳しく見ていきます。
キャンバー
キャンバーはスノボー定番のベント形状です。この形状がスノーボード元祖となります。キャンバーとは地面に置いた時に地面とボードの間に隙間ができます。
ボードがアーチ状になっています。ボード中心を頂点に図のように反りかえっていることが特徴です。
元祖ではありますが、後述するロッカーの登場や二つの良さを持ちわせている派生でもあるダブルキャンバー、ハイブリッドキャンバーなどの台頭によって黎明期からするとキャンバーボードの数は減少傾向です。
各ブランドでキャンバーと言えどキャンバーの入り方を変えて、ピュアポップキャンバー、ローキャンバー、ハイキャンバーと違いを付けることもあります。ただ、基本的にキャンバーの特長があると考えてOKです!
キャンバーのメリット・デメリット
キャンバー形状は、ターン、ジャンプなどスノーボードに欠かせない動きに威力を発揮します。ターンでの重心移動、ジャンプのときのアプローチやランディングの安定さは、とても定評があります。
要するにスノボーの基礎を学ぶには最もキャンバーボードが適していると個人的には考えています。これには異論を唱える人もいますが、あくまでもベースの形状はキャンバーだと考えています。
エッジかかりが少ないロッカーが初心者に向いているという人もいますが初めからキャンバーで慣れた方が僕は良いと感じています。
ロッカー乗りを覚えてしまうとキャンバーになったときに矯正が必要になることもあります。僕の友人がキッカーにトライすためにキャンバーに乗り換えてとても苦労していたので。
ただ、初心者はロッカーの方が絶対に滑りやすいです。先ほども言いましたが逆エッジで転倒するリスクが低くなります。雪面にエッジが接しないよう反りかえっていますからね。
ここの判断は難しいところで、初心者におすすめするのであれば、僕個人の意見としては柔らかいキャンバーボードやダブルキャンバーなどをおすすめます。
- 荒れたバーンでも安定しやすい
- 反発力がありオーリー・ノーリーしやすい
- 雪面のエッジのグリップ力が強い
- パウダーで沈む
- 逆エッジのリスクが高い
- 操作が難しい
おすすめキャンバーボードは?
可変キャンバー
近年、とても人気があるグラトリにおいて可変キャンバーというベントが増えてきています。平置きした状態ではキャンバーになっていますが、実際に乗るとフラットなったり、有効エッジの長さが変化するキャンバーものがあります。
キャンバーの反発力はそのままにエッジの抜けが良くなりグラトリと相性がとても良いベントとして注目されています。別の記事では、おすすめな可変キャンバーの板を紹介しています。
可変キャンバーのメリット・デメリット
可変キャンバーは、グリップ力があるにも関わらず、エッジ抜けが良くてさらには反発力もあるという何も文句のつけようがないといったメリットがあります。
通常のキャンバーと比較すると逆エッジも軽減されていることで初心者から上級者までおすすめな形状といえます。ただ、パウダーには全く向きません。
ただ、デメリットとしてはまだまだ可変キャンバーを採用している板は数が少ないこと、高価な板が大半であることです。
そのため、可変キャンバーを選ぶときには選び幅は他のベントよりも狭くなりブランドも限られてきます。
- グリップ力がある
- エッジ抜けが良い
- 反発がある
- パウダーには不向き
- 高価になりがち
- ブランドが限定される
ロッカー
ロッカーは地面に置くとU字を描くようにノーズとテールが浮き上がっています。そのためターンなどのではエッジかかりが軽減されることで逆エッジが減ります。足元もかなりルーズになります。
スノーボード発祥時にはキャンバーと言われる形状しかありませんでしたがパウダースノーを楽しむためにどうにか滑りやすい雪に埋まらないボードはないか?というコンセプトを元に設計された形状がロッカーです。
そこからいろいろな形状が派生してスノーボーダーにボードの選択を楽しませてくれています。
ロッカーのメリット、デメリット
簡単に言うとすでにしなっているボードです。すでにしなっているボードに乗ると、どのような滑りになるんでしょうか?メリット、デメリットを挙げてみます。
- パウダーの浮力抜群
- ターンしやすい
- 逆エッジがキャンバーに比べ劇的に軽減!
