【DRAGON】PXVの評価や型落ちは?PXV2と違いは?スペアレンズの配色も!


DRAGON「PXV」ゴーグルの購入を検討しているけれど、実際の評価やレビューが気になっていませんか。
特に、PXVの最大の特徴である視野角の広さや、DRAGON独自の高性能レンズがどのような見え方をするのか、また、曇りの発生しやすさについては、購入前に確かめておきたいポイントだと思います。
さらに、後継機であるPXV2との具体的な違いや、価格が魅力的な型落ちモデルを選ぶ際の注意点など、様々な疑問を抱えている方もいるかもしれません。
この記事では、DRAGON「PXV」に関する評価やレビューの情報を網羅的に解説し、あなたのゴーグル選びを力強くサポートします。
- DRAGON「PXV」の持つ独自の技術や特徴
- 実際の使用感に関するメリットとデメリット
- PXV2や型落ちモデルとの比較ポイント
- 自分に最適なレンズやモデルを選ぶための基準
DRAGON「PXV」の評価レビュー|主な特徴を徹底解説

ここでは、DRAGON PXVが多くのスノーボーダーやスキーヤーから支持される理由である、基本的な性能や特徴について詳しく見ていきます。
- 圧倒的な視野角を誇るパノテックレンズ
- ジャパンルーマレンズの優れたコントラスト
- 日本人に最適なジャパンフィットの装着感
- デザインが光る豊富なカラーバリエーション
- 簡単で確実なレンズの交換方法とは
- フレームレスデザインのメリットを紹介
圧倒的な視野角を誇るパノテックレンズ

DRAGON「PXV」の最も注目すべき点は、人間の視野の広さに限りなく近い視界を提供するパノテックレンズです。
このレンズは、特許取得済みのトーリックレンズ形状を採用しています。一般的な球面レンズや平面レンズとは異なり、水平方向と垂直方向でカーブ率を変えることで、視界の歪みを極限まで抑制し、これまでにない広大な視野角を実現しました。
ゲレンデで滑走している際、左右の情報を瞬時に、かつ正確に把握できるため、他の滑走者との距離感を掴みやすくなるという大きなメリットがあります。
これにより、安全性が向上するだけでなく、よりライディングに集中できる環境が手に入ります。
一方で、これほど広い視野に慣れていない方は、最初のうちは少し違和感を覚える可能性も考えられます。ただ、多くの場合、数回使用するうちにその圧倒的な情報量の多さに慣れ、手放せない感覚になるでしょう。
ジャパンルーマレンズの優れたコントラスト
DRAGON「PXV」に標準搭載されているジャパンルーマレンズは、日本の雪山特有の光のコンディションに合わせて開発された、非常に高性能なレンズ技術です。
このレンズの最大の強みは、コントラストを強調する能力にあります。光の波長を調整し、特定の色彩を際立たせることで、雪面の凹凸や地形の変化を驚くほど鮮明に浮かび上がらせます。
たとえば、曇天や降雪時といった視界が悪い状況でも、ジャパンルーマレンズを通すことで、フラットに見えていたバーンの中に隠れた起伏を認識しやすくなります。これにより、予期せぬ転倒のリスクを軽減できるだけでなく、より攻めたライン取りも可能になるかもしれません。
また、色の再現性も非常に高く、景色を自然な色合いで見せてくれるため、長時間の使用でも目の疲れを感じにくいという利点も持ち合わせています。
日本人に最適なジャパンフィットの装着感
どれだけレンズ性能が高くても、ゴーグルの装着感が悪ければ快適なライディングは望めません。その点、DRAGON「PXV」は日本人の顔の骨格に合わせて設計された「ジャパンフィット」を採用しており、優れたフィット感を提供します。
アジアンフィットとの違い
一般的に「アジアンフィット」と呼ばれるモデルも存在しますが、DRAGONの「ジャパンフィット」は、より日本人の顔形状のデータに基づいて作られています。
具体的には、鼻の高さや頬骨の形状、顔の幅などを考慮し、フレーム下部から鼻にかけての隙間を最小限に抑えるよう設計されています。
これにより、ゴーグル内部への冷たい風の侵入を防ぎ、レンズの曇りを抑制する効果も期待できます。
また、顔全体を均一な圧力で包み込むため、特定の箇所だけが痛くなるような圧迫感もありません。長時間にわたる滑走でも、ストレスフリーな装着感を維持できるのは大きな魅力です。
デザインが光る豊富なカラーバリエーション

