【NOVEMBER】スノーボードの評判は?全種類のおすすめジャンルの評価も紹介!
スノーボード選び、特に高品質な国産ブランドNOVEMBER(ノベンバー)となると、豊富で迷いますよね。「NOVEMBERの板の評価や評判が知りたい」「グラトリやカービング向きは?」と具体的な情報を探しているかもしれません。
定番のARTISTEや人気のDESIRE、D4を検討中でしょうか。NOVEMBERはスタイル別に細かく設計されているのが魅力ですが、それが初心者にとって「選びにくさ」にもなっています。
この記事では、NOVEMBERの板の評価を徹底分析し、あなたに最適な一本を見つける選び方を解説します。
- NOVEMBERの板をライディングスタイル別に選ぶ方法
- 全17モデルの性能と2024-2025シーズンの特徴
- グラトリ、カービング、パウダーなど目的別の最適な評価
- レディース・キッズモデルを含めたラインナップの全貌
NOVEMBERの板を評価|最適な選び方

ライディングスタイル別の特徴
NOVEMBERのスノーボードは、「乗りやすさ」と「高性能」を両立させているのが最大の特徴です。国産(オガサカ製)ならではの丁寧な作りと、日本の雪質や日本人の体型を考慮した設計が、多くのスノーボーダーから高い評価を得ています。
まず理解しておきたいのは、NOVEMBERがライディングスタイルごとに非常に細かくモデルを分けている点です。大きく分けると以下のようになります。
- オールラウンド(フリースタイル):ゲレンデ全体を遊びたい人向け。
- グラトリ(グラウンドトリック):ゲレンデの緩斜面でトリックをしたい人向け。
- フリーライド&パウダー:非圧雪エリアや地形遊び、高速フリーランを楽しみたい人向け。
- テクニカル(カービング):キレのあるターンを追求したい人向け。
自分の滑りの軸がどこにあるのか、あるいはこれからどのスタイルを伸ばしていきたいのかを明確にすることが、最適な一枚を見つけるための第一歩となります。
フリースタイル・パーク性能で選ぶ
フリースタイルやパーク性能を重視する場合、NOVEMBERの板は非常に優れた選択肢となります。このカテゴリで求められるのは、主に「反発力」「操作性(軽さ)」「耐久性」のバランスです。
NOVEMBERの板、特にフラッグシップモデルである「ARTISTE」は、まさにこのバランスの頂点にあると評価されています。フルキャンバー形状が生み出す高い反発力はキッカー(ジャンプ台)でのエアーに高さを与え、ジブ(レールやボックス)での安定感も抜群です。
また、NOVEMBERの多くのモデルは、足元にカーボン素材を配置するなど、少ない力で高い反発を得られるような工夫が施されています。これにより、パークでの複雑な動きに対応しやすく、トリックの成功率向上にもつながるでしょう。
ただし、モデルによっては高い反発力が乗り手に技術を要求する場合もあるため、自分のレベルに合ったフレックス(板の硬さ)選びが鍵となります。
グラトリ(グラウンドトリック)性能で選ぶ
「グラトリ」は、NOVEMBERが最も得意とするジャンルの一つであり、多くのライダーから絶大な評価を得ています。グラトリ性能で板を選ぶ場合、注目すべきポイントは「フレックス(柔らかさ)」「反発力」「コンベックスソール(ソール中央の盛り上がり)」です。
NOVEMBERのグラトリモデル、特に「DESIRE」や「D4」シリーズは、これらの要素を高次元で満たしています。
- D4:ラインナップ中で最も柔らかいフレックスを持ち、プレス(板をしならせるトリック)が非常にやりやすい設計です。少ない脚力でも板を簡単にしならせることができ、グラトリ初心者が「トリックのきっかけ」を掴むのにも最適です。
- DESIRE:D4よりも反発力を高めたモデルで、「弾き系」のトリック(ノーリーやオーリーで高く跳ぶ)を得意とします。より高さや回転数を求める中級者以上のグラトリライダーから高く評価されています。
これらのモデルは、逆エッジ(エッジが不意に雪面に引っかかること)を軽減するコンベックスソールを採用していることが多く、トリックの練習中にありがちな痛い転倒を減らしてくれる点も、大きなメリットと言えますね。
フリーライド・パウダー性能で選ぶ
ゲレンデの圧雪バーンを高速で滑り抜けたり、降雪後のふかふかのパウダースノーを楽しんだりするフリーライド・パウダー性能。このジャンルでNOVEMBERの板を選ぶ際は、「形状(ディレクショナルか)」「フレックス(硬さ)」「浮力」が重要な評価ポイントです。
NOVEMBERは、このカテゴリでも個性的なモデルをラインナップしています。
