【ビンディング】

【UNION】WOMEN’S ULTRAの評価は?グラトリやパーク性能を徹底解説

まさやん
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新しいバインディング選び、悩みますよね。UNION「WOMEN’S ULTRA」が気になっているけれど、実際に自分のスタイルに合うのか、操作性はどうなのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

決して安い買い物ではないからこそ、失敗したくないというのは当然の心理です。特に女性モデルは情報が少なめなので、余計に心配になることもありますよね。

この記事では、UNIONのラインナップの中でも特に注目度の高い「ULTRA」の女性モデルに焦点を当てて、その特徴や実際のフィールドでの使い心地を詳しく解説していきます。

ミニディスクならではの足裏感覚や、独自のブッシング構造による衝撃吸収性など、カタログスペックだけでは分かりにくい部分まで深掘りします。

また、グラトリジブパークなど、具体的なジャンルごとの相性についても触れていきますので、あなたのライディングスタイルにマッチするかどうかが明確になるはずです。ぜひ最後まで読んで、ギア選びの参考にしてくださいね。

記事のポイント
  • スペックから見るUNION WOMEN’S ULTRAの評価ポイント
  • ミニディスク構造がもたらす操作性のメリット
  • グラトリやジブなどジャンル別の適合レベル
  • UNION WOMEN’S ULTRA 評価に基づくおすすめユーザー

UNION・WOMEN’S ULTRAのスペック評価

まずは、このモデルの基本的なスペックと、そこから読み取れる性能について詳しく見ていきましょう。ULTRAは近年のUNIONの中でも特に「革新的」と言われる技術が詰め込まれたモデルです。

以下の表に基本的なスペックをまとめましたので、まずはざっくりとした全体像を確認してみてください。

項目内容
ベースプレートS11 ASYM Duraflex ST
ディスクタイプミニディスク
フレックスミディアム(5段階中3程度)
ブッシングMolecule Bushing w/ TPE Outsole
バックルMagnesium S1 w/ Steel Base
主な用途フリースタイル・パーク・グラトリ

柔軟な4層構造ハイバックの特徴

このモデルの最大の特徴の一つが、非常にユニークな構造を持つハイバックです。従来のハイバックとは異なり、複数の素材を層のように重ね合わせた構造を採用しています。

これにより、左右への動きには柔軟に対応しつつ、後ろ方向へのサポート力はしっかり維持するという絶妙なバランスを実現しています。

実際に触ってみると分かりますが、ねじれ方向には驚くほどしなやかです。これが、スタイルを出したい時や、膝を内に入れたい時にストレスなく追従してくれる理由なんですね。

一方で、ヒールサイドターンで加重した際には、頼りなさを感じさせない芯の強さも持ち合わせています。柔らかいだけのバインディングだと高速域で不安になりますが、この構造のおかげで安定感も確保されているのがポイントです。

ミニディスクによるボードの反応

UNIONが得意とするミニディスクシステムも、このモデルの評価を高めている大きな要因です。ディスクの直径が通常よりも小さいため、バインディングとボードが接する面積が物理的に少なくなります。

これが何を意味するかというと、ボード本来のしなり(フレックス)を最大限に活かせるということです。固定されている部分が少ない分、ボードが自然にたわんでくれるので、操作感が非常にマイルドで足裏の感覚が鋭敏になります。

特に、板の反発を使いたい場面や、細かいボードコントロールが必要な場面で、その恩恵を強く感じるはずです。まるで板と足が直結しているような一体感は、一度味わうと病みつきになるかもしれません。

衝撃吸収性に優れたブッシング

ULTRAシリーズで採用されている「モレキュールブッシング」は、これまでのEVA素材とは一線を画す衝撃吸収性能を持っています。ベースプレートの底面全体に配置されたこのクッション材が、着地の衝撃や雪面からの微振動を効果的に吸収してくれます。

長時間滑っていると足裏が疲れてくることがありますが、このブッシングのおかげで疲労感がかなり軽減されるという声も多いですね。

また、クッション性が高いということは、ジブアイテムに入った時や、キッカーの着地での足への負担も減るということになります。ハードなライディングを好む女性ライダーにとって、このプロテクション能力の高さは非常に心強い味方となってくれるでしょう。

アンクルストラップのフィット感

足首をホールドするアンクルストラップには、クッション性とフィット感を両立させた素材が使われています。

締め付けた時に一点に圧が集中するのではなく、足首全体を包み込むようにホールドしてくれるため、痛くなりにくいのが特徴です。

ブーツの形状に合わせて隙間なくフィットするので、レスポンスのロスも少なくなります。自分が板に伝えたい力が、ダイレクトかつスムーズに伝達される感覚がありますね。

見た目もシンプルでスタイリッシュなので、どんなウェアやブーツにも合わせやすいというのも、女性にとっては嬉しいポイントではないでしょうか。長時間履いていても快適性が損なわれないのは、素晴らしい設計だと言えます。

トウストラップのグリップ力

つま先を固定するトウストラップも、非常に優秀な作りになっています。滑りにくい素材と、ブーツのつま先にピタッと吸い付くような形状のおかげで、一度締めればライディング中にズレることはほとんどありません。

安価なモデルだと、滑っている最中にトウストラップが下がってきたり外れたりすることがありますが、このモデルに関してはそういったストレスとは無縁です。

しっかりとつま先をロックしてくれるので、トウサイドターンでの反応も速く、キレのある動きが可能になります。小さなパーツですが、ライディングの質を大きく左右する重要な部分もしっかりと作り込まれています。