PXVには13種類のカラーバリエーションが存在しています。この中から自分の好みのゴーグルを選んでいきましょう。
STRAP DESIGN | レンズ | 品名 |
ECHO SILVER | LUMALENS J. RED ION | H01 |
ECHO GOLD | LUMALENS J. GOLD ION | H02 |
ECHO SILVER | LUMALENS J. GREEN ION | H03 |
TRUE BLACK | LUMALENS J. BLUESTEEL | H04 |
TRUE BLACK | LUMALENS J. SILVER | H05 |
PREMIUM BLACK | LUMALENS J. RED ION | H06 |
PREMIUM BLACK | LUMALENS J. GOLD ION | H07 |
PREMIUM WHITE | LUMALENS J. GREEN IO | H08 |
CLASSIC ASH | LUMALENS J. SILVER ION | H09 |
CLASSIC LAUREL | LUMALENS J. SILVER ION | H10 |
EDO | LUMALENS J. GOLD ION | H11 |
SWITCH | PH LIGHT ROSE | H12 |
BRYAN IGUCHI | LUMALENS J. BLUESTEEL | H13 |
DRAGON「PXV」は、その高い機能性だけでなく、ファッションアイテムとしてのデザイン性の高さも評価されています。
フレームレスデザインを活かしたミニマルなルックスを基本としながら、ストラップやレンズカラーの組み合わせによって、非常に多くのカラーバリエーションが展開されています。
シンプルな単色モデルから、有名アーティストとのコラボレーションモデル、個性的なグラフィックが施されたモデルまで、その選択肢は多岐にわたります。
自分のウェアやヘルメットのカラーリングに合わせてコーディネートを楽しめるため、ゲレンデでの自己表現を大切にするユーザーにとっては、大きな満足点となるはずです。
ただし、人気のカラーや限定モデルはシーズン早々に完売してしまうことも少なくありません。そのため、気になるデザインを見つけた場合は、早めに決断することをおすすめします。

個人的におすすめなPXVカラーバリエーションは「ECHO SILVER LUMALENS J. RED ION(H01)」と「ECHO SILVERLUMALENS J. GREEN ION(H03)」です。


簡単で確実なレンズの交換方法とは
天候の変化が激しい雪山では、コンディションに合わせてレンズを交換する場面が多々あります。DRAGON「PXV」は、スピーディーかつ確実なレンズ交換が可能なシステムを備えています。
PXVのレンズはフレームに対してはめ込むシンプルな構造ですが、フレーム自体が非常に柔軟な素材で作られているため、少し力を加えるだけで簡単にレンズを取り外したり、装着したりすることが可能です。
具体的な手順としては、フレームの上下や左右を少しずつ押し広げるようにしてレンズを外し、新しいレンズを溝に合わせてはめ込んでいくだけです。
マグネット式のように一瞬で交換できるわけではありませんが、構造が単純な分、砂や雪が詰まって動かなくなるようなトラブルが起きにくいというメリットがあります。
慣れれば1分もかからずに交換を完了できるため、リフトの上や休憩中など、場所を選ばずに対応できるでしょう。
フレームレスデザインのメリットを紹介
DRAGON「PXV」が採用しているフレームレスデザインは、見た目のスタイリッシュさだけでなく、機能面でも多くのメリットをもたらします。
最大の利点は、視野の広がりです。レンズの外周をフレームが覆っていないため、視界の端にフレームが入り込むことがなく、パノテックレンズの性能を最大限に引き出すことに貢献しています。
また、フレームがないことでゴーグルの表面に雪が積もりにくいという効果もあります。フレームの凹凸に雪が溜まると、それが溶けてレンズの曇りの原因になったり、凍りついて視界を妨げたりすることがありますが、フレームレスデザインではその心配が軽減されます。
注意点としては、ゴーグルを落とした際にレンズのエッジ部分が直接衝撃を受ける可能性があることです。そのため、取り扱いには少しだけ配慮が必要ですが、それを補って余りあるメリットがあると考えられます。
購入前に深掘り!DRAGON「PXV」の評価レビュー

