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【011Artistic】BALANCE FLY PROの徹底評価!スペックと滑走性能を解説

まさやん
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スノーボード選びで注目度の高い011Artisticの「BALANCE FLY PRO(バランス・フライ・プロ)」。このモデルについて、実際の性能やどのような滑りに適しているのか、詳しいレビュー情報を探している方も多いのではないでしょうか。

グラトリシーンを中心に高い評価を得ているこの板ですが、その実力は本当に口コミ通りなのでしょうか。

本記事では、BALANCE FLY PROの持つポテンシャルを徹底的に解剖します。PEファイバーが生み出す反発力、最新フォームコアによる軽量性と安定感、そして独自のシェイプがもたらす操作性など、スペック面からその特徴を詳しく解説。

さらに、フリーランでの滑走性能、グラトリやカービングにおける具体的な使用感、パークでの適性まで、様々な角度からBALANCE FLY PROの評価を深掘りし、購入を検討しているあなたの疑問を解消します。

この記事で分かること
  • ボードの素材や構造、技術的な特徴の詳細
  • フリーランやグラトリなど滑走スタイル別の性能
  • 反発力、操作性、安定性といった具体的な乗り心地
  • カービングやトリックにおける適性と強み

011Artistic BALANCE FLY PROのスペックに関する評価

高反発を生むPEファイバーと構造

011Artistic BALANCE FLY PROは、その高い反発性能で知られています。この反発力を生み出しているのが、PEファイバーと呼ばれる特殊な素材です。

従来のカーボン素材と比較しても、より優れた反発力と振動を抑える性能を兼ね備えているのが特徴です。このPEファイバーをボードの芯材とソールの間に組み込むことで、ボード全体の強度を高めつつ、 explosiveな反発力を実現しています。

BALANCE FLY PROでは、このPEファイバーをシングルで配置しており、ライダーの力を効率よく反発力に変換し、より高く、よりキレのあるジャンプやトリックを可能にします。

この構造により、グラトリやパークでのパフォーマンスを格段に向上させることができるでしょう。

また、振動軽減性能は、高速滑走時や荒れた雪面でも安定したライディングをサポートします。このように、PEファイバーとその配置構造が、BALANCE FLY PROの持つ高いポテンシャルの源泉となっています。

軽量性と安定感を両立した芯材

スノーボードの乗り心地を大きく左右する要素の一つが、ボード内部の芯材です。BALANCE FLY PROでは、最新の24-25モデルにおいて、芯材にフォームコアを採用するというアップグレードが施されました。

このフォームコアは非常に軽量な素材であり、サーフボードなどにも使われていることで知られています。この素材を用いることで、ボード全体の重量を大幅に軽減し、取り回しの良さやスピン系トリックの容易さを向上させています。

しかし、単に軽いだけでなく、安定感も追求されているのがBALANCE FLY PROの特徴です。

軽量なフォームコアとウッド素材を独自のバランスで組み合わせ、さらにカーボンで補強することで、軽さを保ちつつもしっかりとした反発力と高速滑走時の安定性を実現しています。

この結果、ライダーは疲れにくく、長時間のライディングでも高いパフォーマンスを維持できます。また、カービング時にもボードがバタつくことなく、安定したターンを描くことが可能です。

操作性を高める独自のアウトライン

011Artistic BALANCE FLY PROのアウトライン(ボードの形状)は、ライダーが意のままにボードを操れるよう、細部にわたって工夫が凝らされています。

ベースとなるBALANCEモデルは、ウエスト幅(ボード中央部の幅)をやや細めに設計することで、エッジからエッジへの切り返しが非常にスムーズに行えるようになっています。

これにより、俊敏なターンや素早い動きが求められるトリックもこなしやすくなっています。

PROシリーズでは、基本的にこの優れたアウトラインを継承しつつ、他の要素でさらなるパフォーマンス向上を図っています。

例えば、STEALTHモデルでは戦闘機から着想を得た攻撃的なデザインが採用されるなど、011Artisticはモデルごとに特徴的なアウトラインを追求しています。

BALANCE FLY PROにおいても、この計算されたアウトラインが、PEファイバーによる高反発や軽量な芯材といった他の特徴と組み合わさることで、トータルバランスに優れた高い操作性を生み出しているのです。

