スノーボードブーツの選び方!サイズ感での失敗を防ぎ、ジャンルに合った一足を見つける全知識
- スノーボードのブーツサイズは靴のサイズと同じで良いの?
- ブーツの硬さはどうしたらいいの?
- 具体的なスノボブーツの選び方や注意点を知りたい!
僕は、スノーボードブーツがギアを選ぶ上で最も大切だと考えています。直接、足に接する道具ですから、その選んだブーツの影響で板の性能を十分に発揮できるか決まってきます。
もし、あなたが適当にブーツを選んで、適当なサイズを買ってしまうと足が痛くなったり、自分が求めた性能でないため、のちのち買い替えることになるかもしれません。
これまで、僕はスノーボードブーツを10足以上を購入してきた経験から詳細なブーツの選び方、サイズの決め方を紹介していきます。

まず、ザクっとスノーボードブーツには選び方の順序があることを把握していただけると幸いです!普段履いてる靴サイズではダメですよ!
別記事では、選び方ではなくて、具体的なブーツを教えてほしい!という方は、おすすめブーツとブランドを紹介している記事を参考にしてください。
- ブーツの種類を知ること
- 選ぶときに知っておきたい9つの注意点
- ビンディングとの相性について
【最重要】失敗しないスノーボードブーツのサイズ選び

スニーカーと同じはNG!「実寸(足のサイズ)」の測り方
スノーボードブーツを選ぶ際、普段履いているスニーカーと同じサイズを選んでしまうと、失敗する可能性が高いのをご存知でしょうか。
スニーカーは快適に歩くために少し大きめに作られていたり、つま先に余裕を持たせて履いたりすることが一般的ですが、スノーボードブーツは足をしっかり固定し、身体の動きを板に伝えるためのギアだからです。
まず行うべきは、自分の足の「実寸(実測値)」を知ることかなと思います。測り方はとてもシンプルです。壁に定規の0cm地点を合わせ、そこにかかとをぴったりとつけて立ちます。一番長い指のつま先までの長さを測れば、それがあなたの実寸です。
スノーボードブーツのサイズ選びの目安は、この実寸に対して「プラス0.5cm〜1.0cm」程度とされています。例えば、実寸が25.0cmの人であれば、25.5cmか26.0cmのブーツから試着を始めると良いでしょう。
あまりに大きすぎると、ブーツの中で足が遊んでしまい、操作性が悪くなるだけでなく、靴擦れの原因にもなりかねません。逆に、実寸ぴったりのサイズを選ぶと、厚手のソックスを履いた時に窮屈すぎて血流が悪くなり、冷えや痛みに繋がることがあります。
足のサイズは左右で微妙に違うことも珍しくありません。必ず両足を計測し、大きい方の足に合わせてサイズを選ぶのがポイントです。面倒がらずに一度しっかり測ってみると、自分に適したサイズが明確になりますよ。
日本人に多い「幅広・甲高」はワイドモデル(アジアンフィット)を選ぶ
足の長さ(実寸)が合っていても、「小指の付け根が痛い」「足の甲が圧迫されて痺れる」といったトラブルが起きることがあります。
これは、足の形(ワイズ)が合っていないことが主な原因と考えられます。特に日本人の足は「幅広・甲高」の傾向が強いと言われており、欧米ブランドの標準モデル(グローバルフィット)だと、横幅が狭すぎることがあるのです。
海外ブランドのブーツを検討する場合は、「Wide(ワイド)」や「Asian Fit(アジアンフィット)」、「Japan Fit(ジャパンフィット)」と表記されているモデルに注目してみてください。これらは日本人の足型に合わせて、横幅や甲の高さにゆとりを持たせて設計されています。
無理をして細身のブーツを履き続けると、痛みのあまり滑走どころではなくなってしまうこともあります。デザインが気に入ったとしても、足の形に合わないブーツは避けるのが賢明です。
ショップで試着する際は、長さだけでなく、横幅のフィット感もしっかり確認してください。「どこも当たっていないけれど、全体的に包み込まれている」感覚があれば、それはあなたの足に合っている証拠と言えるでしょう。
自分の足の特徴を理解し、適切なモデルを選ぶことが、快適なスノーボードライフへの近道です。
試着時は必ず「スノーボード用ソックス」を履く
ブーツの試着をする際、普段履いている薄手のビジネスソックスや、くるぶし丈のスニーカーソックスのまま履いていませんか。これはサイズ選びで失敗する典型的なパターンの一つです。スノーボード用のソックスは、保温性やクッション性を高めるために、一般的な靴下よりも厚手に作られています。
薄手の靴下でジャストサイズだと思って購入したブーツが、いざゲレンデで専用ソックスを履いた時に「きつくて入らない」「圧迫感が強すぎる」となってしまっては大変です。
試着の際は、実際にスノーボードをする時に履く予定の厚手のソックスを持参するか、ショップで試着用のソックスを借りるようにしましょう。
また、スノーボード用ソックスは、足の部位によって生地の厚みを変えたり、サポート機能が付いていたりと、高機能なものが多く販売されています。これらを履くことで、ブーツと足のフィット感がさらに向上し、靴擦れや疲れを軽減する効果も期待できます。
たかが靴下と思わず、ブーツ選びの段階からセットで考えることが大切です。もし専用のソックスを持っていない場合は、ブーツ購入のタイミングで一緒に揃えてしまうのも良い方法かなと思います。
スノーボードブーツの選び方:種類を知る

