【CAPiTA】ULTRAFEARの評価はトリック向けなハイエンドモデル!型落ちもおすすめ!

まさやん
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CAPiTA(キャピタ)のラインナップの中でも、特にフリースタイル要素を追求するスノーボーダーから熱烈な支持を受けているモデルがあります。

それが「ULTRAFEAR(ウルトラフィア)」です。「DOA」のアップグレード版とも称されるこのボードは、一体どのような性能を秘めているのでしょうか。

「DOAとの違いは何?」「グラトリやカービングでの評価は?」「型落ちは狙い目?」「2025年モデルのスペックは?」といった疑問を持っている方も多いはずです。

この記事では、そんなあなたが知りたい情報を余すことなくお届けします。パウダーからパークまで、このボードが持つポテンシャルを一緒に探っていきましょう。

  • DOAをベースに軽量化と反発力を強化したハイスペックモデル
  • ハイブリッド形状による操作性と安定感の絶妙なバランス
  • ジブやパークはもちろんグラトリやラントリでも高い評価
  • 型落ちモデルも含めた選び方とジャンル別適正の完全解説

スペックからCAPiTA 「ULTRAFEAR」を評価

まずは、このボードの基本となるスペック面から詳細に見ていきましょう。カタログスペックだけでは伝わりにくい乗り味の秘密を、構造や素材の観点から紐解いていきます。

項目詳細
モデル名CAPiTA ULTRAFEAR(ウルトラフィア)
シェイプツインチップ
形状ハイブリッドキャンバー(RESORT V1 PROFILE)
フレックス5.5 / 10(ミドルフレックス)
コア素材P2 SUPERLIGHT CORE™
補強材センター:チタンプレート / エッジ際:ケブラー・コルク
ソールQUANTUM DRIVE™ BASE(シンタード)
推奨レベル中級者〜上級者

独特なハイブリッド形状の特徴

ULTRAFEARの最大の特徴とも言えるのが、「RESORT V1 PROFILE」と呼ばれる独特なハイブリッドキャンバー形状ですね。これは、足元のインサートホール間はキャンバー形状で、足の外側からノーズ・テールにかけてフラット、そして先端手前でリバースキャンバー(ロッカー)へと変化する構造になっています。

この形状がもたらすメリットは非常に大きいです。足元のキャンバーが雪面をしっかりと捉えるため、ターン時のエッジグリップやオーリー時の反発力は十分に確保されています。

一方で、ノーズとテールのロッカー部分が接雪点を浮かせているため、逆エッジのリスクを軽減しつつ、パウダーでの浮力も生み出してくれるんです。

キャンバーの安定感とロッカーの操作性をいいとこ取りしたこの形状は、まさに「リゾート」全体を遊び尽くすために設計されたと言えるでしょう。グラトリでのプレスのしやすさや、地形遊びでのスムーズな動きは、この形状のおかげと言っても過言ではありません。

驚異的な軽さを実現するコア素材

「ULTRAFEARはとにかく軽い」という評価をよく耳にしますが、その秘密は心臓部であるウッドコアにあります。「P2 SUPERLIGHT CORE™」という素材が採用されており、これは衝撃吸収性に優れたポプラ材と、非常に軽量で強い反発力を持つ桐(キリ)材をミックスしたものです。

一般的なスノーボードと比較しても、持った瞬間に「おっ、軽い!」と感じられるレベルですね。この軽さは、リフト乗車時の疲労軽減はもちろん、滑走時の取り回しの良さに直結します。

特に空中で板を回すスピン系のトリックや、素早い切り返しが求められるツリーランなどでは、この軽さが大きな武器になるはずです。

絶妙なフレックスとトーション設定

フレックス(板のしなり)は10段階中の5.5と設定されており、まさにど真ん中のミドルフレックスです。硬すぎず柔らかすぎないこの設定は、多くのスノーボーダーにとって扱いやすい硬さかなと思います。

