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【RICE28】MP155の徹底評価:モーグルパウの革新的な性能とは?

まさやん
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「RICE28 MP155」という革新的なスノーボードに興味をお持ちで、その評価やレビューを探している方も多いのではないでしょうか。

「モーグルパウ」というユニークなコンセプトを掲げるこのモデルは、従来のパウダーボードの枠を超えた性能が期待されています。

本記事では、そんなRICE28 MP155の魅力と実力について、開発コンセプトから具体的な滑走性能まで、様々な角度から深く評価し、詳細なレビューをお届けします。

パウダーでの浮力、コブ斜面での操作性、不整地での対応力、そしてオールラウンド性など、購入前に知っておきたいポイントを網羅的に解説。この記事を通じて、MP155があなたにとって最適な一枚かどうかの判断材料を見つけてください。

この記事で分かること
  • MP155の革新的な開発コンセプト
  • パウダーやコブでの高い滑走性能
  • MP155独自のボード形状と素材特性
  • オールラウンドな性能とブランドの位置づけ

RICE28 MP155の基本スペックと注目すべき評価点

「モーグルパウ」MP155の開発コンセプト

RICE28が新たに打ち出した「モーグルパウ」MP155は、その名の通り、コブ斜面(モーグル)とパウダースノーの両方を高いレベルで楽しむことを目指して開発されました。

従来のパウダーボードは、手つかずの新雪では抜群の浮力を発揮するものの、多くの人が滑った後の荒れた雪面や、テクニカルなコブ斜面では扱いづらさを感じることも少なくありませんでした。MP155は、こうした状況下でも快適な滑走性能を維持することに重点を置いています。

つまり、朝一番のフレッシュなパウダーはもちろんのこと、時間が経って他のスノーボーダーによって滑り込まれた、いわゆる「滑り跡のついたパウダー」や不整地、そしてコブが連続するような難しい斜面でも、ライダーが意のままにボードをコントロールし、次のパウダーゾーンへとスムーズに進んでいけるような性能を追求しています。

これは、多様な雪面状況に対応できるオールマウンテン性能を、パウダーボードというカテゴリーの中で実現しようとする新しい試みと言えるでしょう。

浮力と操作性を両立する革新的な形状

MP155が目指す「コブとパウダーの制覇」を実現するために、特にこだわったのがボードの形状です。まず、パウダーでの浮力を確保するため、ノーズ(板の先端部分)には雪に沈み込みにくい特別なボトム形状(板の裏側の形)が採用されています。

これにより、深い雪の中でもノーズが自然と雪面に出てくるため、ライダーは余計な力を入れることなく浮遊感あふれる滑りを楽しむことができます。

一方で、コブ斜面や不整地での高い操作性を実現するために、ボードの中央部分であるウエスト幅を通常よりも細く設計しています。ウエストが細いと、板を左右に傾けやすくなり、素早いエッジの切り替えが可能になります。

これは、コブの凹凸に合わせてリズミカルにターンを刻んだり、急斜面で細かくボードをコントロールしたりする際に非常に有利に働きます。浮力を生み出すノーズと、機敏な操作を可能にする細いウエスト。この一見相反する要素を巧みに融合させることで、MP155は多様な地形で優れたパフォーマンスを発揮する革新的な形状を手に入れたのです。

軽量かつ反応の良い芯材の特性

スノーボードの滑り心地を大きく左右するのが、板の内部に使われている芯材です。MP155は、軽量でありながらしっかりとした反発力を備えた芯材が選ばれています。国産スノーボードメーカーとして名高いオガサカ工場で製造されていることからも、その素材選びと加工技術の高さがうかがえます。

まず「軽量」であることのメリットは、取り回しの良さに直結します。特にコブ斜面やツリーランなど、細かな操作が求められる場面では、板が軽いことでライダーの負担が軽減され、より俊敏な動きが可能になります。また、長時間のライディングでも疲れにくいという利点もあります。

そして「反応の良さ」は、ライダーの意思をダイレクトに雪面へ伝えるために不可欠です。MP155の芯材は、踏み込んだ力を効率よく反発力に変え、キレのあるターンやオーリー(ジャンプ)時の高さを生み出します。