ビンディングの役割とは板とブーツを固定するものなのはもちろんですが、最も重要なことは『力を板に伝えること』です。
ブーツとビンディングの相性が悪いと思ったように板を扱うことができません。折角、良い板を買ったのに性能を発揮できないことになります。また、衝撃を和らげる役目もありますので、とても重要ですね!
スノーボードブーツの種類には大きく分けて「シューレース(紐)」「クイックレース」「BOA(ボア)」「ステップオン」の4種類に分けることができます。それはでそれぞれの特徴を見ていきましょう。
| スタイル | 推奨フレックス | おすすめの硬さ(10段階) | 向いているブーツタイプ |
| 初心者 | 柔らかい | 1〜3 | 紐・BOA |
| グラトリ | 柔らかめ〜普通 | 2〜5 | 柔軟な動きができるBOA/紐 |
| カービング | 硬め | 7〜10 | ホールド感の強いダブルBOA/紐 |
| パーク | 普通 | 4〜6 | 衝撃吸収性の高いもの |
紐(シューレース)タイプ:細かい調整が可能だが玄人向け

スニーカーのように紐を結んで締め上げる、最もベーシックなタイプが「シューレース」です。このタイプの最大のメリットは、締め具合を自分の好みに合わせて細かく調整できる点にあります。
例えば、「足の甲部分は緩めにして、足首周りはしっかり固める」といったカスタマイズが自由自在です。また、構造がシンプルなので故障が少なく、万が一紐が切れても市販の紐で代用できるため、トラブルに強いのも特徴と言えます。
一方で、脱ぎ履きのたびに紐を解いたり結んだりする手間がかかるのはデメリットかもしれません。特に寒い雪山でグローブを外して紐を結ぶのは、慣れていないと大変な作業です。
また、しっかりと締め上げるにはある程度の力が必要になるため、力に自信のない方には扱いづらい面もあります。
それでも、その自由度の高さや独特のフィット感から、プロライダーや上級者の中にはあえてシューレースタイプを愛用する人が少なくありません。
自分の足に合わせて完璧なフィット感を作り上げたいというこだわり派の方には、非常に魅力的な選択肢となるはずです。

とてもこだわりがある人で、スノーサーフィンするような人はシューレースを好む傾向があるように感じます。
クイックレース(レーシング)タイプ:引っ張るだけで簡単

ブーツの左右にある取っ手(ハンドル)を引っ張り上げるだけで、全体を素早く締め上げることができるのが「クイックレース(レーシング)」タイプです。ブランドによっては「スピードレーシング」などと呼ばれることもあります。
このシステムの魅力は、なんと言ってもその手軽さと速さです。少ない力でしっかりと締め付けることができるため、女性や子供でも扱いやすいのが嬉しいポイントですね。
また、足の甲部分とすね部分で締め分けができる「デュアルゾーン」タイプも多く、ある程度のフィット感の調整も可能です。
紐タイプに比べて緩みにくく、休憩時のリリース(緩める作業)もワンタッチでできるため、利便性は非常に高いと言えます。
ただし、紐を引っ張る際に独特のコツが必要だったり、システムが複雑な分、紐が切れた時の修理が少し面倒だったりすることも覚えておくと良いでしょう。手軽さとホールド感のバランスが良いので、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

