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【BURTON】ウェイブレンジ3種の違いを徹底比較!用途に合ったモデルはコレ!

まさやん
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BURTONのスノーボードブーツの中でも人気のStep On®︎システムを搭載したウェイブレンジシリーズ。

しかし、Waverange、Waverange X、そしてWaverange X Proという3つのモデルがあり、それぞれの特徴や性能、価格の違いが分からず、ブーツの選び方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

デザインは似ていても、実は初心者から中級者、上級者まで、それぞれのレベルに合わせた明確な違いが存在します。

この記事では、ウェイブレンジシリーズの3モデルを徹底的に比較し、あなたのレベルやスタイルに最適な一足を見つけるための手助けをします。

この記事を読むことで、以下の点について深く理解できます。

要点
  • ウェイブレンジシリーズ3モデルの具体的なスペックの違い
  • 各モデルの対象となるライダーのレベルや滑りのスタイル
  • BOA®︎フィットシステムやライナーなど、細かなパーツの性能差
  • あなたの予算や目的に合った最適なモデルを選ぶための基準

BURTON・ウェイブレンジの違いを比較:全体像の把握

ここでは、ウェイブレンジシリーズの基本的な情報と、3つのモデルが持つ全体的な特徴の違いについて解説します。

ウェイブレンジシリーズ3モデルの概要

BURTONのウェイブレンジシリーズは、画期的なStep On®︎システムを搭載したスノーボードブーツのラインナップです。

主に、標準モデルの「Waverange」、その上位版である「Waverange X」、そして最上位モデルの「Waverange X Pro」の3種類で構成されています。

これらのモデルは、一見すると似たデザインをしていますが、フレックスの硬さ、使用されているBOA®︎フィットシステムの構造、そしてインナーブーツであるライナーの性能など、細部にわたって異なる仕様を持っています。

そのため、ライダーのスキルレベルや求める滑りのスタイルによって、最適なモデルが変わってきます。

全モデル共通のStep On®︎システム

ウェイブレンジシリーズの最大の特徴は、全てのモデルにBURTON独自の「Step On®︎システム」が採用されている点です。

これは、ストラップ式のバインディングを使わずに、ブーツを直接バインディングに固定する画期的なシステムを指します。

ブーツのかかと部分とつま先部分にあるクリートを、対応するStep On®︎バインディングの所定の位置にはめ込むだけで、素早く簡単に装着が完了します。

リフトを降りてから滑り出すまでの時間を大幅に短縮できるため、より多くの時間をライディングに費やすことが可能です。

また、ボードとブーツが一体化するような感覚で、ダイレクトな操作感を得られることも大きなメリットと考えられます。

Waverange:シリーズの基本モデル

「Waverange」は、シリーズの中で最も柔らかいフレックスを持つエントリーモデルです。これからスノーボードを始める初心者や、快適性を重視するライダーに適しています。

ブーツの操作がしやすく、長時間の着用でも足が疲れにくいように設計されている点が特徴です。

価格もシリーズの中では最も手頃であり、初めてStep On®︎システムを試してみたいという方にとって、最適な選択肢となるでしょう。

ただし、他の2モデルと比較すると、高速域での安定性やレスポンスの速さでは一歩譲る面もあります。

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Waverange X:機能性が向上した中間モデル

「Waverange X」は、標準モデルの快適性と、上位モデルのパフォーマンス性をバランス良く兼ね備えたミドルグレードのモデルです。中級者を中心に、幅広いレベルのライダーに対応します。

標準モデルよりもフレックスが硬めに設定されており、より正確なボードコントロールを可能にします。

また、ライナーやBOA®︎フィットシステムの性能も向上しており、フィット感とホールド性が高められています。

フリーランからパーク、簡単なパウダーランまで、オールラウンドにスノーボードを楽しみたいライダーにとって、非常にコストパフォーマンスの高い一足と言えます。

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Waverange X Pro:プロ仕様の最上位モデル

「Waverange X Pro」は、シリーズのフラッグシップモデルであり、最高のパフォーマンスを求める上級者やプロライダーのために設計されています。

シリーズの中で最も硬いフレックスを持ち、わずかな力も逃さずにボードへと伝達します。

高速でのカービングや、要求の厳しいフリーライディングにおいても、抜群の安定感とレスポンスを発揮します。

最高級のライナーや、より細かなフィット調整が可能なBOA®︎フィットシステムを採用するなど、細部に至るまで妥協のない作り込みがなされています。

最高の性能を求めるのであれば、このモデルが最有力候補となります。

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3モデルのスペック早見比較表

各モデルの主なスペックを一覧表にまとめました。この表を見ることで、3つのモデルの違いが一目で分かります。

特徴WaverangeWaverange XWaverange X Pro
フレックス5 (ミディアムソフト)6 (ミディアム)7 (ミディアムスティッフ)
BOA®︎システムSequence BOA®︎Sequence BOA®︎Dual-Zone BOA®︎
ライナーImprint™ 2Imprint™ 2Imprint™ 3
クッションReBounceReBounceReBounce
保温機能3M™ Thinsulate™3M™ Thinsulate™3M™ Thinsulate™, 熱成形対応
対象レベル初心者〜中級者中級者〜上級者上級者
価格帯税込53,900円71,500円105,600円

