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【FNTC】CVTの評価はリーズナブルなカービング特性が高いボード!操作性が万人受けするよう開発!

まさやん
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スノーボードの板選びは、上達や楽しさを左右する重要なポイントですよね。数あるブランドの中でも、特にカービングターンをこれから始めたい方や、もっとスキルアップしたいと考えるスノーボーダーから注目を集めているのが、FNTC「CVT」というモデルです。

この板がどのような特徴を持ち、どんな滑りをサポートしてくれるのか、また実際にどのようなレビューが寄せられているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、FNTCのCVTについて、その基本的な性能から、カービングへの適性、さらには様々な滑りのスタイルに合わせた評価まで、詳しく掘り下げていきます。あなたのスノーボード選びの参考になる情報をお届けできれば幸いです

この記事で分かること
  • CVTの基本的な性能と板の構造
  • カービング上達に適したCVTの特徴
  • 様々な滑走スタイルでのCVTの評価
  • CVTがどんな人におすすめの板なのか

FNTC CVTの基本性能と特徴を評価

対象メンズ
形状キャンバー
シェイプディレクショナルツイン
ボードの硬さ10段階中5(普通)
対象レベル中級者から上級者
サイズ150,153,156,159

初心者も扱いやすい柔軟なフレックス

FNTCのCVTは、スノーボードを始めたばかりの方や、これからカービングターンに挑戦したいという方に最適な、扱いやすい柔らかさを持っています。

一般的に、硬いスノーボードは高速での安定性に優れますが、乗りこなすにはある程度の脚力や技術が必要です。

CVTは、特に板の先端部分(ノーズ)がテール(板の後ろ側)よりも柔らかく設計されているため、ターンを始めるきっかけが掴みやすく、少ない力でもスムーズに曲がることができます。

この「柔らかさ」は、特に日本の雪質や、平均的な日本人の体格に合わせて調整されています。そのため、緩やかな斜面やスピードが出ていない状況でも、板がしなりやすく、カービングターンの基本となる「板をたわませる」感覚を無理なく習得できます。

硬い板では難しい低速域での練習が効果的に行えるため、変な癖がつくことなく、着実に上達を目指せるでしょう。

シンプルで乗りやすい構造とは?

CVTの乗りやすさの秘密の一つは、そのシンプルな構造にあります。このスノーボードは「ディレクショナルツイン」という形状と、「フルキャンバー」という反り具合を組み合わせて設計されています。

「ディレクショナルツイン」とは、板の先端(ノーズ)と後端(テール)の形は同じですが、ビンディング(足を固定する金具)を取り付ける位置が、少しだけテール寄りに設定されている形状のことです。

これにより、自然と後ろ足に体重が乗りやすくなり、安定した滑走が可能になります。また、板の中心がどこにあるのかが分かりやすいため、スノーボードの上でバランスを取りやすいというメリットもあります。

このシンプルな構造は、乗り手に余計な癖を感じさせません。そのため、スノーボードを始めたばかりの方でも、板の性能に頼りすぎることなく、自分自身の力で操作する感覚を養うことができます。あれこれ考えずに、基本に忠実な滑りを身につけたい方にとって、最適な構造と言えるでしょう。

安定したターンを生むハニカムコア

CVTの内部には、「ハニカムコア」という特殊な素材が使われています。これは、蜂の巣のような六角形がたくさん集まった構造をしており、軽くて丈夫なのが特徴です。

このハニカムコアが、スノーボードの滑走中に発生する細かな振動を効果的に吸収してくれます。雪面からの振動が体に伝わりにくくなるため、長時間の滑走でも疲れにくく、より練習に集中することができます。これは、たくさん滑って早く上達したい初心者の方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

さらに、CVTではこのハニカムコアがエッジ(板の金属部分)に沿って配置されています。これにより、ターン中のエッジグリップ力、つまり雪面をしっかりと捉える力が向上します。ターン中に板がバタついたり、エッジが抜けたりするのを抑え、安定したスムーズなカービングターンをサポートしてくれるのです。

