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RIDEブーツのカービングおすすめは?人気モデルをレベル別に徹底比較

まさやん
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ゲレンデを切り裂くようなキレのあるターンは、多くのスノーボーダーが憧れる滑りではないでしょうか。その実現には、板やバインディングだけでなく、ブーツ選びが極めて重要な鍵を握ります。特に、ブーツのフレックスやレスポンスは、滑りの質を大きく左右する要素です。

しかし、RIDEのブーツには多くのモデルが存在し、どれが自分のライディングスタイルに合っているのか分からず、失敗しない選び方を知りたいと感じる方も少なくないはずです。

この記事では、カービング性能を最大限に引き出すRIDEブーツの選び方から、具体的なおすすめモデルまでを詳しく解説していきます。あなたのブーツ選びの悩みを解決し、理想のカービングターンへと導く一助となれば幸いです。

  • カービングに適したRIDEブーツの基本性能
  • ブーツ選びで重視すべきフレックスとレスポンスの関係性
  • レベルやスタイルに合わせた具体的なおすすめモデル
  • 各モデルのメリットだけでなく注意すべき点

RIDEブーツのカービング性能を引き出すおすすめの選び方

カービングに最適なフレックスの硬さとは

ブーツのフレックスとは、ブーツそのものの硬さを示す指標です。一般的に、柔らかいブーツは操作がしやすく、初心者やグラトリ、ジブなどを楽しむライダーに向いています。一方で、硬いブーツは、高速域での安定性やパワー伝達能力に優れる特性を持ちます。

カービングにおいては、ハイスピードでエッジにしっかりと体重を乗せ、ターン中のブレを抑える必要があります。このため、ある程度の硬さを持つミディアムフレックスからハードフレックスのブーツが適していると考えられます。柔らかすぎるブーツでは、高速時にかかる圧力に負けてしまい、ブーツが歪んで力が逃げてしまう可能性があります。

ただし、単に硬ければ良いというわけではありません。自分の脚力や体重に合わない硬すぎるブーツは、足首の自由度を奪い、かえってボードの繊細なコントロールを難しくします。

理想的なのは、しっかりと足首をホールドしながらも、ターンに必要な可動域を確保できる硬さです。RIDEのブーツは1から10までの数値でフレックスが示されていることが多く、カービングを主眼に置くなら、一般的に5以上のモデルから検討を始めると良いでしょう。

ブーツのレスポンスが滑りに与える影響

レスポンスとは、ライダーが力を加えたときに、ブーツがどれだけ迅速かつ正確にその力をボードに伝達できるか、という反応性能を指します。このレスポンスの速さは、カービングの質に直接的に結びつきます。

レスポンスが高いブーツは、足首や膝を少し傾けただけでも、その動きが瞬時にボードのエッジに伝わります。これにより、ターンへの導入がスムーズになり、高速でのターン切り替えも素早く行えるようになります。

前述の通り、ブーツのフレックスはこのレスポンスに大きく関わっており、一般的にフレックスが硬いほどレスポンスは高まる傾向にあります。

しかし、レスポンスの高さはブーツ全体の構造によっても決まります。例えば、アウターとインナーの間に隙間が少なく一体感が高いブーツや、パワー伝達を補助するストラップが搭載されているモデルは、より高いレスポンスを発揮します。

一方で、レスポンスが高すぎるブーツは、ライダーの意図しない細かな動きまでボードに伝えてしまうため、シビアな操作性が求められます。滑りに慣れていないうちは、これが原因でバランスを崩しやすくなることも考えられます。

したがって、自分のスキルレベルを見極め、操作しきれる範囲で最もレスポンスの高いブーツを選ぶことが、カービング上達への近道と言えます。

最高のフィット感を実現するインナー性能

どれだけフレックスやレスポンスに優れたブーツでも、足に合っていなければその性能を100%引き出すことはできません。最高のフィット感は、ブーツ選びにおける土台とも言える部分です。フィット感が低いと、ブーツ内部でかかとが浮いたり足が動いたりしてしまい、深刻なパワーロスにつながります。

RIDEのブーツの多くは、熱成形が可能な「Intuition™インナー」を採用している点が大きな特徴です。これは、自分の足の形に合わせてインナーを温めて成形することで、オーダーメイドのようなフィット感を得られる画期的な技術です。熱成形を行うことで、くるぶし周りや甲の部分の隙間がなくなり、ブーツとの一体感が飛躍的に向上します。

