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雪山登山・ハイキング別スノーシューの選び方|初心者必見のコツ紹介

まさやん
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雪の上を自由に歩くために欠かせないスノーシューですが、初めて選ぶときはどれを選べばよいか迷ってしまう方も多いはずです。

実際には、使う場所や目的、体重や装備の重さ、歩きやすさなど、いくつかのポイントを押さえることで自分に合った一足を見つけることができます。

この記事では、雪原ハイキングや雪山登山など、さまざまなシーンに合わせたタイプやサイズの選び方、素材やバインディングの違い、人気ブランドの特徴まで幅広く解説します。

これからスノーシューを購入したい方や、どのモデルが自分に合うか知りたい方に役立つ情報をまとめています。

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この記事で分かること
  • スノーシューの用途別の選び方がわかる
  • 体重や装備に合ったサイズ選びを理解できる
  • フレーム素材やバインディングの違いを知る
  • 人気ブランドや価格帯の特徴が比較できる

初心者向けスノーシューの選び方「基本知識」

スノーシュー選びは、まず自分の目的や歩くフィールドを明確にすることが大切です。用途や体重、素材などの基本ポイントを押さえることで、初めての方でも安心して最適な一足を選ぶことができます。基本知識をしっかり身につけましょう。

まずは「用途」でタイプを絞る

スノーシューを選ぶ最初のステップは、「どこで、どのように使いたいか」を考えることです。

大きく分けて、険しい雪山を登るための「山岳用」と、比較的平坦な雪原や丘陵地を歩くための「ハイキング用」があります。

山岳用は、急な斜面でもしっかりと雪面を捉えられるように、グリップ力の高い爪が多く付いているのが特徴です。また、登り坂で足首の負担を減らす「ヒールリフター」という機能が付いているものがほとんどです。

一方、ハイキング用は、深い雪でも沈み込みにくいように「浮力」を重視した設計になっています。比較的軽量で、雪の上を散策したり、緩やかなコースを楽しんだりするのに適しています。

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自分の主な活動フィールドに合わせて、どちらのタイプが合っているかを見極めましょう。

体重に合わせた「サイズ」選びが重要

スノーシューのサイズ選びは、快適さと安全性に直結する重要なポイントです。

注目すべきは「適合荷重」という指標で、これは「自分の体重+身に着ける装備(ウェアやバックパックなど)の合計重量」を指します。各モデルにはこの適合荷重の目安が設定されているので、必ず確認しましょう。

もし合計重量が適合荷重を超えてしまうと、スノーシューが雪に沈み込みやすくなり、歩きにくくなってしまいます。

一般的に、サイズが大きいほど接地面積が広くなり、浮力が高まります。ふかふかの新雪を歩く際には有利ですが、その分重くなり、狭い場所での取り回しは少し難しくなります。

逆に小さいサイズは軽量で扱いやすいですが、浮力は低めです。歩く場所の雪質(新雪か、締まった雪か)も考慮して、自分の体重と用途に合った最適なサイズを選びましょう。

「フレーム」素材の特徴を知ろう

スノーシューの骨組みとなる「フレーム」は、主に「アルミニウム」と「樹脂(強化プラスチック)」の2種類の素材で作られています。素材によって、スノーシューの重さや耐久性、歩き心地が変わってきます。

アルミニウム製のフレームは、丈夫で比較的軽いのが特徴です。しっかりとした構造で、急斜面や硬い雪面でも安定した歩行をサポートしてくれるため、本格的な雪山登山向けの山岳用モデルに多く採用されています。

一方、樹脂製のフレームは、柔軟性があり、アルミ製に比べて安価なモデルが多い傾向にあります。しなやかな歩き心地で、平坦な雪原や緩やかな斜面でのハイキングに適しています。

どちらの素材が良いかは、使う場所や求める性能によって異なります。それぞれのメリットを理解して選びましょう。

着脱しやすい「バインディング」とは?