- BACKCITY:パウダーでの浮力を最優先に設計されたモデル。ノーズ(先端)が太く、テール(後端)が細いテーパードシェイプと、後ろ足荷重になりやすいセットバック(ビンディング位置が後ろ寄り)が特徴です。これにより、パウダーの中で自然とノーズが浮き、快適なクルージングが可能になります。
- ICECAT:短く太い「ショートファット」と呼ばれる形状が特徴。短いながらもノーズのロッカー(反り)と太いウェスト幅で十分な浮力を確保しつつ、ツリーラン(森の中を滑る)などで必要な高い操作性を両立させています。
- MOUNTAINFOX:「山全体を遊び尽くす」ことをコンセプトにしたモデル。パウダーでの浮力はもちろん、圧雪バーンでのカービング性能も高く、ゲレンデ脇の地形で遊ぶのにも適したオールマウンテンボードです。
これらのモデルは、1本で何でもやりたいオールラウンドモデルとは異なり、特定のコンディションで最高のパフォーマンスを発揮するように設計されているのが特徴です。
カービング・オールラウンド性能で選ぶ
キレのあるターン(カービング)性能と、ゲレンデのあらゆる状況に対応できるオールラウンド性能は、多くのスノーボーダーが板に求める要素です。NOVEMBERの板は、この「滑りの基礎」とも言える部分の評価が非常に高いブランドです。
このカテゴリで代表的なのは、前述の「ARTISTE」と、よりテクニカルなカービングを追求する「KAILA」です。
- ARTISTE:まさに「オールラウンド」の代名詞。適度なフレックスとキャンバー形状が、ターン、トリック、グラトリ、パウダーまで、あらゆるシーンで高いレベルの滑りをサポートしてくれます。「迷ったらARTISTE」と言われるほど信頼性が高く、中級者が次のレベルへステップアップするための板として、これ以上ない選択肢の一つでしょう。
- KAILA:ARTISTEよりもフレックスを硬めに設定し、足元に強力な補強材(カーボンなど)を配置したモデル。高速域での安定性と、ターン後半の強い「返り(板が元に戻ろうとする力)」が特徴です。ハイスピードでのカービングや、ハーフパイプなどで高いパフォーマンスを求める上級者から評価されています。
これらのモデルは、NOVEMBERが持つ「走るソール」の性能とも相まって、圧雪バーンを滑るだけでも楽しさを感じさせてくれる板だと言えますね。
レディースモデルとメンズの違い
NOVEMBERは、レディースライダー向けのモデルも非常に充実しています。メンズモデルとの主な違いは、「フレックス(柔らかさ)」「ウェスト幅(細さ)」「サイズ展開」の3点です。
- フレックス:一般的に女性は男性に比べて脚力が弱いため、レディースモデルはメンズモデルよりも柔らかく設定されています。これにより、少ない力でも板をしならせやすく、ターンやトリックが容易になります。
- ウェスト幅:女性は足のサイズも小さいため、ウェスト幅(板のくびれ部分)が細く設計されています。これにより、エッジからエッジへの切り返しがスムーズになり、操作性が向上します。
- サイズ展開:レディースモデルは、130cm台後半から140cm台の短いサイズが中心にラインナップされています。
例えば、グラトリで人気の「DESIRE」にはレディースモデルの「DESIRE W」が、「D4」には「D4W」が用意されており、メンズモデルのコンセプトはそのままに、女性の体格や脚力に最適化されています。
自分の滑りたいスタイルに合わせて、最適なレディースモデルを選べるのは大きな強みです。
キッズ・ジュニアモデルの選び方
NOVEMBERは、将来のスノーボーダーを育成するため、キッズ・ジュニアモデルにも力を入れています。大人のモデルを選ぶ以上に慎重になるべきキッズモデルですが、NOVEMBERはその点でも信頼できる評価を得ています。
代表的なモデルは「KD」と「C-KENTIAL」です。
- KD:これからスノーボードを始める、またはターンを練習中の子供に最適なモデル。柔らかいフレックスと逆エッジを軽減するソール形状を採用し、子供が「スノーボードは楽しい」と感じられるような工夫が詰まっています。
- C-KENTIAL:大人の「KAILA」や「ARTISTE」のキッズ版とも言えるモデル。基本的なターンをマスターし、カービングやパーク、グラトリなど、次のステップに進みたいアクティブなキッズライダー向けです。しっかりとしたキャンバー形状と反発力を備えています。
選ぶ際の注意点として、子供の成長は早いため、ジャストサイズか、少しだけ大きめ(アゴから鼻の間くらい)の長さにとどめることが上達の秘訣です。
高価な板ではありますが、子供の上達を本気でサポートしたいと考えるなら、NOVEMBERのキッズモデルは非常に優れた投資になると考えられます。
NOVEMBERの板を評価|全モデル徹底解説

