【最新版】スノーボードのジブ板おすすめ7選!選び方の完全ガイド

まさやん
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スノーボードのジブ板を探しているけれど、どのモデルを選べば良いか迷っていませんか。ジブはスノーボードの中でも特にスタイルを表現できる魅力的な分野ですが、アイテムに接触するため板選びはシビアになります。

自身のレベルやスタイルに合った板を選びことでより楽しむことができます。この記事では、ジブ用ボードの基本的な選び方から、具体的な人気モデルまでを徹底的に解説していきます。

この記事を読むことで、以下の点について深く理解できます。

要点
  • ジブに適したスノーボード板の基本的な特徴
  • 板の形状(ロッカー、フラット、ダブルキャンバー)ごとの違い
  • 初心者から上級者まで満足できるおすすめ人気モデル7選
  • 安全にジブを楽しむための板選びの最終チェックポイント

スノーボードのジブ板に求められる基本性能

  • 操作性の鍵は柔らかいフレックスにある
  • 取り回しやすい短いサイズがおすすめ
  • スイッチしやすいツインチップは必須
  • ジブに最適なロッカーボードの強み
  • 安定感重視ならフラットボードも選択肢
  • 反発も活かせるダブルキャンバーの魅力
  • 耐久性の高いソール素材を選ぶ重要性

操作性の鍵は柔らかいフレックスにある

ジブ用の板を選ぶ上で、最も重要な要素の一つが柔らかいフレックスです。フレックスとは板の硬さを示す指標であり、柔らかいほど少ない力で板をしならせることができます。

なぜなら、ジブではボックスやレールの上で板を意図的にしならせる「プレス」という動作が多用されるからです。柔らかいフレックスの板は、このプレスが非常にやりやすく、トリックのスタイルを出しやすいという大きなメリットがあります。また、着地の際に衝撃を吸収しやすく、操作ミスに対する許容範囲が広いため、初心者にとっても扱いやすいと考えられます。

一方で、デメリットも存在します。柔らかい板は高速滑走時の安定性に欠け、キッカーでの反発も得にくい傾向があります。そのため、ジブだけでなく、フリーランやジャンプも高いレベルで楽しみたい場合は、ある程度の硬さを持つモデルを検討する必要があるでしょう。

取り回しやすい短いサイズがおすすめ

ジブにおいては、一般的に通常よりも短いサイズの板が推奨されます。具体的には、身長からマイナス20cm〜25cm、あるいは顎から鼻の高さにトップがくる程度の長さが目安となります。

短い板を選ぶ最大の理由は、その取り回しの良さにあります。板が短いとスイングウェイト(板を回転させる際に感じる重さ)が軽くなり、180や360といったスピン系のトリックが格段にやりやすくなります。アイテムへのアプローチや、トリック後のリカバリーも素早く行えるでしょう。

ただし、短い板は接雪長も短くなるため、滑走時の安定性が低下する点がデメリットです。特に、着地がシビアになったり、高速域でのバタつきが気になったりすることがあります。自分のスキルや、ジブ以外にどのような滑りをしたいかを考慮して、最適な長さを選択することが大切です。

スイッチしやすいツインチップは必須

ジブトリックをこなす上では、ツインチップ形状のボードが必須と言えます。ツインチップとは、ノーズ(板の先端)とテール(板の後端)が同じ形をしており、ビンディングの取り付け位置も板の中心に設定されているボードのことです。

この形状により、レギュラースタンス(利き足を後ろにする通常の滑り方)でも、スイッチスタンス(利き足を前にする逆の滑り方)でも、全く同じ感覚で滑走したりトリックを繰り出したりすることが可能になります。

ジブでは、アイテムに対してスイッチでアプローチしたり、180で抜けてスイッチで着地したりする場面が非常に多いため、この対称性が極めて重要になります。

もしディレクショナルボード(ノーズとテールで形状や硬さが異なる、前方向への滑走に特化した板)でジブに挑戦すると、スイッチ時の操作性が著しく低下し、上達の妨げになる可能性が高いです。ジブを少しでも考えているなら、必ずツインチップのモデルを選んでください。

