【BURTON】MOTOの評価はエントリーモデルでコスパ良く初心者におすすめ!

BURTON「MOTO(モト)」の評価について情報を探しているけれど、初心者向けという意見もあれば、グラトリに最適だという声もあって、結局自分に合うブーツなのか判断できずにいませんか。
スノーボードのブーツは滑りの質を大きく左右するため、特に最初の1足は慎重に選びたいものです。MOTOは長年多くのスノーボーダーに愛用されてきた定番モデルですが、その柔らかいフレックスやBOA、スピードゾーンといった締め付けシステムの違いが、具体的にどのような滑りに影響するのか分かりにくい部分もあります。
また、フリーランやカービング、あるいはジブやキッカーといった様々なジャンルで、MOTOがどの程度の実力を発揮するのか、客観的な情報が欲しいと感じている方もいるでしょう。
アジアンフィットの快適性や、お得に購入できる型落ちモデルの存在も気になるところです。この記事では、BURTON「MOTO」に関する評価を徹底的に分析し、その特徴から各ジャンルでの適性まで、あなたの疑問をすべて解消します。
- MOTOの基本的なスペックと具体的な特徴
- BOAとスピードゾーンの締め付けシステムの違い
- グラトリやフリーランなどジャンル別の適性
- お得な型落ちモデルを選ぶ際の注意点
BURTON・MOTOのスペックを徹底評価
項目 | スペック |
---|---|
対象 | メンズ |
サイズ感 | 標準的(アジアンフィット採用) |
硬さ(10段階) | 3(柔らかい) |
重さ(10段階) | 3(軽い) |
締め付け力(10段階) | 6(普通) |
初心者におすすめされる理由とは?
BURTON「MOTO」が初心者におすすめされる理由は、主に価格と性能のバランスが非常に優れている点にあります。スノーボードを始めるにあたり、ブーツは快適性と操作性に直結する重要なギアですが、高価なモデルにはなかなか手が出しにくいものです。
MOTOは比較的手に取りやすい価格帯でありながら、スノーボードを楽しむために必要な機能を十分に備えています。
例えば、ブーツの着脱や締め付けが簡単に行えるシステムを採用しているため、力の弱い方や、慣れていない方でもスムーズに準備を整えることが可能です。
また、ブーツ自体のフレックスが柔らかく設計されているので、一日中履いていても足が疲れにくいという特徴を持っています。これは、まだ滑りに慣れていない初心者が、痛みや疲労を感じることなく練習に集中できる大きなメリットとなります。
このように、MOTOは「価格」「扱いやすさ」「快適性」という、初心者がブーツに求める3つの要素を高次元で満たしています。そのため、長年にわたりエントリーモデルの定番として、多くのスノーボーダーの最初の1足に選ばれ続けているのです。
ブーツはとても柔らかいフレックス
MOTOの最大の特徴は、そのとても柔らかいフレックスにあります。フレックスとはブーツの硬さを示す指標で、MOTOはBURTONのラインナップの中でも特にソフトなモデルに位置付けられています。この柔らかさが、スノーボーダーに多くのメリットをもたらします。
最大の利点は、足首の自由度が高いことです。ブーツが柔らかいと、足首を前後左右に動かしやすくなるため、ボードを細かく操作するグラトリや、低速域でのスタイルを重視する滑りに非常に適しています。ボードを踏み込んだり、プレスしたりする動作が容易になり、少ない力でボードをコントロールする感覚を掴みやすいでしょう。
一方で、デメリットも存在します。それは、高速域での安定性の低さです。スピードを出して滑る場面や、硬いバーンをカービングで攻めるような状況では、ブーツの柔らかさが原因でパワーが逃げやすくなります。
これにより、エッジホールドが甘くなったり、足元が不安定に感じられたりすることがあります。したがって、MOTOはハイスピードでのライディングを主目的とする方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
BOAシステムのメリット・デメリット
BURTON「MOTO」には、締め付けシステムとしてBOAを搭載したモデルがあります。BOAシステムは、ダイヤルを回すだけでブーツ全体のワイヤーを均等に締め上げることができる画期的な仕組みです。
BOAシステムの利点
このシステムの最大のメリットは、何と言ってもその手軽さとスピードです。グローブをしたままでも簡単に操作でき、ダイヤルを回すだけで誰でも適切なフィット感を得られます。
特にリフト乗り場で少し緩めたい時や、締め直したい時に、素早く微調整できるのは大きな魅力です。力に自信がない方でも、均一でしっかりとしたホールド感を実現できます。
BOAシステムの注意点
一方、デメリットとしては、ワイヤーが一点に集中して圧迫感を感じる可能性があることや、万が一ワイヤーが切れてしまった場合に、その場で修理するのが難しい点が挙げられます。
また、ブーツの上部と下部で締め付け具合を個別に調整することが難しいため、より細かなフィット感を求める人には不向きな場合があります。ただ、現在のBOAシステムは非常に耐久性が高く、通常の使用でワイヤーが切れる心配はほとんどありません。
スピードゾーンはどんな人向け?
