【ROME】BRASSの評価は?ビンディングの性能をジャンル別に徹底解説

まさやん
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ROME SDSのビンディングの中でも、特に人気のモデル「BRASS」。これから購入を検討している方や、自分の滑りのスタイルに合うか知りたい方にとって、その性能や特徴は非常に気になるところだと思います。

この記事では、ROME BRASSの評価について、レディースライダーや初心者の方にも分かりやすく、グラトリやパーク、フリーランといった様々な滑りのジャンルとの相性を徹底的に解説します。

また、気になるスペックや型落ちモデルとの違いにも触れていきますので、ビンディング選びの参考にしていただければ幸いです。この記事を読むことで、以下の点が明確になります。

  • ROME BRASSの具体的なスペックと性能
  • グラトリやパークなど、得意なライディングスタイル
  • 型落ちモデルとの違いや選ぶ際の注意点
  • どのようなレベルのライダーにおすすめなのか

ROME・BRASSの主要スペックを評価

まずは、ROME BRASSがどのようなビンディングなのか、その基本的な性能やパーツごとの特徴を見ていきましょう。ビンディングの心臓部とも言える各パーツが、滑りにどのような影響を与えるのかを理解することが、評価の第一歩となります。

項目詳細
対象レディース
サイズ感S/M (23cm~26cm)
硬さ3 / 10段階
重さ4 / 10段階
締め付け力6 / 10段階

柔軟なフレックスが生む高い操作性

ROME BRASSの最大の特徴は、その非常に柔らかいフレックス設定にあります。したがって、足元の自由度が非常に高く、少ない力でボードを巧みにコントロールすることが可能です。

なぜなら、この柔軟性はボードのトーション(ねじれ)を使いやすくし、特に低速域での細かなボードさばきを容易にするからです。例えば、グラトリで板をしならせたり、プレス系のトリックを行ったりする際には、この柔らかさがダイレクトに操作性の良さへと繋がります。

一方で、デメリットとして考えられるのは、高速でのライディング時における安定性です。非常に硬いバーンをハイスピードでカービングするような場面では、足元が柔らかいために若干の頼りなさを感じるかもしれません。

もっとも、これは滑りのスタイルによる部分が大きく、遊び心を重視するライダーにとっては大きなメリットとなります。

動きをサポートする非対称ハイバック

このビンディングには、内側と外側で形状が異なる左右非対称のハイバックが採用されています。これにより、ボードをプレスする際の可動域を確保しつつ、必要な部分ではしっかりとサポート力を発揮する設計です。

具体的には、内側は大きく肉抜きされており、足首を内側に倒しやすくなっています。これは、グラトリやジブでスタイルを出す動きに直結します。逆に外側は、オーリーやターン時にパワーを伝達できるよう、しっかりとした構造を保っています。

実際に使ってみると、ただ柔らかいだけでなく、動かしたい方向へは素直に曲がり、力を入れたい時にはきちんと応えてくれる感覚があります。この絶妙なバランスが、BRASSの評価を高めている要因の一つと言えるでしょう。

ベースプレートの構造と衝撃吸収力

ベースプレートは、足裏とボードを繋ぐ重要な土台部分です。BRASSでは、衝撃吸収性に優れた素材と構造が採用されており、長時間のライディングやジャンプの着地時における足への負担を軽減します。

フルEVA素材のフットベッドがベースプレート全面を覆っており、振動を効果的に吸収してくれます。特に、凹凸のあるゲレンデコンディションや、パークアイテムでの着地において、この衝撃吸収力の高さを実感できるはずです。

ただし、衝撃吸収性を高める設計は、足裏感覚のダイレクト感をわずかに損なう可能性も考えられます。とはいえ、ほとんどのライダーにとっては、疲労軽減というメリットの方が大きく感じられる部分であり、快適なライディングを支える重要な要素です。

快適なフィット感を提供するストラップ

ROME BRASSには、ブーツを優しく、かつ確実にホールドするストラップが搭載されています。特にアンクルストラップは、面積が広く肉厚な設計で、締め付けによる圧迫感を分散させ、快適なフィット感を提供します。

また、トゥストラップは柔軟な素材でできており、様々なブーツの形状にフィットしやすいのが特徴です。ブーツの先端をしっかりと包み込むようにホールドするため、レスポンスの向上にも寄与します。

これらのストラップは、工具不要で長さの調整が可能な点も嬉しいポイントです。ゲレンデで滑りながら、自分の好みに合わせてフィット感を微調整できるため、常にベストなセッティングでライディングに集中できます。

スムーズな着脱を可能にするラチェット

ビンディングの着脱のスムーズさは、ゲレンデでの快適性を左右する重要な要素です。その点で、ROMEのラチェットはスムーズな操作性に定評があり、BRASSに搭載されているものも例外ではありません。

軽い力で確実に締め込むことができ、リリースの際もレバーが大きく操作しやすいため、ストレスなく着脱を行えます。特に、リフト乗り場で急いで装着しなければならない場面や、寒い中でグローブをしたままでも扱いやすい点は、高く評価できます。

言ってしまえば、ラチェットの性能はビンディングの基本性能の一部ですが、この基本がしっかりしているからこそ、一日を通して快適にスノーボードを楽しめるのです。

気になるビンディング本体の重さは?