BACKCITYのパウダー性能
BACKCITY(バックシティ)は、NOVEMBERラインナップの中で最もパウダーライディングに特化したモデルの一つです。その最大の特徴は、ノーズ側に採用されたロッカー形状(Sロッカー)と、太いノーズ、そしてセットバックされたスタンス位置にあります。
この設計により、新雪の深いパウダーの中でもライダーが意識的に後ろ足に体重を乗せなくても、ノーズが自然と浮き上がり、サーフィンのようなスムーズな浮遊感(フロー)を味わうことができます。
一方で、テール側はキャンバー形状を残しているため、圧雪バーンに戻ってきた際もしっかりとしたエッジグリップを発揮し、カービングターンも楽しめます。
パウダーでの性能を最重要視しつつ、ゲレンデクルージングも妥協したくないライダーから高い評価を得ているモデルです。ただし、ツインチップではないため、スイッチ(逆向き)での滑走には不向きです。

ICECATの浮力と操作性
ICECAT(アイスキャット)は、その名の通り「雪の猫」のようなしなやかで軽快な動きを可能にする、ショートファットボードです。
全長は一般的なボードより10cm以上短い(例: 149cm, 154cm)ながら、ウェスト幅を極端に太く設計することで、パウダーでの浮力を確保しています。
この「短くて太い」形状のメリットは、絶大な浮力と圧倒的な操作性の両立です。 特にツリーラン(木々の間を滑る)や、沢などの複雑な地形で遊ぶ際には、その短いレングスが大きな武器となります。
クイックなターンが可能で、狭い場所でも板を自在にコントロールできる感覚は、ICECATならではのものです。
圧雪バーンでのカービングも得意としており、短い板とは思えないほどのエッジグリップと安定感を見せます。パウダーメインで遊びたいけれど、日本のゲレンデに多いツリーランや地形遊びも大好きだ、というライダーに最適な一本です。

MOUNTAINFOXの走破性
MOUNTAINFOX(マウンテンフォックス)は、「山全体を遊び場にする」というコンセプトを体現したフリーライドモデルです。
BACKCITYやICECATがパウダーに重点を置いているのに対し、MOUNTAINFOXはパウダー、圧雪、地形、時にはパークまで、あらゆる斜面を高いレベルで走破することを目指しています。
形状はディレクショナルツイン(ノーズが少し長いツインチップ)を採用していることが多く、パウダーでの浮力を確保しつつ、スイッチスタンスでの滑走やトリックにも対応しやすいのが特徴です。
フレックスはやや硬めに設定されており、高速域でのフリーランや荒れたバーンでもバタつくことなく、安定した滑りが可能です。
ICECATほどの小回りは効きませんが、その分、ハイスピードでのダイナミックなターンや、大きな地形でエアーを楽しむといった滑りに向いています。
1本でゲレンデもサイドカントリーも楽しみたい、アクティブなライダーから評価されています。

LIVER TOURのフリーライド性能
LIVER TOUR(ライバーツアー)は、NOVEMBERのフリーライドカテゴリーの中でも、特に「滑走性能」と「カービング」にフォーカスしたモデルです。見た目はパウダーボードのようですが、その真価は圧雪バーンでの高速フリーランとカービングにあります。
長めのノーズとテーパード(ノーズが太くテールが細い)シェイプが特徴で、これによりターンへの導入が非常にスムーズでありながら、ターン後半にはテールのエッジがしっかりと雪面を捉え、力強いカービングターンを可能にします。
フレックスは硬めに設定されており、高速安定性は抜群。朝イチのグルーミングバーン(圧雪直後のきれいな斜面)を、誰よりも速く、そして美しく滑り抜けたいというライダーに最適です。
もちろん、その形状からパウダーでの浮力も備えており、ハイスピードでパウダーを切り裂いていくような滑りも得意とします。