「バインディング」とは、自分の靴(ブーツ)とスノーシュー本体を固定するための重要なパーツです。このバインディングのタイプによって、着脱のしやすさが大きく変わります。

主なタイプとしては、ベルトで固定する「ストラップ式」や、バックルで締める「ラチェット式」、ダイヤルを回してワイヤーで締め付ける「BOAフィットシステム」などがあります。

ストラップ式は構造がシンプルで、比較的壊れにくいというメリットがありますが、寒い中で手袋をしたまま操作するには少し慣れが必要かもしれません。

一方、ラチェット式やBOAフィットシステムは、操作が簡単で素早く着脱できるのが魅力です。特に初心者の方や、頻繁に着脱する可能性がある場合には、これらのタイプが便利でしょう。

自分の使い方や、どれだけ着脱の手軽さを重視するかを考えて、最適なバインディングを選びましょう。

雪面を捉える「グリップ」性能

スノーシューの裏側を見ると、金属製のギザギザした「爪」(クランポンとも呼ばれます)が付いています。これが雪面や氷の表面をしっかりと捉え、滑りを防いでくれるグリップ力の源です。安全に雪の上を歩くためには、このグリップ性能が非常に重要になります。

爪の数や形状、配置は、スノーシューのモデルによって様々です。例えば、急な斜面や凍った雪面を歩くことが多い山岳用のモデルは、爪が多く、鋭い形状をしており、強力なグリップ力を発揮します。これにより、滑りやすい状況でも安定して登り下りすることができます。

一方、平坦な場所でのハイキングを主目的としたモデルは、爪の数が比較的少なく、歩きやすさを重視した設計になっています。

自分が歩きたい場所の状況(傾斜の有無、雪質など)に合わせて、適切なグリップ性能を持つスノーシューを選ぶことが大切です。

「初心者」におすすめのモデルは?

初めてスノーシューを選ぶ際は、難しく考えすぎず、「扱いやすさ」を第一に考えるのがおすすめです。

まずは、雪に慣れることから始めるのが良いでしょう。そのため、比較的平坦な雪原や、緩やかな丘陵地でのハイキングに適したモデルから選ぶのが一般的です。これらのモデルは、浮力があって歩きやすく、操作も比較的簡単です。

着脱のしやすさも重要なポイントです。寒い中で手間取らないように、ラチェット式やBOAフィットシステムなど、簡単に操作できるバインディングが付いたモデルを選ぶと、ストレスなく楽しめます。

また、軽量なモデルを選べば、長時間の使用でも疲れにくいでしょう。

どのモデルを選べば良いか迷う場合は、信頼できるアウトドアブランドの入門者向けモデルをチェックしてみるのも良い方法です。最初はレンタルを利用して、実際に使い心地を試してみるのもおすすめです。

「ハイキング」を楽しむためのポイント

雪景色の中をのんびりと歩くスノーシューハイキングは、冬ならではの素晴らしい体験です。このアクティビティを楽しむためには、いくつかポイントがあります。

まず、ハイキングには、雪に沈みにくい「浮力」が高く、比較的「軽量」なスノーシューが適しています。これにより、快適に雪の上を歩くことができます。

歩き方にも少しコツがあります。スノーシューは通常の靴より幅が広いので、左右のスノーシューがぶつからないように、少しだけ足を開き気味にして歩きましょう。歩幅は小さめに、かかとを少し引きずるようなイメージで歩くと、スムーズに進めます。

バランスを取るために、トレッキングポール(スキーのストックのような杖)を使うのがおすすめです。推進力を助け、転倒防止にも役立ちます。

服装は、防水性のある暖かい靴を選び、ズボンの裾から雪が入らないようにスパッツ(ゲイター)を装着すると、より快適に楽しめます。準備を整えて、美しい雪景色を満喫しましょう。

用途・機能で比較するスノーシューの選び方

スノーシューにはさまざまな機能や特徴があり、使うシーンによって選び方が変わります。雪山登山やハイキングなど、目的に合った機能やブランドを比較しながら、自分にぴったりのスノーシューを見つけてください。

「雪山登山」に必要な機能とは?