ここからは、DRAGON「PXV」の購入を検討する上で、より深く知っておきたいポイントや、他のモデルとの比較について解説していきます。
- DRAGON「PXV」は曇りやすいという噂を検証
- 後継モデルDRAGON「PXV」2との違いを比較
- 型落ちモデルを選ぶメリット・デメリット
- ヘルメットとの相性をチェック
- 自分に合うレンズカラーの選び方
DRAGON「PXV」は曇りやすいという噂を検証
一部で「DRAGONのPXVは曇りやすい」という声を聞くことがありますが、この評価はいくつかの要因が複合的に関係していると考えられます。
スーパーアンチフォグ2.0の実力
まず、PXVのレンズには「スーパーアンチフォグ2.0」という強力な曇り止め加工が施されています。
これは従来の加工の2倍の持続性を誇り、レンズ内側の水蒸気を素早く吸収・拡散させることで曇りの発生を防ぎます。したがって、ゴーグル自体の曇り止め性能は非常に高いレベルにあると言えます。
曇りの主な原因
それでも曇りが発生する場合、主な原因はゴーグルの使用方法や外部環境にあることが多いです。
- 体温の上昇と発汗: ハイクアップ時や激しいライディングで大量に汗をかくと、ゴーグル内の湿度が急上昇し、曇りが発生しやすくなります。
- 不適切な換気: フェイスマスクでゴーグルのベンチレーション(通気口)を塞いでしまうと、湿った空気が内部に滞留し、曇りを引き起こします。
- レンズ内側への接触: レンズの内側を指や布で拭いてしまうと、曇り止め加工が剥がれてしまい、その部分から曇りが広がる原因となります。
以上のことから、PXVが特別に曇りやすいわけではなく、適切な使い方をすればその高い防曇性能を十分に発揮できると考えられます。もし曇りに悩んでいる場合は、まずご自身の使い方を見直してみるのが良いでしょう。
後継モデルDRAGON「PXV」2との違いを比較
DRAGON「PXV」には、後継モデルとして「PXV2」が存在します。両者は非常によく似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。購入で迷った際の判断材料として、主な違いを下の表にまとめました。
特徴 | DRAGON「PXV」 | DRAGON「PXV」2 |
---|---|---|
レンズ交換システム | 手動での着脱 | スウィフトロック2.0 |
スペアレンズの有無 | モデルにより異なる | 全モデルにボーナスレンズ付属 |
ベンチレーション | 標準的な装甲ベント | より強化された装甲ベント |
価格帯 | 比較的安価 | 比較的高価 |
最大の違いはレンズ交換システム
PXV2に搭載されている「スウィフトロック2.0」は、フレームにあるレバーを操作するだけで、工具なしに素早くレンズを交換できる画期的なシステムです。天候の変化に即座に対応したいユーザーにとっては、PXV2のこの機能は非常に魅力的です。
一方、PXVの手動交換も慣れれば問題なく行えるため、レンズ交換の頻度がそれほど高くない方や、少しでもコストを抑えたい方にとっては、PXVが合理的な選択肢となります。どちらのモデルが自分に合っているか、ライディングスタイルを考慮して選ぶことが大切です。
型落ちモデルを選ぶメリット・デメリット
最新モデルにこだわらなければ、数シーズン前の「型落ちモデル」のPXVを魅力的な価格で手に入れることが可能です。
メリット:コストパフォーマンス
最大のメリットは、何と言っても価格の安さです。基本的なレンズ性能や視野角の広さは最新モデルと大きく変わらない場合が多いため、非常に高いコストパフォーマンスを期待できます。初めてDRAGONのゴーグルを試す方や、予備のゴーグルを探している方には最適な選択と言えるかもしれません。
デメリット:いくつかの注意点
一方で、型落ちモデルを選ぶ際には注意も必要です。
- 経年劣化: 長期間保管されていた製品の場合、スポンジ部分やストラップのゴムが劣化している可能性があります。購入前に商品の状態を確認することが望ましいです。
