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【WRX SB】Mk-Uをレビュー!カービング・グラトリ・パウダーの評価を徹底解説

まさやん
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スノーボード選びで注目を集めるWRX snowboardから登場した「Mk-U」。その評判は、カービングのキレと安定性を追求するライダーの間で急速に広まっています。

SNSなどでも話題となり、「実際のところ、どんな滑りができるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、このWRX「Mk-U」について、試乗したライダーのレビューや口コミを交えながら、その実力と評価を徹底的に掘り下げます。

スペックの詳細から、カービング、グラトリ、さらにはパウダーでの滑走性能まで、あらゆる角度から検証。購入を検討している方にとって、本当に価値のある一本なのか、その答えが見つかるはずです。

この記事で分かること
  • Mk-Uの技術的な特徴やスペック詳細
  • カービングやグラトリでの具体的な性能
  • 初心者でも扱いやすいかどうかの評価
  • 価格に見合う価値があるかの判断材料

WRX「Mk-U」のスペック評価:その性能を徹底解剖

対象メンズ・レディース
形状ハイブリッドキャンバー
シェイプディレクショナルツイン
ボードの硬さ10段階中5(普通)
対象レベル中級者から上級者
サイズ141,145,149,152,155

新技術GSC:グリップサポートキャンバーとは

WRX「Mk-U」に搭載されている「GSC」とは、「グリップサポートキャンバー」という新しい技術のことです。

これは、スノーボードでターンをしているときに、エッジ(板の金属部分)が雪面から離れてしまいそうになる「エッジ抜け」という現象を防ぎ、すぐにグリップ(雪面を捉える力)を回復させてくれる画期的な仕組みです。

具体的には、板の先端(ノーズ)と後端(テール)部分のカーブの形状と、実際に雪面に接している部分の長さ(接雪長)のバランスを緻密に調整することで実現されています。

この独自設計により、ボードを深く傾けて行うカービングターンの最中でも、まるで雪に吸い付くような安定感とコントロール性能を発揮します。

予期せぬエッジ抜けが起こりにくくなるため、ライダーはより安心して大胆なターンに挑戦でき、滑りのパフォーマンス全体をスムーズに向上させることが期待できます。

有効エッジと接雪長のバランスが鍵

WRX「Mk-U」の優れた滑走性能を理解する上で、「有効エッジ」と「接雪長」のバランスは非常に重要なポイントです。有効エッジとは、スノーボードが雪面に接し、実際にターンを行う際に使われるエッジ部分の長さを指します。

一方、接雪長は、ボードを平らな場所に置いたときに、雪面にしっかりと接地している部分の長さのことです。

Mk-Uでは、この有効エッジの長さと接雪長の長さをできる限り近づけるように設計されています。この工夫により、ターンを始めるごくわずかな瞬間からでも、ボードが雪面を正確に捉え、ライダーの意図通りにコントロールしやすくなっています。

結果として、非常に高いレベルでのエッジグリップ、つまり雪面をしっかりと掴む力が生まれ、安定したターンを実現します。特にカービング時においては、この絶妙なバランスが、ボードのブレを抑え、スムーズで力強い滑りを可能にする鍵となっています。

フレックス設計:Mk-Sとの比較ポイント

WRX「Mk-U」の「フレックス」、つまり板の硬さやしなり具合は、同ブランドの「Mk-S」というモデルと比較すると興味深い特徴があります。Mk-Uは、Mk-Sのハイスピード滑走に対応するモデルとして開発されました。

基本的な板のしなりやすさはMk-Sとほぼ同じで、比較的扱いやすいソフトなフレックスバランスを持っています。

しかし、Mk-Uには大きな違いがあります。それは、板の中央部分に「PE高反発リボン」という特殊な素材が内蔵されている点です。このリボンのおかげで、ボードがしなやかにたわんだ後、まるでバネのように力強く反発し、滑走時の加速力を高めます。

つまり、Mk-Sのような扱いやすさを保ちつつ、よりパワフルな反発力とスピードに乗りやすい性能をプラスしたのがMk-Uのフレックス設計と言えるでしょう。これにより、ターンからの抜けやオーリー(ジャンプ)の際に、力強い推進力を感じることができます。

ボトム形状と素材:滑走性能への影響

WRX「Mk-U」の滑走性能の秘密は、その「ボトム形状」と「ソール素材」にも隠されています。ボトム形状、つまり滑走面の形には、「可変タイプのキャンバー」というユニークな構造が採用されています。