雪山登山でスノーシューを使う場合、平坦な場所を歩くハイキングとは異なり、より厳しい条件に対応できる機能が求められます。

最も重要なのは、急な斜面や凍結した雪面でも滑らずに安全に歩ける「グリップ力」です。山岳用モデルは、底面の爪(クランポン)が多く鋭利になっており、スノーシューのフレーム自体もギザギザの刃になっているタイプが多いです。これにより、縦方向だけでなく横方向への滑り(トラバース)にも強くなります。

次に、登り坂での足への負担を軽減する「ヒールリフター」機能もほぼ必須です。これがあると、急な登りでも足首の角度が自然に保たれ、ふくらはぎへの負担が減り、楽に登ることができます。

さらに、フレームやデッキの「強度」と「耐久性」も重要です。低温下での使用や、時には岩などにぶつける可能性もあるため、丈夫な素材(例えばアルミフレームや強化プラスチック)で作られているモデルが安心です。

バインディング(靴との固定具)も、低温下でも確実に固定でき、歩行中に緩んだり外れたりしない信頼性の高いものが求められます。これらの機能を備えたモデルを選ぶことが、安全な雪山登山につながります。

急登で役立つ「ヒールリフター」

「ヒールリフター」とは、スノーシューのかかと部分にある、上げ下げできる金属製のバー(支え)のことです。

急な坂道を登る時、通常はつま先が上がり、かかとが下がるため、ふくらはぎやアキレス腱が伸ばされて大きな負担がかかります。しかし、このヒールリフターを立てて使うことで、かかと部分が持ち上げられ、ブーツの底が雪面に対して水平に近い状態に保たれます。

これにより、急斜面でも足首の角度が自然になり、ふくらはぎへの負担が大幅に軽減されるのです。結果として、より楽に、そして効率的に坂道を登ることができるようになります。
特に、標高差のある山を登る場合や、長時間の登高が予想される場合には、この機能があるかないかで疲労度が大きく変わってきます。

緩やかな斜面や平坦な場所では不要ですが、雪山登山やバックカントリーを楽しむなら、ヒールリフター付きのモデルを選ぶことを強くおすすめします。ただし、パーツが増える分、若干重量が増す点には留意しましょう。

人気「ブランド」の特徴を比較

スノーシューには様々なブランドがあり、それぞれに特徴があります。自分の使い方に合ったブランドを知ることが、良い選択につながります。

MSR(エムエスアール):アメリカの登山用品メーカーで、非常に人気が高いブランドです。特に山岳用モデルに定評があり、高いグリップ力と信頼性、軽量性が特徴。本格的な雪山登山を目指す人から初心者まで対応するラインナップがあります。価格は比較的高めですが、性能を重視するなら第一候補になるでしょう。

モンベル(mont-bell):モンベルは日本の雪山環境に合わせた設計で、軽量かつ丈夫なアルミフレームと高いグリップ力が魅力です。用途別にモデルが豊富で、初心者から中級者まで幅広く対応します。

アトラス(Atlas):アトラスは軽量で柔軟性に優れ、特に平地や雪原での歩行が快適です。コストパフォーマンスが高く、初心者や女性にも扱いやすいモデルが多いのが特徴です。

タブス(TUBBS):100年以上の歴史を持つアメリカの老舗ブランドです。ダイヤル式で着脱が簡単な「BOAフィットシステム」を採用したモデルが多く、利便性が高いのが特徴です。メンズ、ウィメンズ、キッズ用とラインナップが豊富で、デザイン性も評価されています。

これらのブランド以外にも、TSLなどヨーロッパのブランドもあります。それぞれの強みを理解し、比較検討してみましょう。

定番「MSR」スノーシューの魅力

MSR(Mountain Safety Research)のスノーシューが多くの登山者から支持されるのには、いくつかの理由があります。

最大の魅力は、その「高い信頼性と性能」です。特にグリップ力に関しては、フレーム全体で雪面を捉える独自の設計(ライトニングシリーズなど)により、急斜面やトラバース(横移動)といった厳しい状況でも安定した歩行を可能にします。雪山での安全性を最優先するユーザーにとって、この点は大きな魅力です。

また、「軽量性」と「耐久性」のバランスにも優れています。アルミフレームを採用したモデルは非常に軽く、長時間の山行でも負担になりにくい一方で、過酷な環境にも耐えうる丈夫さを兼ね備えています。

さらに、用途に合わせて選べるラインナップの豊富さも魅力です。本格的な雪山登山向けの「ライトニングシリーズ」から、入門者にも扱いやすい「EVOシリーズ」まで、レベルや目的に応じた選択が可能です。