UNION・WOMEN’S ULTRAのジャンル別評価

ここでは、具体的なシチュエーションにおいて、このバインディングがどのようなパフォーマンスを発揮するのかを解説していきます。

以下の表は、各ジャンルにおける適合度を5点満点で評価したものです。

ジャンル評価(5点満点)
カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小〜中)
キッカー(中〜大)
ジブ

グラトリでのスタイル出し

グラトリ、特にプレスやバター系のトリックにおいて、このモデルは最高クラスの性能を発揮します。先ほど解説したミニディスクと柔軟なハイバックの組み合わせが、板をしならせる動作を強烈にサポートしてくれるからです。

軽い力でも板がグニャりと曲がってくれる感覚があるので、今まで難しかったプレス系の技が「あれ、今の簡単にできた?」と感じることもあり得ます。足首の自由度が高いので、ポークを入れたり、スタイルを出したりする動作も非常にやりやすいですね。

弾き系のトリックに関しても、ベースプレートの反応が良いので、タイミングさえ合えば高く飛ぶことができます。ただ、ガチガチの硬いバインディングを好む方には少しマイルドに感じるかもしれませんが、トータルバランスとしては非常に優秀です。

ジブアイテムへの対応力

ボックスやレールなどのジブアイテムに入るライダーにとっても、このモデルは最良の選択肢の一つと言えます。ここでも効いてくるのが、圧倒的な衝撃吸収性を持つブッシングです。

金属のアイテムに乗った時の独特の振動や、着地の際の衝撃をしっかりと吸収してくれるため、安心してアイテムにトライできます。また、左右への可動域が広いため、アイテムの上での細かいボードコントロールや、スタイルを入れたプレスなどがやりやすいのも大きなメリットです。

膝を柔らかく使ったスタイリッシュなジブを目指すなら、間違いなく武器になるバインディングだと考えられます。

パークライディングの安定感

キッカーを含めたパーク全体での使用感も良好です。特に小〜中規模のキッカーや、流すようなパークライディングには非常にマッチします。足裏感覚が鋭いので、アプローチでの微調整もしやすく、抜けのタイミングも掴みやすいでしょう。

一方で、プロレベルの巨大なキッカーを飛ぶ場合や、ハイスピードでのアプローチが必要な場合は、もう少し剛性の高いモデル(例えばATLASなど)の方が安心感があるかもしれません。

しかし、一般的なゲレンデにあるパークを楽しむレベルであれば、全く問題ないどころか、その自由度の高さが楽しさを倍増させてくれるはずです。着地の衝撃吸収性が高いので、膝や腰への負担を減らしながら長く遊べるのも嬉しい点ですね。

ラントリでの操作性

カービングの中にトリックを織り交ぜるラントリにおいても、このモデルの評価は高いです。ミニディスクによるエッジtoエッジのスムーズな繋がりと、トリックを仕掛ける際の身体の動かしやすさが両立しているからです。

ガチガチのカービング用バインディングではトリックが出しにくく、逆に柔らかすぎるバインディングではターンが安定しないことがありますが、ULTRAはその中間の「おいしいところ」をうまく突いています。

気持ちよくターンをしながら、地形を見つけてオーリーをしたり、スピンを入れたりといった遊び方が、とてもスムーズに行えます。ゲレンデ全体を遊び場にしたい女性ライダーにはぴったりの性能です。

フリーラン時の快適性

特別なトリックをしなくても、ただゲレンデを流すフリーランでもその快適性は際立っています。ブッシングシステムが雪面の凸凹からくる不快な振動をカットしてくれるので、まるでサスペンションの効いた車に乗っているような乗り心地です。

夕方の荒れたバーンでも足が疲れにくく、最後まで楽しく滑ることができます。ミニディスクの効果で板のフレックスを感じながら、サーフィンのように雪面をクルージングするような滑り方には最適ですね。

逆に、アイスバーンをフルカービングで切り裂くような攻撃的な滑りをする場合は、少しルーズに感じるかもしれません。しかし、ファンライドを重視する多くのスノーボーダーにとっては、この快適性は大きなメリットになります。

結論:UNION WOMEN’S ULTRAの総合評価

ここまでUNION WOMEN’S ULTRAについて詳しく見てきましたが、最後にこのモデルの評価ポイントをまとめておきます。

  • ミニディスク構造によりボード本来のフレックスを活かせる
  • 4層構造のハイバックが柔軟性と反応性を両立している
  • 特殊なブッシングにより衝撃吸収性が極めて高い
  • 足裏感覚が鋭く細かいボードコントロールがしやすい
  • グラトリのプレスやバター系トリックが非常にやりやすい
  • ジブアイテムでの操作性と着地の安定感が抜群
  • 中低速域でのパークライディングに最適
  • ラントリでのターンとトリックの繋ぎがスムーズ
  • 振動吸収性が高く長時間のライディングでも疲れにくい
  • トウストラップやアンクルストラップのフィット感が優秀
  • 高速カービングや巨大キッカーにはやや不向きな面もある
  • スタイルを出したい中上級者に特におすすめできる
  • 脚力の少ない女性でも板を扱いやすくしてくれる
  • ゲレンデ全体を遊び尽くすファンライドに適している
  • UNION WOMEN’S ULTRA 評価として非常に完成度が高いモデルである

以上の点から、UNION WOMEN’S ULTRAは、自由なスタイルで雪山を楽しみたい女性ライダーにとって、間違いのない選択肢の一つだと言えます。

他にもUNIONの多種多様なビンディングを紹介している記事もあるため参考にしてくださいね。それではあなたのスノーボードライフがより良いものになりますように!

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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