【SESSIONS】スノーボードの評価は?板ごとに特徴・評判を紹介!

まさやん
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SESSIONSは、スケートとスノーボード、音楽カルチャーを背景に持つブランドであり、そのデザイン性だけでなく、独自のテクノロジーを搭載したモデルも多く展開しています。

フリースタイルやグラトリ向けのモデルが注目されがちですが、オールラウンドに楽しめるボードやカービングに適したボードまで、ラインナップは多岐にわたります。

しかし、情報が分散していると、自分にとって最適な一枚を見つけるのは難しいかもしれません。

この記事では、SESSIONSのスノーボードに関する評価を客観的に分析し、主要な特徴から最新の人気モデル(PLUSシリーズ)の詳細まで、網羅的に解説していきます。

要点
  • SESSIONSスノーボードの全体的な特徴と独自技術
  • 主要なキャンバー形状とそれが滑りに与える影響
  • 人気モデル6種の性能比較とそれぞれの推奨スタイル
  • あなたのレベルや滑走スタイルに合ったボードを選ぶ基準

SESSIONS・ボードの評価:主な特徴と仕様

SESSIONSのスノーボードがどのような評価を受けているのか、まずはその根幹となる特徴や仕様について詳しく見ていきましょう。ここでは、以下のH3見出しで解説する内容を先に示します。

SESSIONSの独自構造テクノロジー

SESSIONSのボードには、ライディングの質を高めるための独自技術が投入されています。例えば、モデルによってはノーズとテールにX字型にカーボンを配置する構造が採用されています。

これにより、ボードの反発力を高めると同時に、トーション(ねじれ)剛性を最適化し、ターン時の安定したエッジコントロールやオーリー時の高さをサポートします。

また、コア材には軽量で反発性に優れたポプラをベースに、モデルの特性に合わせてブナ(ビーチ)材を組み合わせることもあります。

特にOUTSIDER PLUSのような高速安定性を求めるモデルでは、カーボン繊維とグラスファイバーを織り込んだシートを採用し、トーションを強化して高速域でのバタつきを抑える工夫がされています。

さらに、一部のモデルではバインディングエリア(足元)に特殊な衝撃吸収素材を内蔵し、着地時のインパクトや荒れたバーンでの振動を軽減する設計も見受けられます。これらの技術が、SESSIONSボードの評価を支える基盤となっています。

キャンバー形状の種類と特性

SESSIONSでは、多様なライディングスタイルに応えるため、複数のキャンバー形状を採用しています。

ハイブリッドキャンバー (HYBRID CAMBER)

最も多くのモデルで採用されている形状の一つです。これは、足元のキャンバー構造(アーチ状の反り)を基本としながら、ノーズとテール部分にロッカー形状(逆反り)やフラット構造を取り入れたものです。

この設計により、キャンバーの持つエッジホールド性能や反発力を維持しつつ、パウダーでの浮力確保や、ジブ・グラトリでの引っかかり(エッジのキャッチ)を軽減する効果が期待できます。

例えば、OUTSIDER PLUSやSELECT PLUSなどがこの形状を採用しており、安定感と操作性を両立させています。

ダブルキャンバー (DOUBLE CAMBER)

ADDICT PLUSなどに採用されている形状です。これは、ボードの中央部分がロッカー形状(逆反り)で、両足の下にそれぞれ小さなキャンバー構造を持つ、いわゆる「Wキャンバー」や「ガルウィング」とも呼ばれる形状です。

この形状の最大のメリットは、回転性の高さとルーズな操作感です。ボードの中央が雪面に接しにくいため、プレス系のグラトリやジブアイテムでの遊びやすさが向上します。

一方で、高速でのカービング時には安定性が低下しやすいというデメリットも指摘されがちです。

しかし、SESSIONSのADDICT PLUSでは、センター部分のフレックスをあえて硬めに設定することで、ダブルキャンバーの弱点であるフリーランでの不安定さをカバーする工夫が施されています。

フレックス(硬さ)の目安

ボードのフレックス(全体的な硬さ)は、乗り味を決定づける重要な要素です。SESSIONSのラインナップは、モデルのコンセプトに応じてフレックスが細かく設定されています。

例えば、グラトリ向けのADDICT PLUSや、トリック入門者向けのSELECT PLUSは、比較的柔らかめ(ソフトフレックス)に設定されています。これにより、低速域でもボードをしならせやすく、プレスやスピンといったトリックが容易になります。

一方で、高速フリースタイル向けのOUTSIDER PLUSは、トーション(ねじれ)を含めてしっかりとした硬さ(ミディアム~ミディアムハード)を持たせています。これにより、ビッグキッカーでの着地安定性や、高速カービング時のエッジグリップが向上します。

オールラウンドモデルのTEAM PLUSやAWESOME PLUSは、硬すぎず柔らかすぎない中間(ミディアムフレックス)に設定されることが多く、フリーランからパーク、パウダーまで幅広く対応できるバランスの良さが特徴です。

