【HEAD】初心者におすすめ板の厳選5モデル!上達が早い理由も解説
初めてのスノーボードでHEADの板を選びたいけれど、どのモデルが自分に合っているか分からない、と悩んでいませんか。
HEADはスキーで有名ですが、スノーボードでも初心者の上達を強力にサポートする優れたテクノロジーを持つブランドです。
しかし、カタログを見ても専門用語が多く、初心者にとって最適な一枚を見つけるのは難しいかもしれません。
この記事では、HEADの板がなぜ初心者におすすめなのか、その理由と具体的なモデルを、専門用語を避けつつ分かりやすく解説します。あなたのスノーボードデビューに最適な一枚を見つけるお手伝いをします。
- HEADの板が初心者のターン習得に適している理由
- 上達を早めるHEAD独自のテクノロジー(DCTやLYT)
- 初心者におすすめの具体的なHEADの板モデル5選
- 自分に合った板を選ぶための基本的なポイント
HEADの板が初心者におすすめな理由

HEADのスノーボードが初心者に推奨されるのには、明確な理由があります。スキーブランドとして培ってきた技術力が、スノーボードの上達をサポートする独自の構造に活かされているからです。ここでは、初心者がHEADを選ぶべき具体的なメリットを解説します。
- ターンを習得しやすい形状(DCTなど)
- 安定性が高く転びにくい設計
- 上達をサポートする構造
- 無理なく扱える板のフレックス
- 軽量化を実現するLYTテクノロジー
- コスパに優れたモデルの多さ
- 有名ブランドとしての信頼性
ターンを習得しやすい形状(DCTなど)
HEADの初心者・初級者向けモデルの多くには、「DCT(ダブル・キャンバー・トーション)」と呼ばれる独自の形状が採用されています。これは、スノーボードで最も難しいとされるターンの習得を非常に簡単にしてくれる技術です。
一般的なスノーボードは一枚の板としてしなりますが、DCT形状の板はセンター部分が細く、足元がキャンバー(弓なり)になっています。このため、板の「ねじれ(トーション)」を非常に使いやすいのが特徴です。
初心者がターンを始める際、この「ねじれ」を使って板の向きを変える必要があります。DCT形状の板は、軽い力でスムーズにねじれてくれるため、まるで車のパワーステアリングのように、行きたい方向に簡単に板が向いてくれます。
これにより、逆エッジ(板の端が雪に引っかかって転ぶこと)のリスクを大幅に減らし、短時間でターンの感覚を掴むことが可能になります。
安定性が高く転びにくい設計
スノーボード初心者が直面する最大の壁は、不安定さと転倒の恐怖です。HEADの板は、この点を解消するために、安定性を重視した設計が施されています。
例えば、前述のDCT形状は、板のセンター部分がフラット(平ら)になっています。このフラット部分が雪面と広く接するため、直滑降や緩やかな斜面での安定感が抜群です。
また、両足元にあるキャンバー部分が雪面をしっかりグリップするため、ターン中もふらつきにくいのです。
さらに、多くのモデルで採用されている「ロッカー形状」や「フラットロッカー形状」は、板の先端(ノーズ)と後端(テール)が反り上がっています。この反り上がりが、雪面の凹凸やエッジの引っかかりを軽減し、意図しない転倒を防いでくれます。
上達をサポートする構造
HEADの板は、「今滑れれば良い」というだけでなく、「これから上達したい」という初心者のニーズに応える構造を持っています。
例えばDCT形状は、低速での操作性が高いだけでなく、スピードを出してもしっかりとしたエッジグリップを発揮します。これは、両足元のキャンバー部分が、ターン時に雪面を力強く掴んでくれるためです。
つまり、最初は「ねじれ」を使って楽にターンを覚え、滑ることに慣れてきたら、キャンバー部分を活かしたキレのあるカービングターンに挑戦できるということです。
一本の板で基礎から応用まで長く使えるため、上達に合わせて板を買い替える必要が少なく、経済的なメリットもあります。
無理なく扱える板のフレックス
フレックスとは、板の「硬さ」を示す指標です。初心者は、自分の体重や脚力で簡単に板をしならせることができる、柔らかめのフレックス(ソフトフレックス)を選ぶのが基本です。
板が柔らかいと、低速でも板をコントロールしやすく、ターンやブレーキの動作が楽に行えます。HEADの初心者向けモデルは、このフレックスが絶妙に調整されており、必要以上に硬すぎず、かといって柔らかすぎて不安定になることもありません。
この「無理なく扱える硬さ」が、長時間の練習でも疲れにくく、スノーボードの楽しさを存分に味わうための土台となります。
軽量化を実現するLYTテクノロジー
スノーボードは、リフトの乗り降りや持ち運びなど、滑る以外にも板を扱う場面が多くあります。このとき、板が重いとそれだけで体力を消耗してしまいます。
HEADは、「LYT(ライテック)」と呼ばれる独自の軽量化技術を持っています。これは、板の芯材(コア)にハチの巣のような六角形の素材(ヘキサゴナルコア)や厳選された軽量な木材を使用することで、板の強度を保ったまま劇的な軽量化を実現するテクノロジーです。
板が軽いことのメリットは計り知れません。持ち運びが楽なだけでなく、滑走中の操作性(特に板を左右に振る動作)が軽快になり、ジャンプやトリックにも挑戦しやすくなります。
初心者にとっては、この「軽さ」が上達のスピードに直結すると言っても過言ではありません。
コスパに優れたモデルの多さ
どれだけ性能が良くても、価格が高すぎると初心者は購入をためらってしまいます。HEADは、世界的なブランドでありながら、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルを数多くラインナップしています。
独自の高い技術力を持ちながらも、製造プロセスを最適化することで、比較的手に取りやすい価格帯で高品質な板を提供しています。
スノーボードは板以外にもブーツやウェアなど揃えるものが多いため、板本体のコストを抑えられるのは大きな魅力です。
初めての一本として、性能と価格のバランスが取れたHEADの板は、賢明な選択肢となります。
有名ブランドとしての信頼性
HEADは、長年にわたりスキーやテニスなどのスポーツ界をリードしてきた、世界的に有名なブランドです。その歴史と実績は、製品の品質に対する絶対的な信頼感につながっています。
初心者にとって、どのブランドを選べば良いか分からないという不安はつきものです。その点、HEADであれば、品質や耐久性、アフターサービス(保証など)の面で安心して選ぶことができます。
また、リセールバリュー(中古で売る際の価値)も比較的高く維持される傾向にあるため、将来的に買い替える際も有利になる可能性があります。確かな品質とブランドの安心感は、初心者にとって重要な選択基準の一つです。
初心者におすすめ!HEADの板モデル紹介