ライダーは、まるで自分の体の一部のようにボードをコントロールできる感覚を得られるでしょう。

2段階サイドカーブがもたらすキレ

011Artistic BALANCE FLY PROが持つ鋭いキレの秘密の一つに、2段階のサイドカーブがあります。サイドカーブとは、ボードの側面が描くカーブのことで、ターンのしやすさや回転性能に大きく影響します。

BALANCE FLY PROでは、このサイドカーブをボードの中央部分とスタンス(足を置く位置)の外側で変化させています。

具体的には、ボードの中央部分はサイドカーブをやや強めに設定し、一方でスタンスの外側に向けては緩やかなサイドカーブを採用しています。この設計により、ターンを始める際のきっかけが掴みやすく、ボードを素早く傾けることができます。

そして、ボードが雪面にくい込みやすくなり、結果としてエッジの切り返しが非常に軽快になります。これにより、トリックにおけるキレが増し、カービング時にはスピードを維持しながらシャープなターンを描くことが可能になります。

BALANCE FLY PROのスペック表にも、複数のサイドカーブラディウスの値が記載されており、この緻密な設計が優れた操作性とキレのある滑りを実現している証と言えるでしょう。

コンベックスソールとエッジ性能

011Artisticのボード、特にグラトリやジブを得意とするモデルでしばしば採用されるのがコンベックスソールです。これは、ボードの滑走面(ソール)が船底のようにわずかに膨らんでいる形状のことを指します。

このコンベックスソールは、BALANCE FLY PROにおいてもその性能を遺憾なく発揮し、ライダーの自由な動きをサポートします。

コンベックスソールの最大のメリットは、エッジの引っかかりを大幅に軽減できる点です。

フラットなソールに比べて、特にフラットトリックやスピン、ボックスやレールといったアイテムへのアプローチ時に、不意なエッジのキャッチを防ぎ、よりスムーズで安定した滑りを実現します。

これにより、ライダーは大胆なトリックにも挑戦しやすくなります。また、回転性能の向上にも寄与し、軽い力でボードを回せるため、スピン系のトリックが格段にやりやすくなります。

BALANCE FLY PROでは、このコンベックスソールと、前述の2段階サイドカーブや有効エッジ長といった要素が組み合わさることで、優れたエッジグリップと取り回しの良さを両立し、多様なライディングスタイルに対応できる高いエッジ性能を実現しています。

011Artistic BALANCE FLY PROのジャンル別評価

フリーランでの滑走性能と安定性

011Artistic BALANCE FLY PROは、ゲレンデを自由に滑り降りるフリーランにおいても高い性能を発揮します。このボードに採用されている最新のフォームコアは非常に軽量で、板の取り回しを軽快にし、長時間の滑走でも疲れを感じにくいでしょう。

また、高速で滑走する際には、ボードの芯材とPEファイバーが生み出すしっかりとした反発力が安定感をもたらし、バタつきを抑えてくれます。

さらに、ソールには滑走性能を高めるカーボングラファイトソールが採用されており、スムーズな加速感を得られます。

ボード側面の2段階サイドカーブという特殊な形状は、ターンのきっかけを掴みやすく、リズミカルで安定したターンを連続して行うことを可能にします。

これにより、圧雪されたバーンでは気持ちの良いクルージングを楽しむことができ、様々な雪質の変化にも対応しやすいバランスの良さを持っています。

グラトリにおける操作性と反発力

011Artistic BALANCE FLY PROは、グラトリを楽しむために非常に優れた特性を持っています。特筆すべきはその高い反発力で、これはボード内部に使われているPEファイバーという素材によるものです。

この反発力のおかげで、オーリー(板の反動を使ったジャンプ)では高さを出しやすく、弾き系のトリックではキレのある動きを実現できます。軽い力でも板がしっかりと反応してくれるため、多彩な技に挑戦しやすいでしょう。

また、ボード全体の重量が軽い「スイングウェイトの軽さ」も大きな特徴です。これにより、板を回したり持ち上げたりする動作が非常にスムーズに行え、回転系のトリックも楽にこなせます。

