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【YES.】スノーボードを評価!全モデルを徹底解説

まさやん
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YSE(イエス)のスノーボードは、独創的なテクノロジーと洗練されたデザインで、世界中のスノーボーダーから高い評価を受けています。

しかし、ラインナップが非常に豊富なため、どのモデルが自分の滑りのスタイルやレベルに合っているのか、迷ってしまう方も少なくないでしょう。

この記事では、あなたの疑問を解消するため、メンズ・レディースの全モデルを徹底的に解説します。各ボードのスペックや特徴、メリット・デメリットを深く掘り下げ、あなたに最適な一枚を見つけるための手助けをします。

要点
  • YSEスノーボードに共通する技術的な特徴と魅力
  • メンズ全モデルの詳細なスペックと客観的な評価
  • レディース全モデルの特性とどんな人におすすめか
  • 自分のレベルとスタイルに合った一枚を見つけるための選び方のコツ

メンズ向けYSEスノーボードの評価とモデル解説

YESの評判

YSEのメンズラインナップは、初心者向けからプロ仕様のハイエンドモデルまで、多岐にわたります。ここでは、各モデルがどのような特徴を持ち、どんなライディングスタイルに適しているのかを詳しく見ていきましょう。

定番オールラウンドモデルのBASIC

YSEスノーボードの中で、最も象徴的で人気のあるモデルがBASICです。このボードは、これからスノーボードを始める初心者から、様々なコンディションで滑りたい中級者まで、幅広い層のニーズに応える設計になっています。

その理由は、YSE独自の「UnderBite」エッジテクノロジーにあります。これは、ビンディングエリアの直下のエッジをわずかに内側へ引き込むことで、ターン時に圧力が集中しやすくなり、少ない力でもしっかりとエッジが雪面を捉える効果を生み出します。結果として、ターンが非常にスムーズになり、初心者でも扱いやすい安定感を得られます。

具体例を挙げると、圧雪された朝一のグルーミングバーンではキレのあるカービングターンを楽しめ、午後になって荒れてきた雪面でも安定した滑走が可能です。一方で、上級者や硬いバーンでの高速滑走をメインにする方にとっては、少しフレックスが柔らかく感じられ、物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、最初の一枚として、あるいは何でもこなせるセカンドボードとして、非常に優れた選択肢であることは間違いありません。

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操作性を重視したSTANDARD

STANDARDは、その名の通りYSEの「基準」となるモデルであり、特にターン性能を重視する中級者以上のスノーボーダーから高い評価を得ています。BASICよりも少し硬めのフレックス設定で、高速域での安定性が向上しています。

このモデルの最大の特徴は、「MidBite」と呼ばれるエッジテクノロジーです。UnderBiteがエッジを内側に引き込むのに対し、MidBiteはエッジのアウトラインを一度細くし、再び広げるという独特の形状をしています。

これにより、ウエスト幅が狭くなり、エッジからエッジへの切り替えが素早く行えるのです。同時に、ノーズとテール部分の幅は保たれるため、パウダーでの浮力や着地の安定性も損ないません。

例えば、急斜面でのショートターンや、スピードに乗ったロングカービングで、ボードがバタつくことなく雪面に吸い付くような感覚を味わえます。

ただ、その反応の良さから、低速域では少し扱いにくさを感じる場面もあるかもしれません。操作に慣れが必要なため、全くの初心者よりは、ある程度ターンができるようになった方が、このボードの持つ性能を最大限に引き出せるでしょう。

コスパに優れたTYPO

TYPOは、人気モデルBASICの兄弟機とも言える存在で、優れたコストパフォーマンスが魅力です。基本的な設計思想はBASICと共通していますが、より多くの人が手に取りやすい価格帯を実現しています。

性能面での主な違いは、フレックスがBASICよりもわずかに柔らかく設定されている点です。これにより、グラトリ(グラウンドトリック)やジブ(レールやボックスなどのアイテムを滑る)といった、パークでの遊びにも対応しやすくなっています。もちろん、BASIC同様にUnderBiteエッジを搭載しているため、カービング性能も十分です。

これからスノーボードを始めたいけれど、初期投資は抑えたい、そして将来的にはパークにも挑戦してみたい、という方に最適なモデルです。ただし、本格的な競技や非常に硬いアイスバーンでの滑走を考えると、より上位のモデルに軍配が上がります。あくまで、楽しみながら上達していくためのボードと考えるのが良いでしょう。