最近だとレーシングシステムも2か所に分けて締めつけるデュアルレーシングという形式が展開されています。
BOA(ボア)タイプ:ダイヤル式で女性や初心者にもおすすめ

ブーツに付いているダイヤルを回すだけで、ワイヤーが巻き取られて締め付けができるのが「BOA(ボア)」システムです。現在のスノーボードブーツ市場で非常に人気のあるタイプと言えます。
ダイヤルを回すだけという圧倒的な操作性の良さが最大の特徴で、グローブをしたままでも簡単に、かつ強力に締め上げることが可能です。
力が全く要らないため、女性やジュニア、そして体力を使いたくない初心者の方には特におすすめできます。脱ぐ時もダイヤルをパッと解放するだけで一瞬で緩むので、ストレスがありません。
以前は「壊れやすい」「部分的な調整ができない」と言われることもありましたが、最近のモデルでは耐久性が向上し、ダイヤルが2つ付いた「ダブルボア」タイプも増えています。
ダブルボアなら足の甲と足首を別々に締められるため、フィット感の微調整も問題ありません。予算が許すなら、このダブルボアタイプを選ぶと、より快適な履き心地が得られるかなと思います。

シングルボアブーツはエントリー(入門)モデルでよく採用されています。そのため、ダブルボアよりも価格帯はとても安くなっています。
ステップオンは立ったままビンディングに装着できる

Burton(バートン)の「Step On®︎(ステップオン)」に代表される、ビンディングにブーツを押し込むだけで装着完了となるシステムです。
従来のストラップで足を固定する方法とは全く異なり、リフトを降りてから滑り出すまでの時間を劇的に短縮できます。
立ったまま装着できるので、座り込んでストラップを締める必要がなく、お尻が濡れることもありません。この快適さと手軽さは、一度体験すると元に戻れないという人が続出するほどです。
ブーツとビンディングが一体化するため、レスポンス(板への反応)も非常にダイレクトで、滑走性能も高いレベルにあります。
注意点としては、専用のブーツとビンディングをセットで購入する必要があるため、初期費用が高くなりがちなことです。
また、通常のストラップ式ビンディングとは互換性がないため、板を借りたり貸したりする時には不便を感じるかもしれません。
しかし、その利便性は他のどのシステムよりも優れており、予算に余裕がある方や、とにかく手間を省いてたくさん滑りたい方には最高の選択肢となるでしょう。

ステップオンブーツの便利さは一度体験すると、ストラップタイプに戻ることができなくなるかもしれませんよ!
ステップインはK2くらいしか採用してない

ステップインのビンディングは、通常のストラップ式ビンディングに比べて装着が速く簡単であり、これが特に急な斜面や高速での滑走においてレスポンスの良さを発揮します。
ただし、その設計の特性上、専用ブーツが必要となります。この専用ブーツは一般的なスノーボードブーツとは設計が異なるため、ビンディングとブーツをセットで考慮する必要があります。
K2のステップインビンディングは、専用のブーツが必要ですが、ストラップがありません。ソールの裏にある金属に固定する形式で、非常に早く装着できます。
ヨネックスのステップインビンディングは硬さが特徴です。レースやカービングをメインでやる人には特に有用です。
痛くならない!試着時に必ず確認すべき5つのチェックポイント

