【NOVEMBER】DESIRE RSのスペックと実力分析!グラトリ・ラントリ特化モデル!

まさやん
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NOVEMBER「DESIRE RS」がスノーボードが本当に自分のスタイルに合うのか、具体的な性能について深く知りたいと考えていることでしょう。

グラトリやラントリでの圧倒的なパフォーマンスが注目されがちですが、パークやキッカーでの使い勝手、さらにはカービング性能に至るまで、気になる点は多いはずです。

決して安くはない買い物ですから、後になって失敗した、と後悔する事態だけは避けたいものです。

この記事では、NOVEMBER「DESIRE RS」のスペックや独自技術を客観的に分析し、それぞれの特徴がどのような滑りに影響するのかを、ジャンル別に詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、以下の点が明確になります。

要点
  • DESIRE RSのスペックと独自技術
  • グラトリやラントリにおける具体的なパフォーマンス
  • パーク、キッカー、カービングなど他ジャンルへの適性
  • 購入前に知っておくべきメリットと注意点

NOVEMBER「DESIRE RS」のスペック評価と特徴

項目スペック詳細
モデル名DESIRE RS (デザイア アールエス)
コアULTRA LIGHT FARM CORE
キャンバー形状FLASH CAMBER (フラッシュキャンバー)
補強材CARBON RIBBON 25W, T-DUCK
ソールISO 7500 R2000 (グラファイト)
サイドウォールRUBBER SIDE WALL
フレックス(10段階)6 (メーカー基準)
参照NOVEMBER MFG公式サイト

超軽量なスイングウエイト

DESIRE RSの最大の特徴の一つが、その圧倒的なスイングウエイトの軽さです。

これは、NOVEMBER独自の「SW-POW CAMBER」構造による恩恵が大きいです。ノーズとテール部分のコアを薄くし、そこにカーボンを配置することで、板の先端部分の重量を劇的に削減しています。

この軽さは、特にグラトリでの高回転スピンにおいて強力な武器となります。実際に板を振ってみると、他のモデルとは一線を画す軽さを体感できるかもしれません。

少ない力で素早く板を回せるため、技のキレと回転数が向上する可能性を秘めています。

高い反発を生むコア素材

DESIRE RSは、ただ軽いだけでなく、非常に高い反発力を備えています。 ベースとなるコア素材には、厳選されたウッドを使用した超軽量の「ULTRA LIGHT FARM CORE」を採用。

これだけでも十分な反発が期待できますが、DESIRE RSはさらにカーボンで強化されています。

特に「CARBON RIBBON 25W」という幅広のカーボンリボンが、反発力を最大限に高めています。これにより、グラトリでの「弾き」の高さや、キッカーでの力強いオーリー(踏み切り)が可能になります。

足元にもカーボン「T-DUCK」が配置されており、踏み込んだ力を逃がさず反発に変換する設計です。

独自のフラッシュキャンバー

キャンバー形状には、NOVEMBER独自の「FLASH CAMBER」が採用されています。

これは、スタンス間(両足の間)はしっかりとキャンバー(アーチ形状)を保ちつつ、足の外側からノーズとテールにかけてはフラット(平ら)になる構造です。

この形状のメリットは、キャンバーの持つ高い反発力やエッジホールドと、フラット形状の持つ操作性(特にプレスやズラし)を両立できる点にあります。

キャンバー部分でしっかり踏めば高いオーリーができ、フラット部分を使えばプレス系のトリックも安定します。

操作性を高めるフレックス

DESIRE RSのフレックス(板の硬さ)は、メーカー基準で「6」と設定されており、ミディアムフレックスに分類されます。

これは、同ブランドの「DESIRE」(無印)が「5」であることからも分かる通り、より高い反発と安定性を求める上級者向けの設定です。

柔らかい板に比べると、低速での細かな操作やプレストリックにはある程度の脚力が必要になるかもしれません。

しかし、この硬さこそが高速域での安定感や、グラトリで高さを出すための「タメ」と「弾き」を生み出します。

ただ柔らかいだけの板では満足できなくなったライダーにとって、最適なバランスと言えるでしょう。

走破性の高いソール素材

ソール素材には、「ISO 7500 R2000」という高性能なグラファイトソールが使用されています。

グラファイトソールは、ワックスの浸透性が高く、静電気を抑える効果があるため、非常に高い滑走性能を誇ります。

特に春先の汚れた雪や、気温が低い日の乾いた雪など、コンディションが悪い状況でも優れた走破性を発揮します。

ただし、高性能なソールはその性能を維持するために、こまめなワックスがけが不可欠です。メンテナンスを怠ると性能が発揮できないため、その点は注意が必要となります。

振動吸収と安定性

軽量な板は、しばしば高速域での振動やバタつきが弱点となることがあります。

DESIRE RSは、その点を克服するためにサイドウォールに「RUBBER SIDE WALL」を採用しています。

振動吸収性に優れたラバー素材を挟むことで、高速滑走時や荒れたバーンでの不快な振動を軽減し、安定したライディングをサポートします。

また、前述の「FLASH CAMBER」や足元のカーボン補強も、高速安定性の向上に寄与しています。

ジャンル別NOVEMBER「DESIRE RS」の適性を評価

ジャンル評価(5点満点)適性コメント
カービングキレはあるが、専門機には一歩譲る
フリーラン軽快で楽しいが、荒れたバーンはやや苦手
パウダー形状的に得意とは言えない
グラトリ(弾き系)最高の反発と軽さが武器
グラトリ(乗り系)フラット部で安定するが、プレスはやや硬め
ラントリ高速安定性と反発力を両立
キッカー(小~中)抜けの良さと軽さで扱いやすい
キッカー(中~大)安定性は高いが、ランディングの強さは専門機に劣る
ジブ操作性は抜群だが、ソールの傷は注意