この素早いレスポンスにより、ライダーは雪面の変化に瞬時に対応でき、よりアグレッシブでダイナミックな滑りを追求することができます。軽量性と反応性を高い次元でバランスさせることで、MP155はライダーのスキルを最大限に引き出すポテンシャルを秘めています。

ノーズとテールの独自設計R形状とは

MP155の優れた滑走性能を支える要素の一つに、ノーズ(板の先端)とテール(板の後端)に施された独自の「R形状」があります。このR形状とは、具体的には板の反り上がりやエッジのカーブ具合などを指し、雪面との接し方や抵抗の受け流し方に大きく影響します。

ノーズ部分のR形状は、特にパウダーでの浮力向上に貢献しています。雪に接した際に、抵抗を受け流しながらスムーズにノーズが浮き上がるように設計されており、ライダーが意識しなくても自然とボードが雪面を滑走する手助けをしてくれます。これにより、深雪での失速を防ぎ、軽快なパウダーライディングを実現します。

一方、テールのR形状は、ターン後半の抜けの良さやコントロール性を高める役割を担っています。ターンを終えて次の動作へ移る際に、テールが雪に引っかかりにくく、スムーズな板の操作を可能にします。

また、不整地やコブ斜面での細かなボードコントロールにも貢献し、ライダーが意図したラインを正確にトレースするのを助けます。このノーズとテールそれぞれに最適化されたR形状が、MP155のオールラウンドな性能を引き出す重要な鍵となっているのです。

RICE28ブランドにおけるMP155の位置づけ

RICE28は、これまで主にフリースタイルシーンで高い評価を得てきたスノーボードブランドです。グラトリやパーク、ジブといったトリック系のライディングを得意とするライダーから絶大な支持を集め、その高い品質と独自の乗り味で確固たる地位を築いてきました。

その中で、新たに登場したMP155「モーグルパウ」は、ブランドにとって新しい領域への挑戦とも言えるモデルです。フリースタイルで培われたボード作りのノウハウやテクノロジーを活かしつつ、「コブとパウダーを制する」という明確なコンセプトを掲げることで、より多様な雪山での楽しみ方を提案しています。

これは、RICE28がフリースタイルだけに留まらず、オールマウンテン、フリーライドといったフィールドへもその可能性を広げようとしていることの表れでしょう。

MP155は、従来のRICE28ファンにとっては新たな滑りのスタイルを発見するきっかけとなり、また、パウダーや不整地をメインに楽しみたいと考えている新しい層のライダーにとっては、RICE28のクオリティと革新性を知る入口となるモデルです。

ブランドのラインナップに新たな個性を加えることで、RICE28はより幅広いスノーボーダーのニーズに応える総合スノーボードブランドへと進化を続けています。

RICE28 MP155の多様な雪面での滑走性能評価

パウダー:新雪から悪雪まで対応する浮力

MP155は、新雪が積もった最高のコンディションはもちろんのこと、多くの人が滑った後の少し荒れた雪面、いわゆる「悪雪」と呼ばれるような状況でも、その浮力を活かして快適に滑ることができるように設計されています。

これは、ノーズ部分に採用された特別なボトム形状(板の裏側の形)によるものです。この形状が雪面からの抵抗をうまく逃がし、板の先端が雪に潜り込んでしまうのを防ぎます。

そのため、朝一番の誰も滑っていないパウダースノーを楽しむのはもちろん、時間が経って少し踏み固められたり、凹凸ができたりした雪面でも、ライダーは安定した浮力を感じながら滑走を続けることができます。

パウダーボードの中には、完璧な新雪でしか性能を発揮しにくいものもありますが、MP155はより幅広い雪質に対応できるため、ゲレンデの状況が刻々と変化する中でも、パウダーランの楽しさを長く味わうことが可能です。

コブ:モーグルバーンでの高い走破性

MP155の「モーグルパウ」という名前が示す通り、このボードはコブ斜面(モーグルバーン)での滑走性能にも非常に優れています。一般的に、パウダーボードは幅が広く、コブのような細かく素早い動きが求められる場面では扱いにくいとされています。

しかし、MP155はウエスト幅(板の中央部分の幅)を通常よりも細く設計することで、この課題を克服しています。

ウエストが細いことで、板を左右に素早く傾けることが容易になり、コブの凹凸に合わせてリズミカルにターンを刻むことができます。また、軽量な芯材と反応の良いフレックス(板のしなり具合)も、コブ斜面でのコントロール性を高めるのに貢献しています。