つま先は「軽く触れる」程度がジャストサイズ
ブーツを履いて直立した時、つま先がブーツの先端に「軽く触れている」または「触れるか触れないかギリギリ」の状態が、理想的なサイズ感と言えます。
ここで重要なのは、スノーボードの基本姿勢である「膝を曲げて腰を落とした状態(スノーボードスタンス)」で確認することです。
直立時にはつま先が当たっていても、膝をグッと曲げると、足のかかとがブーツの後ろ側に収まり、つま先にわずかな隙間(捨て寸)が生まれるはずです。
この状態でつま先が苦しくなく、かつ自由に指を動かせるけれど遊びすぎない、というのがベストなフィッティングです。
もし膝を曲げてもつま先が強く当たり続けて痛い場合は、サイズが小さすぎます。逆に、直立した時点ですでにつま先が全く触れず、大きく空間が空いている場合は、サイズが大きすぎる可能性が高いです。
試着の際は必ず膝を曲げて体重をかけ、実際の滑走姿勢でサイズ感をチェックするようにしてくださいね。
膝を曲げた時に「かかと」が浮かないか
サイズ選びにおいて、つま先の当たり具合と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「かかとのホールド感」です。
ブーツを履いて紐をしっかり締めた後、つま先立ちをするようなイメージで体重を前にかけてみてください。この時、ブーツの中でかかとが浮いてしまうようなら、そのブーツはあなたの足に合っていません。
かかとが浮いてしまうと、つま先側のエッジに体重を乗せようとしても力が逃げてしまい、ターンがうまくできなくなります。
いわゆる「ヒール浮き」と呼ばれる状態で、これではどれだけ良い板に乗っても性能を発揮できません。また、ブーツの中で足が上下に動くことで靴擦れが起き、激痛の原因にもなります。
メーカーによってかかと周りの形状やクッションの配置は異なります。いくつか履き比べてみて、「かかとがピタッと吸い付くように固定される」モデルを探しましょう。このホールド感こそが、快適な操作性を生む鍵となります。
足の甲やくるぶしに「局所的な痛み」はないか
全体的なサイズは合っていても、足の甲やくるぶし、スネなどの特定の場所に「点」で当たるような痛みがある場合は要注意です。
これを「当たり」と呼びますが、試着の段階で少しでも違和感や痛みを感じるなら、そのモデルは避けた方が無難です。
ゲレンデでは長時間ブーツを履き続けることになりますし、滑走中はさらに強い負荷がかかります。店内で数分履いて痛いものは、雪山では耐え難い激痛に変わる可能性が高いです。
「履き慣らせば広がるかも」と期待するのは危険な賭けです。インナーの素材がある程度馴染むことはありますが、骨格に合っていない痛みは解消されにくい傾向があります。
特にくるぶしは骨が出っ張っているため、ブーツの硬いパーツが干渉しやすい箇所です。違和感がある場合は、別のモデルや別のメーカーを試してみることを強くおすすめします。妥協せずに、どこにもストレスを感じない一足を探し求めましょう。
どうしても合わない時は「インソール(中敷き)」で調整
色々なブーツを試しても、どうしても「あと少しフィット感が足りない」「土踏まずが疲れる」といった悩みが解消されない場合は、「インソール(中敷き)」を交換するという手があります。
ブーツに最初から入っているインソールは、実はかなり簡易的なものであることが多いです。これをスノーボード専用の機能性インソールに変えるだけで、劇的にフィット感が向上することがあります。
専用インソールは、足のアーチ(土踏まず)をしっかりサポートしてくれるため、足裏の疲れを軽減したり、バランス感覚を良くしたりする効果も期待できます。
また、カカトの収まりを良くする形状のものや、微妙なサイズ調整ができるものなど、種類も豊富です。ブーツ購入と同時にインソールも合わせてフィッティングすると、より完璧な履き心地を手に入れられるかもしれません。
「ブーツが合わない」と諦める前に、インソールでの調整も視野に入れてみると良い解決策が見つかるかなと思います。

スノーボードブーツとビンディングの相性(マッチング)