人気モデルである「DOA」と同じフレックス設定ですが、ULTRAFEARの方が素材が良い分、反応(レスポンス)が速く感じられるかもしれません。

また、トーション(板のねじれ)も絶妙に調整されています。センターに入ったチタンプレートが縦方向の反発を生み出しつつ、ねじれ方向には適度な遊びを持たせているため、ターンの導入や操作がスムーズに行えるんです。

ガチガチのレーシングボードではないので、初心者からステップアップしたい中級者の方でも十分に扱える懐の深さがありますよ。

衝撃吸収性に優れたサイドウォール

パークライディングやジブを好む方にとって嬉しいのが、サイドウォール(エッジの脇の部分)に搭載された衝撃吸収システムです。ULTRAFEARにはコルクやケブラーといった素材がエッジ沿いに配置されており、これがサスペンションのような役割を果たしてくれます。

アイテムに入った時の衝撃や、着地時の振動をこの素材が吸収してくれるため、足への負担がかなり軽減されるんですね。

また、エッジの耐久性向上にも一役買っており、レールやボックスでハードに攻めたいライダーにとっては非常に頼もしい仕様となっています。「板が折れにくい」「ヘタリにくい」と言われる理由の一つがここにあります。

型落ちモデルに見る仕様の変化

スノーボード選びで気になるのが「型落ちモデルでも大丈夫か?」という点ですが、ULTRAFEARに関しては型落ちも積極的に狙って良いかなと思います。基本的なコンセプトである「軽量・高反発・ハイブリッド」という軸はここ数年ブレていません。

もちろん、年式によってグラフィックの違いや、微細なコア材のチューニング変更はありますが、数年前のモデルであってもULTRAFEAR特有の軽快な乗り味は十分に楽しめます。

ただし、かなり以前のモデルには日本限定仕様(JAPAN LTD)としてコアや補強材が異なるバージョンが存在した時期もありました。中古市場などで探す場合は、その年式のスペックを一度確認してみると安心ですね。

基本的には、新しいものほど素材技術の進化で軽量化や耐久性が向上していると考えて間違いありません。

ジャンル別にCAPiTA 「ULTRAFEAR」を評価

ここでは、具体的なシチュエーションやジャンルごとの適正を深掘りしていきます。5点満点で評価した表も参考にしながら、自分のスタイルに合うかチェックしてみてください。

ジャンル評価(5点満点)コメント
カービングキレはあるが高速域では少しバタつくことも
フリーラン地形遊びやサイドヒットは最高に楽しい
パウダーツインの中では浮くが専用機には劣る
グラトリ(弾き)軽量かつ高反発で高さが出しやすい
グラトリ(乗り)ロッカー形状でプレスが安定する
ラントリ軽快な切り返しとトリックの繋ぎがスムーズ
キッカー(小~中)アプローチの安定感と抜けの良さが抜群
キッカー(中~大)着地安定性は高いがメガ級はさらに硬さが欲しいかも
ジブこの板の真骨頂。操作性と耐久性が完璧

ジブやレールでの高い操作性

ジブやレールなどのアイテム遊びにおいて、ULTRAFEARは最高クラスの評価を得ています。先ほど触れた衝撃吸収性に優れたサイドウォールはもちろんですが、フラットに近いセンター形状がアイテム上での安定感をもたらしてくれるんです。

丸パイプや細いレールに乗った時でも、キャンバーが強すぎる板のような「弾かれそうな感覚」が少なく、ピタッと吸い付くような操作性を感じられるでしょう。

また、スイングウエイト(板を回した時の重さ)が軽いため、アイテムへのインやアウトで板を回してスタイルを出す動作も非常にやりやすいですね。ジブをメインに練習したい方には自信を持っておすすめできます。

キッカーでの反発力と着地性能

キッカーに関しても、この板のポテンシャルは非常に高いです。アプローチではハイブリッド形状特有の安定感があり、リップを抜ける瞬間にはセンターに配置されたチタンプレートと軽量コアが爆発的な反発力を生み出してくれます。

「パンッ!」と弾けるような感覚で、高さのあるジャンプがしやすいのが特徴です。また、着地においてもノーズとテールのロッカー形状が多少のズレを許容してくれるため、転倒を防いでくれる場面も多いはずです。