通常滑っている状態では、伝統的なキャンバーボード(板の中央が雪面から少し浮き上がり、ノーズとテール付近で雪面に接する形状)のように、エッジ全体がしっかりと雪面を捉え、優れたグリップ力を発揮します。

しかし、板の先端や後端に体重をかけてしならせるようなトリック(プレスなど)を行う際には、ノーズやテール部分が効果的に浮き上がり、雪面に接する部分が短くなります。

これにより、板の取り回しが非常に軽快になり、トリックの自由度が高まります。まさに、安定したターン性能と遊び心のあるトリック性能を両立させるための工夫です。

さらに、滑走面の素材には「ISO7505グラファイトソール」という高品質なものが使われています。この素材は非常に滑走性が高く、一度ワックスをかければその効果が長持ちしやすいのが特徴です。

日本の多様な雪質にも対応しやすく、どんなコンディションでもスムーズな滑り心地を提供してくれます。

サイズ展開と選び方のポイント

WRX「Mk-U」は、幅広いライダーのニーズに応えるため、複数のサイズが用意されています。一般的には140cm台前半から150cm台後半までのラインナップがあり、自分の身長や体重、そして好みの滑りのスタイルに合わせて選ぶことができます。

Mk-Uを選ぶ際の大きなポイントは、このボードが比較的短いサイズでも優れた安定感とカービング性能を発揮する点です。

例えば、普段乗っているボードよりも少し短めのサイズを選んだとしても、Mk-U特有の設計により、カービング時のキレや安定感が損なわれにくいという声が多く聞かれます。

これは、ウエスト幅が広めに作られていることや、有効エッジと接雪長のバランスが巧みに調整されているためです。

そのため、カービング性能を重視しつつ、板の操作性や取り回しの良さも求めるライダーにとっては、少し短めのサイズを選択するのも面白いでしょう。

一方で、より高速域での安定感や力強いカービングを追求したい場合は、標準的な長さや、やや長めのサイズも視野に入ってきます。

グラトリなどのトリックを楽しみたい方は、やはり取り回しのしやすい短めのサイズが扱いやすいかもしれません。最終的には、ご自身の滑りの目的や好みを考慮して、最適な一本を見つけることが大切です。

WRX「Mk-U」のライディング評価:ジャンル別実力検証

適性が高いジャンル

オールラウンド

カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

カービング性能:キレと安定感は本物か

WRX「Mk-U」のカービング性能は、多くのスノーボーダーから高い評価を得ています。特に注目すべきは、その「キレ」と「安定感」です。

試乗したライダーからは、短いサイズの板(例えば149cm)であっても、その短さを感じさせないほどの安定したカービングが可能だったという声が上がっています。

これは、Mk-Uのウエスト幅が広めに設計されていることや、ノーズ(板の先端)が雪面をしっかりと捉えやすい構造になっているためと考えられます。

実際に滑り出すと、板を立ててターンに入った瞬間にノーズが雪面に食い込み、気持ちの良い弧を描きながらカービングできると評されています。

スピードに乗った状態でもボードが暴れることなく安定しており、深く板を倒し込むようなターンや、手をついて滑るハンドスライドといった高度なカービングテクニックもスムーズに行えると報告されています。

開発者からは操作感に少しクセがあるかもしれないとのコメントもありましたが、多くのテスターはターンの導入が滑らかで扱いやすいと感じているようです。

グラトリ適性:操作性とトリックのしやすさ

WRX「Mk-U」に乗ってみたのですが、カービング性能が良いのはもちろん、グラトリにもすごく向いていると感じました。板の操作性が本当に良くて、グラトリを始めたばかりの人でも扱いやすいだろうなと思いました。

板をスライドさせたり、回したりする時も、エッジが急に引っかかるような感じが少ないので、安心して色々なトリックに挑戦できました。

Mk-Uの板の硬さ(フレックス)は、ちょうど良い感じに調整されているので、板の先端や後端を曲げて行うプレス系のトリックも、そんなに力を入れなくてもできました。

それに、板の形が前後対称のツインチップなので、普段と逆の足で滑るスイッチスタンスでの滑走やターンもスムーズにできました。

ゲレンデのちょっとした地形を使って遊んだり、スピン系のトリックを試したりする時も、この操作性の良さがすごく助けになるはずです。ある程度滑れる人なら、Mk-Uの持っている力をさらに引き出して、色々なトリックを繰り出せるだろうなと思いました。

