【SALOMON】EDBの評価を徹底解説!注目の機能性とオールラウンドな性能

SALOMONから登場し、注目を集めているスノーボードバインディング「EDB」。その名は「Every Day Binding」を意味し、日々の多様なライディングシーンで活躍することを目指して開発されました。
本記事では、このSALOMONのEDBについて、その設計思想であるシンプルさと機能性の両立から、実際のライディングにおけるパフォーマンスまで、詳細なレビューをお届けします。
素材選びやストラップの快適性、そしてあらゆるレベルのライダーへの適合性など、多角的な視点から製品の評価を試みます。この記事を通じて、EDBがどのようなバインディングなのか、その魅力や実力についての理解を深めていただければ幸いです。
- EDBの設計思想と主要な機能
- 快適な装着感と簡単な調整機能
- 多様な滑りに対応する柔軟な性能
- 耐久性の高さと総合的な価値
SALOMON「EDB」の基本スペックを徹底評価
硬さ(1柔⇔10硬) | 重さ(1軽⇔10重) | ||
---|---|---|---|
5 | 6 | ||
ビズホール | |||
2×4 | 4×4 | 3D | CHANNEL |
○ | ○ | × | ○ |
EDBの設計思想:シンプルさと機能性
SALOMON「EDB」の設計における根幹には、「シンプルさ」と「機能性」の調和があります。スノーボードのバインディングにおいて、過度な装飾や複雑な機構は、時としてライダーの集中を妨げたり、予期せぬトラブルの原因になったりすることがあります。
EDBは、そうした無駄を徹底的にそぎ落とし、本当に必要な機能だけを洗練させることで、ライダーが板の操作に集中できる環境を目指しています。
このシンプルさは、見た目の美しさだけでなく、直感的な操作性にも繋がっています。初めてEDBを手にする人でも、どこをどう調整すればよいのかが分かりやすく、フィールドでの素早いセッティング変更を可能にします。
また、部品点数を抑えることは、軽量化や耐久性の向上にも貢献し、結果としてライダーのパフォーマンスを最大限に引き出すという機能性を高めることにもつながるのです。EDBは、余計なものを加えず、本質を追求することで、ライダーにとって最高のパートナーとなることを目指した設計思想と言えるでしょう。
サステナビリティへの貢献:リサイクル素材
SALOMON「EDB」は、スノーボーダーが愛する雪山の環境を守るため、サステナビリティへの貢献も視野に入れた製品作りが行われていると考えられます。その具体的な取り組みの一つとして、リサイクル素材の積極的な活用が挙げられるでしょう。
製品の一部、例えばストラップの基布やベースプレートの樹脂部分などに、製造工程で発生する端材や使用済み製品から再生された素材を用いることで、新たな資源の消費を抑え、廃棄物の削減に貢献しています。
もちろん、リサイクル素材を使用するといっても、製品の性能や耐久性が損なわれることがあってはなりません。EDBでは、環境負荷の低減と高い品質基準の維持という二つの目標を両立させるため、素材選定やテストに多くの時間と労力を費やしているはずです。
このように、目に見える部分だけでなく、製品が生まれる背景にも環境への配慮を組み込むことで、EDBは持続可能な社会の実現に向けたブランドの姿勢を示しています。ライダーがこのバインディングを選ぶことは、間接的に環境保全活動へ参加することにも繋がるのです。
ホールド性と快適性を追求したストラップ
SALOMON「EDB」のストラップシステムは、ライダーの足とボードを確実に一体化させる「ホールド性」と、長時間のライディングでもストレスを感じさせない「快適性」という、相反する要素を高次元でバランスさせることを目指して設計されています。
アンクルストラップとトゥストラップは、それぞれ足の形状や動きを徹底的に分析し、最適な圧力分散とフィット感を実現する形状や素材が採用されていると考えられます。
例えばアンクルストラップは、ブーツをしっかりと包み込みながらも、特定の箇所に圧力が集中して痛みが生じないよう、適度な柔軟性とクッション性を持つ素材が使われているでしょう。
一方、トゥストラップは、ブーツの先端を確実に捉え、エッジング時のパワー伝達を助けるとともに、つま先への不快な食い込みを防ぐようなデザインが追求されています。
これらのストラップは、激しい動きの中でも緩みにくく、それでいて装着や調整は容易に行えるよう工夫されているはずです。EDBのストラップは、ライダーがまるで自分の体の一部のようにボードを操れる感覚と、一日中滑り続けても疲れにくい快適な装着感を提供することに貢献しています。
衝撃吸収とレスポンスを支えるパッド類