中規模サイズ(10m〜15m程度)のキッカーなら余裕を持って対応できますが、プロ級のメガビックキッカーになると、もう少し硬い板の方が着地の粘りが出るかもしれません。とはいえ、一般のゲレンデレベルでは十分すぎる性能です。

グラトリにおける弾きとプレス

近年流行しているグラトリ(グランドトリック)との相性も抜群です。特に「弾き系」のトリックでは、板の軽さとコアの反発力が相まって、高回転スピンを狙いやすくなっています。ノーリー720などを練習中の人にとっては、板の返しが速いのでメイク率が上がるかもしれません。

一方、「乗り系(プレス系)」のトリックでも、足元の外側から始まるロッカー形状のおかげで、板を浮かせやすく、マニュアルやプレスの姿勢を維持しやすいというメリットがあります。

トーションも使いやすいので、バタートリックのようなねじれを使った動きもスムーズです。DOAよりも軽い分、長時間のグラトリ練習でも疲れにくいというのは大きな魅力ですね。

フリーランでのカービング安定性

フリーランやカービング性能については、「普通に滑る分には全く問題ないが、特化型ではない」という評価になります。有効エッジがしっかり雪面を捉えてくれるので、中速域までのカービングターンは非常に気持ちよく決まります。エッジグリップも良く、キレのあるターンが可能です。

ただし、超高速域でのカービングや、アイスバーンのような硬い斜面では、フルキャンバーの硬い板に比べると若干のバタつきを感じるかもしれません。これはハイブリッド形状の宿命とも言えますね。

ただ、ULTRAFEARは「綺麗な円を描くカービング」よりも、ゲレンデの地形を使って飛んだり跳ねたりしながら滑る「遊ぶフリーラン」にこそ向いています。サイドヒットで壁を登ったり、落ち込みでオーリーしたりといった滑り方は最高に楽しいですよ。

ラントリを楽しむ軽快な切り返し

カービングの中にトリックを織り交ぜる「ラントリ」には、かなり適した一本だと言えます。

カービングでスピードに乗った状態から、瞬時にエッジを切り替えてトリックに入り、またスムーズにターンに戻る。こういった一連の動作が、板の軽さとレスポンスの良さによってストレスなく行えます。

重たい板だと、どうしてもトリックの初動が遅れがちになりますが、ULTRAFEARなら思った瞬間に板が反応してくれる感覚があります。

スピードを出した状態での逆エッジも、ロッカー形状がある程度カバーしてくれるので、攻めたラントリに挑戦しやすい環境を作ってくれますね。

CAPiTA 「ULTRAFEAR」の総合評価について

  • CAPiTA ULTRAFEARはDOAの上位互換的な軽量・高反発モデル
  • 形状は操作性と安定性を両立した「RESORT V1 PROFILE」を採用
  • 足元はキャンバー、ノーズ・テールはロッカーのハイブリッド構造
  • コア材「P2 SUPERLIGHT CORE」により業界トップクラスの軽さを実現
  • フレックスは5.5/10のミドル設定で扱いやすく反応が良い
  • センターのチタンプレートが強力な反発と安定性をサポート
  • サイドウォールのコルクやケブラーが衝撃吸収と耐久性を向上
  • ジブやレールでの操作性は5点満点の最高評価を獲得
  • キッカーでは抜けが良く着地も安定するため中〜上級者にも最適
  • グラトリでは弾き系の高さとプレス系の維持が両立できる
  • ラントリ特有の素早い切り返しやコンボトリックが得意
  • カービング性能は標準以上だが高速域特化ではない点に注意
  • パウダーでもツインチップとしては十分な浮力を発揮する
  • 型落ちモデルでも基本コンセプトが変わらないため狙い目
  • ゲレンデ全体をフリースタイルに遊び尽くしたい人に最適な一本

このほかにもCAPiTAには個性的なボードがリリースされています。他の記事でCAPiTAの全モデルを解説した記事もあるため気になる方はご確認ください。

それでは、あなたのスノーボードライフがより充実しますように!

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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