特に最上位モデルの「ライトニングアッセント」は、その性能の高さから「最強スノーシュー」とも評され、多くの経験豊富な登山家に愛用されています。価格は高めですが、それに見合う性能と安心感を提供してくれるのがMSRの魅力と言えるでしょう。

安心の国産「モンベル」スノーシュー

モンベルのスノーシューは、日本の雪山や雪原での使用を想定して設計された、安心の国産ブランドです。最大の特徴は、剛性・軽量性・柔軟性を兼ね備えたT型アルミフレームを採用していること。

ノコギリ刃状のフレームが雪面の凹凸にしなやかに対応し、トラバース時にも強力なグリップ力を発揮します。フレームが左右にシェイプされているため、歩行時に足同士がぶつかりにくく、快適な歩行が可能です。

また、ビンディングの連結部には高反発のフレックスバンドを採用し、足の動きにしっかり追従してくれるため、スムーズな歩行ができます。山岳用の「レンジMTN」やバックカントリー向けの「レンジBC」など、用途別に複数のモデルが用意されているのも魅力。

価格も19,800円(税込)と本格派ながら手の届きやすい設定で、コストパフォーマンスの高さが評価されています。初心者から中級者、女性や子ども向けモデルも充実しており、幅広い層におすすめできるスノーシューです。

「価格」帯と性能のバランス

スノーシューの価格帯は、3,000円台のエントリーモデルから、20,000円を超える本格派モデルまで幅広く展開されています。最安値帯は最低限の機能のみで、雪上歩行体験やキャンプ用に向いています。

売れ筋の11,000円~20,000円帯になると、初心者用として十分な性能を持つモデルが多く、平坦地や軽い登山にも対応できるものが増えます。

20,000円以上の高級モデルは、登山やバックカントリー、急斜面などにも対応できる高いグリップ力や耐久性、ヒールリフターなどの快適機能を備えています。

モンベルのスノーシューは、19,800円前後で本格的な雪山にも対応できる性能を持ち、コストパフォーマンスが非常に高いと評価されています。

用途や頻度によって、必要な機能と予算のバランスを考えて選ぶことが大切です。初心者やたまに使う方はエントリーモデルや中価格帯で十分ですが、本格的な登山や長期使用を考えている方は、やや高価でも信頼性の高いモデルを選ぶと安心です。

要点・自分に合うスノーシューの選び方

チェック項目山岳用ハイキング用
用途雪山登山・急斜面・バックカントリー雪原散策・緩やかな丘陵地
サイズ小さめ(取り回し重視)大きめ(浮力重視)
フレーム素材アルミ・強化樹脂樹脂・プラスチック
バインディングバンド/ストラップ式(収納性)好みで選択可
グリップ多数の爪・強いグリップ爪少なめ・歩行性重視
ヒールリフターほぼ必須あれば便利

自分に合ったスノーシューを選ぶには、まず「どんな雪原や山を歩きたいか」という用途を明確にしましょう。平坦地やハイキングが中心なら、浮力が高く軽量なモデルがおすすめです。

雪山登山や急斜面を想定するなら、グリップ力やヒールリフターなどの機能が充実した山岳用モデルが適しています。

サイズ選びでは、自分の体重と装備を合わせた「適合荷重」を基準にし、雪質や地形も考慮しましょう。フレーム素材やバインディングの操作性、着脱のしやすさも快適さを左右するポイントです。

価格帯は、用途や頻度、求める性能に合わせて選ぶのがコツ。モンベルのような信頼できる国産ブランドは、価格と性能のバランスが良く、初心者にも安心です。自分の目的や体格、使うシーンをしっかりイメージして、最適な一足を選びましょう。

まとめ:スノーシューの選び方について

スノーシュー選びは、用途や歩く場所、体重や装備、そして求める機能によって大きく変わります。平坦な雪原を楽しみたい方は浮力と軽さを重視し、雪山登山や急斜面を歩く方はグリップ力やヒールリフターなどの機能を重視しましょう。

また、フレーム素材やバインディングの着脱のしやすさも快適な歩行には欠かせません。価格帯も幅広いので、使用頻度や目的に合わせて無理のない範囲で選ぶことが大切です。

信頼できるブランドのモデルなら、初心者でも安心して雪上散策を楽しめます。自分の目的や体格、使いたいシーンをしっかりイメージして、最適な一足を選び、冬のアウトドアを満喫してください。

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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