- 荒れた雪面では板がかなりバタつく
- オーリーの時にすっぽ抜けやすいし高さがでない
- ロッカー形状の板が少なく選び幅がない
ロッカーボードで最も気になることは荒れたバーンで板がバタつくことです。やはりロッカー形状はターン時にノーズ・テールのエッジが雪面を掴みづらいことから板が暴れやすくなります。
逆にロッカーは柔らかい板が多いためグラトリ(乗り系トリックのみ攻める人)に取り組みたい人・ジバ―におすすめと言いますが、、、。プレス、乗り系トリックは得意としますが、グラトリでも板をしならせて弾く系トリックは苦手になります。
【ロッカー形状がおすすめな人】
- グラトリでも乗り系トリックに重きをおいて取り組む人
- どうしても逆エッジが怖い初心者スノーボーダー
- ジブをメインで攻めるジバーの人
昔は、ロッカーとキャンバーしかなかったので、初心者はロッカーを選んでました。ただ、最近はダブルキャンバー、フラットロッカーなど派生する形状があって、そっちの方が初心者におすすめな形状です。ロッカー形状は、かなり減りました。取り扱っていないメーカーも多々ありますね。
フラット
フラットはキャンバーがない平たい形状です。板をおいて真横から見ると地面とソール部分(滑走面)が密着している形状をフラット(ゼロキャンバー・フラットキャンバー)と言います。
フラットのメリット・デメリット
言うならば、キャンバーとロッカーの中間の形状と考えれば問題ありません。フラットはボードがぴたりと雪面に接しているので、ボードコントロールが行いやすいです。
トゥー・ヒールエッジの切り替えを素早く行うことができます。滑り心地はキャンバーよりも楽でロッカーよりもカッチリと滑ることができます。
フラット形状は、グラトリ、スピン、パークなど多彩なスタイルに合わせれます。初心者にもおすすめな形状です。
おすすめなフラットボード
ダブルキャンバー
ダブルキャンバー読んで字のごとく、キャンバーが2つある板のことです。ボードの中心(股下)はロッカーのような形状ですが、キャンバーが2つあると解釈します。
ダブルキャンバーはボードの操作性がしやすい特徴があります。逆エッジにもなりにくいですね。さらにノーズ・テールがキャンバーであるためキャンバー特有の反発やエッジングも可能としています。
そのため、グラトリ、キッカーでスピンする人などに人気が出ているベント形状です。ただ、独特な乗り心地のためにキャンバーを長年乗っている方は違和感があるかもしれません。
そこは慣れの問題となりますが、個人的な感覚としてはカービングしているとエッジがすっぽ抜けそうで怖い感覚があります。別の記事では、おすすめのダブルキャンバーボードを紹介しています。
他のブランドではフライングV(BURTON)/ガルウィング(NITRO)という呼ばれ方をしています。
ロッカーの弱みをキャンバーで解消?
ダブルキャンバーは、ロッカーと同じメリットを持っています。そのため、パウダーでは浮力があり、グラトリがしやすく、さらに逆エッジもにもなりにくいです。
ロッカーのデメリットを2つのキャンバーが解消しています。荒れたコースでもしっかりボードを踏むことができるし、パウダー上でもジャンプできるし、キッカーでもまくられにづらくなります。
こう聞くとダブルキャンバーがいいね!となりますがそうとは限りません。キャンバーほどの板の反発はないし、ロッカーほどの逆エッジの軽減もないです。
初心者から上級者までが乗れるオールマイティなボードのため性能が偏っていないのが特徴です(ボードのシェイプ(輪郭)によっても異なる)。
デメリットを挙げるとするならば中途半端な板ということが言えます。が、最近はそれといってキャンバーと遜色ない感じがしています。そのためキャンバーのシェア落ちてきていますね。今では、ダブルキャンバーを採用するボードが増えています。
最近はダブルキャンバーがとても流行っています。扱いやすいため初心者からでもダブルキャンバーを選ぶ人も少なくないです。操作が難しいとか言われがちですが、それこそ慣れの問題ですね。
ダブルキャンバーのおすすめボードは?
