【DEELUXE】ID DUAL BOAの評価は?フリースタイルを極める!特徴から弱点をレビュー

まさやん
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DEELUXEの人気モデル、ID DUAL BOAに関する評価や口コミを探していませんか。熱成形による圧倒的なフィット感や、絶妙なフレックスが大きな特徴ですが、実際のレビューや他のモデルとの違いが気になりますよね。

グラトリやパーク、フリーラン、そしてカービングまで、様々なライディングスタイルでブーツがどのように機能するのか、初心者から中級者、上級者まで、レベルを問わず全てのユーザーが知りたいポイントを網羅的に解説していきます。

この記事を読めば、ID DUAL BOAがあなたのスノーボードライフに最適な一足かどうかが明確になります。

要点
  • ID DUAL BOAのスペックとテクノロジーの詳細
  • 熱成形やデュアルBOAがもたらす唯一無二のフィット感
  • グラトリやパークなど得意なジャンルと少し苦手なジャンル
  • ブーツの性能を最大限に引き出せるユーザーのレベルやスタイル

DEELUXE・ID DUAL BOAのスペックを徹底評価

DEELUXEのIDシリーズの中でも、特に高い人気を誇るID DUAL BOAは、快適性とパフォーマンスを両立させたモデルです。まずは、ブーツの基本的な性能を客観的なデータで見ていきましょう。

項目スペック詳細
対象男女兼用幅広いサイズ展開で多くのスノーボーダーに対応します
サイズ感標準的日本人の足型に合いやすいですが、甲高・幅広の方は試着を推奨します
硬さ(10段階)5硬すぎず柔らかすぎない、オールラウンドなミディアムフレックスです
重さ(10段階)4近年のモデルは特に軽量化が進み、長時間の使用でも疲れにくいです
締め付け力(10段階)82つのBOAとC3レーシングで、強力かつ細やかな調整が可能です

2つのBOAがもたらす高いフィット感

ID DUAL BOAの最大の特徴は、2つのBOAダイヤルを搭載している点にあります。このシステムにより、足の甲側とすね側をそれぞれ独立して締め上げることが可能です。

例えば、午後の滑走で足が少しむくんできた際に、すね側は緩めずに甲側だけを少し緩める、といった微調整がリフトの上でも簡単に行えます。これにより、一日を通して最適なフィット感を維持できるわけです。

ただし、BOAシステムは手軽に強く締められる反面、締めすぎると足が痺れる原因にもなり得ます。滑走前には、部分的に圧迫が強すぎないかを確認することが大切になります。

自分の足に合った締め具合を見つけることで、このブーツの持つポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。

自由度の高いミディアムなフレックス設定

このブーツのフレックスは、10段階評価で「5」というミディアムな硬さに設定されています。これが、ID DUAL BOAが多くのスノーボーダーに支持される理由の一つです。

硬すぎないため、グラトリなどで足首を細かく使いたい動きにも柔軟に対応できます。一方で、柔らかすぎることもないので、ある程度のスピードでのフリーランやキッカーでの着地においても、安定感を損ないません。

このように言うと、初心者から上級者まで、幅広いレベルのユーザーが満足できる絶妙なバランスを持っていると考えられます。特に、一つのスタイルに特化するのではなく、ゲレンデ全体を遊び尽くしたいスノーボーダーにとっては、非常に扱いやすいフレックス設定です。

足首をしっかりホールドするC3レーシング

アウターのBOAシステムだけでなく、インナーブーツの性能もID DUAL BOAの評価を支える重要な要素です。特に、C3レーシングシステムは、かかとの浮きを効果的に抑制します。

このシステムは、インナーの紐を引くことで、足首周りとすね部分をしっかりと固定する仕組みになっています。かかとがブーツ内で浮いてしまうと、エッジへの力の伝達が遅れ、操作性が著しく低下します。

C3レーシングは、ブーツと足の一体感を高め、ライダーの意図をダイレクトにボードへ伝達する手助けをします。

僕も実際に履いて感じましたが、このホールド感があるおかげで、細かいステップやオーリーの際の安心感が全く違います。レスポンスの良さを求める方には、非常に満足度の高い機能です。

熱成形で自分だけのインナーが完成

DEELUXEの代名詞とも言えるのが、サーモインナーと呼ばれる熱成形可能なインナーブーツです。専用のオーブンでインナーを温め、それを履いた状態で冷ますことで、完全に自分の足型にフィットさせることができます。