- レンズ技術の世代: 最新のレンズコーティングや、より進化した曇り止め技術が搭載されていない場合があります。
- デザインの選択肢: 選べるカラーバリエーションが限られていることが多いです。
これらのデメリットを理解した上で、価格とのバランスを考えて選ぶのであれば、型落ちモデルは非常に賢い買い物になるでしょう。
ヘルメットとの相性をチェック
DRAGON「PXV」は多くのヘルメットブランドと良好な相性を示すように設計されていますが、最適なフィット感を得るためにはいくつかのポイントを確認することが推奨されます。
フィット感の確認ポイント
実際にヘルメットとゴーグルを合わせてみるのが最も確実ですが、オンラインで購入する際は以下の点に注意してください。
- ゴーグル上部の隙間: ヘルメットのつばとゴーグルのフレーム上部の間に大きな隙間ができていないかを確認します。この隙間は「ゴーグルギャップ」と呼ばれ、見た目が悪いだけでなく、額が冷える原因にもなります。
- 左右の圧迫感: ヘルメットの左右の縁が、ゴーグルのフレームを圧迫していないかを確認します。圧迫が強いと、ゴーグルが顔から浮いてしまったり、長時間着用すると痛みを感じたりすることがあります。
DRAGONは自社でもヘルメットを製造しており、当然ながら自社製品同士の相性は抜群です。もしヘルメットも同時に探しているのであれば、同じブランドで揃えるのも一つの良い方法です。
自分に合うレンズカラーの選び方
ジャパンルーマレンズには、様々な天候コンディションに対応するため、多彩なカラーラインナップが用意されています。それぞれのレンズカラーが持つ特徴を理解し、自分の主な滑走シーンに合ったものを選ぶことが、快適な視界を確保する鍵となります。
VLT(可視光線透過率)を基準に選ぶ
レンズ選びの最も基本的な指標は「VLT(Visible Light Transmission)」、つまり可視光線透過率です。
この数値が低いほどレンズの色は濃くなり、晴天時の眩しさを抑える効果が高まります。逆に、数値が高いほどレンズの色は薄くなり、曇天や降雪時などの暗い状況でも明るい視界を保ちます。
- 晴天向け(VLT: 10%~25%): Red Ion, Silver Ion など。強い日差しを効果的にカットします。
- 晴れ~曇り向け(VLT: 25%~45%): Green Ion, Gold Ion など。最も汎用性が高く、様々な天候に対応可能です。
- 曇り~雪向け(VLT: 45%~80%): Yellow, Rose など。暗いコンディションでもコントラストを高め、視認性を向上させます。
まずは、自分が最も多く滑るであろう天候を想定し、それに適したVLTのレンズを選ぶのが基本です。もし予算に余裕があれば、晴天用と悪天候用の2種類のレンズを用意しておくと、どんな状況にも万全の体制で臨むことができます。
総括:DRAGON「PXV」評価レビューのポイント

この記事で解説してきたDRAGON「PXV」に関する評価やレビューの要点を、最後に箇条書きでまとめます。ゴーグル選びの最終確認としてご活用ください。
- PXVの最大の特徴は特許技術による圧倒的な視野角
- パノテックレンズが歪みの少ない広大な視界を実現
- ジャパンルーマレンズは日本の雪山に最適化されている
- コントラスト性能が高く雪面の凹凸が見やすい
- 日本人の顔に合わせたジャパンフィットで装着感が良い
- 顔への圧力が均一で長時間の使用でも快適
- 豊富なカラーとデザインでファッション性も高い
- レンズ交換はシンプルで確実性の高い手動式
- フレームレスデザインは視野を広げ雪が積もりにくい
- スーパーアンチフォグ2.0で曇り止め性能は高いレベル
- 曇りの原因は使用方法によるものが多い
- 後継機PXV2との最大の違いはレンズ交換システム
- コストを重視するならPXVが有力な選択肢
- 型落ちモデルは高いコストパフォーマンスが魅力
- 多くのヘルメットと相性が良いが事前の確認を推奨
- レンズカラーはVLTを基準に選ぶのが