【ボード】

【RIDE】TWINPIGの評価を徹底解説!特徴から乗り味まで

まさやん
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

独特のシェイプとコンセプトで注目を集めるスノーボード、RIDE「TWINPIG」。その評価や評判が気になり、詳しいレビューや口コミを探している方も多いのではないでしょうか。

特に、遊び心のあるライディングを求めるスノーボーダーから支持されていますが、実際にどんな人におすすめなのか、自分の滑りに合うのかは気になるところです。また、特徴的なボードだからこそ、サイズ選びで失敗や後悔をしたくないという気持ちも強いでしょう。

この記事では、RIDE「TWINPIG」に関する様々な評価を多角的に分析し、その基本スペックから滑りのジャンルごとの適性まで、客観的な情報に基づいて徹底的に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、TWINPIGがあなたにとって最適な一枚かどうかが明確になるはずです。

  • RIDE「TWINPIG」のユニークなスペックと基本性能
  • グラトリやカービングなど滑走スタイル別の適性
  • 初心者から上級者までのレベル別マッチ度
  • 後悔しないための適切なサイズ選びのポイント

RIDE「TWINPIG」の評価を紐解く基本スペック

対象メンズ・レディース
形状ハイブリッドキャンバー
シェイプツインチップ
ボードの硬さ10段階中4(やや柔らかい)
対象レベル初心者から上級者
サイズ136,142,148,151
154,157,156W

RIDE「TWINPIG」の最大の特徴とは?

RIDE「TWINPIG」の評価を語る上で最も核となるのは、フリースタイルライディングに特化した「非対称ツイン」というコンセプトです。

これは、同ブランドの人気モデル「WARPIG」のコンセプトをツインチップボードに落とし込んだもので、ただ左右対称なだけではない、一工夫加えられた設計思想が反映されています。

言ってしまえば、パウダーやフリーランで高い評価を得ているWARPIGの「短くても太い」というボリュームシフト理論を、パークやグラトリといったツインチップが活きるシーンで最大限に楽しめるように再構築したモデルがTWINPIGです。

このため、通常のツインチップボードとは一線を画す乗り味を提供します。主なメリットは、短いレングスでも安定性と浮力を確保できる点と、後述する非対称サイドカットによる効率的なターン性能です。

一方で、そのユニークさゆえに、従来のボードと同じ感覚で選ぶとサイズ感に戸惑う可能性がある点は注意が必要です。

独自のツインピグシェイプを解説

TWINPIGが多くのスノーボーダーから注目される理由の一つに、その独自の「アシンメトリカル・ツイン・シェイプ」があります。これは、ノーズとテールが同じ形状のツインチップでありながら、ヒールサイド(かかと側)とトゥサイド(つま先側)のサイドカーブが異なる非対称設計を指します。

なぜなら、人体の構造上、かかと側とつま先側では力の伝達効率や可動域が異なるからです。一般的に、つま先側の方が細やかなコントロールがしやすく、かかと側は力が入りにくいとされています。このため、TWINPIGではヒールサイドのサイドカーブを深く(半径を小さく)設定しています。

これには、力の入れにくいヒールサイドでも、より少ない力でボードを立ててシャープなターンを可能にするという明確な目的があります。結果として、ヒールサイドのターンが苦手なライダーでも、スムーズでキレのあるターンを習得しやすくなるのです。

また、このボードは「ボリュームシフト」という設計思想に基づいており、通常のボードよりも3cmから6cm短いサイズを選ぶことが推奨されています。幅広なウエスト幅が、短さを補って余りある安定性と浮力を生み出します。

参考:推奨サイズと体重の目安

ライダーの体重推奨されるTWINPIGのサイズ
45 – 68 kg142 cm
54 – 77 kg148 cm
64 – 86 kg151 cm
73 – 95 kg154 cm
82 – 104+ kg157 cm

※上記はメーカーが提示する一般的な目安です。ライディングスタイルや好みによって最適なサイズは変動します。

ハイブリッドキャンバー構造の恩恵

RIDE「TWINPIG」は、「アシンメトリカル・ハイブリッド・ロッカー」という複合的なキャンバー構造を採用しています。これを平易な言葉で説明すると、板の中央部分がロッカー形状で、両足の外側からノーズ・テールにかけてがキャンバー形状になっている構造です。

この構造がもたらす最大の恩恵は、操作性と反発力、そしてエッジグリップの絶妙なバランスです。

まず、中央のロッカー形状は、ジブやグラトリでのルーズな操作感や、パウダーでの浮力向上に貢献します。板をフラットにした状態での引っかかりが少なく、バター系のトリックやスピンの起点を作りやすいのが利点です。

