グラトリに向ている有効エッジ【中級者以上は意識すべきです】
スノーボードを選ぶときに何を基準にして板を選んでいますか?いろいろな基準はあると思います。
自分の好きなブランド、グラフィックデザイン、板の性能などありますね。最終的に板を絞り込んで「長さ」を選ぶときにはどうしていますか?
「なんとなく身長マイナス15~20センチくらい」の板を選んでいないでしょうか?初心者のころはそれくらいの理解で選んでいても問題ありませんね。ただ、中級者以上にあると細かいところまで見ていきましょう。
それは「有効エッジ」です。この長さについて身長によって適する長さがあります。結果からいえば、基準となる計算式は「身長×7mm」の数値になります。特徴によって異なるため、詳しく解説していきます!
まだ自分に合う板の選び方が分からない人は「スノーボードの板の選び方!失敗しない知識まとめ【保存版】」も参考にしてくださいね!
グラトリに向ている有効エッジの長さについて
グラトリを快適に楽しむためには、自分に合った「有効エッジの長さ」を選ぶことが重要です。適切なエッジ長があることで、ボードが雪面にしっかりと接地し、滑らかなコントロールが可能になります。
特に中級者以上のスノーボーダーにとって、有効エッジの長さは技の完成度や安定性を左右する要素です。ここでは、身長を基にしたエッジ長の目安や、技ごとに最適なエッジの活かし方について詳しく解説します。
有効エッジとは何か
有効エッジとは、ボードのエッジ部分の中でも実際に雪面に接して滑走やコントロールに利用できる部分を指します。この有効エッジを活かすことにより、ボードの安定感が増し、滑りやすくなります。
エッジ全体を使うのではなく、滑走中に力がかかる部分が有効エッジとなり、このエッジをうまく使いこなすことで、さまざまなトリックやターンが安定して行えます。
例えば、ボードの進行方向に対してしっかりエッジが効いていれば、雪面をしっかりと捉えた滑走が可能になります。特にカービングターンやスライド、スピンといったテクニックにおいて、この有効エッジのコントロールが上手くできると、ボードを自在に操ることができるようになります。
グラトリにおいては、ボードの動きが激しくなるため、有効エッジの感覚を養っていくことが非常に大切です。有効エッジの位置や感覚を理解し、操作に活かすことがグラトリでの上達への鍵と言えるでしょう。
有効エッジの重要性と役割
有効エッジは、グラトリにおいて非常に重要な役割を果たします。特に雪面でのコントロールが求められる技では、安定した滑りやターンをサポートする要素として、エッジの役割が欠かせません。有効エッジを活かすことで、ボードが雪面にしっかりと食い込み、バランスが取りやすくなります。
また、有効エッジを意識して滑ることで、スムーズな加減速ができるようになります。例えば、エッジを強く立てるとスピードを調整したり、ブレーキをかけたりできるため、安全性も高まるのが特徴です。エッジが効いていないと、滑りが不安定になり、特にスピンやカービングなどの技が難しくなってしまいます。
さらに、有効エッジの感覚を身につけると、雪質や斜面に応じた滑り方も調整しやすくなります。こうして、有効エッジの役割を理解しコントロールすることで、よりスムーズかつ安全なグラトリが可能になります。
【身長170㎝】適度な有効エッジ
基本となる有効エッジの長さですが「身長×7mm」になります。身長170㎝の方は以下が詳細な計算式です。
170×7mm=1190mm
この長さがオールラウンドに取り組める基準となる有効エッジの長さになります。ただし、板によってピッタリなサイズがあるとは限りませんから多少左右することになります。具体的な例を挙げていきますね!
この表はBURTONのCUSTOMというボードの数値です。170㎝の方には1190がベースとなる数値です。そのためオールラウンド性を求めるなら適合サイズは「156㎝」がおすすめです。
そして、スノーボードの取り組むジャンルについて長さを前後させることもあります。それを考慮するとBURTON「CUSTOM」を選ぶときには以下のサイズが候補になりますね。
- 全長150[1135]:グラトリ/ジブ
- 全長154[1175]:グラトリ/フリーラン/ラントリ/パーク
- 全長156[1195]:オールラウンド/スロープスタイル
【身長175㎝以上】適度な有効エッジ
175*7=1225
- 150[1135]:耐久性に難あり
- 154[1175]:体重を考慮して
- 156[1195]:グラトリ特化
- 158[1215]:グラトリ&フリーラン/ラントリ
- 162[1225]:オールラウンド
154[1175]ですが体重がある場合は選択しない方が良いです。耐久性に難がありますので、156[1195]にするべきでしょう。
グラトリ有効エッジを活かすテクニック
グラトリを楽しむ上で「有効エッジ」を活かすテクニックは、ボード操作を滑らかにし、より高度な技に挑戦するための重要なポイントです。
有効エッジとは、ボードのエッジ部分をうまく使い、回転やスライドなどを自在にコントロールするためのスキルです。
これをマスターすることで、安定した滑りができるだけでなく、雪面との接触感を保ちながらアグレッシブな動きも可能になります。
ここでは、有効エッジを最大限に活かすための基本テクニックについて詳しく解説します。
初心者におすすめのエッジ活用方法
初心者がグラトリに挑戦する際、まず重要なのはエッジを意識することです。エッジとは、ボードの端を指し、これをうまく使うことでボードの操作が格段にスムーズになります。
