【BATALEON】Turboの評価は？上級者のカービング・キッカー専用機
【BATALEON】Whateverはオールマウンテンで幅広いレベルにおすすめなボード！
まさやん
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BATALEONのラインナップの中でも、その名の通り「何でもできる」万能ボードとして知られるWhatever(ワットエバー)。
「本当にどんなコンディションでも楽しめるの？」「グラトリやパウダーの性能はどうなんだろう？」と、購入を検討する中でBATALEON Whateverの評価や評判が気になっている方も多いのではないでしょうか。
特に、BATALEON独自の3BTテクノロジーが自分に合うかどうか、重さや硬さ、型落ちモデルとの違いなど、具体的な使用感が分からずに迷っている方もいるはずです。
この記事では、スペックの詳細から各ジャンルでの適正まで、客観的な視点で徹底的に解説していきます。あなたのスノーボード選びの参考になれば幸いです。
記事のポイント
- BATALEON Whateverのスペック詳細と特徴
- 各ジャンルにおける具体的な適正と評価
- 3BTテクノロジーがもたらす滑走メリット
- この板が適しているライダーのタイプ
目次
スペックから見るBATALEON Whateverの評価
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| シェイプ | ディレクショナルツイン |
| 形状 | ミディアムキャンバー + Twin 3BT™ |
| フレックス | 4/10 (ミディアムソフト) |
| コア | Light Core (ポプラ + 桐) |
| ベース | Hyper Glide S (シンタード) |
| サイドウォール | Shock Walls |
| 特徴 | カーボンストリンガー、SideKick™ |
3BTテクノロジーの特徴
BATALEON最大の特徴であり、スノーボード業界に革命を起こしたとも言えるのが「3BT（トリプルベーステクノロジー）」です。
このWhateverにも採用されている「Twin 3BT」は、キャンバーボードの反発力と、ロッカーボードのルーズさを兼ね備えた独特の形状をしています。
ソールが船底のように立体的になっており、センターベースはフラットで、サイドベースがノーズとテールに向かって反り上がっているのが特徴です。
この構造により、エッジの引っ掛かりを極限まで減らすことが可能になります。
逆エッジのリスクが大幅に軽減されるため、初心者から上級者まで、安心して攻めたライディングができる点が非常に高く評価されています。
また、エッジの切り替えが非常にスムーズで、まるで水の上を滑っているかのような流れるようなターン感覚を味わえるのも、このテクノロジーの大きな魅力ですね。
ディレクショナルツインの形状
Whateverは「ディレクショナルツイン」というシェイプを採用しています。
これは、ノーズとテールの形状はほぼ同じツインチップに近いものの、バインディングの推奨取り付け位置（セットバック）がわずかにテール側に設定されている、あるいはノーズが少しだけ長い形状を指します。
この形状のメリットは、レギュラースタンスでの滑走安定性と、スイッチスタンスでの操作性を両立している点にあります。
完全なツインチップよりもフリーランやパウダーでの浮力が確保しやすく、かつディレクショナルボードよりもパークやグラトリでの取り回しが良いという、まさに「いいとこ取り」の設計と言えますね。
地形遊びやパーク流しなど、ゲレンデ全体を遊び場として捉えるライダーにとって、この形状は非常に扱いやすいと感じられるはずです。
ミディアムソフトなフレックス
カタログ上のフレックス評価は10段階中の4となっており、やや柔らかめの「ミディアムソフト」に設定されています。
ガチガチの硬いボードではないため、脚力に自信がない方や、ボードをしならせる感覚を掴みたい初中級者でも扱いやすい硬さです。
しかし、単に柔らかいだけではありません。
センター部分にカーボンストリンガー（補強材）が配置されているため、オーリーやターンの切り返し時にはしっかりとした反発を感じることができます。