ボードのウエスト幅(中央部分の幅)が少し細めに設計されているため、板の操作性が高く、細かい動きにも俊敏に対応できます。初心者から上級者まで、グラトリのスキルアップを目指す多くのライダーにとって、このボードは強力な味方となるはずです。

カービング時のエッジグリップとキレ

011Artistic BALANCE FLY PROは、雪面に深いターン弧を描くカービングにおいても、その性能を十分に発揮します。このボードは伝統的なキャンバー形状を基本として滑走時にはボードの金属製のエッジが雪面をしっかりと捉え、安定したグリップ力を生み出します。

これにより、スピードに乗った状態でも安心して板を深く傾けることができ、シャープでキレのあるターンが可能です。

特に注目したいのは、ボード側面の「2段階サイドカーブ」という設計です。これは、ボードの中央部分と両足の外側でカーブの強さを変えることで、ターンに入りやすく、かつターン中にスピードを維持しやすくする効果があります。

芯材のアップグレードにより高速安定性も向上しており、PROモデルならではの高い反発力がターン後半の加速感にも繋がり、ダイナミックなカービングを楽しむことができるでしょう。

スピントリックやバター系トリック適性

011Artistic BALANCE FLY PROは、回転系のスピントリックや、板をしならせて雪面を滑るバター系トリックにおいても、非常に高い適性を示します。

このボードの大きな特徴である「スイングウェイトの軽さ」は、回転動作をスムーズにし、少ない力でより多くの回転数を稼ぐことを可能にします。これにより、360度や540度といった高回転トリックにも挑戦しやすくなります。

また、PEファイバーによる高い反発力は、スピンのきっかけとなるオーリーやノーリー(ノーズ側の反動を使うジャンプ)で高さを出すのに役立ち、トリックの完成度を高めます。

バター系のトリックにおいては、ボードの柔軟性と操作性の高さが活き、スムーズでスタイリッシュな動きを表現できるでしょう。

BALANCEシリーズが元々持っている扱いやすさと、PROモデルの持つ反発力が組み合わさることで、スピントリックもバター系トリックも、よりダイナミックに楽しむことができます。

パークでの滑走感

011Artistic BALANCE FLY PROは、キッカーやジブアイテム(レールやボックスなど)が設置されたスノーパークでも、そのポテンシャルを発揮します。

このボードの軽量性と高い反発力は、キッカーでのアプローチから空中での板のコントロール、そして着地までの一連の動作をサポートします。

特に、オーリーや踏み切り時にはPEファイバーによる反発が力強いジャンプを生み出し、より高く、遠くへ飛ぶことを助けてくれるでしょう。

ジブアイテムに対しては、ボードの操作性の高さとスイングウェイトの軽さが有利に働きます。アイテムへの進入や板の取り回しがしやすく、様々なトリックに挑戦できます。PROモデルの持つしっかりとした反発力は、アイテム上でのプレスやオーリーアウトといった動きにもキレを与えます。

フリースタイル全般で高い万能性を持つBALANCEシリーズの特性を受け継ぎつつ、よりアクティブなパークライディングを楽しみたいライダーにとって、BALANCE FLY PROは頼りになる一本となるでしょう。

まとめ:011Artistic BALANCE FLY PROの評価について

011Artistic BALANCE FLY PROは、高い反発性能を持つPEファイバーと、軽量でありながら安定感も兼ね備えた最新のフォームコアを搭載したスノーボードです。これにより、ライダーは軽快なボードコントロールとパワフルなオーリーを体感できます。

独自のアウトラインと2段階サイドカーブは、シャープでキレのあるターンとスムーズなエッジの切り替えを可能にし、コンベックスソールはエッジの引っかかりを軽減しトリックの自由度を大きく向上させます。

フリーランでは軽快な滑走性と高速域での安定性を両立し、グラトリではその高い反発力と操作性で多彩な技をサポートします。カービングにおいても、伝統的なキャンバー形状と2段階サイドカーブが優れたエッジグリップで雪面を捉え、シャープなターンを実現。

スピンやバター系トリックでは、スイングウェイトの軽さと高い反発力がダイナミックかつスムーズな動きを可能にします。パークにおいても、キッカーでの高いエアやアイテムへの対応力に優れ、あらゆるレベルのライダーのパフォーマンスを引き出す高性能な一枚と言えるでしょう。

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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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