BURTON・ウェイブレンジの違いを比較:詳細な分析

ここからは、各モデルのパーツや性能について、より深く掘り下げて比較・分析していきます。

BOA®︎フィットシステムの構造を比較

ウェイブレンジシリーズのフィット感を左右する重要な要素が、BOA®︎フィットシステムです。このシステムは、モデルによって構造が異なります。

WaverangeとWaverange XのSequence BOA®︎

標準モデルとXモデルには、「Sequence BOA®︎フィットシステム」が採用されています。これは、1つのダイヤルを回すことで、ブーツの上部と下部の両方を同時に締め上げることができるシステムです。操作がシンプルで分かりやすく、素早く均一なフィット感を得られるのが利点です。

Waverange X ProのDual-Zone BOA®︎

一方、最上位のX Proモデルには、「Dual-Zone BOA®︎フィットシステム」が搭載されています。このシステムは、ブーツの上部(足首周り)と下部(足の甲周り)を、それぞれ独立した2つのダイヤルで調整できるのが最大の特徴です。

これにより、自分の足の形や好みに合わせて、より細かく、的確なフィット感を実現できます。例えば、かかとの浮きを抑えたい場合は上部を強く締め、指先はリラックスさせたい場合は下部を少し緩める、といった調整が可能です。

フレックスとレスポンスの硬さの違い

フレックス、つまりブーツの硬さは、ライディングの感覚に直接影響を与える非常に大切な要素です。ウェイブレンジシリーズでは、モデルのグレードが上がるにつれてフレックスが硬く設定されています。

柔らかめのWaverange

Waverangeはシリーズで最も柔らかいフレックス(10段階中5)を持ちます。柔らかいブーツは足首の自由度が高く、小さな動きでもボードを操作しやすいため、低速でのコントロール性に優れます。

初心者が基本的なターンを習得する段階や、スタイルを重視するグラトリなどにも向いています。

バランスの取れたWaverange X

Waverange Xは、中間の硬さ(10段階中6)です。快適性を保ちながらも、ある程度の反発力とサポート力を備えており、様々なコンディションで安定した滑りを可能にします。

カービングの練習を始めた中級者や、一つのブーツで多様な滑りを楽しみたいと考えるライダーに最適です。

硬めのWaverange X Pro

Waverange X Proは、シリーズで最も硬いフレックス(10段階中7)を誇ります。硬いブーツは、ハイスピードでのライディング時や、荒れたバーンを滑る際に足元を安定させ、ライダーの力を効率的にボードへ伝えます。

レスポンスが非常に速いため、キレのあるカービングターンや、ダイナミックなフリーライディングを求める上級者に適しています。

ライナーの性能と熱成型の有無

ブーツ内部の快適性とフィット感を決定づけるのが、インナーブーツであるライナーです。ウェイブレンジシリーズでは、主に2種類のライナーが使い分けられています。

Imprint™ 2 ライナー

WaverangeとWaverange Xには、「Imprint™ 2 ライナー」が採用されています。このライナーは、3M™ Thinsulate™インサレーションを備え、優れた保温性を発揮します。

また、ベルクロで固定するインナーカフが内蔵されており、足首周りのサポート性とヒールホールドを高める構造です。

ある程度の熱成形にも対応しており、履き続けることでユーザーの足に馴染んでいきます。

Imprint™ 3 ライナー

最上位のWaverange X Proには、より高性能な「Imprint™ 3 ライナー」が搭載されています。

Imprint™ 2の機能に加えて、足首をサポートするJ-Barロックダウンシステムや、Aegis®︎抗菌コーティングなどが施されており、さらに高いレベルのフィット感、サポート力、そして衛生的な快適さを提供します。

このライナーは、ショップでの本格的な熱成型に完全対応しており、自分の足の形に完璧にカスタマイズすることが可能です。

アウトソールの素材とクッション性

3モデルともに、Step On®︎バインディングに対応した専用のアウトソールを搭載しています。基本的な構造は共通ですが、快適性に関わる部分で違いが見られます。

全モデルに採用されている「Step On®︎ EST®︎アウトソール」は、ボードとの一体感を高める設計です。

さらに、かかと部分には「ReBounceクッション」が配置されています。

これは、ブーツのシェル内部に反発力の高いクッショニング素材を配置する技術で、衝撃吸収性を高めると同時に、低温環境下でもクッションの性能が低下しにくいという特徴を持っています。

