【ビンディング】

【FLOW】NX2-CARBONはハードでタフなシーンで大活躍するハイスペックモデル!

まさやん
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FLOW NX2 CARBONSの購入を検討しているけれど、「硬すぎて扱いにくいのでは?」「実際の使用感が知りたい」と悩んでいませんか?

このモデルは、FLOWのラインナップの中でも最高峰のレスポンスを誇るハイエンドモデルです。「サイズ感」や「調整」の難易度、また「重さ」が気になるという方も多いでしょう。

特にカービングや高速フリーランを好む方にとって、その「ハイバック」の剛性がどれほど滑りを変えるのかは重要なポイントです。この記事では、スペックの詳細から実際のジャンル別適性まで、徹底的に解説していきます。

  • 独自のリアエントリーシステムによる着脱の速さと快適性を理解できる
  • カーボン素材特有のレスポンスがもたらすFLOW NX2 CARBONS評価を知る
  • カービングやラントリなど得意なジャンルと不得意なスタイルを把握できる
  • 詳細なスペックやサイズ感の知識を得て自分に合うか判断できる

スペック面でのFLOW NX2 CARBONS評価

項目スペック詳細
ブランドFLOW (フロウ)
モデル名NX2-CARBON
フレックス10 / 10 (硬め・高レスポンス)
ベースプレートAluminum Alloy, Rockered NX2-Series
ハイバックCarbon-infused Nylon Asym Fuse-Series
ストラップFusion または Hybrid (モデルによる)
ディスクAluminum Multi-Disk (4×4, 3HP, Channel対応)

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カーボン素材が生む圧倒的なレスポンス

FLOW NX2 CARBONSの最大の特徴といえば、やはりカーボン素材を採用したハイバックによる鋭いレスポンスですね。

通常のナイロン製ハイバックとは異なり、カーボンを配合することで非常に軽量かつ高い剛性を実現しています。これが何を意味するかというと、ブーツから伝わる力が一切逃げることなく、瞬時にボードのエッジへと伝達されるんです。特にかかと側のエッジングにおいて、その反応速度は驚異的と言えるかもしれません。

少しの力で板が反応してくれるため、ハイスピードでの滑走時でもバタつきが少なく、まるで自分の足と板が一体化したような感覚を味わえるはずです。硬いバーンでもエッジが抜けにくいので、安心して攻めた滑りができますよ。

高剛性アルミベースプレートの反応の速さ

ハイバックだけでなく、ベースプレートにも注目してみましょう。このモデルには、アルミニウム合金製のロッカー形状ベースプレートが採用されています。

アルミ素材はプラスチックやナイロンに比べて変形しにくいため、踏み込んだパワーをダイレクトに板へ伝えます。これが「NX2シリーズ」特有の力強い滑りを支えているんですね。足裏の感覚が非常にシャープになるので、雪面の状況を細かく感じ取りたいライダーにはたまらない仕様かなと思います。

また、ロッカー形状になっていることで、ボード本来のフレックスを邪魔しにくいのもポイント。硬いバインディングでありながら、ボードのたわみを活かしたターンがしやすい設計になっています。

独自の着脱システムによる快適な操作性

FLOWといえば、ハイバックを後ろに倒してブーツを入れる「リアエントリーシステム(スピードエントリー)」が代名詞ですよね。

NX2 CARBONSでもこの機能は健在で、リフトを降りてから滑り出すまでの時間が劇的に短縮されます。一度調整を決めてしまえば、毎回ストラップを締め直す必要がないので、座り込んでラチェットをカチカチやる手間から解放されるのは大きなメリットです。

さらに、「アクティブストラップテクノロジー」という機能も搭載されています。これはハイバックを倒すと連動してストラップが少し持ち上がり、ブーツの出し入れがスムーズになる仕組みです。これにより、硬めのブーツやフィッティングがタイトな状態でも、ストレスなく着脱できるのが嬉しいですね。

パワーストラップがもたらす高いホールド感

このモデルに採用されているストラップは、足の甲全体を包み込むような形状をしており、面で支えることで圧力を分散させてくれます。

従来の2本締めストラップだと、どうしても局所的に締め付けが強くなって足が痛くなることがありますが、FLOWのストラップはブーツ全体を均一にホールドしてくれるんです。これにより、長時間滑っていても疲れにくく、快適なライディングが維持できるかと思います。

特に「FUSION」タイプのストラップなら、ワンピース構造でブーツとの一体感がさらに増しますし、「HYBRID」タイプならつま先側をトゥキャップのように使えて、より微調整が効くといった特徴があります。どちらのタイプも、硬めのフレックスに合わせてしっかりとしたサポート力を持っていますよ。

他モデルと比較した際の重量と軽量性

「アルミやカーボンを使っていると重いのでは?」と心配になる方もいるかもしれませんが、NX2 CARBONSはシリーズの中でもかなり軽量化が図られています。

もちろん、全てがプラスチックでできた超軽量バインディングと比較すると、金属パーツを使っている分、多少の重量感はあるかもしれません。

しかし、実際に手に持ってみると、その剛性感に対して驚くほど軽いことに気づくはずです。これはハイバックに軽量なカーボン配合ナイロンを使用していることや、ベースプレートの肉抜き加工などが効いているからですね。

滑走中に足元が重くて疲れるといった感覚はほとんどなく、むしろその適度な重厚感が高速域での安定感に繋がっている印象を受けます。

実際に使用する際のサイズ感と調整機能

サイズ選びに関しては、使用しているブーツのブランドやモデルによって推奨サイズが異なるので注意が必要です。

基本的には、FLOWの公式サイトにあるサイズチャートを参考にすれば問題ありませんが、リアエントリーという構造上、ブーツのかかと部分の形状(出っ張り具合など)によっては、ワンサイズ大きめを選んだ方がスムーズに着脱できるケースもあります。特にボリュームのあるブーツを使っている方は、ショップで実際にフィッティングしてみることをおすすめします。