KJのオールマウンテン性能
KJ(ケージェイ)は、NOVEMBERのレジェンドライダー、故「KJ(笠原啓二郎)」氏のシグネチャーモデルの流れを汲む、オールマウンテンボードです。
彼のスタイルを象徴するように、フリーラン、パーク、パウダー、カービングといったスノーボードの全ての要素を、高い次元でバランスさせています。
形状はディレクショナルツインを採用し、スイッチでの滑走もこなしつつ、フリーランでの安定性も確保。フレックスはARTISTEよりもやや硬めで、パークでの大きなキッカーやハイスピードでのフリーランにも対応します。
この板の評価を決定づけているのは、その絶妙なバランス感覚です。「今日はパーク」「明日はパウダー」と、日によって滑るスタイルを変えたいライダーや、特定のジャンルに縛られず山全体をスタイリッシュに滑りたい上級者にとって、KJは最高の相棒となるでしょう。

KAILAのカービング性能
KAILA(カイラ)は、NOVEMBERラインナップの中で最も「硬派」なモデルの一つであり、そのカービング性能と反発力は他の追随を許しません。
主にハーフパイプ競技やテクニカルカービング(キレのあるターンを競う)のシーンで、トップアスリートから絶大な評価を得ています。
フルキャンバー形状に加え、足元には強力なカーボンリボンやプレートを内蔵。これにより、高速滑走時でも板が一切バタつかず、エッジが雪面や氷にガッチリと食い込みます。
この板の真価は、ターン後半。限界まで板を踏み込むと、蓄積されたパワーが一気に解放され、ロケットのような加速感と共に次のターンへと導かれます。
その分、乗り手の高い技術と脚力が要求され、中途半端な操作は受け付けません。自分の滑りに「キレ」と「高さ」を求める、エキスパートライダー向けのモデルです。

ARTISTEのオールラウンド性能
ARTISTE(アーティスト)は、NOVEMBERというブランドを象徴する、まさに「King of All-round」とも言えるモデルです。スノーボードの楽しさである「滑る・跳ぶ・回す・遊ぶ」の全てを、非常に高いレベルでこなすことができます。
フルキャンバー形状が生み出す確かなエッジグリップと反発力は、カービングでは安定感を、パークやグラトリでは高いオーリー(ジャンプ)を可能にします。
フレックスは10段階中5.5程度と、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なバランス。この「扱いやすさ」と「奥深さ」の共存が、初心者からプロライダーまで、幅広い層から長年にわたり評価され続ける理由です。
「どのモデルを買えばいいか分からない」という人がARTISTEを選べば、まず後悔することはないでしょう。
逆に言えば、ARTISTEに乗ることで、自分がスノーボードのどのジャンル(カービング、グラトリ、パーク)に一番魅力を感じるのか、その方向性を見定める「指標」にもなってくれる板です。

DESIRE RSのハイエンドモデル
DESIRE RS(デザイア アールエス)は、グラトリモデル「DESIRE」の性能をさらに極限まで高めた、ハイエンド・コンペティションモデルです。
RSは「Racing Spec」を意味するとも言われ、その名の通り、グラトリの大会で勝利を目指すライダーのために設計されています。
基本的なコンセプトはDESIREを踏襲しつつ、使用する素材をアップグレード。より軽量で高反発なカーボン素材や、特殊なソール素材(滑走性が非常に高い)を採用しています。
DESIREよりもフレックスはやや硬めに設定されていることが多く、特に「弾き系」のトリックにおいて、より高い反発力と回転力を生み出します。
その性能を最大限に引き出すには、DESIRE以上に正確なボード操作と高いスキルが求められます。まさに、グラトリのエキスパートが選ぶ、究極の一台と言えます。