したがって、アウトソールの基本的な衝撃吸収性能については、3モデル間で大きな差はないと考えられます。ただし、前述の通り、ライナーの性能差が足裏の感覚や全体的な快適性に影響を与える可能性はあります。

保温機能と快適性の比較

冬の厳しい環境下でスノーボードを楽しむ上で、ブーツの保温性は非常に重要です。ウェイブレンジシリーズは、どのモデルも高い保温性を確保するための工夫が凝らされています。

全モデルに共通して、ライナーには「3M™ Thinsulate™インサレーション」が採用されており、少ない量で高い断熱効果を発揮します。また、ブーツ下部には体温を反射して足を温かく保つ「スリーピングバッグ反射ホイル」という技術が使われています。

これらの基本的な保温機能は共通しているため、どのモデルを選んでも極端に寒いということはないでしょう。しかし、フィット感の差は血行に影響を与え、結果的に体感的な温かさに繋がることがあります。

より高度なフィット調整が可能なX Proモデルは、圧迫される部分をなくし、快適な状態を維持しやすいという点で、間接的に保温性が高いと感じられるかもしれません。

各モデルの価格帯と対象レベル

ウェイブレンジシリーズは、性能に応じて価格が設定されており、それぞれの対象レベルも明確です。

  • Waverange: 最も手頃な価格帯で、これからスノーボードを始める初心者から、リラックスした滑りを楽しみたい中級者までが対象です。
  • Waverange X: 中間の価格帯で、最も幅広い層に対応します。特に、ターンがある程度できるようになり、次のステップへ進みたいと考えている中級者に最適なモデルです。
  • Waverange X Pro: シリーズで最も高価なモデルです。ブーツの性能を最大限に引き出せる上級者や、コンテストに出場するような競技者が主な対象となります。

自分のスキルレベルや、どれだけスノーボードにお金をかけられるかを考慮して選ぶことが大切です。

初心者がいきなりProモデルを選んでも、ブーツが硬すぎてうまく扱えない可能性がありますし、逆に上級者がエントリーモデルを選ぶと、滑りに物足りなさを感じるかもしれません。

あなたに最適なモデルの選び方

これまでの情報を踏まえて、どのような基準でモデルを選べば良いかをまとめます。

初めてのStep On®︎なら「Waverange」

もし、あなたがスノーボード初心者、または初めてStep On®︎システムを試すのであれば、「Waverange」から始めるのが良いでしょう。手頃な価格と扱いやすい柔らかいフレックスで、Step On®︎の利便性と楽しさを十分に体感できます。

オールラウンドに楽しみたいなら「Waverange X」

ゲレンデの様々な場所を滑りたい、カービングもパークも楽しみたいというオールラウンドな中級者には、「Waverange X」が最もバランスの取れた選択肢です。快適性とパフォーマンス性を両立しており、スキルアップを目指すライダーをしっかりとサポートしてくれます。

最高のパフォーマンスを求めるなら「Waverange X Pro」

スピードに乗ったカービングが好き、あるいはバックカントリーにも挑戦したいという上級者であれば、「Waverange X Pro」が唯一の選択肢となります。その高いレスポンス性能とホールド性は、あなたのライディングを新たなレベルへと引き上げてくれるはずです。

まとめ:BURTON・ウェイブレンジ比較と違いについて

この記事では、BURTONのウェイブレンジシリーズ3モデルについて、その違いと選び方を詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。

  • ウェイブレンジはStep On®︎システムを搭載したシリーズ
  • Waverange、Waverange X、Waverange X Proの3モデル展開
  • グレードが上がるごとにフレックスが硬くなる
  • Waverangeは初心者向けの最も柔らかいモデル
  • Waverange Xは中級者向けのバランス型モデル
  • Waverange X Proは上級者向けの最も硬いモデル
  • Proモデルのみ2つのダイヤルを持つDual-Zone BOA®︎を搭載
  • 他の2モデルは1つのダイヤルで操作するSequence BOA®︎
  • Proモデルは熱成形に完全対応したImprint™ 3ライナーを採用
  • 他の2モデルはImprint™ 2ライナーを搭載
  • アウトソールの基本的な衝撃吸収性は3モデル共通
  • 保温機能もスリーピングバッグ反射ホイルなどで高いレベル
  • 価格は性能に比例して高くなる
  • 自分のスキルレベルと滑りのスタイルに合ったモデル選びが鍵
  • デザインやカラーも選択の要素となる
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まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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