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ベント形状の発展版「ハイブリッドボード」
ハイブリットですが、決まった形状はありません。ハイブリットという言葉の意味として「2つの性質が異なるものを組み合わせて複合する」です。つまり「キャンバー」「ロッカー」「フラット」の形状を2つを組み合わせたボードのことです。
たとえば、フラットとキャンバーを組み合わせたり、キャンバーとロッカーを組み合わせたりしています。2つ以上のベントを合わせた形状を「ハイブリッド形状」と総称しています。
- キャンバー+キャンバー ⇒ ダブルキャンバー
- キャンバー+フラット⇒フラットキャンバー
- ロッカー+フラット ⇒ フラットロッカー
- ロッカー+ロッカー ⇒ ダブルロッカー
*メーカーによっては呼称が異なることがあります。
2つ以上の形状を組み合わせるため大枠として「ハイブリッドボード」としてまとめられることもあります。まとめられてしまうことがありますが、それぞれ特徴があり性能が異なります。かなりややこしいですが、まとめていきます。
ハイブリッドキャンバー
ハイブリットキャンバーはキャンバーに+αされているベントの総称です。そのためハイブリットキャンバーにはさまざまな種類があります。
基本的にハイブリッドキャンバーの股下にはキャンバーがあり、ノーズとテールにかけてどのようなベントを組み合わせるかによって性質が変わります。
ただ、言えることはキャンバーの特性がありながらも扱いやすいベント形状だということは共通しています。具体的にいえば、エッジの抜けがしやすい構造になっています。ハイブリッドキャンバーと聞けばキャンバーよりも扱いやすいんだな、と思い浮かべてください。
ハイブリットキャンバーのおすすめボード
フラットロッカー
フラットロッカーは足元はフレットになっていますが、両サイドに向けてビンディングの中央にあるビズホールくらいからロッカーが入っています。
そのため、単純なフラット形状よりもエッジのかかりが軽減されています。また、ロッカーよりもエッジの掛かりが良いです。
かなり採用されているボードは少ないですが、とても扱いやすくジブ、初心者におすすめなベント形状です。
フラットロッカーのおすすめボード
ダブルロッカー
ダブルロッカーは、両サイドにロッカーがあるベントを言います。一見キャンバーのように見える形状もありますが、とても微細なアーチを描くことがあります。上図はフラットになっています。あくまでもロッカー要素がかなり強いベントです。
ダブルロッカーの特徴はターン時には、足の下のしっかりとしたキャンバー形状が確かなグリップ力を発揮してくれます。高速でのターンに置いてもキャンバーに近い乗り味で滑走可能。
またノーズとテールのロッカー形状が神経質過ぎないルーズな操作性を得られることからグラトリも行いやすいです。SALOMONのボードでよく採用されているベント形状です。
パウダーロッカー
スノボーの中にはパウダースノーを滑るためだけに開発された板もあります。パウダーの環境で力を発揮します。キャンバーなどでパウダーを滑れば、ノーズが沈んでしまうことがあります。
しかし、このパウダーロッカー(マウンテンロッカー・Sロッカーなど)では、そのようなことはありません。普通に滑るだけで勝手に埋もれずに新雪を滑ることができます。
また、パウダー向きなボードはノーズが長いことが多く、形状と相まってカービングとも相性が良いです。パウダーボードの形状は他にもいくつかありますが、上記の2つを知っていれば大丈夫です。
おすすめパウダーボード
用途・熟練度によって形状は違う
ベントについてはかなり奥が深いですね。今回挙げたベントはあくまでも一例です。とくにハイブリッドキャンバーについては、さまざまな形があります。各社工夫を凝らしています。
また、用途・熟練度・ジャンルによって適正なベントは異なります。特定ジャンルにこれが良いというわけではありませんが、ベントの形状により適性が強くなるジャンルはあります。
たとえば、初心者を例にすると逆エッジをなくしたいという目的のみで選ぶとロッカー形状が良いです。ただ、スノーボードの上達のことを考えると別の選択肢になります。個人的にはキャンバーをおすすめします(もしくはダブルキャンバーorフラット)。
グラトリでも高回転トリック主体であればキャンバー、プレス主体であればフラットやダブルキャンバーというようにジャンルの中でも考え方によってベントの選択肢は変わります。