幅広いレベルに対応するALL-IN

ALL-INは、文字通り全てを詰め込んだような多様性を持つフリースタイルボードです。初心者から上級者まで、レベルを問わずに幅広いライディングスタイルに対応できるのが大きな特徴です。

ボードの形状は、足元がキャンバーでノーズとテールがロッカーになっているハイブリッドキャンバーを採用しています。この構造により、キャンバーの持つ反発力とエッジホールド、そしてロッカーの持つ操作性の良さと浮力を両立させています。フレックスはミディアムソフトで、非常に扱いやすい設定です。

パークのキッカー(ジャンプ台)で空中での安定性を保ちつつ、ゲレンデ脇のパウダーでも楽に操作できる、といった柔軟な滑りが可能です。ただ、何でもできる反面、カービングに特化したモデルほどのキレや、パウダー専門ボードほどの浮力はありません。特定のジャンルを極めたいというよりは、ゲレンデ全体を遊び場として捉え、様々な滑りを楽しみたいスノーボーダーにおすすめです。

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パークからフリーランまでこなすALL-OUT

ALL-OUTは、ALL-INの性能をさらに引き上げた、アグレッシブな滑りに対応するモデルです。フリースタイルを軸にしながらも、より高いスピード域でのフリーラン性能を求めるライダーに適しています。

ALL-INと比較してフレックスが硬めに設定されており、高速滑走時の安定性が格段に向上しています。大きなキッカーからのジャンプや、ハーフパイプでの滑走においても、着地の衝撃に負けない強さを持っています。また、シンタードベースを採用しているため滑走性も高く、スピードを維持しやすいのがメリットです。

このため、中級者が次のレベルへステップアップするためのボードとして最適です。一方で、その硬さゆえに、初心者や脚力に自信のない方が低速で扱うには、少し手強く感じるかもしれません。パークでのパフォーマンスとフリーランの安定性を両立させたい、欲張りなライダーにとって満足度の高い一本となります。

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ジブやグラトリに特化したJACKPOT

JACKPOTは、YSEのラインナップの中で最もパーク、特にジブやグラトリに特化したモデルとして知られています。多くのプロライダーからも支持されており、その性能は折り紙付きです。

最大の特徴は、伝統的なフルキャンバー形状を採用している点です。これにより、非常に高い反発力を生み出し、オーリー(テールを弾いてジャンプするトリック)の高さやプレストリックの安定性を向上させます。また、MidBiteエッジが搭載されており、アイテムにアプローチする際やランディングでのエッジコントロールを容易にします。

レールの上でボードをスライドさせたり、フラットバーンで高回転のスピンをしたりといった、繊細なボードコントロールが求められる場面で真価を発揮します。しかし、フルキャンバーの特性上、逆エッジ(エッジが不意に引っかかること)のリスクは他の形状よりも高くなります。そのため、初心者にはあまり向いておらず、パークライディングを本格的に追求したい中級者以上のライダー向けのボードと言えます。

プロモデルのHALLDORでスタイルを出す

このボードは、アイスランド出身のスタイルマスター、ハルドア・ヘルガソン選手のシグネチャーモデルです。彼のクリエイティブなライディングスタイルを支えるため、非常にユニークな設計が施されています。

形状は、足元からビンディングの外側までがキャンバーで、そこから先がロッカーというハイブリッド形状です。これにより、パワフルなオーリーとルーズな操作感を両立しています。また、ノーズとテールが同じ長さ・形のツインチップでありながら、インサート(ビンディングを取り付けるネジ穴)の位置が少しだけテール寄りに設定されている「ツイン・アズ・ファック」というコンセプトが特徴です。これにより、スイッチ(通常とは逆のスタンス)での滑走性能を損なうことなく、パウダーでの浮力を若干向上させています。

パークのアイテムをスタイリッシュにこなし、時にはパウダーも楽しむ、そんなハルドアのような自由なスノーボーディングを目指すライダーに最適です。ただし、プロモデルということもあり、性能を最大限に引き出すには相応のスキルが求められます。

EIKI PROは高反発なパークボード

ハルドアの弟であるエイキ・ヘルガソン選手のシグネチャーモデルがEIKI PROです。このボードは、彼の得意とするストリートやジブでのテクニカルなライディングに特化して開発されました。