ジブに最適なロッカーボードの強み

ボードの形状も、ジブのパフォーマンスを大きく左右します。中でも、ロッカーボードはジブとの相性が非常に良い形状です。ロッカーとは、板を平らな場所に置いたときに中央部が地面に接し、ノーズとテールが船底のように浮き上がった形状を指します。

この形状の最大のメリットは、エッジが引っかかりにくい点にあります。ボックスやレールの上でボードをスライドさせる際に、意図しないエッジの引っかかりは転倒に直結しますが、ロッカーボードはそのリスクを大幅に低減してくれます。

また、ノーズやテールが浮いているため、プレス系のトリックが非常にやりやすいのも特徴です。しかし、デメリットとして、接雪点が板の中央部分になるため、有効エッジ(滑走中に雪面に実際に接しているエッジの長さ)が短くなります。

これにより、カービング時のグリップ力がキャンバーボードに比べて劣る傾向があり、アイスバーンなど硬い雪面では不安定に感じることがあります。

安定感重視ならフラットボードも選択肢

ロッカーボードのルーズさが少し気になる、あるいはプレスだけでなく安定したスライドも重視したいという方には、フラットボードも有力な選択肢となります。フラットボードは、その名の通り、板を平らな場所に置いたときにソール全体が地面にぴったりと接する形状をしています。

フラットボードの利点は、ロッカーの引っかかりにくさと、キャンバーの安定感を両立している点にあります。接雪面が広いため、ボックスやレールの上でボードをフラットに乗せた際の安定感は抜群です。それでいて、キャンバーボードほどエッジが立ちすぎていないため、逆エッジのリスクも比較的低いと言えます。

プレス動作はロッカーボードほど容易ではありませんが、自分の力でしっかりと板を踏み込む感覚を養うのにも適しています。操作性にクセが少なく、ジブ入門者から中級者まで幅広いレベルのライダーに対応できるバランスの取れた形状です。

反発も活かせるダブルキャンバーの魅力

近年、ジブやグラトリシーンで人気を集めているのがダブルキャンバー(ハイブリッドキャンバー)です。これは、足元の2箇所にそれぞれ小さなキャンバー(アーチ状の反り)があり、板の中央部分がロッカー形状になっている複雑な構造をしています。アルファベットの「W」のような形をイメージすると分かりやすいかもしれません。

ダブルキャンバーの魅力は、ロッカーの遊びやすさとキャンバーの反発力を一台で両立できる点にあります。中央のロッカー部分がエッジの引っかかりを軽減し、プレスをしやすくしてくれる一方で、足元のキャンバー部分がオーリー(ジャンプ)時にしっかりとした反発を生み出し、キレのある動きを可能にします。

ロッカーのようにルーズに遊ぶことも、キャンバーのように弾いて遊ぶこともできるため、トリックのバリエーションが大きく広がります。ただし、ボードの特性を完全に引き出すには、少し乗り込む時間が必要になる場合があります。

耐久性の高いソール素材を選ぶ重要性

ジブでは、ボードのソール(滑走面)がボックスやレールといった硬い人工物に直接擦れるため、どうしても傷がつきやすくなります。そのため、ソールの耐久性も板選びの重要なチェックポイントです。

スノーボードのソール素材は、主に「エクストゥルーデッドソール」と「シンタードソール」の2種類に分けられます。

エクストゥルーデッドソール

比較的安価なモデルに多く採用されるソールです。素材密度が低く柔らかいため、傷がつきやすいというデメリットはありますが、ワックスがなくてもある程度滑走できます。最大のメリットは、修理が容易である点です。深い傷が入ってしまっても、リペア材で比較的簡単に補修できます。

シンタードソール

高価格帯のモデルに多く採用される、高密度のソールです。非常に硬く、傷がつきにくいのが特徴で、ワックスをしっかりと浸透させると優れた滑走性能を発揮します。しかし、一度深い傷が入ると修理が難しく、コストもかかります。

これらの理由から、ジブをメインに考えるのであれば、傷つくことを前提として、修理がしやすくコストも低いエクストゥルーデッドソールのモデルを選ぶのが賢明な選択と言えるでしょう。

ジブでの評価が高いスノーボードを紹介!