また、調整機能については非常に細かく設定できます。ストラップの位置や長さ、ハイバックの傾きなどはもちろん、リアエントリーの固さ調整も可能です。

最初のセッティングさえ決まればあとは楽ですが、その「最初の調整」をしっかり行うことが、FLOWの性能を100%引き出す鍵となりますよ。

ジャンル適性からFLOW NX2 CARBONSを評価

ジャンル評価 (5点満点)
カービング5.0
フリーラン5.0
パウダー4.0
グラトリ (弾き系)3.0
グラトリ (乗り系)1.5
ラントリ3.5
キッカー (小〜中)3.5
キッカー (中〜大)4.5
ジブ1.0

高速域でのカービング性能と安定感

カービングに関しては、間違いなく満点に近い性能を発揮してくれるでしょう。

前述の通り、カーボンハイバックとアルミベースの組み合わせは最強クラスのレスポンスを持っています。ハイスピードで突っ込んでも足元がブレず、エッジを立てた瞬間に雪面をガッチリとグリップしてくれる感覚は病みつきになるかもしれません。特に硬いアイスバーンなど、シビアなコンディションであればあるほど、このバインディングの信頼感は高まります。

「もっと深く、もっと鋭く曲がりたい」というカービング志向のライダーにとって、NX2 CARBONSは強力な武器になるはずです。自分が上手くなったと錯覚するくらい、板が言うことを聞いてくれますよ。

起伏のある斜面やフリーランでの走破性

ゲレンデ全体を流すフリーランにおいても、その高い走破性は際立っています。

朝一のグルーミングバーンはもちろん、夕方の荒れた凸凹斜面でも、パワー伝達の良さが活きてきます。荒れた雪面では板が暴れやすくなりますが、このモデルなら足元の入力で強引に板を抑え込み、狙ったラインをトレースすることが容易です。

瞬時の反応が求められるツリーランなどでも、少ない動作で板がクイックに動いてくれるので、木々の間をすり抜けるような滑りも意外とこなしやすいですね。とにかく「速く滑る」ことに関して、右に出るものは少ないかなと思います。

深雪やパウダーライディングとの相性

パウダーでの評価も決して低くはありません。むしろ、着脱の早さがここで生きてきます。

パウダーエリアでは、埋まった状態からの脱出や、ちょっとした平地でのスケーティングなど、バインディングを外す機会が意外と多いもの。そんな時、リアエントリーシステムなら立ったままサッと装着できるので、仲間を待たせることなくスムーズにドロップインできます。

滑りに関しても、レスポンスが良いので、浮力のある太い板や長い板をコントロールするのに適しています。ただ、サーフィンのように足首を柔軟に使ってヌルヌルと動きたい人には、少し硬すぎると感じる可能性はあるかもしれません。ですが、スピードに乗ったパウダーランなら最高に気持ちいいですよ。

大きなキッカーやパークでの着地安定性

ジャンプ、特に大きなキッカーにおいては高い評価ができます。

アプローチでの加速や抜けの瞬間のエッジングが安定するため、安心して空中に飛び出せます。そして何より重要なのが着地です。着地の衝撃は凄まじいものですが、剛性の高いベースプレートとハイバックがしっかりと身体を支えてくれるので、多少体勢が崩れてもリカバリーしやすいというメリットがあります。

中〜特大サイズのキッカーをメインに飛ぶライダーなら、この安定感は頼もしい限りです。逆に、小さなポコジャンで遊ぶ程度なら、少しオーバースペック気味かもしれませんね。

繊細な動きを要するグラトリやジブへの適性

正直に言うと、低速でのグラトリやジブにはあまり向いていないと言えます。

特に「乗り系」と呼ばれるプレスやバター系のトリックに関しては、ハイバックやベースが硬すぎて、板をしならせるのにかなりの脚力が必要になります。

足首の自由度もソフトなバインディングに比べると制限されるため、スタイルを出しにくいと感じるでしょう。「弾き系」の高回転トリックなら、反発力を活かして回すことは可能ですが、それでもシビアな操作が求められます。

また、ジブ(ボックスやレール)に関しては、カーボン素材が硬すぎてアイテムの形状に馴染みにくかったり、最悪の場合、衝撃でカーボンパーツが破損するリスクも考えられます。

ジブやグラトリをメインに考えているなら、もう少しフレックスの柔らかいモデルを選んだ方が幸せになれるかなと思います。

総合的なFLOW NX2 CARBONSの評価まとめ

  • カービング性能は最強クラスでキレのあるターンが可能
  • カーボン配合によりレスポンスが極めて速い
  • アルミベースプレートがパワーを逃さず板に伝える
  • リアエントリーシステムで着脱が圧倒的に楽
  • 硬いフレックスのため脚力がある人や上級者向け
  • 高速フリーランでの安定感は抜群
  • パウダーでも素早い着脱が大きなメリットになる
  • 大きなキッカーでの着地安定性が高い
  • 低速でのグラトリ(特にプレス系)には不向き
  • ジブでの使用は破損リスクもあり推奨しにくい
  • ブーツとの相性やサイズ選びは慎重に行う必要がある
  • 初期セッティングをしっかり行えば快適性は非常に高い
  • 重さは見た目以上に軽く気にならないレベル
  • 価格は高いがそれに見合う性能を持っている
  • FLOW NX2 CARBONS評価はスピード狂には満点に近い
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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