日本人に最適化された設計の秘密

FNTCのCVTは、海外ブランドのスノーボードとは異なり、特に日本のスノーボーダーが扱いやすいように細かく調整されています。

その背景には、世界トップクラスのアルペンレーサー向けにスノーボードを設計してきたJERRY NIDERMEIER氏の知識と、プロスノーボーダーである瀧澤憲一氏の経験が生かされています。

まず、基本的な設計はJERRY氏が長年培ってきたデータに基づいて行われています。その上で、瀧澤憲一氏が日本のスキー場の雪質や、日本人の平均的な体格、脚力を考慮して性能テストを繰り返し、最適なバランスに調整しています。

特に重要視されているのは、「瀧澤憲一氏の生徒がカービングを上達しやすいように」という点です。

単にプロライダーが乗りやすいだけでなく、これからカービングを学ぶ人が、よりスムーズに、そして確実にステップアップできるように、細部にわたって配慮された設計となっています。

まさやん
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日本人に特化したチューニングが、CVTの乗りやすさと上達のしやすさを支える大きな理由の一つです。

ターン上達を促すフルキャンバー

CVTに採用されている「フルキャンバー」という板の形状も、カービングターンの上達を力強くサポートする要素の一つです。

フルキャンバーとは、スノーボードを平らな場所に置いたときに、板の中央部分が弓なりに浮き上がり、両端(ノーズとテール)に近い部分だけが雪面に接する形状のことです。

この弓なりの部分がバネのような役割を果たし、ターンをする際に強い反発力を生み出します。この反発力を利用することで、ターンの切り返しが素早く、そして楽に行えるようになります。

カービングターンでは、リズミカルな切り返しが非常に重要ですが、フルキャンバーの特性が、その動作を自然と習得する手助けをしてくれるのです。

また、フルキャンバーはエッジ全体が雪面にしっかりと食い込みやすいため、ターン中に板がズレにくく、安定したカービングが可能です。

特に、ターン前半で板をしっかりと立てる動作が苦手な方にとって、このフルキャンバーの特性は大きな助けとなるでしょう。しっかりとしたエッジグリップを感じながら、美しいカービングターンを目指せます。

FNTC CVTを滑りのスタイル別に評価

適性が高いジャンル

オールラウンド

カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

カービング習得への適性と評価

FNTCのCVTは、カービングターンをこれから始めたい、あるいはもっと上達させたいと考えている方に、非常におすすめできるスノーボードです。

その最大の理由は、癖のないシンプルな乗り味にあります。難しいことを考えなくても、自然と正しい体の使い方やボード操作が身につきやすいように設計されているのです。

特に、カービングの基本となる「ボードをたわませる」という感覚を、CVTの持つ適度な柔らかさがサポートしてくれます。硬すぎるボードでは難しい低速域での練習も、CVTならスムーズに行えるでしょう。

また、フルキャンバーという形状が、ターンの切り返しを助け、リズミカルなカービングの習得を促します。開発には、プロスノーボーダーであり指導経験も豊富な瀧澤憲一氏が関わっており、彼の生徒が上達しやすいように細かく調整されている点も、カービング習得への適性が高いと言える理由です。

ラントリを楽しむならCVT?

CVTは、カービングターンがある程度できるようになった方が、次に「ラントリ(ランニングトリック)」に挑戦する際にも、非常に扱いやすいスノーボードです。

ラントリとは、滑りながらターンの中にジャンプや回転などのトリックを織り交ぜるスタイルです。CVTの持つターンのしやすさ、特に切り返しの早さは、トリックを行うためのきっかけ作りや、トリック後のスムーズな滑走に繋がります。

開発者の一人である瀧澤憲一氏自身も、ターンをメインとしたラントリを楽しんでおり、CVTはそのような滑り方にも適していると評価しています。

ただし、CVTはあくまでカービングを基本とした設計のため、グラトリ(平地でのトリック)を中心としたラントリを極めたい場合は、よりグラトリに特化したモデルを検討する方が良いかもしれません。