- ブーツがヒールカップとベースプレートに収まっているか
- メーカー同士の相性はあるのか?(バートン×バートンなど)
ブーツがヒールカップとベースプレートに収まっているか
ブーツを選んだら、次に気にかけたいのが「ビンディング」との相性です。どんなに良いブーツでも、ビンディングにしっかり収まらなければ意味がありません。特に確認すべきは、ビンディングの「ヒールカップ(かかと部分)」と「ベースプレート(足裏部分)」への収まり具合です。
ブーツのかかとがヒールカップに対して太すぎて入らなかったり、逆に細すぎて隙間が空きすぎていたりすると、固定力が著しく低下します。また、ベースプレートからはみ出しすぎていると、雪面にブーツが接触して転倒する「ドラグ」の原因になります。
基本的には、ブーツのサイズ(cm)に対応したビンディングのサイズ(S, M, Lなど)を選べば問題ないように設計されていますが、ブーツのメーカーによっては外寸(アウターの大きさ)が大きく異なる場合があります。
可能な限り、購入するブーツを実際に使用するビンディングに合わせてみて、無理なく、かつ隙間なくフィットするかを確認するのが確実です。
メーカー同士の相性はあるのか?(バートン×バートンなど)
「ブーツとビンディングは同じメーカーで揃えた方がいいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。結論から言うと、同じメーカーで揃えるのが「最も間違いのない選択」であることは確かです。各メーカーは、自社のブーツとビンディングを組み合わせた時に最高のパフォーマンスが出るように設計・開発を行っているからです。
例えば、Burton(バートン)のブーツにはBurtonのビンディング、Salomon(サロモン)にはSalomonといった具合です。この組み合わせなら、ヒールカップの形状やストラップの当たり具合などが計算されているため、フィット感のトラブルは極めて少なくなります。
しかし、別々のメーカーを組み合わせることがダメなわけではありません。「ブーツはDeeluxe(ディーラックス)、ビンディングはUnion(ユニオン)」のように、他社製品同士でも相性の良い組み合わせはたくさん存在しますし、多くのスノーボーダーがブランドをミックスして使用しています。
重要なのはブランド名よりも、実際のフィッティングです。もし異なるメーカーで組み合わせる場合は、ショップスタッフに相談したり、実際に装着してみたりして、干渉やガタつきがないかをしっかりチェックすることをおすすめします。
スノーボードブーツの選び方:ビンディングとの相性について

ブーツとビンディングとの相性も重要です。これから上げる5つのことを注意すれば問題ないので、参考にしててください。
ただ、ブーツとビンディングのサイズ感さえ合っていれば困ることはありません。僕は今までメーカー・ブランドが異なるブーツ・ビンディングを組み合わせて使用しましたが1度も困ったことはないです。
ブーツとヒールカップの相性は?

ヒールカップとブーツのかかと部分がぴったり収まっているか確認しましょう。ここの部分がきついとブーツを痛めたり、かかとが圧迫され足が痛くなる可能性があります。
反対に、ヒールカップが大き過ぎるとブーツがカポカポします。力がボードに伝わりづらくなります。基本的には、サイズ感さえ間違わなければブーツとビンディングが装着できないことにはなりません。
サイズ感を見るときには、そのビンディングに記載されている基準(S・M・Lのブーツ適cm)サイズを見てブーツを合わせればOKです!
ブーツがベースプレートに収まっている?
ヒールカップとの相性を確認したら、次はブーツがベースプレートに収まっているか確認しましょう。特にビンディングが小さいとつま先が出てしまいます。
そうなるとトゥサイドのターン時につま先が雪面に接することでターンを崩す可能性があります。これはボードの幅の兼ね合いもあるため、ブーツだけで決まる問題ではありません。
ただ、基本的にはヒールカップを前後に動かせるため調整することで良いポジションを見つけます。