モデル名ブランド形状フレックスおすすめレベル
D.O.A.CAPITAハイブリッドキャンバーミドル初級者〜上級者
DisasterBATALEONローキャンバー (3BT)ソフト初心者〜中級者
Huck KnifeSALOMONクアッドキャンバーミドル中級者〜上級者
KinkRIDEハイブリッドキャンバーソフト初心者〜中級者
TNT RFNTCダブルキャンバーソフト初心者〜中級者
Skate BananaLIB TECHロッカー (BTX)ソフト初心者〜中級者
DamageALLIANキャンバーソフト中級者〜上級者

CAPITA / D.O.A.

CAPITA(キャピタ)のD.O.A.(ディーオーエー)は、世界中のスノーボードアワードを数多く受賞している、まさにフリースタイルボードの代名詞的な存在です。

特徴

足元がキャンバー、センターがフラット、そしてノーズとテールにかけてリバースキャンバー(ロッカー)が入ったハイブリッド形状を採用しています。これにより、キャンバーの持つ反発力と安定感を維持しつつ、パウダーでの浮力やジブでの操作性を高めています。フレックスはミドルフレックスで、ジブだけでなく、キッカーからフリーランまで、あらゆるシーンで高いパフォーマンスを発揮します。

こんな人におすすめ

ジブだけに特化するのではなく、パーク全体、さらにはゲレンデ全体を遊び尽くしたいというオールラウンドなライダーに最適な一本です。何でもこなせる汎用性の高さから、次のステップへ進みたい初心者から上級者まで、幅広いレベルのユーザーを満足させてくれます。

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BATALEON / Disaster

オランダ発のブランド、BATALEON(バタレオン)が誇るジブ専用マシンのDisaster(ディザスター)は、その名の通りアイテムを破壊するかの如く攻めたいライダーに人気のモデルです。

特徴

最大の特徴は、ブランドの代名詞でもある「Triple Base Technology (3BT)」です。これは、ソールの両サイドが船底のようにゆるやかにせり上がっている独自の構造で、驚くほどエッジが引っかかりにくくなっています。非常に柔らかいフレックスとローキャンバーの組み合わせで、プレスやバター系のトリックが面白いように決まります。

こんな人におすすめ

とにかくジブやグラトリを徹底的に楽しみたい、特に逆エッジの恐怖心を取り除きたい初心者の方に強くおすすめします。レールやボックスに初めて挑戦するライダーにとって、これほど心強いパートナーはいないでしょう。

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SALOMON / Huck Knife

SALOMON(サロモン)
ジュニアにも同名モデルがあるため購入時にはご注意ください。明らかにロープライスなボードはジュニアモデルの可能があります。

SALOMON(サロモン)のHuck Knife(ハックナイフ)は、パークライディングにおける正確性と反発力を追求したモデルです。

特徴

「Quad Camber」と呼ばれる独自のキャンバー形状を採用しており、足元のキャンバーが強力な反発力を生み出します。これにより、アイテムへのアプローチで力強いオーリーが可能です。フレックスはミドルで、高速域での安定性も高く、ジブだけでなくミドルからラージサイズのキッカーにも対応できます。

こんな人におすすめ

プレス系のトリックよりも、オーリーでアイテムに飛び乗ったり、スピン系のトリックを多用したりする、よりアグレッシブなスタイルのパークライダーに適しています。ジブでの安定感と、ジャンプでの高さを両立したい方にぴったりのボードです。

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RIDE / Kink

RIDE(ライド)のKink(キンク)は、ストリートやパークのジブシーンからインスパイアされた、耐久性とコストパフォーマンスに優れたモデルです。

特徴

ツイン形状のハイブリッドキャンバーボードで、操作性と安定性のバランスが取れています。このボードの特筆すべき点は、その耐久性の高さです。エッジには通常の1.5倍の厚さを持つ「Cleave Edge Steel™」を採用し、レールやコンクリートとのハードな接触にも耐えうる頑丈な作りになっています。