形状はジブに最適なゼロキャンバー(フラット)を採用しており、レールやボックスの上で非常に安定した滑りを提供します。また、YSE独自の「Jib 3BT」というソール形状が特徴で、センターベースはフラットでありながら、エッジ部分が段階的に持ち上がっています。これにより、エッジの引っかかりを極限まで減らし、スムーズなボードスライドを可能にします。

ストリートレールや複雑なパークアイテムを攻める上級者にとっては、最高の武器となるでしょう。その反面、カービング性能や高速安定性は他のモデルに劣るため、ゲレンデをクルージングするには不向きです。用途が非常に限定された、エキスパート向けのボードと言えます。

日本限定モデルのWARCA UNINC JPS

WARCA UNINC JPSは、日本のスノーボードシーンを代表するライダー、布施忠氏のフィードバックを基に開発された日本限定モデルです。日本の多様な雪質や地形に最適化されているのが最大の特徴です。

ベースとなっているのは、海外で評価の高いWARCAというモデルですが、日本の湿った雪でも高い滑走性を発揮するソール素材に変更されています。また、日本のツリーラン(木々の間を滑る)で扱いやすいように、若干短めのレングス設定となっています。形状はディレクショナルツインで、パウダーでの浮力とスイッチでの滑走性能を高いレベルで両立しています。

ゲレンデ脇のパウダーから圧雪バーンでのカービング、そして地形遊びまで、日本のゲレンデを遊び尽くすための要素が凝縮された一本です。日本で滑ることを前提とするならば、非常に多くのスノーボーダーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

パウダーで浮力を得るならPYL

PYL(Pick Your Line)は、その名の通り、パウダーの中で自分の滑るラインを自由に描くために設計されたフリーライドボードです。深い新雪の中で、最高の浮遊感を味わいたいライダーにおすすめです。

ノーズがテールよりも長く太い、テーパードディレクショナル形状を採用しています。これにより、何もしなくてもノーズが自然と雪面に浮き上がり、後足への負担を大幅に軽減します。また、ビンディングのインサート位置を通常よりもテール寄りにセットバックさせることで、さらに浮力を高めることが可能です。

パウダースノーが降った日の朝、ノートラックの斜面に飛び込んでいく時の高揚感は、このボードでしか味わえない格別なものです。一方で、圧雪バーンでのカービング性能はツインチップのボードに比べると劣ります。パウダーライディングをメインに考えているスノーボーダーにとって、最高のパートナーとなります。

FRIDGE MASTER XTRMの浮遊感

このモデルは、伝説的なスノーボーダー、オースティン・スウィーティンとのコラボレーションによって生まれた、パウダーライディングに特化したボードです。PYLよりもさらに浮力と操作性を追求した設計が特徴です。

非常に幅広なノーズと、短くカットされたテールを持つ、独特な形状をしています。この「サーフインスパイアードシェイプ」により、まるで波に乗るサーフィンのような感覚で、深いパウダーの中を滑り抜けることができます。特に、ツリーランなどのタイトな地形で、素早い方向転換が求められる場面で真価を発揮します。

このボードは、パウダーライディングを芸術の域まで高めたいと考える上級者向けのモデルです。圧雪バーンでの滑走は苦手としており、使用するコンディションが限定されます。最高のパウダーデイのために、特別な一本を用意したいという方に最適です。

左右非対称のGREATS UNINC.

GREATS UNINC.は、YSEのラインナップの中でも特に革新的なフリースタイルボードです。最大の特徴は、人間の体の構造に合わせて設計された左右非対称の構造にあります。

人間の体は、つま先側(トゥサイド)とかかと側(ヒールサイド)で、力の加え方や可動域が異なります。このボードは、ヒールサイド側のサイドカーブをトゥサイド側よりも深くすることで、ヒールサイドターンをより簡単かつシャープに行えるように設計されています。これにより、左右のターンが驚くほど均一な感覚になり、滑り全体がスムーズになります。

パークでのスピンやカービングでのスイッチスタンスなど、左右対称の動きが求められる場面で、この非対称設計の効果を強く感じることができます。中級者以上のフリースタイルライダーが、自分の滑りをさらに洗練させたいと考えたときに、大きな助けとなるでしょう。

STANDARD UNINC DCの安定性

このモデルは、前述のSTANDARDをベースに、よりフリーライド性能を高めたUNINC.(アンインク)バージョンです。UNINC.は、プロライダーの意見を反映し、通常モデルをより高性能にしたシリーズを指します。