グラトリを始めるときには、まず軽い角度でエッジを立てることを心がけましょう。立てすぎるとバランスを崩して転倒しやすくなるので、少しずつエッジの角度に慣れていくとよいです。
また、平らな場所でエッジを踏む感覚をつかむ練習も効果的です。まずはまっすぐに進む練習をしてから、次にエッジを立てながらゆっくり曲がる練習を行います。このような練習を繰り返すと、エッジのコントロールが身につきやすくなります。
特に、つま先とかかとのエッジで違った感覚を感じることができるため、両方をバランスよく練習することが上達のポイントです。
初心者の場合は、無理に難しい技に挑戦せず、エッジの使い方に集中することが安全に練習を進めるコツです。慣れてきたら少しずつエッジを強く立ててカービングターンに挑戦してみてください。エッジの感覚をしっかり身につけることが、グラトリで楽しく滑るための第一歩です。
スピンでの有効エッジの使い方
スピンをする際には、有効エッジのコントロールが非常に重要です。スピンに入る前に、エッジを意識して回転をかけやすい体勢に持っていくことで、スムーズな回転が可能になります。
具体的には、スピンを始める前に一瞬エッジを抜くことで、ボードが滑らかに回転しやすくなります。これにより、初心者でもスピンがしやすくなります。
さらに、スピンの後半に向けてはエッジを再度立てて減速することがポイントです。スピン中はバランスを崩しやすいので、回転の終わりにかけて軽くエッジを入れ直すことで、スムーズに止まりやすくなります。
ここで注意すべきは、エッジの強さです。強くエッジを立てすぎると回転が急に止まってしまい転倒のリスクがあるため、あくまで軽めのエッジを意識しましょう。
特に初心者は、はじめは180度や360度といった簡単なスピン技からエッジの使い方を学ぶのが良いです。慣れないうちは、転倒を恐れずエッジの感覚に集中することで、安定したスピンができるようになります。
エッジを活かしたスライド技術
スライド技術を上達させるためには、エッジを滑らせる感覚に慣れることが大切です。スライドは、通常のターンとは違ってエッジを少し浮かせるような感覚で行いますが、完全にエッジを抜いてしまうとバランスが崩れやすくなります。
初心者が取り組む際は、まず軽くエッジを立てた状態でスライドを始め、徐々にエッジを緩めていく方法が良いでしょう。
また、スライド技術では重心の位置も重要です。つま先側やかかと側のエッジに偏らないようにするため、重心をボードの中央に保つ意識を持ちます。エッジのバランスをとる練習としては、フラットな場所で少しずつスライドの感覚を試すのが効果的です。
エッジを活かしたスライド技術は、雪質や地形に応じてエッジの調整が必要になるため、柔軟に対応できるよう練習を重ねましょう。スライドの動作中は、エッジの力加減を微調整することで、滑らかな動きと安定感を生み出すことができます。
グラトリでの安全なエッジ操作法
グラトリで安全に楽しむためには、エッジ操作に気を付けることが欠かせません。初心者の方は特に、エッジを立てすぎると引っかかって転倒しやすくなるため、エッジの角度を小さめに保つことが大切です。また、スピードを出しすぎるとバランスを崩しやすいため、エッジでのコントロールが難しくなります。初心者はスピードを抑え、低速でエッジの操作感を確認しながら練習しましょう。
さらに、体の重心をしっかりとボードの中心に保つことも重要です。グラトリではエッジを使ってターンを繰り返すため、体のバランスを崩さないように意識することがポイントです。練習場所としては、なるべく平らで滑りやすい場所を選ぶと安心して練習できます。
安全にグラトリを楽しむためには、エッジの調整やコントロールが不可欠です。転倒しても大丈夫なように、安全な場所やスピードで練習することが、グラトリのスキル向上にもつながります。
エッジのメンテナンスと注意点
グラトリを楽しむためには、エッジのメンテナンスがとても大切です。エッジが鈍っていると滑りが悪くなり、転倒の原因になることもあります。エッジが鈍くなってきたと感じたら、専門店でのメンテナンスを受けることをおすすめします。定期的に研ぎ直すことで、エッジの性能を維持できます。
また、エッジが錆びると性能が低下しやすくなるため、滑り終わった後はしっかりと水分を拭き取り、乾燥させてから保管することが大切です。特に雪が溶ける季節や湿度が高い場所での保管は錆びの原因となるため、保管場所の環境にも注意を払うと良いでしょう。
さらに、グラトリ中はエッジが衝撃を受けやすいので、硬いものに当てないように気を付けることもポイントです。エッジのメンテナンスと適切な使い方に気を配ることで、長く安全にグラトリを楽しむことができます。
まとめ:グラトリの有効エッジについて
グラトリを楽しむ際に「有効エッジ」を意識することは、滑走の安定性や技の成功率を大きく向上させるポイントです。特に有効エッジを活用することで、雪面との接触がしっかりと保たれ、ターンやスピンなどのトリックもスムーズに行いやすくなります。
また、ボード選びにおいても、自分の身長に合った適切な有効エッジの長さを把握することで、さらに自分に合った滑りを実現できるでしょう。
グラトリでは、エッジの使い方が動きの精度や安全性に大きな影響を与えるため、適切なエッジの角度とタイミングを身につけていくことが大切です。
さらに、有効エッジを活かすための練習方法や、安全なエッジ操作法、メンテナンスの重要性も見逃せません。メンテナンスを怠るとエッジが鈍り、滑りのパフォーマンスが低下するため、定期的な点検が必要です。
こうしたエッジ管理を行うことで、グラトリの技術向上だけでなく、安全面でも安心して楽しむことができるでしょう。
以上のポイントを踏まえて、有効エッジをうまく活用し、さらに楽しいグラトリを目指してみてください。