これにより、ライダーはコブに弾かれることなく、スムーズかつアグレッシブに斜面を攻略していくことが可能です。まさに「コブ専用パウダーボード」と呼ぶにふさわしい、ユニークな性能と言えるでしょう。

不整地:テクニカルな斜面での操作感

MP155は、圧雪されていない自然のままの地形や、滑り跡で凹凸になった不整地においても、高い操作性を発揮します。

急斜面や、木の周りを滑るツリーランなど、テクニカルな状況下では、ライダーの意図通りにボードをコントロールできるかどうかが重要になります。

MP155は、細めのウエスト幅と、ノーズとテールの独自設計により、こうした場面での取り回しの良さを実現しています。

特に、ノーズの浮力が出やすい形状は、不整地での予期せぬ雪面の変化に対しても安定した滑りを助け、ライダーがバランスを崩しにくいようにサポートします。

また、反応の良い板の特性は、細かなエッジ操作や素早い方向転換を可能にし、難しい斜面でも自信を持って攻めることができます。

滑りごたえのあるテクニカルなコースも、MP155なら臆することなく挑戦し、次のパウダーゾーンへとスムーズに進んでいくことができるでしょう。

オールラウンド性:1本で多様な状況を楽しむ

MP155は、パウダーとコブという特定の状況に特化しつつも、ゲレンデ内の様々な雪面状況に対応できるオールラウンドな性能を秘めています。「モーグルパウ」というコンセプトは、まさにこの多様な楽しみ方を1本で実現するためのものです。

朝一番のパウダーを満喫した後は、コブ斜面に挑戦したり、圧雪されたコースでカービングターンを楽しんだりと、その日のコンディションや気分に合わせて自由に滑りのスタイルを選ぶことができます。

これは、ノーズの浮力、細めのウエスト、そして反応の良い芯材といった各要素がバランス良く組み合わさっているからこそ実現できる性能です。

従来のパウダーボードやフリースタイルボードとは一線を画し、特定のカテゴリーに縛られない自由な発想から生まれたMP155は、1本で山全体を遊び尽くしたいと考えるスノーボーダーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

様々な状況で高いパフォーマンスを発揮するため、シーズンを通して活躍してくれる1台です。

設計思想:元グラトリ勢も注目のポテンシャル

MP155のユニークな設計思想は、これまでのRICE28のラインナップにはなかった新しいアプローチであり、特にフリースタイル、中でもグラウンドトリック(グラトリ)を得意としてきたライダーからも注目を集めています。

RICE28は元々、高い反発力や操作性を活かしたトリック性能に定評のあるブランドです。MP155は、そのDNAを受け継ぎつつ、パウダーやコブといった新しいフィールドでの楽しみ方を提案しています。

軽量で反応が良いという特性は、グラトリで培われた細やかなボードコントロールや、板の反発を利用した動きにも通じるものがあります。

そのため、これまでグラトリをメインに楽しんできたライダーが、パウダーや不整地にも挑戦してみたいと考えた際に、MP155はスムーズな移行を助けてくれるポテンシャルを秘めています。

RICE28ならではの遊び心と革新性が詰まったMP155は、既存の枠にとらわれず、新しい滑りの可能性を追求したいスノーボーダーにとって、刺激的な1台と言えるでしょう

まとめ:RICE28 MP155の評価について

RICE28「MP155」は、「モーグルパウ」という名の通り、コブ斜面とパウダースノーの両方を高い次元で楽しむために開発された革新的なスノーボードです。

パウダーでの浮力を生むノーズ形状と、コブや不整地での高い操作性を実現する細めのウエスト幅、そして軽量かつ高反発な芯材が特徴です。

これにより、新雪から悪雪、テクニカルなコブ斜面まで、多様な雪面状況で優れた滑走性能を発揮します。

RICE28ブランドの新たな挑戦として、フリースタイルで培った技術を活かしつつ、1本で山全体を楽しみたいオールラウンドな滑りを追求するライダーや、これまでグラトリを楽しんできたライダーからも注目されるポテンシャルを秘めています。

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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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