STANDARD UNINC DCの「DC」は、ディレクショナルキャンバーを意味します。ノーズ部分にロッカー形状を取り入れ、足元からテールにかけてはキャンバーという構造になっています。これにより、STANDARDの持ち味であるカービング性能を維持しつつ、パウダーでの浮力と悪路での走破性を向上させています。

圧雪バーンでのキレのあるターンを楽しみながら、コース脇のパウダーや春先のザクザク雪にも臆することなく突っ込んでいける、非常に汎用性の高い一本です。STANDARDでは少し物足りないと感じる、攻撃的な滑りを好む上級者向けのモデルです。

PYL UNINC DCP XTRMの走破性

PYL UNINC DCP XTRMは、パウダーボードであるPYLを究極まで進化させた、エクストリームなフリーライドモデルです。DCPはディレクショナルキャンバープロファイルを意味し、よりアグレッシブなライディングに対応します。

通常のPYLよりも硬いフレックスと、反発力の高いカーボン素材を多用することで、超高速域での安定性と走破性を実現しています。ビッグマウンテンの広大な斜面をハイスピードで滑り降りたり、険しいバックカントリーのラインを攻めたりといった、極限の状況下で性能を発揮するように設計されています。

このボードを乗りこなすには、高い技術と強靭な脚力が不可欠です。まさにプロフェッショナル向けの機材であり、一般的なゲレンデでの使用にはオーバースペックと言えるでしょう。自分の限界に挑戦し続けるエキスパートライダーのための、特別な一本です。

BASIC UNINC RDMの多様性

BASIC UNINC RDMは、定番モデルのBASICをベースに、より多様なライディングスタイルに対応できるようにアップグレードされたモデルです。RDMは、ライダーであるラギ・ブーシェルのイニシャルから取られています。

最大の違いは、ボードの形状です。通常のBASICがツインチップなのに対し、こちらはディレクショナルツイン形状を採用しています。これにより、フリースタイル性能を維持しながら、フリーランやパウダーでの滑走性能を高めています。また、素材も見直され、より軽量で反発力のあるコアが使用されています。

BASICの扱いやすさは好きだけれど、もう少しフリーランでの性能も欲しい、という欲張りなニーズに応えるモデルです。初心者から上級者まで、幅広いレベルのライダーが、ゲレンデのあらゆる場所で楽しむことができる、まさに「究極のオールラウンドボード」の一つと言えるでしょう。

軽快な乗り心地のAIRMASTER

AIRMASTERは、その名の通り、空中でのパフォーマンスを最大限に引き出すために設計された軽量なフリースタイルボードです。ジャンプを得意とするライダーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。

ボード内部のコア材に軽量な木材を使用し、さらに肉抜き加工を施すことで、徹底的な軽量化を図っています。これにより、スイングウェイト(ボードを回転させる際に感じる重さ)が軽くなり、スピン系のトリックが格段に行いやすくなります。また、高反発な素材を使用しているため、オーリーの高さも出しやすいのが特徴です。

大きなキッカーで高回転スピンに挑戦したい中級者以上のパークライダーに最適です。ただし、軽量化のためにボードの耐久性が他のモデルに比べて若干劣る可能性や、超高速域での安定性が少し犠牲になる点がデメリットとして考えられます。

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ARTIST EDITION XTRMのデザイン性

ARTIST EDITION XTRMは、YSEが特定のアーティストとコラボレーションして、グラフィックデザインに徹底的にこだわった限定モデルシリーズです。性能はもちろんのこと、所有する喜びも満たしてくれる特別な一本です。

ベースとなるボードのモデルは毎年異なりますが、基本的にはYSEのハイエンドモデルが選ばれることが多いです。性能面では、最新のテクノロジーと最高級の素材が惜しみなく投入されており、非常に高いパフォーマンスを発揮します。しかし、このモデルの最大の魅力は、やはりその芸術的なグラフィックにあるでしょう。

ゲレンデで他の誰とも被らない、個性的なボードを探している方にぴったりです。性能とデザインの両方を妥協したくないという、美意識の高いスノーボーダーにおすすめします。限定生産のため、入手が困難な場合があるのが唯一の注意点です。

HALLDOR XTRMのハイスペック

HALLDOR XTRMは、ハルドア・ヘルガソン選手のシグネチャーモデルを、さらに過激にチューンナップしたエクストリームバージョンです。彼の要求する最高レベルのパフォーマンスに応えるため、一切の妥協なく作られています。