熱成形のメリットと注意点

熱成形の最大のメリットは、個々の足の形に起因する「当たり」や痛みを軽減し、快適性を高められる点にあります。また、フィット感が高まることで、前述したレスポンス性能も最大限に活かすことが可能になります。

注意点としては、熱成形は専門的な知識と機材が必要なため、必ず信頼できるプロショップで行うようにしてください。自己流で行うと、インナーを傷めたり、適切なフィット感が得られなかったりする可能性があります。購入時にショップで相談することが、最高のフィット感への第一歩です。

BOA®フィットシステム搭載モデルの利点

近年、多くのブーツで採用されているのが、ダイヤルを回すだけでブーツを締め上げられる「BOA®フィットシステム」です。従来の紐タイプのブーツと比較して、素早く、そして均一に締められる点が最大の利点と言えるでしょう。

特にカービングにおいては、ターン中にブーツが緩んでしまうと、エッジホールドが甘くなる原因となります。BOA®システムは、滑走中でもグローブを着けたまま簡単に締め直しができるため、常に最適なホールド感を維持できます。

また、RIDEの一部のモデルでは、足の甲側とすね側を別々のダイヤルで締め分けられる「デュアルBOA®」や「トリプルBOA®」システムを搭載しています。これにより、より細かなフィット感の調整が可能となり、例えば足首周りはしっかりとホールドしつつ、つま先側は少し緩めておくといった、個人の好みに合わせたセッティングができます。

一方でデメリットを挙げるとすれば、ワイヤーが一点に集中して圧力がかかり、部分的に痛みを感じる可能性がある点です。また、万が一山でワイヤーが切れてしまうと、修理が難しいという側面も持ち合わせています。ただ、近年のBOA®システムは耐久性が非常に高く、通常の使用で切れることは稀です。

力を逃さないアウトソールのグリップ性能

アウトソールは、ブーツの底の部分を指し、雪面を歩く際のグリップ性能や、バインディングへのパワー伝達効率に関わる地味ながらも重要なパーツです。

カービングにおいては、ブーツからバインディング、そしてボードへと、一切のロスなく力を伝えることが理想とされます。剛性の高いアウトソールは、ブーツの底が歪むのを防ぎ、足裏から加えた力をダイレクトにボードへと伝達してくれます。

RIDEの上位モデルには、タイヤメーカーとして有名な「Michelin®(ミシュラン)」社と共同開発したアウトソールが採用されていることがあります。これらのソールは、優れたグリップ性能と耐久性を両立しており、ハイクアップ時や駐車場での歩行時にも安心感をもたらします。

また、アウトソールの素材や構造は、衝撃吸収性にも影響を与えます。硬いバーンでのカービングは、足裏に大きな衝撃が伝わりやすいものです。

衝撃吸収材が適切に配置されたアウトソールは、そうした衝撃を和らげ、長時間のライディングにおける足の疲労を軽減する効果も期待できます。ブーツを選ぶ際には、フレックスやインナーだけでなく、アウトソールの性能にも目を向けてみると良いでしょう。

【レベル別】RIDEブーツのカービングおすすめモデル

ここでは、具体的なモデルを挙げながら、それぞれの特徴を解説します。ブーツの性能を比較検討しやすいように、主要モデルのスペックを以下の表にまとめました。

モデル名フレックス (1-10)主な対象レベル主な特徴
LASSO6(普通)中級者デュアルBOA®による優れたフィット感と汎用性
THE 928(やや硬め)上級者伝統的な紐とBOA®のハイブリッド構造によるホールド感
INSANO10(硬い)最上級者・エキスパートRIDEで最も硬いフレックスと最高のレスポンス
HERA5(普通)レディース中級者女性の足型に合わせた設計と快適な操作性

中級者向け:LASSOの優れた汎用性

LASSOは、中級者を中心に非常に人気が高いオールラウンドモデルです。フレックスは「6」と設定されており、カービングに必要なしっかりとしたサポート性能と、ある程度の自由度を両立しています。

このブーツの大きな特徴は、足の甲とすねを独立して締められる「Tongue Tied™ BOA® Focus」システムです。足首周りを的確にホールドすることで、かかとの浮きを徹底的に抑制し、レスポンスを高めます。このため、カービングの練習を始めたばかりで、まだかかとが浮きやすいと感じている方に特におすすめできます。