オールジャンルどんなスノーボードするにしても対応できるのはキャンバー、もしくはダブルキャンバーがおすすめです。どこのメーカー・ブランドもこの2種類の形状のラインナップが必ずあります。
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真上から見た形状:シェイプ(アウトライン)
シェイプとは、スノーボードを真上から見たときのアウトラン(外周・輪郭)の形状です。スノーボードにはさまざまなシェイプがあります。
その理由はシェイプの形状によってボード性能が変わるからです。シェイプの形状によって向き不向きのジャンルが違うためボードにはさまざまなシェイプがあります。
そのため、自分がスノボーでどんなことがしたいのか?を考えることがシェイプを選ぶ上で重要になります。それぞれのシェイプに得意不得意なジャンルがあるので板を選ぶときには注意しましょう。
シェイプには大きく分けて5種類の形状があります。それほど難しい分け方ではありません。明らかにそれぞれシェイプの形が異なるためベントほど難しくないです。
- ツインチップ
- ディレクショナル
- ディレクショナルツイン
- アシンメトリー
- パウダーボード
ツインチップ
ツインチップは、重心が板のど真ん中にあり、ノーズ・テールに向けて左右対称な形状です。多くのスノーボードがこのツインチップというシェイプを採用しています。最もオーソドックスなシェイプ形状です。
このツインチップボードは、ビンディングを付ける位置がセンターにあります。そのため、どちらのスタンス(レギュラー、スウィッチ)でも同じ感覚で滑りやすい特徴があります。
スウィッチスタンスも多用するパーク、グラトリなどのジャンルはツインチップを選ぶ人が多いです。
ディレクショナル
ディレクショナルはノーズが長いシェイプ形状(進行方向側に長い)です。ノーズが長いためカービングの安定感が抜群できっかけがつかみやすいです。マニアックな話になりますがテイパー(ノーズ幅)が広い板が多いです。
ディレクショナルボードの標準位置でビンディングを付けるとセンターより後方にセッティングされるため重心が板のやや後ろが側にできます。そのため板の操作が簡単になります。
後ろに重心があるために、カービングなどの動作がスムーズに行いやすく、操作性が増します。そのため、スノーボードに慣れるまでは初心者にもおすすめできる形状です。
ゲレンデで高速フリーランやエッジをギンギンに効かせたカービングターンなど、取り組みたい人はディレクショナルとなります。
ディレクショナルツイン
ディレクショナルツインは、ツインチップと同様に左右対称となるボードですが、ビンディングを取り付ける位置がセンターよりも後方に設定されています。
あえてビンディングの位置をセンターに変えること、扱いやすさが向上してトリックも行いやすくなります。そのため、グラトリ板でも採用しているモデルがあるシェイプです。
パーク、カービング等で扱いやすいシェイプであることからオールマイティなボードを探しているならディレクショナルツインの板を探してみましょう。
アシンメトリー
アシンメトリーとは非対称という意味合いですね。これまで紹介したシェイプは左右が、非対照的な形をしています。アシンメトリーボードはちょっと見た目が変わったシェイプです。
どこを見て左右非対称かというとかかと側とつま先側が異なる形ということで例に挙げているボードだと上下にラインを入れて左右が非対称ということになります。
そもそもですが人間の身体は左右非対称です。どちらかバランスが必ず寄っています。左右対称な人はまずいません。
そこからヒントを得てこのシェイプが誕生しています。体のバランスが違えばボードも左右非対称の方が良いぞ!という考えですね。一般的にかかと側のターンの際は加重が難しくエッジが雪面からすっぽ抜けてしまいがちです。
そこで、ことなるサイドカーブで、両サイドのターンをしやすく設計されたボードです。ただ、片方に寄っているためにスイッチで滑ると違和感を感じる?という人も中にはいるかもしれません。
パウダーボード系統
ノーズは長く、重心はテールよりにあります。パウダーボードは各メーカーからさまざま種類のボードが出ています。上図はほんの一例です。
パウダーボードに関して共通していることは「ノーズの幅が広いこと」です。専門用語でテイパーが広いと言います。ノーズが広いことでボードが浮上するためパウダーを滑りやすくしています。
また、重心が後ろにあることで後ろ脚に体重が乗りノーズが浮かび上がります。より深い雪でもしっかり浮かび上がるように設計されています。