DESIREのグラトリ性能を分析
DESIRE(デザイア)は、NOVEMBERのグラトリラインナップにおける「中心」であり、ARTISTEと並ぶ人気モデルです。D4が「プレス系(しならせる)」を得意とするのに対し、DESIREは「弾き系(跳ねる)」のトリックで真価を発揮します。
形状は、足元がキャンバーでセンターがフラットまたはロッカーになっている「Wキャンバー」を採用していることが多いです。この形状が、足元のキャンバーで反発力を生み出しつつ、センターのフラット/ロッカー部分でプレス時の安定感や「ずらし」の操作性を両立させています。
D4よりもフレックスは硬く(10段階中4.5程度)、その反発力を利用してノーリーやオーリーで高く跳び、高回転スピンにつなげるような、ダイナミックなグラトリスタイルに最適です。
グラトリ中級者が「もっと高さが欲しい」「回転数を増やしたい」と考えた時に、DESIREはその要求に応えてくれるでしょう。

DESIRE W(レディース)の特徴
DESIRE W(デザイア ダブル)は、前述の「DESIRE」のレディースモデルです。メンズのDESIREが持つ「高い反発力」と「弾き系の性能」というコアコンセプトはそのままに、女性の体格と脚力に合わせて全面的に再設計されています。
主な変更点は以下の通りです。
- ソフトなフレックス:メンズモデルよりも柔らかく設定し、少ない力でも板の反発を最大限に引き出せるように調整されています。
- ナロー(細い)ウェスト:足のサイズが小さい女性に合わせてウェスト幅を細くし、エッジの切り返しをより素早く、軽快に行えるようになっています。
- 軽量化:芯材(コア)の調整により、ボード全体の重量が軽くなっており、スイングウェイト(板を回す際の重さ)も軽減されています。
グラトリを本気で上達したい、特に弾き系のトリックをマスターしたいと考える女性ライダーから、絶大な評価を得ているモデルです。

DX4のソフトフレックスな操作性
DX4(ディーエックスフォー)は、グラトリモデル「D4」の兄弟機とも言えるモデルで、D4と同様にソフトフレックスで扱いやすい板です。
両者の違いは年式によって微妙に変わることがありますが、基本的な方向性は「グラトリ・ジブ・初心者」向けの操作性重視モデルという点で共通しています。
DX4は、D4と同様にNOVEMBERラインナップの中でもトップクラスの柔らかいフレックスを持ちます。この柔らかさが、低いスピードでも簡単に板をしならせ、プレス系のトリックを容易にします。
また、ソールは逆エッジを極限まで減らすコンベックス(船底)形状になっており、グラトリ初心者が陥りがちな不意の転倒を防ぎます。
D4と並び、「グラトリ入門」や「楽しみながら上達したい」と考えるライダーにとって、最適なパートナーとなるでしょう。

D4のグラトリ特化モデル性能
D4(ディーフォー)は、NOVEMBERが誇る「グラトリ特化モデル」の代表格です。DX4と同様、あるいはそれ以上に「柔らかさ」と「操作性」を追求しています。最大の特徴は、ラインナップ中でも最も柔らかいフレックス(10段階中3.5程度)です。
この柔らかさは、もはや「グニャグニャ」と表現できるほどで、わずかな力でノーズやテールが簡単にしなり、バター系のトリック(雪面に板を擦り付けるトリック)やプレスを意のままに操れます。
形状はWキャンバーや、センターがロッカーになった形状を採用し、板の「ずらし」や「回転」が非常に容易です。
反発力(弾き)はDESIREに劣るものの、「しならせて遊ぶ」というグラトリのもう一つの側面を追求したいライダーから熱狂的な支持を受けています。
また、その扱いやすさから、グラトリ初心者だけでなく、ジブ(レールやボックス)専門のライダーにも愛用されています。