BOAシステムと並んでMOTOに採用されているのが、スピードゾーンレーシングシステムです。これは、ブーツの上部(すね側)と下部(足の甲側)を、それぞれ独立したレースで締め上げることができるシステムを指します。
スピードゾーンが向いているのは、ブーツのフィット感にこだわりたい人です。例えば、「足の甲はしっかりホールドしたいけれど、すね周りは少し緩めて動かしやすくしたい」といった、個人の好みや足の形に合わせた細かな調整が可能になります。
BOAがブーツ全体を均一に締め上げるのに対し、スピードゾーンは2つのゾーンで締め分けができるため、よりオーダーメイドに近いフィット感を得られます。
締め付けの操作も非常に簡単で、左右のハンドルをそれぞれ引っ張り上げるだけで完了します。緩める際もハンドルを少し引くだけなので、BOAシステムに劣らない手軽さを備えています。
BOAの手軽さは魅力的だけど、部分的なフィット感も妥協したくない、という方にとって、スピードゾーンは最適な選択肢となるでしょう。
アジアンフィットで快適な履き心地
多くの日本人スノーボーダーがブーツ選びで直面する問題が、足の形に合うモデルが少ないことです。欧米人向けのブーツは幅が狭く、甲が低い設計のものが多いため、幅広・甲高な足を持つ人が履くと、強い圧迫感や痛みを感じることがあります。
その点で、BURTON「MOTO」は「アジアンフィット」を採用しているため、多くの日本人にとって非常に快適な履き心地を提供します。アジアンフィットは、日本人の足型データを基に設計されたラスト(足型)を使用しており、特に横幅にゆとりを持たせた作りになっています。
これにより、ブーツ内部での窮屈さが軽減され、長時間のライディングでも快適性を維持しやすくなります。
実際に履いてみると、小指や親指の付け根が当たりにくく、全体的に優しく包み込まれるような感覚があります。ブーツによる足の痛みに悩まされてきた方や、自分の足が幅広だと感じている方は、MOTOのアジアンフィットを試してみる価値が大いにあります。
型落ちモデルはコスパ最強?
BURTON「MOTO」は毎年新しいモデルがリリースされますが、それに伴い前年までのモデルが「型落ち」として販売されます。この型落ちモデルは、コストパフォーマンスを重視する方にとって非常に魅力的な選択肢です。
型落ちモデルの最大のメリットは、何と言っても価格の安さです。最新モデルと比べて大幅に割引されていることが多く、高性能なブーツを予算を抑えて手に入れることができます。
MOTOのような定番モデルは、数年前のモデルであっても基本的な性能や構造に大きな変更がない場合が多く、通常の使用において全く問題なく活躍してくれます。
ただし、注意点もいくつかあります。まず、人気のサイズやカラーは早い段階で売り切れてしまう可能性が高いです。また、長期間保管されていたモデルの場合、素材が経年劣化している可能性もゼロではありません。
信頼できるショップで購入することや、ブーツの状態をよく確認することが大切です。これらの点を理解した上で探せば、型落ちモデルは間違いなくコストパフォーマンスに優れた賢い買い物となるでしょう。
BURTON・MOTOをジャンル別に評価
ジャンル | 評価(5点満点) |
---|---|
カービング | |
フリーラン | |
パウダー | |
グラトリ(弾き系) | |
グラトリ(乗り系) | |
ラントリ | |
キッカー(小~中) | |
キッカー(中~大) | |
ジブ |
グラトリでの操作性は抜群
グラトリにおいて、BURTON「MOTO」の評価は非常に高いです。その理由は、前述の通り、ブーツの持つ柔らかいフレックスにあります。グラトリでは、ボードをしならせたり、プレスしたり、スピンしたりと、足首を柔軟に使う動作が数多く求められます。
MOTOの柔らかさは、これらの動作を極めて容易にしてくれます。特に、ノーズやテールに体重を乗せてボードを浮かせる「乗り系」のトリックでは、ブーツが足首の動きを妨げないため、低い姿勢を維持しやすく、安定したプレスが可能です。
僕も実際に使っていた時期がありますが、まるでスニーカーのような感覚でボードを操れるので、新しい技に挑戦する時の恐怖心が和らぎました。
また、オーリーやノーリーといった「弾き系」のトリックにおいても、足裏の感覚がボードに伝わりやすいため、タイミングを掴みやすいという利点があります。これからグラトリを本格的に始めたいと考えている方にとって、MOTOの操作性の高さは強力な武器になるはずです。
ジブやパークでの使いやすさ
ジブ(レールやボックスなどの人工物)やパークでの滑りにおいても、MOTOの柔らかさは大きなメリットとなります。ジブでは、ボードをアイテムに対して正確にコンタクトさせたり、ボードを横にずらしてスタイルを出したりする動きが重要になります。
MOTOの柔軟なフレックスは、このような繊細なボードコントロールを可能にします。アイテムに乗った際に、足首を使ってバランスを調整しやすく、ミスをリカバリーしやすいのです。
また、着地の衝撃が少ない低速でのジャンプや、スタイルを重視する動きでは、ブーツが硬いと表現しにくいような滑らかな動きを実現できます。
パーク内に設置された小〜中サイズのキッカー(ジャンプ台)であれば、MOTOでも十分に楽しむことが可能です。
ただし、ジブやパークでの使用はブーツへの負担も大きくなるため、定期的な状態のチェックは欠かせません。MOTOは、パークデビューを目指すライダーにとっても、信頼できるパートナーとなるでしょう。
フリーランは快適に楽しめるか?