通常モデルと比較して、コア材にはより軽量で高反発なものが使用され、ソールには最高速を誇るレースグレードの素材が採用されています。また、ボード全体にカーボンを配置することで、驚異的な反発力と安定性を実現しています。これにより、ワールドクラスのコンテストで要求されるような、巨大なジャンプや高難易度のトリックを可能にします。

このボードは、プロレベルのスキルを持つライダーが、そのパフォーマンスを最大限に発揮するために作られたものです。一般的なスノーボーダーにとっては、あまりにも硬く、反応が良すぎるため、乗りこなすことは非常に困難でしょう。まさに、選ばれたライダーのための究極のフリースタイルボードです。

レディース向けYSEスノボの評価とモデル解説

YSEスノボの評判

YSEはレディースモデルにも力を入れており、女性の体格や脚力に合わせて最適化された、高性能なラインナップを揃えています。初心者からエキスパートまで、全ての女性スノーボーダーが満足できるモデルが見つかるはずです。

初心者にも優しいW BASIC

W BASICは、メンズで絶大な人気を誇るBASICのレディースバージョンです。女性の脚力や体重に合わせてフレックスがソフトに調整されており、これからスノーボードを始める女性にとって、これ以上ないほど最適な一本と言えます。

前述の通り、メンズのBASICと同様に「UnderBite」エッジテクノロジーが搭載されています。これにより、少ない力でもしっかりとエッジを効かせたターンが可能です。多くの初心者が苦労する「ターンの感覚を掴む」というステップを、このボードが強力にサポートしてくれます。

初めてのスノーボードで、ターンができるようになるか不安に感じている女性に、自信を持っておすすめできます。まずはこのボードで滑る楽しさを存分に味わい、そこから自分のやりたい方向性が見つかった時に、次のステップへ進むのが良いでしょう。

オールラウンドに使えるHELLO

HELLOは、W BASICから一歩ステップアップしたい女性や、最初からある程度の滑走性能を求める女性に向けたオールラウンドモデルです。ゲレンデのあらゆるコンディションで、安定したパフォーマンスを発揮します。

W BASICよりも少しハリのあるフレックス設定になっており、スピードを出した際の安定感が向上しています。また、ボードの形状も、より多様なターン弧を描きやすいように設計されています。カービング、パウダー、地形遊びなど、特定のジャンルに偏ることなく、スノーボードの全ての要素を楽しみたいという方にぴったりです。

このボードがあれば、どんなコンディションの日でも一日中飽きることなく滑り続けられるでしょう。ただし、パークでのジブやグラトリをメインに考えたい場合は、後述するMENACEの方が扱いやすいかもしれません。

パーク入門におすすめのMENACE

MENACEは、これからパークライディングに挑戦したいと考えている女性のための入門用フリースタイルボードです。扱いやすさを最優先に設計されており、トリックの練習に最適です。

非常に柔らかいフレックスと、エッジの引っかかりが少ないロッカー形状を組み合わせることで、失敗を恐れずに新しいトリックに挑戦できる安心感を提供します。特に、ボックスやレールといったアイテムの上で、ボードを安定させやすいのが大きなメリットです。

このボードで基本的なトリックをマスターし、より高いレベルを目指したくなった時に、他のフリースタイルモデルへ乗り換えるというステップアップが考えられます。カービング性能や高速安定性は高くないため、フリーランをメインに楽しみたい方には不向きです。あくまでパークでの使用を主眼に置いたモデルです。

上達をサポートするRIVAL

RIVALは、中級レベルの女性ライダーが、さらに上のレベルへと駆け上がるのをサポートするために開発されたモデルです。HELLOよりもさらに高いレスポンスと安定性を備えています。

ボード内部にカーボンを配置することで、反発力を高め、オーリーの高さを出しやすくしています。また、フレックスも硬めに設定されているため、キレのあるカービングターンや、大きなキッカーでのジャンプにも対応可能です。滑りに力強さとキレを加えたいと考えているライダーにとって、理想的なパートナーとなるでしょう。

自分の滑りに伸び悩みを感じている中級者の方が、このボードに乗り換えることで、新たな感覚を掴むきっかけになるかもしれません。ただし、その性能を引き出すには、ある程度のスピードと正確なボード操作が求められます。

パウダーを楽しむならHEL YES.