一方で、両足下のキャンバー部分は、ターン時に雪面をしっかりと捉える役割を果たします。ライダーがボードに圧力をかけると、このキャンバー部分が力強いエッジグリップを生み出し、カービングターンの安定感を高めます。また、オーリーやジャンプの際には、しっかしとした反発力を提供してくれるため、遊びの幅が広がります。

このように言うと、ロッカーの遊びやすさとキャンバーの安定感を両立させた、非常に欲張りな構造だと言えます。このため、一本のボードで様々なコンディションや滑り方を楽しみたいライダーにとって、大きなメリットとなるでしょう。

ソフトなフレックスがもたらす操作性

TWINPIGのフレックス(板の硬さ)は、RIDEのラインナップの中ではソフト寄りに設定されています。これは、特にグラトリ(グラウンドトリック)やパークでのジブ、低速域でのコントロール性を重視した結果と考えられます。

柔らかいフレックスの主な利点は、少ない力で板をしならせることができる点です。これにより、グラトリの基本であるプレス系のトリックが非常にやりやすくなります。また、低速で滑っているときでも板を柔軟にコントロールできるため、地形遊びや細かい動きにも機敏に反応してくれます。

しかし、このソフトなフレックスには注意すべき点も存在します。それは、高速域での安定性です。硬いバーンをハイスピードで滑走する場合、足元がバタついて不安定に感じることがあります。特に、体重のあるライダーや、高速でのフリーランやカービングをメインに考えている場合は、この点を考慮する必要があります。

要するに、TWINPIGのフレックスは、レスポンスの良さと遊びやすさを最大限に引き出すための設定であり、その反面、極端なハイスピード領域ではある程度の限界があるということを理解しておくことが大切です。

初心者が扱う上での注意点と可能性

RIDE「TWINPIG」は初心者にとって選択肢の一つになり得ますが、いくつかの注意点を理解した上で選ぶ必要があります。

まず、初心者にとってのメリットは、前述の通りソフトなフレックスと、ロッカー形状による操作のしやすさです。ターンを覚えようとする段階で、板がスムーズに動いてくれる感覚は上達を助けるでしょう。特に、逆エッジのリスクを低減してくれるロッカー形状は、恐怖心を和らげる効果も期待できます。

一方で、デメリットとなり得るのは、その独特のシェイプとボリュームシフトのコンセプトです。一般的なボードとはサイズ選びの基準が異なるため、自己判断で選ぶとアンダーサイズやオーバーサイズになる可能性があります。

また、非対称サイドカットやハイブリッドキャンバーといった特徴は、正しいポジションでしっかり板を踏むことができなければ、その性能を十分に引き出せません。

こう考えると、全くの未経験者よりは、ある程度ターンが連続してできるようになった初心者が、次のステップとして「遊び」の要素を取り入れたい場合に最適な選択肢と言えます。

もし初心者がこのボードを選ぶのであれば、購入時に専門店のスタッフに相談し、適切なサイズ選びと乗り方のアドバイスを受けることが、後悔しないための鍵となります。

滑走スタイルで見るRIDE「TWINPIG」の評価

適性が高いジャンル

パーク

カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ(弾き系)
グラトリ(乗り系)
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

グラトリにおける操作性と安定性

グラトリシーンにおいて、RIDE「TWINPIG」は非常に高い評価を受けています。その理由は、これまで解説してきた特徴の多くが、グラトリのパフォーマンス向上に直結するからです。

第一に、ソフトなフレックスと中央のロッカー形状の組み合わせが、プレス系のトリックを容易にします。ノーズやテールに体重を乗せた際に板がしなやかに反応し、安定したプレスを維持しやすくなります。

第二に、短く太いボリュームシフト設計が、スピン系トリックでの取り回しの良さに貢献します。スイングウェイト(板を回転させる際に感じる重さ)が軽くなるため、少ない力で素早く回転することが可能です。

それでいて、幅広なウエストが着地時の安定感を高めてくれるため、トリックの成功率向上にも繋がります。

ただし、反発力を重視する高回転系のスピンや、高さのあるオーリーを求めるライダーにとっては、フレックスが少し物足りなく感じられるかもしれません。むしろ、スタイルを出した低速でのコンボトリックや、バター系の滑らかな動きを得意とするボードと言えるでしょう。

カービングのキレと安定感はどうか

RIDE「TWINPIG」は、その遊び心のあるイメージとは裏腹に、カービングにおいてもユニークな性能を発揮します。特に、アシンメトリカル・シェイプ(非対称サイドカット)の恩恵を最も感じられるのがカービング時です。