パウダーボードのシェイプにもさまざまありますが、パウダーボード系統ということでまとめました。パウダーボードのシェイプはたくさんあるため以下の記事を参考にしてください。
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ジャンルによる形状(ベント・シェイプ)の適正
ここめでは、ベント・シェイプの形状の特徴をお伝えしました。それらの形状を加味して、どのようなジャンルに適性があるのか具体例を挙げています。あなたの求めるスノーボードの形状がより分かるようにまとめてみました。
グラトリに適する形状
ベント | キャンバー・可変キャンバー・ダブルキャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
グラトリのベントに関しては、最近だとダブルキャンバーを選ぶ人が多いです。ですが、弾き系トリックメインの人はキャンバーで柔らかいボードを選びます。
グラトリはスウィッチスタンスでも滑ることが多いです。そのため、両スタンスにおいて違和感なく滑ることが重要です。そのため、シェイプはツインチップを選ぶことが多いです。まれに、ディレクショナルツインでもグラトリ向きなボードがあります。
グラトリの場合は、乗り系・弾き系・ラントリというジャンルがあるため、どのジャンルに重きを置きたいかで選ぶと良いでしょう。
カービングに適する形状
ベント | キャンバー |
シェイプ | ディレクショナル |
カービングは、スウィッチスタンスになることが少ないです。そのため、カービングに特化するほどディレクショナルのシェイプを選ぶ傾向が強くなります。ノーズが長いため、カービングのきっかけが掴みやすく、安定したターン弧を描けます。
ベントについては、雪面をしっかりと捉えておく必要があるためキャンバー形状をこの意味ます。カービングする人の多くがキャンバーを選びますが、ターン中などにグラトリを入れる人などはダブルキャンバーを選ぶ人も少なからずいます。
どのようなカービングのスタイルを目指すかで、ベント・シェイプを考えてみましょう。
パーク(キッカー・ジブ)に適する形状
ベント | キャンバー・ダブルキャンバー |
シェイプ | ツインチップ・ディレクショナルツイン |
パーク(キッカー・ジブ)に最適なベントとしてはメインはキャンバーです。キッカーでスピンしやすさを重視する場合は、ダブルキャンバーも選択肢に入れてもいいですね。結局のところ好みが分かれるところでもあります。
シェイプについては、メインとしてはツインチップとなります。スイッチしても違和感なく乗ることができます。ボードの設計によってはディレクショナルツインでも高い適性を持った板もあるため、個々の特長を見ていく必要があります。
パウダーに適する形状
ベント | パウダーロッカー |
シェイプ | パウダーボード系統・ディレクショナル |
パウダーでは何よりも浮力を優先するべきです。そのため、ノーズが沈まないパウダーロッカーというパウダーボード特有のベントがおすすめです。
浮力を重視すると重心を後ろに置きたいためシェイプは自然とディレクショナルです。中にはセンターに乗っても抜群の浮力を得られるボードもありますが少数派です。
パウダーロッカーの他にも各ブランドさまざまなパウダー向けのベント・シェイプが考えられています。
初心者に適する形状
ベント | ダブルキャンバー・フラットロッカー |
シェイプ | ディレクショナル |
初心者でも最もボードに求めることは操作性の良さです。そのことを加味すると、エッジ抜けが良くて扱いやすいダブルキャンバー、フラットロッカーが良いです。
シェイプについては、ターンが行いやすいディレクショナルがおすすめ。シェイプの形については、ツインチップでも問題ありませんが、細かいことを言うとディレクショナルの方が基本的にはターンがしやすいです。
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さいごに
ここではスノーボードの形状ということで「ベント(プロファイル)」「シェイプ」についてまとめました。
ベントには代表的な形状が5つありました。シェイプについても代表的な形状が5つありました。それぞれの形状でボードの特徴が変わるため、大まかなことを覚えておくことで、よりボード選びが捗ります。
さらにスノーボードを選ぶには形状以外の知識も必要となります。スノーボードの選び方については「スノーボードの選び方!初心者が失敗しないための知識をまとめ」を参考にしてくださいね!