低速域では操作性が良く、高速域になるとカーボンの反発が効いてバタつきを抑えてくれるため、幅広い速度域に対応できる絶妙なフレックス設定と言えるでしょう。
軽量なウッドコア素材の構成
Whateverの心材（コア）には、「Light Core」と呼ばれる素材が使用されています。
これはポプラ材と桐（パウロニア）材を50:50の割合で配合したもので、強度を保ちつつ驚くほどの軽さを実現しているのが特徴です。
スノーボードにおいて「軽さ」は、疲労軽減や空中での操作性に直結する重要な要素です。
リフトに乗っている時はもちろん、一日中滑り倒しても足への負担が少なく済むのは嬉しいポイントですね。
また、この軽量なコアと3BTの組み合わせにより、スイングウエイト（板を回す際の重さ）も軽く感じられるため、スピン系のトリックや素早い切り返しが非常に楽に行えます。
軽快な乗り味を好むライダーにとって、このコア構成は大きなアドバンテージとなります。
ソール素材と滑走性能について
滑走面には「Hyper Glide S」というシンタードベースが採用されています。
一般的なエクストルーデッドベースと比較して、ワックスの浸透性が高く、高速滑走性に優れているのが特徴です。
春先のシャバ雪や、緩斜面でのアプローチなど、板が走りづらい状況でもストレスなく滑ることができます。
もちろん、定期的なホットワックスなどのメンテナンスは必要になりますが、手入れをすればするほど走るソールに育ってくれるでしょう。
また、BATALEONの多くのモデルで見られる「Flip Flop Base」により、ソールカラーの配色が2パターン存在します（例えば黒地に白文字、白地に黒文字など）。
これにより材料の無駄を減らし、環境への配慮とコストパフォーマンスの良さを両立している点も、ブランドとしての評価が高いポイントの一つです。
ジャンル別BATALEON Whateverの評価
| ジャンル | 評価 (5点満点) |
|---|---|
| カービング | |
| フリーラン | |
| パウダー | |
| グラトリ (弾き系) | |
| グラトリ (乗り系) | |
| ラントリ | |
| キッカー (小~中) | |
| キッカー (中~大) | |
| ジブ |
フリーランやカービングの安定感
フリーランに関しては、このボードの最も得意とする分野の一つと言えます。
3BTのエッジコンタクトポイントが浮いているおかげで、荒れたバーンや凸凹斜面でもエッジが不意に引っ掛かることが少なく、非常にスムーズでストレスのないクルージングが可能です。
カービングに関しては、エッジを立てればキャンバーの有効エッジがしっかりと雪面を捉えるため、キレのあるターンも十分に楽しめます。
ただし、ハンマーヘッドのような強烈なエッジグリップを求める方には少し物足りないかもしれません。
また、3BT特有の「エッジが噛むまでの遊び」があるため、従来のキャンバーボードに慣れている方は、最初は少しルーズに感じる可能性があります。
しかし、慣れてしまえばターン導入のスムーズさは病みつきになり、地形を使った3Dなライン取りなど、自由度の高いフリーランを楽しむには最高の相棒となるでしょう。
パウダーランでの浮力性能
「ツインシェイプに近い板でパウダーは滑れるの？」と疑問に思うかもしれませんが、Whateverのパウダー性能は予想以上に高いです。
これは間違いなく3BTとSideKick（サイドキック）テクノロジーの恩恵ですね。
ノーズとテールのサイドベースがスプーン状に大きく反り上がっているため、雪をかき分けるのではなく、船底のように雪の上に浮き上がる力が働きます。
これにより、セットバックをそれほど入れなくても、ノーズが刺さることなく楽に浮力を得ることができます。
深いパウダーではさすがに専用のパウダーボードには劣りますが、ゲレンデ脇のパウダーや、膝下くらいの積雪であれば、驚くほど快適に滑走できます。
「朝一はパウダーを滑って、午後はパークで遊びたい」という欲張りな要望にも、1本で応えてくれるポテンシャルを持っています。
グラトリやラントリの操作性
グラトリ、特に低速でのプレス系やバタリング系のトリックにおいて、Whateverは非常に優秀な性能を発揮します。