これにより、市販のブーツで起こりがちな、部分的な当たりや圧迫感を解消し、まるでオーダーメイドのような履き心地を実現します。

フィット感が高まることで、前述の通り、ボードコントロールの精度が向上し、長時間の滑走でも疲れにくくなるというメリットが生まれます。

注意点として、熱成形は専門知識と設備が必要なため、DEELUXEの正規取扱店で行う必要があります。購入時には、店舗で成形サービスが受けられるかを確認しておくと良いでしょう。最高のパフォーマンスを引き出すためには、この工程は不可欠です。

新設計アウターの驚くほどの軽さ

近年のスノーボードブーツは軽量化が進んでいますが、ID DUAL BOAも例外ではありません。新しく設計されたアウターシェルは、耐久性を維持しながらも無駄を削ぎ落とし、驚くほどの軽さを実現しています。

ブーツが軽いことのメリットは計り知れません。まず、リフトの乗り降りや長時間のライディングにおける足への負担が大幅に軽減されます。

さらに、グラトリやスピン系のトリックを行う際には、この軽さがスイングウェイトの減少につながり、より少ない力で板を振り回すことが可能になります。

一度この軽さを体験すると、以前の重いブーツには戻れないと感じる人も少なくありません。快適性と操作性の両面で、軽さは大きなアドバンテージとなります。

SCLシステムで締め分けも自由自在

前述の通り、C3レーシングはかかと周りのホールド感を高めるシステムですが、SCL(シングル・レース・クロージャー)システムもインナーのフィット感を向上させる上で重要な役割を担っています。

これは、インナーの紐を上方向に引くだけで、足全体を均等かつ簡単に締め上げることができるシステムです。ロック機能も付いているため、一度締めれば滑走中に緩んでくる心配もありません。

DUAL BOAによるアウターの締め分けと、C3およびSCLシステムによるインナーの締め分けを組み合わせることで、ID DUAL BOAはユーザーの足に対して、非常に高度で立体的なフィット感を提供します。

DEELUXE・ID DUAL BOAをライディング別に評価

ブーツのスペックを理解した上で、次に気になるのは「実際にどんな滑りに向いているのか」という点でしょう。ここでは、代表的なライディングスタイルごとにID DUAL BOAの適性を5点満点で評価し、その理由を詳しく解説します。

ジャンル評価(5点満点)解説
カービング3.5高速カービングではパワー不足を感じることも
フリーラン4.5快適なフィット感でフリーランに最適
パウダー3.5深雪ではもう少し硬さが欲しくなる場面も
グラトリ(弾き系)5.0軽さと柔軟性でトリックのキレが向上
グラトリ(乗り系)5.0足裏感覚が良くプレス系で有利
ラントリ5.0フリーランとトリックの融合に最高
キッカー(小~中)4.5安定感があり安心して挑戦できる
キッカー(中~大)3.0巨大キッカーの衝撃にはより硬いブーツが安心
ジブ4.5柔軟性がありアイテムを攻略しやすい

グラトリでの圧倒的な操作性の高さ

ID DUAL BOAは、グラトリを楽しむスノーボーダーにとって、最高の選択肢の一つと考えられます。その理由は、これまで解説してきたブーツの特性に集約されています。

まず、ミディアムフレックス設定が足首の自由な動きを可能にし、プレスやスピンといった動作をスムーズに行えます。

さらに、C3レーシングによる強力なヒールホールドがかかとの浮きを防ぐため、オーリーやノーリーといった弾き系のトリックで、板にしっかりと力を伝えることができます。

そして、ブーツ自体の軽さが、回転数を増やす際や複雑なコンボトリックを行う際の負担を軽減してくれます。これらの要素が組み合わさることで、ID DUAL BOAはグラトリにおいて圧倒的な操作性を発揮するのです。

パークやジブでスタイルを出しやすい

パークやジブにおいても、このブーツの特性は大いに活かされます。特に、ボックスやレールといったアイテムに入る際、足首の柔軟性は非常に大切です。

ID DUAL BOAのフレックスは、アイテムに対してボードをしっかりと押し付けるような動きをサポートし、安定したライディングを可能にします。

また、キッカーに関しても、中規模までのジャンプであれば全く問題ありません。むしろ、軽さが空中でのグラブやスタイリッシュな動きを助けてくれます。

ただし、プロレベルの巨大なキッカーに挑む場合や、ハーフパイプでの高速ライディングをメインに考えるのであれば、着地の衝撃に耐えるためにもう少し硬いフレックスのモデルを選択した方が良いかもしれません。

