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【THIRTYTWO】TM-2 JONESの評価は?バックカントリーとフリーライドの相棒

まさやん
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THIRTYTWO「TM-2 JONES」は、バックカントリーやフリーライドを愛するスノーボーダーから高い評価を受けているブーツです。

しかし、その評判や口コミを耳にする一方で、実際の硬さやフィット感、どのような滑りに向いているのか、具体的なインプレを探している方も多いのではないでしょうか。

特に、カービングやパウダーでの性能、Vibramソールの実力、熱成形インナーの効果、そして失敗しないサイズ感の選び方など、気になる点は多岐にわたります。また、価格を考えると型落ちモデルも選択肢に入れたいところですよね。

この記事では、スノーボードブーツとしてのTHIRTYTWO「TM-2 JONES」に関するレビューや評判を徹底的に分析し、その性能をスペックとジャンルの両面から深掘りしていきます。

要点
  • ブーツの硬さやフィット感、サイズ選びの具体的な方法
  • 熱成形インナーやVibramソールがもたらす性能上の利点
  • バックカントリーやフリーライドなど、得意なライディングスタイル
  • 型落ちモデルと現行モデルの違いや、購入時の判断基準

THIRTYTWO「TM-2 JONES」のスペックを徹底評価

項目スペック詳細
対象メンズ
サイズ感標準的(ただし試着推奨)
硬さ(1-10)8(硬め)
重さ(1-10)7(標準〜やや重め)
締め付け力(1-10)9(強力なホールド)

ここでは、TM-2 JONESが持つ具体的なスペックや機能性について、以下のポイントから詳しく解説していきます。

ブーツフレックスは硬いのか?

THIRTYTWO「TM-2 JONES」のフレックスは、メーカー指標で10段階中8とされており、かなり硬めの設定です。この硬さが、高速域でのライディングにおいて抜群の安定感とレスポンスを生み出します。

例えば、荒れたバーンや急斜面を滑り降りる際に、ボードがバタつくのを抑え、ライダーの意図をダイレクトにエッジへ伝達してくれる感覚があります。

一方で、この硬さはデメリットにもなり得ます。特に、これからスノーボードを始める初心者の方や、グラトリのように足首の柔軟な動きを多用するスタイルを好む方には、少し扱いづらく感じるかもしれません。

低速域での細かなボードコントロールには、ある程度の脚力と技術が求められるためです。

したがって、このブーツはハイスピードでのフリーランやカービング、そしてバックカントリーといった、ブーツの高いサポート力と反応速度が求められるジャンルで真価を発揮すると考えられます。

日本人の足に合うフィット感

一般的に海外ブランドのブーツは、幅が狭く甲が低い欧米人の足型を基準に作られていることが多いです。しかし、THIRTYTWOのブーツは比較的多くの日本人の足に合いやすいと言われています。

実際に履いてみると、幅は特別広いわけではありませんが、過度に締め付けられる感じはなく、快適なフィット感を得られました。

もちろん、足の形は千差万別ですので、一概に「誰にでも合う」とは言えません。特に、極端な幅広・甲高の足を持つ方は、試着の際に小指や甲周りに圧迫感がないか、慎重に確認することが大切です。

フィット感を高めるためのポイント

フィット感を最大限に高めるためには、後述するインナーの熱成形が非常に有効です。自分の足の形にインナーをカスタムすることで、既製品とは思えないほどの一体感を得ることが可能になります。

購入を検討する際は、熱成形サービスを提供している専門ショップで相談することをおすすめします。

熱成形対応のインナーについて

TM-2 JONESには、高品質なINTUITIONフォームを使用した熱成形対応のインナーが標準で搭載されています。これは、専用のオーブンでインナーを温め、柔らかくなった状態で足を入れることで、個々の足の形にぴったりとフィットさせることができる技術です。

この熱成形を行う最大のメリットは、不要な隙間がなくなり、かかとの浮きを劇的に軽減できる点にあります。

かかとがしっかりとホールドされることで、つま先側へのエッジング(ヒールサイドターン)の際に力が逃げず、より正確でパワフルなボードコントロールが実現します。

ただし、注意点も存在します。熱成形は専門的な知識と技術を要するため、必ず経験豊富なスタッフがいるショップで行うようにしてください。

不適切な成形は、逆に足の痛みを引き起こす原因にもなりかねません。ショップ選びが、ブーツの性能を最大限に引き出す鍵となります。

耐久性の高いアウターの秘密

バックカントリーなど過酷な環境での使用を想定しているTM-2 JONESは、アウターの耐久性が非常に高く作られています。

その秘密の一つが、ブーツの消耗しやすい部分に配置された「Exo Armor」という強化素材です。これにより、バインディングのストラップやハイバックとの摩擦によるダメージを大幅に軽減しています。

また、タン(ブーツのすね部分)は立体的に成形されており、長期間使用してもへたりにくく、安定したフレックスを維持します。さらに、ブーツ後部にはヒールホールドキットを追加できる構造になっており、使い込んでもフィット感を再調整できる点は嬉しいポイントです。

これらの工夫により、TM-2 JONESはワンシーズンでへたってしまうようなブーツではなく、長く付き合える信頼性の高い一足となっています。

失敗しないサイズ感の選び方

ブーツのサイズ選びは、スノーボードのパフォーマンスを左右する最も重要な要素の一つです。THIRTYTWOのブーツは、一般的にスニーカーなどで履いているサイズと同じか、0.5cm下のサイズを選ぶ方が多い傾向にあります。