ここからは、HEADのラインナップの中から、特に初心者におすすめの具体的なモデルを5つ厳選して紹介します。それぞれのモデルが持つ形状や特徴を理解し、ご自身のスタイルに合った一本を見つけてください。
- TRUE:操作性を重視したDCTモデル
- DAYMAKER:オールラウンドな上達ボード
- SPADE LYT:最新のハイブリッド形状
- RUSH:扱いやすいフラットロッカー
- ABILITY W:女性向けのフラットロッカー
TRUE:操作性を重視したDCTモデル
「TRUE(トゥルー)」は、HEADの初心者向けモデルの中でも、特に操作性とターンの習得しやすさを追求したモデルです。
この板は「Hybrid Camber Pop」という形状を採用しています。これは前述のDCTと非常によく似た考え方で、板のセンター部分をフラットにし、足元をキャンバーにすることで、板のねじれを最大限に活かす設計です。
メリット
最大のメリットは、その圧倒的な操作性です。軽い力で板がねじれてくれるため、初心者がつまずきやすい「ターンのきっかけ」を簡単につかむことができます。低速域でのコントロール性能が抜群で、逆エッジの恐怖心を和らげてくれます。
デメリット・注意点
非常に扱いやすい反面、超高速域での安定性や、ハードなカービングを求めるようになると、少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、初心者が基礎を学び、中級者レベルに達するまでは十分すぎる性能を持っています。

DAYMAKER:オールラウンドな上達ボード
「DAYMAKER(デイメーカー)」は、その名の通り「一日中楽しめる」ことをコンセプトにした、オールラウンド性能が非常に高いモデルです。
この板は、まさにHEADの代名詞とも言える「DCT形状」と、軽量化技術「LYTテクノロジー」を組み合わせています。初心者がターンを覚える段階から、カービング、さらには簡単なジャンプやトリックまで、幅広く対応できるのが強みです。
メリット
DCTによる操作のしやすさと、LYTによる軽快さを両立している点が最大の魅力です。安定感とグリップ力もあるため、緩斜面から中斜面まで、ゲレンデの様々なコンディションで頼りになります。まさに「上達のためのボード」と言えるでしょう。
デメリット・注意点
非常にバランスの取れたモデルであり、大きな欠点はありません。あえて挙げるなら、特定の分野(例えばパウダーや本格的なパーク)に特化しているわけではないため、自分のやりたいスタイルが明確に決まっている場合は、他のモデルが適している可能性もあります。