汎用性が高いため、カービングだけでなく、少しフリースタイルな動きを取り入れたいライダーのニーズにも応えてくれます。

まさに、ステップアップを目指す中級者のための定番ブーツと言える存在です。ただし、より高いスピード域でのキレや安定性を求める上級者にとっては、若干フレックスが物足りなく感じる場面もあるかもしれません。

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上級者向け:THE 92の圧倒的なホールド感

THE 92は、フリースタイルとフリーライドを高次元で融合させた、上級者向けのハイエンドモデルです。フレックスは「8」と硬めに設定されており、高速カービングにおいても抜群の安定感とレスポンスを発揮します。

このモデルの最大の特徴は、伝統的なレースアップ(紐)とBOA®システムを組み合わせた独自のハイブリッド構造にあります。メインの締め上げは紐で行い、好みに応じた細かな締め分けを可能にしています。

そして、タンの部分に搭載された「Tongue Tied™ BOA®」システムが、的確に足首をロックし、他の追随を許さないほどのホールド感を生み出します。

紐を締める手間はかかりますが、それを補って余りあるフィット感とコントロール性能を提供してくれます。パワーとスタイルを両立させたい、こだわり派の上級者にとって、最高の選択肢の一つとなるでしょう。

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最上級者向け:INSANOのハードフレックス

INSANOは、その名の通り「正気でない」ほどの性能を追求した、RIDEのラインナップ中で最も硬いブーツです。フレックスは最大の「10」に設定されており、一切の妥協を許さない最上級者や、プロレベルのライダーのために作られています。

このブーツの目的は、ライダーの力を一滴も無駄にすることなく、ボードに伝達することです。少しの体重移動にも瞬時に反応するレスポンスは、究極のカービングターンを描くための強力な武器となります。バインディングのハイバックに全体重を預けるような、アグレッシブなライディングスタイルに完璧に応えてくれます。

その反面、操作には相応の技術と脚力が求められます。フレックスが非常に硬いため、中途半端な入力ではブーツをしならせることすら難しく、乗りこなすのは容易ではありません。

このブーツの真価を発揮できるのは、自らの滑りに絶対的な自信を持つ、限られたエキスパートライダーだけと言えるでしょう。

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レディースモデルならHERAがカービングに最適

HERAは、RIDEのレディースモデルの中で長年人気を博している、オールラウンドなブーツです。フレックスは「5」と、硬すぎず柔らかすぎない絶妙な設定で、快適性とパフォーマンスを両立しています。

男性に比べて骨格が細く、力の弱い女性の足型に合わせて専用設計されている点が大きな特徴です。特に、ふくらはぎ部分のカフ形状などが女性の脚にフィットしやすくなっており、長時間の使用でも疲れにくい工夫が施されています。

LASSOと同様に「Tongue Tied™ BOA® Focus」システムを搭載し、簡単操作で優れたかかとのホールド感を実現します。

これからカービングを本格的に始めたいと考えている女性中級者にとって、HERAは非常にバランスの取れた選択肢です。レスポンスと扱いやすさを兼ね備えているため、カービングだけでなく、ゲレンデの様々なコンディションを楽しむことができるでしょう。

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まとめ:最適なRIDEブーツでカービングを楽しもう

この記事では、RIDEブーツの選び方から、具体的なおすすめモデルまでを解説してきました。最後に、今回の内容の要点を箇条書きでまとめます。

  • カービングにはミディアムからハードフレックスのブーツが適している
  • ブーツの硬さは自分の脚力やスキルレベルに合わせて選ぶことが大切
  • レスポンスは力の伝達効率を示しカービングの質に直結する
  • 最高のフィット感を得るには熱成形可能なIntuition™インナーが有効
  • かかとの浮きはパワーロスに繋がるためフィット感が鍵となる
  • BOA®システムは素早く均一に締められる利点がある
  • デュアルBOA®はより細かなフィット調整を可能にする
  • アウトソールの剛性はパワー伝達を助けグリップ性能も重要
  • 中級者には汎用性の高いLASSOがおすすめ
  • LASSOは足首のホールド性能に優れステップアップに最適
  • 上級者にはレスポンスの高いTHE 92が適している
  • THE 92は紐とBOA®のハイブリッドで究極のフィット感を実現
  • 最上級者向けには最強の硬さを誇るINSANOが存在する
  • INSANOを履きこなすには高い技術と脚力が必要
  • レディースモデルではHERAがカービングと快適性を両立している
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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