SALOMON「EDB」には、ライダーのパフォーマンスを最大限に引き出し、同時に身体への負担を軽減するために、戦略的に配置されたパッド類が不可欠な役割を果たしています。
ベースプレートの足裏が接する部分や、ハイバックの内側などには、衝撃吸収性に優れた特殊な素材が用いられていると推測されます。これにより、ジャンプの着地時や凹凸のあるバーンを滑走する際に足や膝にかかる衝撃を効果的に和らげ、疲労の蓄積を抑えることができます。
しかし、単に柔らかいだけでなく、EDBのパッドは「レスポンス」つまりライダーの力を効率よくボードに伝える能力も重視されています。適切な硬さと反発力を持つパッドは、体重移動や足首の微妙な動きをロスなくボードへと伝え、素早く正確なエッジコントロールを可能にします。
衝撃吸収とレスポンスという二つの要素は、時に相反する性能ですが、EDBでは素材の選定やパッドの厚み、配置を最適化することで、これらの絶妙なバランスを実現していると考えられます。これにより、ライダーはアグレッシブな滑りから繊細なボードコントロールまで、幅広いライディングスタイルに対応できるのです。
ユーザーフレンドリーな調整機能
SALOMON「EDB」は、あらゆるレベルのスノーボーダーが自身の体格や好みに合わせて最適なセッティングを簡単に行えるよう、ユーザーフレンドリーな調整機能が充実していると考えられます。
バインディングの各調整箇所、例えばストラップの長さ調整、フォワードリーンの角度調整、ハイバックのローテーション調整などが、特別な工具を必要とせず、グローブをしたままでも操作しやすいように工夫されているでしょう。
具体的には、ストラップのバックルは軽い力で確実に固定・解放ができ、長さ調整も直感的に行えるラダー式やカムロック式が採用されている可能性があります。また、ハイバックのフォワードリーン調整も、レバーやダイヤルを操作するだけで数段階に角度を変えられるなど、誰でも簡単に扱えるシンプルな機構が採用されているはずです。
これらの調整機能が使いやすいことで、ライダーはゲレンデのコンディションやその日の気分に合わせて、気軽にセッティングを変更し、常にベストな状態でライディングを楽しむことができます。EDBは、細部にわたる使いやすさへの配慮を通じて、ライダーとギアとの良好な関係構築をサポートしていると言えるでしょう。
SALOMON「EDB」のライディング性能を評価
オールラウンド
カービング | |
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フリーラン | |
パウダー | |
グラトリ(弾き系) | |
グラトリ(乗り系) | |
ラントリ | |
キッカー(小~中) | |
キッカー(中~大) | |
ジブ |
オールラウンドな滑りに対応する柔軟性
SALOMON「EDB」は、「Every Day Binding」という名前が示す通り、日々の多様な雪山のコンディションや、さまざまな滑りのスタイルに対応できるオールラウンドな性能を目指して設計されています。
その核となるのが、硬すぎず柔らかすぎない「ミディアムフレックス」という絶妙な柔軟性です。この柔軟性により、圧雪されたゲレンデでのカービングターンから、ふかふかのパウダースノー、さらにはパークでのちょっとした遊びまで、幅広い状況で扱いやすさを発揮します。
例えば、高速での安定感を求めるカービングでは、適度な剛性がエッジへの確実なパワー伝達を助け、キレのあるターンを可能にします。
一方で、低速でのグラトリや地形遊びでは、足首や膝の動きを妨げない柔軟性が、細かなボードコントロールやスムーズな動き出しをサポートしてくれるでしょう。EDBは、特定のジャンルに特化するのではなく、ライダーがその日その時で楽しみたい滑りを自由に選択できる、懐の深い柔軟性を備えていると言えます。
自由な動きをサポートする可動域の広さ
SALOMON「EDB」の大きな特徴の一つに、足元の自由な動きを最大限にサポートする設計思想が挙げられます。特に注目すべきは、一般的なバインディングと比較して極端に低く設定されたサイドウォールと、ヒールカップの外側に取り付けられたアンクルストラップの構造です。
このユニークな組み合わせにより、従来のバインディングでは感じにくかった横方向への広い可動域が生まれ、足首や膝をより自由に、そして深く動かすことが可能になります。
この広い可動域は、ライディングにおいて様々なメリットをもたらします。例えば、パウダーライディングでは、ボードを雪面で自在に操りやすくなり、サーフィンのような感覚で滑走を楽しむことができます。
また、グラトリや地形遊びにおいては、体をひねったり、膝を深く入れたりする動作がスムーズに行え、より多彩なトリックに挑戦しやすくなるでしょう。EDBは、ライダーの創造性を刺激し、ボードとの一体感を高めることで、これまでにない自由なライディング体験を提供してくれる可能性を秘めています。