ビンディングの重量は、スイングウェイトや操作の軽快さに影響を与えます。ROME BRASSは、レディースモデルの中でも比較的軽量な部類に入ると考えられます。

なぜならば、ハイバックの肉抜きや、軽量な素材を効果的に使用することで、強度を保ちながらも重量を抑える工夫がされているからです。実際に手に持ってみると、その軽さを実感できるでしょう。

もちろん、市場にはさらに軽量なハイエンドモデルも存在します。しかし、BRASSは価格と性能、そして重量のバランスが非常に良く取れたモデルです。重さが気になることで、グラトリでの板の回しにくさや、リフト乗車中の足の疲れを感じることは少ないと考えられます。

ROME・BRASSをジャンル別に評価

ここからは、ROME BRASSが具体的にどのような滑りのジャンルでその真価を発揮するのかを、評価というかたちで見ていきましょう。自分の好みのスタイルと照らし合わせながら、最適なビンディングかどうかを判断する材料にしてください。

ジャンル評価 (5.0満点)
カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

グラトリでの高いレスポンスと安定感

結論から言うと、ROME BRASSはグラトリとの相性が抜群に良いビンディングです。その理由は、前述の通り、圧倒的なフレックスの柔らかさにあります。

この柔らかさがボードのトーションを最大限に引き出し、プレスやスピンといったトリックを容易にします。特に、バター系のトリック(乗り系グラトリ)では、足首の自由度が高いため、低く安定した姿勢を保ちやすいです。

また、弾き系のトリックにおいても、非対称ハイバックがオーリー時のパワー伝達をサポートするため、十分な高さを出すことが可能です。

私自身も試したことがありますが、板を自分の足のように繊細に扱える感覚は、他の硬いビンディングではなかなか得られません。グラトリをメインに楽しみたいライダーにとって、これ以上ない選択肢の一つになるはずです。

パークでの自由な動きを可能にする性能

パークライディング、特にジブ(レールやボックス)においても、ROME BRASSは最高のパフォーマンスを発揮します。ジブでは、ボードを様々な角度にしならせる動きが求められますが、BRASSの柔軟性がこれを完璧にサポートします。

ボードスライドの際にスタイルを出したり、アイテムへのアプローチで細かなライン調整を行ったりする場面で、その自由度の高さを実感できるでしょう。また、衝撃吸収性の高いベースプレートは、アイテムから降りる際の着地の衝撃を和らげ、身体への負担を軽減してくれます。

キッカーに関しても、中小サイズのジャンプであれば全く問題ありません。むしろ、自由度の高さが空中でのグラブやスタイリッシュな動きを助けてくれます。

ただし、20mを超えるような巨大なキッカーに挑む場合は、よりサポート力の高い硬めのビンディングの方が安心感があるかもしれません。

フリーランで感じる快適な滑走感

ゲレンデを自由に流すフリーランにおいても、ROME BRASSは快適な滑走感を提供してくれます。柔らかいフレックスは、地形の凹凸をスムーズにいなしてくれるため、荒れたバーンでも疲れにくいのが特徴です。

壁のような地形で遊んだり、コース脇のパウダーに入ったりと、ゲレンデ全体を遊び場として捉えるような滑り方に非常にマッチします。圧雪バーンを気持ちよくクルージINGするだけでも、その操作性の良さを感じられます。

しかし、冒頭でも触れましたが、超高速域でのカービング性能を最優先するライダーには、少し物足りなく感じる可能性があります。

エッジグリップやレスポンスの速さを追求するよりも、リラックスして流すようなフリーランを好む方に向いていると言えます。

レディースライダーに最適な設計思想

ROME BRASSは、レディースライダーの脚力や体格を考慮して専用に設計されたモデルです。そのため、多くの女性にとって最適なフィット感と操作性を提供します。

男性モデルをただ小さくしただけではなく、フレックスの調整やハイバックの形状など、女性が少ない力で効率的にボードをコントロールできるよう、細部にわたって工夫が凝らされています。

また、カラーリングやデザインも女性の好みを意識したものが多く、ウェアとのコーディネートを楽しめるのも魅力の一つです。性能だけでなく、見た目にもこだわりたいレディースライダーのニーズをしっかりと満たしてくれます。

初心者でも扱いやすいモデルなのか?

はい、ROME BRASSは初心者の方にも非常におすすめできるモデルです。その最大の理由は、やはり操作性の高さにあります。

スノーボードを始めたばかりの頃は、ボードを思うようにコントロールできず、逆エッジなどで苦労することが多くあります。しかし、BRASSのように柔らかいビンディングは、意図しないエッジの引っかかりを軽減し、ターン導入のきっかけを掴みやすくしてくれます。

少ない力でボードが曲がってくれるため、上達のスピードを早める助けになるでしょう。

そして、ある程度滑れるようになってグラトリやパークに挑戦したくなった時にも、そのまま高いレベルで対応できるポテンシャルを持っています。最初の一個として選んでも、長く付き合えるパートナーになるはずです。

総括:ROME BRASSの総合評価

この記事で解説してきたROME BRASSの様々な側面を、最後に要点としてまとめます。

  • ROME BRASSはレディースライダー向けに設計されている
  • 最大の特徴は非常に柔らかいフレックス
  • グラトリやジブとの相性が抜群に良い
  • 少ない力でボードをコントロールできる高い操作性を持つ
  • 左右非対称のハイバックが動きやすさとサポートを両立
  • 衝撃吸収性の高いベースプレートで足への負担が少ない
  • 快適なフィット感を提供するアンクルストラップとトゥストラップ
  • スムーズでストレスのない着脱が可能なラチェットを搭載
  • レディースモデルの中でも比較的軽量な設計
  • 型落ちモデルはコストパフォーマンスに優れる選択肢
  • 中小サイズのキッカーやパークでの使用に適している
  • フリーランではリラックスした快適な滑走感を提供
  • 初心者でも扱いやすく上達をサポートする
  • 超高速域でのカービングにはやや不向きな側面もある
  • 自分の滑りのスタイルと合致すれば最高のビンディングになる

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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