ゲレンデ内の圧雪されたバーンを自由に滑るフリーランにおいて、BURTON「MOTO」は快適なライディングを提供してくれます。特に、急斜面をハイスピードで攻めるのではなく、中低速域で地形を楽しみながら流すような滑り方には最適です。
ブーツが柔らかいため、足への負担が少なく、長時間滑っていても疲れにくいのが大きな特徴です。これにより、1日の最後まで体力を温存し、スノーボードを存分に楽しむことができます。
また、足首の自由度が高いことから、少し荒れた雪面や凹凸のある地形でも、衝撃を吸収しやすく、安定した滑りをサポートしてくれます。
ただし、前述の通り、高速域でのフリーランには注意が必要です。スピードが上がるにつれて、ブーツのホールド力が物足りなく感じられ、ボードがバタつく感覚を覚えるかもしれません。
自分の滑るスピードやスタイルを考慮した上で、MOTOがフリーランに適しているかを判断することが大切です。リラックスしてクルージングを楽しみたい方には、最高のブーツと言えます。
カービングのキレはどうなのか?
カービングターン、つまりボードのエッジだけを使って雪面に鋭いラインを刻む滑りにおいて、BURTON「MOTO」は正直なところ得意なジャンルとは言えません。カービングでは、ブーツからエッジへといかに効率良く、そして素早く力を伝えるかが非常に重要になります。
MOTOの柔らかいフレックスは、このパワー伝達において不利に働きます。ライダーがエッジを立てようと足に力を入れても、その力がまずブーツの柔らかい素材に吸収されてしまい、エッジにダイレクトに伝わりにくくなるのです。その結果、ターンがシャープになりにくく、キレのあるカービングを描くことが難しくなります。
もちろん、基本的なターンを練習する上では全く問題ありません。しかし、より深いターン弧を描きたい、高速カービングでゲレンデを駆け抜けたい、といった高いレベルの滑りを求めるようになると、ブーツの性能に限界を感じる可能性が高いです。
カービングをメインに楽しみたい方は、MOTOよりも硬いフレックスのブーツを選択することをおすすめします。
キッカーでの安定性をチェック
キッカー(ジャンプ台)でのパフォーマンスについては、そのサイズによってMOTOの評価が分かれます。初心者向けのパークに設置されているような、アプローチスピードが遅く、飛距離も短い小〜中サイズのキッカーであれば、問題なく楽しむことができます。
柔らかいブーツは、アプローチや空中での細かな動きに対応しやすく、グラブなどのスタイルを出しやすいというメリットがあります。しかし、キッカーのサイズが大きくなるにつれて、MOTOのデメリットが顕著になります。
中〜大サイズのキッカーでは、アプローチスピードが速くなり、着地時の衝撃も格段に大きくなります。このような状況では、ブーツの柔らかさが着地の安定性を損なう原因となり得ます。
強い衝撃をブーツが支えきれず、バランスを崩しやすくなるのです。安全に高いレベルのジャンプに挑戦するためには、足首をしっかりと固定し、衝撃吸収性にも優れた、より硬いフレックスのブーツが必要不可欠です。
総括:BURTON・MOTOの総合評価
この記事では、BURTON「MOTO」の評価について、スペックからジャンル別の適性まで詳しく解説してきました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- MOTOは価格と性能のバランスに優れたブーツ
- 初心者の最初の一足として非常に人気が高い
- 最大の特徴はスニーカーのような柔らかいフレックス
- 足首の自由度が高く、操作性に優れる
- BOAシステムは手軽で素早い着脱が可能
- スピードゾーンは上下の締め分けでフィット感を調整できる
- アジアンフィット採用で幅広・甲高の足にも快適
- 型落ちモデルはコストパフォーマンスが非常に高い
- グラトリ、特に乗り系のトリックとの相性は抜群
- ジブや低速でのパークライドにも適している
- 中低速での快適なフリーランを楽しめる
- 高速域での安定性にはやや不安が残る
- パワー伝達の面でカービングには不向き
- 大きいサイズのキッカーでの使用は推奨されない
- グラトリやジブをメインに楽しみたい初中級者におすすめ