CVTは、美しいカービングをベースに、スタイリッシュなトリックを加えたいと考えるライダーにとって、最適な選択肢の一つとなるでしょう。

上級者から見たCVTの評価ポイント

CVTは主にカービング初心者から中級者をターゲットに設計されていますが、上級者にとっても魅力的なポイントがあります。

まず、その「癖のなさ」は、基本に立ち返って滑りを見直したい上級者にとって、非常に有効です。余計な機能が削ぎ落とされているため、ライダー自身の技術がダイレクトに滑りに反映されます。これにより、自分の滑りの良い点や改善点を発見しやすくなるでしょう。

また、瀧澤憲一プロがぎっくり腰を経験した際に、CVTの「楽に滑れる」という特性を再認識したというエピソードがあります。

体への負担が少なく、無理なくカービングを楽しめるため、怪我からのリハビリや、体力的に無理をしたくない日のファンライド用として、上級者がセカンドボードとして所有する価値は十分にあります。

ただし、カービングの競技会で上位を目指すような、限界性能を求める滑りには向いていないとされています。

グラトリメインでの使用感と評価

CVTはカービング性能を重視して開発されたモデルであり、グラトリ(グラウンドトリック)をメインで楽しみたいと考えている方には、いくつかの注意点があります。

CVTに採用されているフルキャンバー形状は、反発力が強く、ターンの安定性には優れていますが、グラトリで多用する「板をしならせる」「板をズラす」といった動きは、ダブルキャンバーやロッカー形状のボードに比べると、やや行いにくい特性があります。

特に、低速での細かなボードコントロールや、エッジを引っ掛けずにトリックを行うには、ある程度の慣れが必要になるでしょう。

FNTCブランドには、「TNT-R」や「SSS」といった、よりグラトリに特化したモデルが存在します。もし、これからグラトリを本格的に練習したい、あるいはカービングとグラトリの両方をバランス良く楽しみたいという場合は、これらのモデルを検討することをおすすめします。

CVTは、あくまでカービングを主軸に置きつつ、その延長線上で軽いトリックを楽しむといったスタイルに向いています。

CVTが輝くおすすめユーザー層

FNTCのCVTは、あなたのスノーボードライフをさらに楽しくするポテンシャルを秘めています。特に、以下のような方々にとって、その性能を最大限に活かし、スノーボードをより深く堪能できるはずです。

まず最もおすすめなのは、「これからカービングターンに挑戦したい」あるいは「カービングの基本をしっかりと身につけたい」と考えている初心者から中級者の方々です。CVTの扱いやすさと癖のない乗り味は、無駄な力を入れることなく、スムーズな上達をサポートしてくれるでしょう。

また、「カービングの練習をしているけれど、なかなか上達しない」と伸び悩んでいる方にも試してみる価値があります。CVTのシンプルな構造と日本人に合わせた設計が、新たな気づきを与えてくれるかもしれません。

さらに、「ターンを中心としたスタイリッシュなラントリを楽しみたい」という方にも、CVTは良いパートナーとなるでしょう。クイックな切り返しと安定したターン性能が、トリックの成功率を高めてくれます。

まとめ:FNTC CVTの評価について

FNTCのCVTは、カービング初心者や上達を目指す人に最適なスノーボードです。日本の雪質や日本人の体格に合わせた柔軟なフレックスと、ディレクショナルツインにフルキャンバーを組み合わせたシンプルな構造が特徴。これにより、少ない力でもスムーズなターンが可能で、癖のない乗り味はバランスを取りやすく、基本に忠実な滑りを習得できます。

内部のハニカムコアが振動を吸収し、安定したターンとエッジグリップを実現。また、フルキャンバー形状はターンの切り返しを助け、リズミカルなカービングへと導きます。プロスノーボーダー瀧澤憲一氏が関わり、特にカービング上達を重視した設計が施されています。

カービング習得はもちろん、ターンを活かしたラントリにも適していますが、グラトリメインの方には他のモデルが推奨されます。

上級者にとっては基本に立ち返るための板や、楽に滑りたい日のセカンドボードとしても有効です。カービングの基礎を学びたい、あるいは伸び悩んでいる方に特におすすめの一台と言えるでしょう

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まさやん
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フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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