絶対につま先がすらないようにすることはできないケースが多いです。雪面状況によっても変わりますので、普通にセッティングすれば多くのケースで問題なく滑ることができます。
細かく見るならブーツのねじれる硬さも確認!
ブーツの硬さがミディアムフレックスであれば、ビンディングも同等のフレックスで揃えることが一般的です。
ハイバックを蛇口をひねるようなイメージで、思いっきり回しこむことでハイバックの硬さを確認することができます。このハイバックの硬さが何に関係するのか?実は、足回りの自由さに関係があります。
つまりは、遊び方によって選択が変わってきます。初心者、グラトリ、ジャンプなどで遊びたい方は、自由が効くフレックスの柔らかいハイバックが良いでしょう。高速時には不安定感があります。
逆にフレックスの硬い物は、身体の動きを素早く伝えるためスピードの出ている時ときのボードコントロールの操作性は抜群です。ただし、低速時では扱いづらく感じると思います。
高さがあるハイバックは注意。
ハイバックは、短ければ自由度が増し、長ければホールド感が増します。短いとグラトリ、ジブなどに効果を発揮します。長いとターン、大きな負担をサポートなどに効果を発揮します。ただ、ハイバックの長さについては全く気にしなくていいです。十数年滑ってきていますが、ハイバックの長さは気にしたことがありません。

ハイバックを外したハイバックレスで滑る人もいるとか、いないとか?
ビンディング自体の硬さは?
ビンディングの硬さはカタログ、公式WEBにフレックス、サポートという表記で掲載があります。数値で表現されることが多く、最も柔らかい1~最も硬い5または1~10としています。また稀にsoft、medium、hardという表記も見かけます。
ビンディングは使用している素材によって硬度が異なります。硬いビンディングは、パワーをよりボードに伝えやすくその分疲れやすいです。ボードコントロールも難しく上級者向けと言えます。全体的に柔らかいビンディングは、遊びも効き初心者に向いています。
固めのブーツを買ってしまった人は、柔らかめのビンディングを合わせるのも良いですね。ストラップ素材、ホールド感を見るついでに、ストラップの素材も見てみましょう。ここの素材は、実はホールド感に関係してきます。
ストラップの素材が薄すぎるとストラップが当たっている感があり、最悪の場合は足の甲が痛くなることもあります。太めの素材で低反発の物が、足首を優しく包みます。ノンストレスで滑走できるでしょう。
ブーツとビンディングの相性が良いメーカーは?
同じ開発下で制作されている同メーカーの製品に関しては相性抜群です。以下挙げるメーカーと組み合わさせると相性が悪いのかというと、そんなことはありませ。まずは、開発下が同じという意味では下記のメーカーは相性が良いということで挙げています。
- DEELUXE(ブーツ)×UNION(ビンディング)
- NITRO(ブーツ)×RAIDEN(ビンディング)
- NORTHWAVE(ブーツ)×DRAKE(ビンディング)
これからのブランドはブランド名が違いますが、同系統開発下で制作されているためブーツ・ビンディングの相性は比較的良いです。もちろん、これ以外のメーカー・ブランド同士でも全く問題ないことを2度目ですが、お伝えしてきます!
メーカーを気にするよりもビンディングとブーツのサイズ、滑りのスタイルに合ったブーツ・ビンディングという意味での相性を考えた方が良いですね!
サイズに関してはメーカーより表示されているSMLなどを参考にしてサイズを確認すれば、ブーツとビンディングのサイズ的な相性はおおむね問題ありません。

まとめ:スノーボードブーツの選び方について
- スノーボードブーツ選びでは、普段の靴とはサイズ感が異なる
- サイズ選びは実際に足を計測し、スノーボード用の厚手ソックスを着用して行う
- ブーツの種類にはシューレース、クイックレース、BOA、ステップオンがある
- シューレースは締め具合の調整が自由だが、滑る間に緩むことがある
- クイックレースは力をかけずに締め上げられるが、全体的な締め付け調整は難しい
- BOAシステムはダイヤル操作で簡単にフィット感を調整できる
- ステップオンは装着が簡単で時間を節約できるが、互換性に欠ける
- ブーツとビンディングの相性は非常に重要である
- ブーツ選びではかかとが浮かないことを確認する必要がある
- ブーツの硬さは滑り方によって選ぶべきで、グラトリでは柔らかめが好ましい
- 長時間使用しても痛みが出ないか確認することが重要
- ブーツの内部素材は足に馴染みやすいものを選ぶと良い
- つま先の状態を確認し、圧迫感がないかチェックする
- ブーツの幅は足型に合わせて選ぶべきで、ワイドフィットモデルもある
- ハイバックの硬さと高さも滑り方に合わせて選ぶべきだ