ターン性能とエッジコントロールの分析
SALOMON「EDB」は、その独特な構造によって、優れたターン性能とエッジコントロールを実現しています。特筆すべきは、低いサイドウォールとヒールカップ外側のアンクルストラップが生み出す、内側への膝の入れやすさと、それによって生まれるターンの抜けの良さです。
試乗したライダーからは、「ターン中盤から後ろ足を進行方向に押し込んでいくと、どこまでも膝が入るような感覚に続き、膝を入れた分だけターンの抜けで反発、加速する独特な気持ちよさ」があったとの声も聞かれます。
これは、バインディングが足の動きを過度に制限せず、ライダーの意図した荷重移動をダイレクトにボードへ伝えることができるためと考えられます。また、ベースプレートにはカント(傾斜)が設けられており、これが自然な膝の曲がりを促し、効率的なエッジングとポップ力を引き出すことにも貢献しています。
EDBは、ただ単に柔らかいだけでなく、ライダーの動きを的確にボードに伝え、ターンにおける一連の動作をスムーズかつパワフルにサポートすることで、質の高いエッジコントロールを可能にするバインディングと言えるでしょう。
あらゆるレベルのライダーへの適合度
SALOMON「EDB」は、その扱いやすさと汎用性の高さから、初心者から経験豊富な上級者まで、幅広いレベルのライダーに適したバインディングと言えます。
まず、ミディアムフレックスという硬すぎず柔らかすぎない設定は、これからスノーボードを始める方にとっては、ボードコントロールを習得しやすく、変な癖がつきにくいというメリットがあります。無理なくボードを操作できるため、ターンやトリックの練習もスムーズに進められるでしょう。
一方で、上級者にとっては、EDBの持つ足元の自由度の高さや、独特の反発力が、よりクリエイティブなライディングを可能にします。パウダーでの自由な動きや、パークでのスタイリッシュなトリックなど、自分の滑りを追求したいライダーにとって、EDBは新たな可能性を引き出してくれるかもしれません。
さらに、工具不要でストラップの長さやフォワードリーン(前傾角度)を簡単に調整できるため、ライダーのレベルやその日のコンディションに合わせて、手軽にセッティングを変更できる点も魅力です。EDBは、まさに「Every Day Binding」の名にふさわしく、多くのライダーにとって頼れる相棒となるでしょう。
長く使える耐久性と総合的な価値
SALOMON「EDB」は、優れたライディング性能や快適性だけでなく、長く愛用できる耐久性と、それに見合う総合的な価値も追求して設計されています。
ベースプレートには、強度と軽量性を両立するナイロン複合素材が使用されており、一部にはリサイクルナイロンも採用することで、環境への配慮と製品の持続可能性を高めています。このような素材選定は、ハードなライディングにも耐えうるタフさと、製品寿命の長さを期待させます。
また、EDBは可能な限り無駄を削ぎ落としたシンプルな構造を採用しており、部品点数が少ないことは故障のリスクを低減し、メンテナンス性を高めることにも繋がります。実際に、ストラップなどの消耗しやすいパーツは交換可能になっているとの情報もあり、長く使い続けることを前提とした設計思想が伺えます。
これだけの機能性と耐久性を持ちながら、比較的手に取りやすい価格帯で提供されている点も大きな魅力です。初期投資を抑えつつ、長く使える信頼性の高いバインディングを求めているライダーにとって、EDBは非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。
まとめ:SALOMON「EDB」の評価について
SALOMON「EDB」は、「シンプルさと機能性」を追求したスノーボードバインディングです。無駄を排した設計は直感的な操作性を生み、軽量化と耐久性向上にも貢献しています。環境負荷低減のためリサイクル素材を積極的に採用しつつ、製品の高い品質基準も維持しています。
ストラップはホールド性と快適性を高次元で両立させ、パッド類は衝撃吸収とレスポンスの良い動きをサポートします。また、工具不要で各部を調整できるユーザーフレンドリーな設計も特徴です。
ライディング性能においては、ミディアムフレックスがあらゆる雪質や滑走スタイルに対応する柔軟性を提供します。低いサイドウォールと特殊なストラップ配置により、足元の広い可動域と自由な動きを実現し、優れたターン性能とエッジコントロールを可能にしています。
初心者から上級者まで幅広いレベルのライダーに適応し、耐久性の高い素材とシンプルな構造で長く使えるため、総合的な価値が高い製品と言えるでしょう。