前述の通り、力の入りにくいヒールサイド(かかと側)のサイドカーブが深く設計されているため、多くのライダーが苦手意識を持つヒールサイドターンでも、驚くほど簡単に板を立ててキレのあるターンを描くことができます。これにより、トゥサイドと遜色のない、リズミカルで連続したターンが可能になります。

また、両足下に配置されたキャンバー部分が、ターン中にしっかりと雪面をグリップし、安定感をもたらします。ショートターンからミドルターンにかけて、非常に気持ちの良いカービングフィールを味わうことができるでしょう。

しかし、そのソフトなフレックスと短いレングスから、超高速域でのロングターンや、硬いアイスバーンを攻めるような場面では、やや安定性に欠ける側面もあります。

あくまでもフリースタイルボードの範疇でのカービング性能と捉え、ゲレンデを楽しみながら流すようなカービングに適していると考えられます。

パークでのジャンプやジブの適性

パークライディングにおけるRIDE「TWINPIG」の評価は、アイテムによって得意・不得意が分かれます。

まず、ジブ(レールやボックス)に関しては、非常に高い適性を示します。ソフトなフレックスはアイテムに板を擦りつけやすく、ロッカー形状はエッジの引っかかりを軽減してくれます。短いレングスは取り回しも良く、様々なトリックに挑戦しやすい環境を提供します。

次に、ジャンプ(キッカー)については、中小規模のキッカーでその真価を発揮します。アプローチでの安定感と、軽快なスイングウェイトによる空中でのコントロール性は、スピンやグラブといったトリックの練習に最適です。着地時も幅広な板が安定感をもたらします。

一方で、大規模なキッカーに挑む場合は注意が必要です。高速でのアプローチでは板のバタつきが気になる可能性があり、着地での衝撃吸収性もハードなフレックスのボードに比べると劣ります。

プロレベルのライダーがビッグキッカーを攻めるためのボードというよりは、楽しみながらスキルアップを目指す一般ライダー向けのパークボードと言えます。

パウダーでの浮力とコントロール性能

RIDE「TWINPIG」はツインチップボードでありながら、パウダーコンディションでも予想以上のパフォーマンスを見せてくれます。その秘密は、やはり「短く太い」ボリュームシフト設計にあります。

幅広なウエストとノーズ・テールのロッカー形状が、新雪の中で十分な浮力を生み出します。これにより、ボードの先端が雪に突き刺さるのを防ぎ、スムーズなライディングを可能にします。

通常のツインチップボードであれば沈んでしまうような状況でも、TWINPIGなら浮遊感を楽しむことができるでしょう。

また、ツインチップであるため、パウダーでのスイッチライディング(逆向きでの滑走)やフリースタイルな動きも容易です。地形を利用してスピンをしたり、ナチュラルヒットでジャンプしたりと、創造性豊かな滑りをサポートします。

ただし、これはあくまでツインチップボードとしての評価です。ノーズが極端に長いパウダー専用ボードや、セットバック(ビンディングを後ろに下げること)を大きく取ったディレクショナルボードほどの絶対的な浮力はありません。

深雪をハイスピードで駆け抜けるような乗り方よりも、パウダーの中で遊びを見つけたいライダーに適した選択肢となります。

総括:RIDE「TWINPIG」の総合評価

これまでの情報を踏まえ、RIDE「TWINPIG」の総合的な評価をまとめます。このボードは、特定の性能に特化した競技用ボードではなく、ゲレンデ全体を遊び場に変えるための、非常に汎用性が高くクリエイティブなフリースタイルボードです。

  • RIDE「TWINPIG」はフリースタイルに特化した非対称ツインボード
  • WARPIGの「短く太い」コンセプトをツインチップに応用
  • ヒールサイドのターンを容易にする非対称サイドカットを採用
  • 通常より3cmから6cm短いサイズ選びを推奨
  • 操作性と遊びやすさを両立するハイブリッドキャンバー構造
  • 中央のロッカーがルーズな操作感と浮力を生む
  • 足元のキャンバーがターンの安定性と反発力を提供
  • グラトリやジブに適したソフトなフレックス設定
  • プレス系トリックや低速でのコントロールが容易
  • 高速滑走時には安定性に欠ける側面もある
  • ターンがある程度できるようになった初心者におすすめ
  • グラトリではプレスやスピンのしやすさが高評価
  • カービングでは特にヒールサイドのキレが際立つ
  • パークでは中小キッカーやジブアイテムで高い性能を発揮
  • パウダーでもツインチップながら十分な浮力を確保
ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
記事URLをコピーしました