グラトリでの操作性と反発力

DESIRE RSは、グラトリにおいて、その性能を最大限に発揮します。

弾き系トリック

評価は満点の「5.0」です。超軽量なスイングウエイトと高い反発力を生むカーボンリボンにより、高回転スピンや高さを出す弾き系トリックでは、他のモデルの追随を許さないほどのパフォーマンスを見せます。

ミディアムフレックスの硬さが、強い踏み込みをしっかりと反発力に変えてくれます。

乗り系(プレス)トリック

フラッシュキャンバーのフラット部分が安定感を生むため、プレス系もこなしやすいです。

ただし、フレックスがやや硬め(6/10)であるため、板をしならせるには相応の脚力や技術が求められます。DESIRE(無印)の方がプレスは容易かもしれません。

グラトリに関してはNOVEMBERでグラトリ向きな板をまとめた記事もあるため、他のボードも知りたい場合はご確認ください。

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ラントリにおける安定感とキレ

グラトリ同様、ラントリ(ラン&トリック)においてもDESIRE RSは最高のパートナーの一つとなります。

高速で滑りながらトリックを繰り出すラントリでは、板の安定性と操作性、そして反発力が全て高いレベルで求められます。

DESIRE RSのミディアムフレックスと振動吸収性、そしてFLASH CAMBERによるエッジホールドは、高速域でのトリックに抜群の安定感をもたらします。

軽いスイングウエイトは、スピードに乗った状態での素早い板の操作を助けてくれます。

パーク・ジブでの取り回し

パークやジブでの適性も高いレベルにあります。 ジブ(レールやボックス)では、スイングウエイトの軽さがアプローチでの操作性やアイテム上での板のコントロールを容易にします。

FLASH CAMBERのフラット部は、アイテムに対して安定したコンタクトを提供します。

ただし、ソールが高性能なグラファイトソールであるため、ジブで付く傷が気になるかもしれません。また、硬さがあるため、板を極端にしならせるようなスタイルには向きません。

キッカーでの抜けと着地安定性

キッカー(ジャンプ台)の適性も高いです。

小~中サイズキッカー

アプローチでの安定性、軽いスイングウエイトによる空中での操作性、そして高い反発力による「抜け」の良さは、小~中サイズのキッカーで非常に扱いやすいです。

中~大サイズキッカー

より大きなキッカーになると、着地(ランディング)時の安定性が求められます。DESIRE RSはミディアムフレックスで安定性も高いですが、より硬いパーク専用モデルと比較すると、衝撃吸収性やランディングの強さの面で一歩譲る可能性があります。

カービング性能とエッジホールド

ツイン形状のフリースタイルボードでありながら、カービング性能も侮れません。

FLASH CAMBERの足元にあるキャンバー部分と、T-DUCK(カーボン)が、踏み込んだ際にしっかりと雪面を捉え、キレのあるターンを可能にします。

もちろん、ハンマーヘッド形状のようなカービング専用機と比較することはできません。

しかし、フリーランの中でキレの良いターンを楽しんだり、トリックの合間にカービングを織り交ぜたりするには十分すぎる性能を持っています。

総括:NOVEMBER「DESIRE RS」の総合評価

この記事では、NOVEMBER「DESIRE RS」のスペックと、ジャンル別の適性について評価してきました。 最後に、DESIRE RSの評価に関する重要なポイントをまとめます。

  • NOVEMBER「DESIRE RS」はグラトリ・ラントリのハイエンドモデル
  • 超軽量なスイングウエイトが最大の特徴
  • 「SW-POW CAMBER」構造が軽さを実現
  • 高い反発を生む「CARBON RIBBON 25W」を搭載
  • コアは超軽量な「ULTRA LIGHT FARM CORE」
  • 独自形状の「FLASH CAMBER」を採用
  • 操作性と反発力を両立するキャンバー形状
  • フレックスは「6」でやや硬めのミディアム設定
  • DESIRE(無印)よりも上級者向けの反発重視
  • ソールは高性能な「ISO 7500 R2000」グラファイト
  • 「RUBBER SIDE WALL」が振動を吸収し安定性を高める
  • 弾き系のグラトリで最高のパフォーマンスを発揮
  • ラントリでの高速安定性と操作性も抜群
  • パークやジブ、キッカーでも高い適応力を持つ
  • 高性能ソールゆえにメンテナンスは必須
  • NOVEMBER「DESIRE RS」の評価はスキルレベルによって変わる

この他にもNOVEMBERにはさまざまな板があるため、気になる場合はNOVEMBERのボードを評価した記事もあるためご確認ください!

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まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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