ラントリでの軽快な板さばきを実現

近年人気が高まっているラントリ(ラン&トリック)は、フリーランの中にグラトリを織り交ぜるスタイルです。この滑り方とID DUAL BOAの相性は抜群と言えます。

フリーランの快適性を損なわない軽さとフィット感を持ちながら、トリックを仕掛けたい瞬間には、意のままに板を操れる柔軟性を備えています。

ゲレンデの地形を活かしてジャンプしたり、コース脇でプレスをしたりと、ゲレンデ全体を遊び場に変えるような滑り方に完璧にマッチします。

ラントリを上達させたいと考えている中級者の方にとって、このブーツは強力な武器になるでしょう。

フリーランでも快適なライディング

もちろん、トリックを全くしないスノーボーダーにとっても、ID DUAL BOAは魅力的な選択肢です。

朝一の圧雪バーンを気持ちよくクルージングするような、純粋なフリーランにおいても高い快適性を提供してくれます。

DUAL BOAシステムによって、その日のコンディションや自分の足の状態に合わせてフィット感を簡単に調整できるため、不要なストレスを感じることがありません。また、ブーツの軽さは長時間の滑走における疲労を確実に軽減してくれます。

ただ滑るだけでも楽しいのがスノーボードです。その楽しさを、より快適なものにしてくれる一足であることは間違いありません。

高速域でのカービングの適性はどうか?

一方で、高速域でのアグレッシブなカービングをメインに考えている方にとっては、注意が必要です。

ID DUAL BOAのミディアムフレックスは、多くの場面でメリットとなりますが、硬い雪面をハイスピードで切り裂くようなカービングターンにおいては、若干のパワー不足を感じる可能性があります。

高速でボードを立てていくと、ブーツが負荷に負けてしまい、エッジホールドが甘くなる感覚を覚えるかもしれません。もちろん、一般的なゲレンデコンディションで楽しむカービングであれば十分な性能を持っています。

しかし、カービング性能を最優先に考えるのであれば、DEELUXEのラインナップの中でも、より硬いフレックスを持つモデル(例えばEMPIREシリーズなど)を検討することをおすすめします。

パウダーでの浮力と足首の自由度

パウダーライディングにおける評価は、少し意見が分かれるかもしれません。足首の自由度が高いため、ツリーランなどで細かい動きが求められる場面では、非常に操作しやすく感じられます。

しかし、広大なオープンバーンをハイスピードで滑り降りるようなシチュエーションでは、もう少し硬さとサポート力が欲しくなることも考えられます。

深い雪の中でボードが叩かれた際に、ブーツが足首をしっかりと支えてくれる安心感は、より硬いモデルに軍配が上がります。

パウダーの中でも、どのような滑りを好むかによって、このブーツの評価は変わってくると言えるでしょう。

総括:DEELUXE・ID DUAL BOAの総合評価

この記事で解説してきたDEELUXE「ID DUAL BOA」の特徴と評価を、最後に要点としてまとめます。

  • グラトリやパーク、ラントリで最高のパフォーマンスを発揮
  • 2つのBOAダイヤルでフィット感を自在に調整可能
  • 硬すぎず柔らかすぎない絶妙なミディアムフレックス
  • インナーのC3レーシングがかかとを強力にホールド
  • 熱成形インナーでオーダーメイドのような履き心地を実現
  • アウターは非常に軽量で長時間の滑走でも疲れにくい
  • フリーランやゲレンデクルージングも快適に楽しめる
  • 初心者から上級者まで幅広いレベルに対応可能
  • 特にフリースタイル志向の中級者に最適な一足
  • 高速域でのハードなカービングにはややパワー不足の面も
  • 巨大キッカーやハーフパイプがメインならより硬いモデルを推奨
  • パウダーでの評価は滑りのスタイルによって異なる
  • ブーツと足の一体感がボードコントロールを向上させる
  • デザイン性も高く多くのウェアとコーディネートしやすい
  • スノーボードをオールラウンドに楽しみたいライダーのベストチョイス
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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