操作性と安定性のバランス

SESSIONSのボードは、前述のキャンバー形状とフレックス設定により、各モデルで操作性と安定性のバランスが巧みに調整されています。

例えば、ダブルキャンバーを採用するADDICT PLUSは、操作性(特に回転性)に大きく舵を切っています。その代わり、安定性を補うためにセンターフレックスを調整しています。

ハイブリッドキャンバーを採用するモデルは、キャンバーの安定性とロッカー/フラットの操作性を両立させています。

特にSELECT PLUSのように、キックポイント(ノーズやテールが反り上がる部分)にフラットゾーンを設けたモデルは、エッジの引っかかりが少なく、ビギナーでも扱いやすい操作性を持ちながら、キャンバーベースによる安定したターンも可能です。

OUTSIDER PLUSのように高速域を重視するモデルは、安定性を最優先に設計されています。

トーションを硬めに設定することで、ボードがバタつかず、精密な操作が可能になりますが、低速での細かなコントロールや「ズラし」を使った遊びは、柔らかいボードに比べて難しくなる傾向があります。

対応ライディングスタイル

SESSIONSのボードラインナップは、特にフリースタイル領域で高い評価を得ています。

  • グラトリ/ジブ/パーク: ADDICT PLUSやSELECT PLUSなど、柔らかめのフレックスと操作性の高いキャンバー形状を持つモデルが充実しています。
  • フリースタイル(キッカー/ハーフパイプ): OUTSIDER PLUSのように、反発力と安定性を備えたモデルが対応します。
  • オールラウンド: TEAM PLUSやAWESOME PLUSは、ゲレンデ全体を流したり、パークや地形で遊んだり、時にはパウダーも楽しみたいという幅広いニーズに応えます。
  • カービング: RIOT PLUSのように、エッジグリップとターン性能に特化したモデルもラインナップされています。

このように、自分の主な滑走スタイルに合わせてモデルを選びやすい点が、SESSIONSが評価される理由の一つです。

コストパフォーマンスと価格帯

SESSIONSのスノーボードは、その性能や搭載されている技術に対して、比較的手に取りやすい価格帯(ミドルクラス)に設定されているモデルが多いことが特徴です。

例えば、24-25モデルの情報によれば、グラトリ向けのADDICT PLUSは59,000円(税抜)、高速フリースタイル向けのOUTSIDER PLUSは86,900円(税込)といった価格設定が見られます。

もちろん、ハイエンドモデルに比べれば最先端素材の使用は限定的かもしれませんが、X字カーボンや衝撃吸収素材など、滑りの質を高める技術はしっかりと投入されています。

特に、これからパークやグラトリに挑戦したいと考える中級者や、多様な滑りに対応できるセカンドボードを探している上級者にとって、SESSIONSはコストパフォーマンスに優れた選択肢として高く評価されています。

モデル別・SESSIONSのボードの評価と選び方

SESSIONSのボードがいかに多様であるかをご理解いただいたところで、続いては具体的な人気モデル(PLUSシリーズ)に焦点を当て、それぞれの評価と選び方を解説します。

まずは、ここで紹介する6モデルの基本的なスペックを比較表で確認してみましょう。

モデル名形状(傾向)フレックス(傾向)推奨スタイル
TEAM PLUSハイブリッドキャンバーミディアムオールラウンド、フリーラン
OUTSIDER PLUSハイブリッドキャンバーミディアムハードフリースタイル、キッカー、カービング
SELECT PLUSハイブリッドキャンバーソフト~ミディアムソフトパーク、ジブ、グラトリ、ビギナー
AWESOME PLUSハイブリッドキャンバーミディアムオールラウンド、フリースタイル、パウダー
RIOT PLUSキャンバー
(またはSキャンバー)
ミディアムハードカービング、フリーラン
ADDICT PLUSダブルキャンバーソフトグラトリ、ジブ、プレイフルライド

TEAM PLUS:オールラウンド性能

TEAM PLUSは、SESSIONSのラインナップの中で最もスタンダードなオールラウンドモデルとして位置づけられることが多いボードです。

形状はハイブリッドキャンバーを採用していることが多く、適度なエッジグリップと引っかかりの少ない操作性を両立しています。

フレックスもミディアムに設定されており、圧雪バーンでの快適なフリーランから、サイドカントリーの軽いパウダー、パークでのジャンプまで、ゲレンデのあらゆる状況に高いレベルで対応します。

特定のジャンルに特化するよりも、スノーボードの多様な楽しみ方をバランス良く体験したいライダーに最適です。

初心者から中級者へのステップアップを目指す方や、一本で何でもこなしたい方からの評価が高いモデルと言えます。

OUTSIDER PLUS:フリースタイル特化

OUTSIDER PLUSは、SESSIONSのフリースタイルモデルの中でも、特に高速域での安定性と反発力を重視したモデルです。

ハイブリッドキャンバー形状を採用しつつ、コアにはポプラとブナを組み合わせ、さらにカーボンとグラスファイバーで補強することで、非常に高いトーション剛性を実現しています。