ミディアムソフトなフレックスに加え、3BT構造によって逆エッジのリスクが極めて低いため、思い切ってプレスしたり、回転を止めずにドライブさせたりといった動作が容易です。
「板をずらす」動作がやりやすいため、初心者の練習用としても最適ですし、上級者がスタイルを出した滑りをするのにも向いています。
一方で、弾き系のトリックに関しては、板自体がそれほど硬くないため、爆発的な反発を得るにはしっかりとしたタメとタイミングが必要です。
ラントリ（ランニングトリック）に関しては、フリーランの安定性とトリックのしやすさがバランス良く融合しているため、スピードに乗ったままスピンを入れるなどの動作がスムーズに行えます。
エッジが引っ掛かりにくいという安心感が、新しいトリックへの挑戦を後押ししてくれるはずです。
キッカーやパークでの適性
キッカーやパークにおいて、Whateverは「安全に楽しく上達できるボード」として高く評価できます。
特に小〜中サイズのキッカーでは、3BTによる着地の許容範囲の広さが大きな武器となります。
回転が足りずに着地してしまった場合や、少し軸がズレてしまった場合でも、エッジが雪面に食われにくいため、転倒を防いでリカバリーできる確率が上がります。
この「ドライブ性能」は、パーク初心者にとって恐怖心を減らす大きな要素となるでしょう。
また、アプローチ（助走）においても直進安定性があるため、安心して抜けに集中することができます。
ただし、プロレベルの巨大なキッカーを飛ぶ場合は、もう少し硬めのフレックスを持つボードの方がランディングの安定感は高いかもしれません。
一般的なゲレンデのパークを楽しむレベルであれば、十分すぎるほどの性能を持っています。
ジブアイテムへの対応力
ボックスやレールなどのジブアイテムに関しても、Whateverは非常に高い適性を持っています。
ここでも3BTの「エッジが浮いている」という特性が最大限に活かされます。
アイテムの上でボードを横に向けた際、エッジがアイテムに引っ掛かるリスクが物理的に少ないため、スムーズにスライドさせることができます。
また、センターベースが広めに確保されているため、アイテムの上での安定感も抜群です。
フレックスも柔らかめでプレスもしやすく、ノーズやテールに重心を乗せたスタイルも出しやすいでしょう。
「ジブに入ってみたいけど、エッジが引っ掛かって痛い思いをするのが怖い」というライダーにとって、Whateverは最初の一歩を踏み出すための最適な選択肢の一つと言えます。
ソールも耐久性があるため、パークでのハードな使用にもある程度耐えうる強さを持っています。
おすすめなビンディング
Whateverの板の特徴や適性ジャンルを考えると柔らかめから普通までのフレックスが扱いやすいでしょう。
そのビンディングを合わせるとより板の性能を引き出すことができます。さまざまなビンディングがありますが、以下のビンディングが個人的におすすめですね。
まとめ：BATALEON・Whateverの評価について
- ジャンルを問わず遊べる真のオールラウンドボード
- 3BTテクノロジーによる逆エッジ軽減効果が絶大
- エッジの切り替えがスムーズでターンが気持ち良い
- ディレクショナルツインでスイッチ滑走も快適
- ミディアムソフトなフレックスで扱いやすい
- 初心者から上級者まで幅広いレベルに対応
- ゲレンデ脇のパウダーでも十分な浮力を発揮
- グラトリのプレス系トリックと相性が良い
- キッカーの着地でのリカバリー性能が高い
- ジブアイテムでの引っ掛かりが少なく安心
- 独自の乗り味には多少の慣れが必要
- 高速カービング特化型ではない
- パークメインのライダーにも強くおすすめできる
- 1本で全てのコンディションを楽しみたい人に最適
- 遊び心を持ったライディングスタイルに合致
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フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30～50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