試着する際は、必ずスノーボード用のソックスを履いてください。そして、ブーツを履いてバックルやレースをしっかりと締めた状態で、以下の2点を確認します。

  1. つま先の当たり具合: 直立した状態では指先がブーツの先端に軽く触れるか触れないか程度、膝を曲げてライディング姿勢をとった際には、かかとが後ろにずれてつま先に少し余裕が生まれるのが理想的です。
  2. かかとの浮き: 膝を曲げた状態でつま先立ちをしてみて、かかとが5mm以上浮いてしまう場合は、サイズが大きいか、フィット感が合っていない可能性があります。

店舗で試着する際には、自分の足のサイズを正確に計測してもらい、専門スタッフのアドバイスを参考にしながら、時間をかけて慎重に選ぶことが失敗しないための秘訣です。

THIRTYTWO「TM-2 JONES」をジャンル別に評価

ジャンル評価 (5.0満点)
カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小〜中)
キッカー(中〜大)
ジブ

ここでは、TM-2 JONESがどのようなライディングスタイルでその真価を発揮するのか、代表的なジャンルごとに評価していきます。

バックカントリーでの性能

TM-2 JONESは、その名の通り、伝説的なビッグマウンテンライダーであるジェレミー・ジョーンズのシグネチャーモデルであり、バックカントリーでの使用を強く意識して設計されています。

ブーツ後部には歩行時に足首の可動域を広げるウォークモードストラップが搭載されており、長時間のハイクアップでも足への負担を軽減します。

また、スプリットボードで使用する際のクランポン(滑り止め)にも対応できる堅牢なソール構造を持っており、雪山を登るための機能が充実しています。

防水性や保温性も非常に高く、厳しい自然環境下でもライダーの足を守り、快適なライディングをサポートしてくれるでしょう。まさにバックカントリーに挑むためのブーツと言えます。

ハイクで歩きやすいVibramソール

このブーツの大きな特徴の一つが、世界的に有名なソールメーカーであるVibram社製のソールを採用している点です。Vibramソールは、優れたグリップ力と耐久性で知られており、凍った雪面や岩場など、不安定な足場でも安定した歩行を可能にします。

実際に雪のない駐車場やレストハウスの濡れた床などを歩いてみると、そのグリップ力の高さを実感できます。スノーボードブーツは滑りやすいものが多いですが、TM-2 JONESであれば安心して歩くことが可能です。

この歩きやすさは、リフト乗り場までの移動や、ハイクアップの際に大きなアドバンテージとなります。

フリーランでの操作性

前述の通り、このブーツの硬めのフレックスは、ゲレンデでのフリーランにおいて最高のパフォーマンスを発揮します。高速で滑走しているときでも、ブーツがしっかりと足首を支えてくれるため、ボードコントロールに集中できます。

特に、朝一番の圧雪バーンをハイスピードで駆け抜けるときの気持ちよさは格別です。ブーツの反応が非常に良いため、少しの体重移動でもボードが俊敏に反応、人馬一体となったような感覚で滑ることができます。

スピードを重視し、ゲレンデ全体を大きく使って滑りたいライダーにとって、これ以上ないパートナーになるでしょう。

キレのあるカービングは可能か

TM-2 JONESは、カービングにも非常に高い適性を持っています。キレのあるカービングターンを行うためには、エッジに対して素早く、かつ強くプレッシャーをかける必要があります。このブーツの硬さと優れたホールド性能は、まさにそのためにあると言っても過言ではありません。

ターン中に足がブーツの中でずれることなく、パワーが逃げずに直接ボードに伝わるため、深くキレのあるターン弧を描くことが可能です。

特に、ヒールサイドターンでの安定感は特筆すべきものがあり、これまで抜けがちだったターンも、しっかりと粘り強く踏んでいけるようになります。カービングのレベルを一段階引き上げたいと考えている中級者以上の方にもおすすめです。

パウダーライディングの適性

パウダーライディングでは、ボードを雪の中に沈めたり浮かせたりといった、繊細なコントロールが求められます。TM-2 JONESの適度な硬さとサポート力は、深雪の中でも安定したボード操作を助けてくれます。

柔らかすぎるブーツだと、パウダーの抵抗に負けてしまい、ボードを思うようにコントロールできないことがありますが、このブーツであれば、しっかりとボードを踏み込み、ターンをリードしていくことが可能です。

Vibramソールによる歩行性能の高さも、万が一スタックしてしまった際の脱出や、ノートラックを目指して少しハイクする際に役立ちます。パウダーを存分に楽しむための機能が詰まった一足です。

総括:THIRTYTWO「TM-2 JONES」の総合評価

この記事で解説してきたTHIRTYTWO「TM-2 JONES」の評価を、最後に要点としてまとめます。

  • THIRTYTWO「TM-2 JONES」は硬めのフレックスを持つブーツ
  • 高速域での安定性とレスポンスに優れている
  • バックカントリーやフリーライドに最適な設計
  • 硬さは10段階中8で、上級者向けのセッティング
  • 初心者やグラトリメインのライダーには硬すぎると感じる可能性
  • フィット感は多くの日本人に合いやすい傾向
  • 購入前には必ず試着をすることが重要
  • INTUITIONフォーム採用の熱成形インナーが標準装備
  • 熱成形により究極のフィット感を実現可能
  • アウターはExo Armorなどで補強され高い耐久性を持つ
  • Vibramソールを採用し、優れたグリップ力と歩行性能を誇る
  • カービングではパワーをロスなく伝え、キレのあるターンをサポート
  • パウダーでも安定したボードコントロールが可能
  • 型落ちモデルはコストパフォーマンスが高い選択肢
  • 購入時は最新モデルとの性能差を確認することが望ましい
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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