TRANSIT:基本を学ぶキャンバーボード
「TRANSIT(トランジット)」は、HEADのラインナップの中でも、スノーボードの基本的な滑り方を学ぶのに適したエントリーモデルとして位置づけられることが多い板です。ジュニアモデルや初心者向けセットとして展開されることも多いモデルです。
このモデルは、伝統的な「キャンバー」形状を採用していることが特徴です。キャンバーとは、板の中央部分が弓なりに反っている(浮いている)形状のことを指します。
メリット
この形状が基本を学ぶのになぜ適しているかというと、エッジが雪面にしっかりと食い込みやすいためです。
足元に安定感があり、ターン時に雪面を捉える感覚(エッジグリップ)を養うのに役立ちます。
しっかりとした踏み込みとエッジの使い方を覚えることで、将来的にカービングターンへ移行する際の確かな基礎を作ることが可能です。
デメリット・注意点
ただし、注意点もあります。キャンバー形状は、ノーズやテールが雪面に近いため、ハイブリッド形状やロッカー形状の板に比べると、エッジが引っかかりやすく、逆エッジ(意図しない転倒)が起きやすい側面があります。
初心者のうちは、板を常にフラット(平ら)に保つ意識がより求められるかもしれません。基本に忠実な操作をじっくり学びたい方に向いているモデルと言えます。

RUSH:扱いやすいフラットロッカー
「RUSH(ラッシュ)」は、HEADのラインナップの中で、最も扱いやすく、価格も抑えられたエントリーモデルの一つです。
この板は「フラットロッカー」という形状を採用しています。これは、板のセンター部分が完全にフラット(平ら)で、ノーズとテールだけが反り上がっている(ロッカー)形状です。
メリット
フラット形状は、雪面との接地面が広いため、直滑降や平地での安定性が非常に高いのが特徴です。また、ロッカー形状がエッジの引っかかりを徹底的に防いでくれるため、初心者が最も安心して乗れる形状の一つです。とにかく転ばずにスノーボードに慣れたい、という方に最適です。
デメリット・注意点
安定性が高い反面、キャンバーボードのようなエッジのグリップ力や反発力は控えめです。そのため、キレのあるカービングターンを練習するには少し不向きかもしれません。まずは安全に滑ることを最優先したい方におすすめのモデルです。

ABILITY W:女性向けのフラットロッカー
「ABILITY W(アビリティ ウィメン)」は、女性の体格や脚力に合わせて専用に設計された、レディース初心者モデルです。
形状はRUSHと同じ「フラットロッカー」を採用しつつ、フレックス(硬さ)をさらに柔らかく設定しています。これにより、力の弱い女性でも簡単に板をしならせ、コントロールすることが可能です。
メリット
レディースモデル専用のソフトフレックスと、フラットロッカーの引っかかりのない操作性が、女性のスキルアップを強力にサポートします。デザインも女性の好みに合わせて展開されていることが多いのも魅力です。
デメリット・注意点
前述のRUSHと同様、カービング性能よりも安定性と操作性を重視したモデルです。滑ることに慣れ、もっとスピードを出してキレのあるターンがしたくなった場合は、キャンバー形状の板へのステップアップを考えると良いでしょう。
この他にもHEADの板を全部まとめて評価した記事もあるため、全体像を知りたい場合はご確認ください。
まとめ:HEADの板で探す初心者おすすめ
最後に、この記事で解説した「HEADの板で探す初心者おすすめ」のポイントをまとめます。
- HEADは初心者の上達をサポートする技術を持つ信頼できるブランド
- ターン習得には「DCT」や「ハイブリッドキャンバー」形状が最適
- DCTは板の「ねじれ」を使いやすく逆エッジを軽減する
- 安定性重視なら「フラットロッカー」形状が転びにくい
- 初心者は「ソフトフレックス」(柔らかい板)を選ぶのが基本
- 「LYTテクノロジー」採用モデルは軽量で操作が楽
- コストパフォーマンスの高さもHEADの大きな魅力
- TRUEはDCT形状でターンの練習に特におすすめ
- DAYMAKERはDCTとLYTを搭載したオールラウンドな上達ボード
- TRANSITは基本を学ぶのに適したキャンバーボード
- RUSHは安定感抜群のフラットロッカーエントリーモデル
- ABILITY Wは女性専用設計のソフトフレックスな板
- 低速での操作性と高速での安定性を両立したモデルが多い
- 基礎を学んだ後も中級者レベルまで長く使える