HEL YES.は、YSEを代表する女性プロライダー、ヘレン・シェティニのシグネチャーモデルです。彼女の得意とするバックカントリーやパウダーライディングに最適化されています。

ノーズ部分がロッカー形状になったディレクショナルキャンバーと、少しテール寄りに設定されたスタンス位置により、深いパウダーの中でも驚くほどの浮力を発揮します。これにより、後足に負担がかかることなく、長時間快適にパウダーライディングを楽しむことができます。

パウダースノーが大好きで、ゲレンデ脇の非圧雪エリアやツリーランに積極的に挑戦したい女性に強くおすすめします。圧雪バーンでの性能も決して低くはありませんが、このボードの真価は、やはりふかふかの新雪の中でこそ発揮されるでしょう。

レディース向けフリーライドモデルPYL

このPYLは、メンズで人気のパウダーボードPYLを、女性の体格に合わせてリサイズしたモデルです。HEL YES.よりもさらにパウダーに特化した性能を持っています。

前述の通り、メンズモデルと同様に、テーパードディレクショナル形状が採用されており、圧倒的な浮力を生み出します。特に、深い雪の中での操作性は抜群で、まるでサーフィンのように雪面を滑走する独特の感覚を味わえます。

バックカントリーをメインフィールドとするような、エキスパートレベルの女性ライダー向けのモデルです。ゲレンデでの使用も可能ですが、その性能を最大限に活かすことは難しいでしょう。最高のパウダーデイを、最高のボードで楽しみたいという、こだわりの強い女性におすすめします。

高性能なGREATS UNINC.レディース

GREATS UNINC.のレディースモデルは、メンズで革新的と評された左右非対称デザインを、女性ライダーのために最適化した高性能フリースタイルボードです。

基本的なコンセプトはメンズモデルと共通で、ヒールサイドターンを容易にする非対称サイドカットが最大の特徴です。これにより、女性の脚力でも効率的にボードをコントロールでき、よりスムーズでスタイリッシュなライディングが可能になります。

パークでのスピン、キレのあるカービング、スイッチライディングなど、高いレベルのフリースタイルを追求する女性ライダーにとって、これ以上ない武器となります。ボードの性能が非常に高いため、中級者以上のスキルが要求される、エキスパート向けのモデルです。

限定モデルSENDER XTRM LIMITED

SENDER XTRM LIMITEDは、YSEのレディースラインナップにおける最高峰モデルです。最新のテクノロジーと最高級の素材を惜しみなく使用した、限定生産のエクストリームボードです。

ベースとなるモデルやスペックはシーズンによって異なりますが、常に最高の滑走性能とレスポンスを追求して設計されています。軽量でありながら高い強度と反発力を持ち、あらゆるコンディションで究極のパフォーマンスを発揮します。

競技シーンで活躍するコンペティターや、男性顔負けのハードなライディングを求めるプロフェッショナルな女性ライダーをターゲットとしています。価格も非常に高価であり、まさに選ばれた人のための特別な一本と言えるでしょう。

総括:YSE スノーボード 評価と選び方のコツ

この記事では、YSEスノーボードの評価について、メンズ・レディースの全モデルを詳細に解説してきました。最後に、あなたに最適な一枚を見つけるための重要なポイントをまとめます。

  • YSEはUnderBiteなど独自の技術で高い操作性を実現している
  • メンズの最初の一枚なら定番のBASICが最もおすすめ
  • コスパを重視しつつパークも楽しみたいならTYPO
  • カービングのキレを求める中級者以上にはSTANDARD
  • ゲレンデ全体を遊びたいならALL-INやALL-OUT
  • ジブやグラトリがメインならJACKPOT
  • パウダーを滑り尽くすならPYLやHEL YES.
  • 左右非対称のGREATS UNINC.はターンの質を向上させる
  • UNINC.やXTRMは通常モデルの上位版でエキスパート向け
  • レディース初心者はW BASICを選べば間違いない
  • ステップアップを目指す女性にはHELLOやRIVAL
  • 自分の滑りのレベルを客観的に把握することが大切
  • どんな場所でどんな滑りをしたいかを明確にする
  • ボードの形状(キャンバー、ロッカー等)とフレックス(硬さ)を理解する
  • 最終的にはデザインの好みで選ぶのもスノーボードの楽しみ方の一つ
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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