こんな人におすすめ

パークのアイテムだけでなく、ストリートレールなど、よりハードな環境でスノーボードを楽しみたいライダーに最適です。また、耐久性が高く価格も比較的手頃なため、ガンガン使い込んで練習したいエントリーユーザーにもおすすめできる一本です。

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FNTC / TNT-R

日本のブランドFNTC(エフエヌティーシー)が展開するTNT Rは、特にグラトリシーンで絶大な人気を誇りますが、その性能はジブにおいても遺憾なく発揮されます。

特徴

「ダブルキャンバー」形状と、非常に柔らかいフレックスが特徴です。この組み合わせにより、少ない力で簡単に板をしならせることができ、プレスやスライドが非常にスムーズに行えます。また、ハニカムコアを採用しているため非常に軽量で、スピン時の回転力を高めるのに貢献します。

こんな人におすすめ

グラトリをメインに楽しみつつ、ジブにも挑戦してみたいというライダーに最適なモデルです。板の反発を使いこなす練習や、乗り系・弾き系の両方のトリックをマスターしたいと考えている初心者の上達を力強くサポートしてくれます。

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LIB TECH / Skate Banana

LIB TECH(リブテック)のSkate Banana(スケートバナナ)は、スノーボード界に「ロッカーボード」という革命をもたらした、伝説的なモデルです。

特徴

センターのロッカーと足元のマイルドなキャンバーを組み合わせた「BTX」構造が特徴で、ルーズで遊び心のある乗り心地を提供します。さらに、波状にカーブした「マグネトラクションエッジ」が、ロッカーボードの弱点とされがちなエッジグリップを補い、アイスバーンでも安定した滑りを可能にします。

こんな人におすすめ

難しいことを考えず、とにかく楽に楽しくジブやフリーランを楽しみたいという方にぴったりです。パウダーでも浮力を得やすいため、ゲレンデのあらゆる地形で遊びたいライダーや、リラックスして乗りたい初心者にも適しています。

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ALLIAN / Damage

ALLIAN(アライアン)のDamage(ダメージ)は、長年にわたりジブやパークシーンで高い評価を受け続ける、ブランドを代表するツインボードです。

特徴

伝統的な4mmのミッドキャンバー形状を採用しており、足元でしっかりとしたエッジグリップと高い反発力を生み出します。ソフトなフレックスながら、カーボンを搭載することでオーリー時の反発力を強化。レールでの安定感とキッカーでのアプローチに必要なパワーを両立しています。また、衝撃吸収性に優れたウレタンサイドウォールが、ハードなライディングからボードを守ります。

こんな人におすすめ

プレス系のトリックはもちろん、キャンバーボード特有の反発を活かしたキレのある動きを求めるライダーに最適です。ジブからジャンプまでパーク全体をアグレッシブに攻めたい中級者から上級者まで、幅広い層に支持されています。

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まとめ:最適なスノーボード ジブ 板で上達しよう

この記事では、ジブに適したスノーボード板の選び方から、具体的なおすすめモデルまでを詳しく解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめます。

  • ジブ用の板は柔らかいフレックスが基本
  • 少ない力でプレスなどのトリックがやりやすい
  • サイズは通常より短い方が取り回しが良い
  • スピン系のトリックが格段に楽になる
  • 形状はスイッチしやすいツインチップが必須
  • エッジが引っかかりにくいロッカーボードはジブと好相性
  • 安定感を求めるならフラットボードも良い選択肢
  • 遊びと反発を両立するならダブルキャンバーが魅力的
  • ソールは傷がつく前提で選ぶことが大切
  • 修理のしやすいエクストゥルーデッドソールがおすすめ
  • CAPITAのD.O.A.はオールラウンド性能が高い
  • BATALEONのDisasterは3BTで逆エッジを軽減
  • SALOMONのHuck Knifeは反発力と安定性が魅力
  • RIDEのKinkは耐久性が高くコスパに優れる
  • 自分に合った板を選んで安全にジブを楽しもう
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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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