パウダーでの浮力と操作感をチェック

WRX「Mk-U」に乗って、たまたま新雪が積もったパウダーを滑ってみたのですが、圧雪されたゲレンデだけじゃなくて、パウダーでもちゃんと滑れることに驚きました。

特に良かったのは、やっぱり板がワイドに設計されていることです。幅が広めだから、パウダースノーの中でも板の先っぽが沈みにくくて、すごく浮く感じがありました。

試乗した人のレビューでも、ゲレンデの端っこの少し荒れたパウダーに入っても、ノーズがしっかり浮いてきて、操作しやすかったって言っていたのが、すごくよく分かりました。

パウダーを滑る時には、ノーズが沈んでしまうとバランスを崩しやすくなったり、スピードが出なくなったりするので、浮力があるのは本当に大事なポイントです。

Mk-Uは、そんなパウダー特有の難しさを減らしてくれて、フワフワした浮遊感を楽しみながら、気持ちよく滑り降りることができました。カービング性能が高いのに、パウダーでもしっかり遊べるのは、Mk-Uの大きな魅力の一つだと思います。

初心者にも優しい?乗りやすさの評判

WRX「Mk-U」は、高性能なモデルでありながら、初心者にとっても比較的扱いやすいという評判があります。まず、操作感が素直でクセが少ないため、スノーボードの基本的なターンを練習したい人にも馴染みやすいでしょう。

開発者のコメントでは、操作に少し独特な部分があるかもしれないと示唆されていましたが、実際に試乗した多くのユーザーからは、ターンのきっかけが掴みやすく、非常に滑らかにターンに入っていけるという意見が聞かれます。

特に、板を立てたときに急激にエッジが食い込むような挙動が少ないため、予期せぬ転倒のリスクを抑えながら、安心してカービングの練習に取り組めます。

また、グラトリに関しても、板の取り回しがしやすく、変な引っかかりが少ないため、基本的なトリックから挑戦してみたい初心者の方にもおすすめです。

もちろん、上達するにつれて板の持つ高いポテンシャルを引き出す楽しみもありますが、まずはスノーボードの楽しさを感じたいというエントリーユーザーにも、十分にその乗りやすさを体感してもらえるはずです。

価格に見合う価値はあるか?コストパフォーマンス

WRX「Mk-U」の価格は、決して安価なものではありません。しかし、その性能の高さを考慮すると、価格に見合う価値は十分にあると言えるでしょう。

これまでの評価で見てきたように、Mk-Uはカービングにおける卓越したキレと安定感、グラトリでの扱いやすさとトリックのしやすさ、そしてパウダーコンディションでも楽しめる浮力と操作性を兼ね備えています。

これら一つ一つの性能が高いレベルでバランス良くまとまっているため、一本の板で様々な滑りを楽しみたいと考える欲張りなスノーボーダーにとっては、非常に魅力的な選択肢となります。

特に、短いサイズでも安定したカービングを実現できる設計や、高品質なソール素材の採用など、細部にまでこだわって作られている点も、その価値を高めている要素です。

初期投資としては高額に感じるかもしれませんが、多様なコンディションや滑りのスタイルに対応できる汎用性と、長く使える耐久性を考えれば、結果的にコストパフォーマンスは高いと評価できるでしょう。

まとめ:WRX「Mk-U」の評価について

WRX「Mk-U」は、新技術「GSC(グリップサポートキャンバー)」によりエッジ抜けを防ぎグリップ力を高め、有効エッジと接雪長の絶妙なバランスで安定したカービング性能を実現するスノーボードです。

フレックス設計は、扱いやすいMk-Sをベースに中央の「PE高反発リボン」で反発力と加速力を向上させています。

また、滑走場面に応じて接雪面が変化する「可変タイプのキャンバー」と高品質な「ISO7505グラファイトソール」が、優れた滑走性能とトリックの自由度を両立。サイズ展開も豊富で、短めの板でも安定感があるのが特徴です。

ライディング評価では、キレと安定感を兼ね備えたカービング性能が高く評価されています。グラトリにおいても操作性が良く、初心者でも扱いやすいと評判です。

さらに、ワイドな設計によりパウダーコンディションでも十分な浮力を発揮します。初心者から上級者まで、その乗りやすさと高い汎用性から、価格に見合う価値がある一台と言えるでしょう。

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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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