D4W(レディース)の柔軟性
D4W(ディーフォー ダブル)は、D4の性能を女性ライダーに最適化したレディースモデルです。DESIRE Wと同様に、フレックス、ウェスト幅、重量が女性専用に設計されています。
D4の「極上の柔らかさ」というコンセプトはD4Wにも受け継継がれており、ラインナップされるレディースモデルの中で最も柔らかいフレックスを持っています。
脚力に自信がない女性でも、板を簡単にしならせてプレス系のトリックを楽しむことができます。
グラトリをこれから始めたいけれど、体力的に不安があるという女性にとって、D4Wはスノーボードの楽しさを最大限に引き出してくれるモデルと言えますね。
「楽しく、楽に、おしゃれに」グラトリをしたい女性ライダーからの評価が非常に高い板です。
DOGWALKのパウダーライディング適性
DOGWALK(ドッグウォーク)は、公式ウェブサイトの情報に基づくと、パウダーライディングやフリーライドを主眼に置いたモデルです。
ノーズロッカーと緩めのキャンバーを組み合わせた形状が、パウダーでの高い浮力と軽快な操作性を実現。
また、セットバックとテーパードシェイプ(ノーズが太くテールが細い)も特徴です。
これによりパウダーでのターンが容易になりつつ、圧雪バーンでのカービング性能も備えており、山全体を流すような滑りに対応します。
C-KENTIALのパウダーフリースタイル性能
C-KENTIAL(シーケンシャル)は、パウダーボードをベースにフリースタイル性能を加えた「マウンテンフリースタイルモデル」として再定義されます。サイズは156のみのメンズ対応モデルです。
形状は、ロッカーノーズとパウダーキャンバーを組み合わせ、さらにノーズとテールの幅に差をつけた「スーパーテーパードシェイプ」を採用。これにより、パウダーでの高い浮力とハードパックでの強力なエッジグリップを両立させています。
最大の特徴は、超軽量な「FM2CORE」による圧倒的な取り回しの良さと軽快なスピン性能です。フリースタイルモデルのようなスクエアなノーズとテールは、パウダーでのオーリーやランディングの安定性を高めます。
ハード過ぎないミッドフレックスは高いコントロール性能を生み、スムーズなカービングも可能にします。パウダーライディングの比率が高いフリースタイラーや、コンペティション(競技)も視野に入れるライダーから高く評価されるモデルです。
NV.Cのフリースタイルカービング性能
NV.C(エヌブイシー)は、25-26シーズンに新登場した「フリースタイルカービングモデル」です。以前のショートボードとは全く異なる、156cmのメンズ対応モデルとして生まれ変わりました。
最大の特徴は、走破性に優れたAMTキャンバー(セミロッカー)と、グリップ力に優れたスクエア形状(ハンマーヘッド形状)の組み合わせです。硬すぎないセミハードフレックス設定により、少ない力でも序盤から高いグリップ力を発揮。
これにより、スムーズで楽な谷回りを可能にし、流れるようなカービングターンを実現します。
また、ワイドなボディとテーパードシェイプがドラグリスク(ブーツやビンディングが雪面に接触すること)を回避し、ディープなカービングをサポート。
フェイキー(スイッチスタンス)やリバースターンといったフリースタイルな動きにも対応する、新しいカテゴリーのカービングボードとして評価されます。
KD(キッズ)の導入モデル
KD(ケーディー)は、NOVEMBERが「未来のトップライダー」のために提供する、最もベーシックなキッズ・ジュニア向け導入モデルです。
C-KENTIALが「ステップアップ」用であるのに対し、KDは「これからスノーボードを始める」「ターンを覚える」という段階の子供たちに最適化されています。
非常に柔らかいフレックスと、逆エッジを極限まで減らしたソール形状(コンベックス)が最大の特徴です。これにより、子供が体重移動を覚える過程で経験しがちな「痛い転倒」を減らし、「スノーボード=楽しい」というポジティブな体験をサポートします。
親がNOVEMBERライダーである場合、「子供にも本物を使わせたい」という思いから、最初の1本としてKDが選ばれるケースも多く、その品質と設計思想は高く評価されています。
総括|NOVEMBERの板を評価
- NOVEMBERは高品質な国産(オガサカ製)ブランド
- 日本の雪質や日本人の体型に合った設計が強み
- ラインナップが非常に豊富でスタイルごとに細分化されている
- 自分の滑りたいスタイルを明確にすることが選び方の鍵
- ARTISTEは「オールラウンドの王様」で迷ったらコレ
- グラトリ性能の評価は非常に高くDESIREとD4が代表格
- DESIREは「弾き系」D4は「プレス系」に特化
- カービングやテクニカル志向ならKAILA
- パウダーライディングならBACKCITY
- 地形遊びやツリーランならICECAT
- 1本で山全体を遊びたいならMOUNTAINFOXやKJ
- レディースモデルは「W」が付き女性専用設計
- キッズモデルも本格的なKDがある
- ソールの滑走性能(走りの良さ)は全モデル共通で高評価
- 最終的な判断は試乗会や信頼できるショップで相談を推奨





