これにより、ビッグキッカーのアプローチや着地、ハイスピードでのカービング中でもボードがブレにくく、ライダーの意図に正確に反応します。

足元に内蔵された衝撃吸収素材も、ハードなライディングでの疲労を軽減します。中途半端な性能では満足できない、本格的なフリースタイルライダーや、キレのある高速カービングを求める上級者から高く評価されています。

ただし、その硬さゆえに低速での扱いやグラトリには向きません。

SELECT PLUS:パーク・ジブ対応

SELECT PLUSは、パークやジブ、グラトリといったトリックを楽しみたいライダーや、スノーボードを始めたばかりのビギナーに向けて設計されたモデルです。

形状はハイブリッドキャンバー(またはキャンバーベースにフラットゾーンを設けたもの)を採用し、フレックスは柔らかめに設定されています。

この組み合わせにより、ボードをずらしたり回したりする動作が非常に簡単に行えます。特に、プレス(ボードをしならせるトリック)がやりやすいのが特徴です。

また、柔らかいフレックスと引っかかりの少ない構造は、ビギナーがターンのきっかけを掴む練習にも適しています。価格帯も比較的抑えられていることが多く、トリックの練習用ボードとして、また最初の1本としても高い評価を得ているモデルです。

AWESOME PLUS:パウダーでの浮力

AWESOME PLUSは、オールラウンドな性能を持ちつつ、パウダーライディングも視野に入れたモデルです。(※年式によりAWESOME REOなど派生モデルが存在します)

多くはハイブリッドキャンバー形状を採用し、ミディアムフレックスをベースに、ノーズとテールに配置されたX字型カーボンが反発力と安定性を高めています。これにより、圧雪バーンでは快適なカービングターンが可能です。

同時に、ハイブリッドキャンバーのノーズロッカー部分がパウダーでの浮力を生み出し、新雪の中でもスムーズな滑走をサポートします。

パウダー専用ボードほどの浮力はありませんが、ゲレンデクルージングがメインで、降雪があった日にはパウダーも楽しみたい、という欲張りなライダーのニーズに応えるモデルとして評価されています。

RIOT PLUS:カービング性能

RIOT PLUSは、SESSIONSのラインナップにおいて、カービング性能を追求したモデルです。このモデルは、キレのあるターンと安定したエッジグリップを最優先に設計されています。

形状は、エッジが雪面をしっかりと捉えるトラディショナルなキャンバー、あるいはターン導入をスムーズにするSキャンバーなどを採用している可能性が高いです。

フレックスはミディアムハードに設定され、高速域でもボードがたわみすぎず、ターン後半の力強い「抜け」を生み出します。

フリースタイルモデルとは対極的に、遊びやすさよりもターンの質を重視するライダーから評価されています。圧雪バーンを思い通りに切り裂くような、アグレッシブなフリーランを楽しみたい方に向いています。

ADDICT PLUS:グラトリ向けモデル

ADDICT PLUSは、グラトリに特化したモデルとして非常に高い人気と評価を得ています。

最大の特徴は、ダブルキャンバー形状とソフトフレックスの組み合わせです。ボード中央が浮いているため、スピンやプレスなどの回転系・しなり系トリックが非常にやりやすくなっています。

ノーズとテールに配置されたX字型のバサルト(玄武岩繊維、カーボンに似た特性を持つ)が、柔らかさの中にもしっかりとした反発を生み出し、オーリーやノーリー(ジャンプトリック)をサポートします。

前述の通り、フリーランでの安定性を高めるためにセンターフレックスを硬めに調整している点も、他のダブルキャンバーボードと一線を画す評価ポイントです。

グラトリのスキルを向上させたいエントリーユーザーから、プレイフルな滑りを楽しみたい中級者まで、幅広く支持されています。

まとめ:SESSIONSのボードの評価について

SESSIONSのスノーボードに関する評価や特徴をまとめてきました。最後に、この記事の重要なポイントを箇条書きで振り返ります。

  • SESSIONSはスケートカルチャーを背景に持つブランド
  • 独自技術としてX字カーボンや衝撃吸収素材を採用
  • キャンバー形状はハイブリッドキャンバーとダブルキャンバーが主流
  • ハイブリッドキャンバーは安定性と操作性を両立
  • ダブルキャンバーは回転性と遊びやすさに優れる
  • フリースタイルやグラトリ向けのモデルが豊富
  • ミドルクラスの価格帯でコストパフォーマンスが高い
  • TEAM PLUSはバランスの取れたオールラウンドモデル
  • OUTSIDER PLUSは高速フリースタイル特化の上級者向け
  • SELECT PLUSはパークやジブ入門、ビギナーにも最適
  • AWESOME PLUSはフリーランからパウダーまで対応
  • RIOT PLUSはカービングのキレを追求するモデル
  • ADDICT PLUSはグラトリ特化で高い人気を誇る
  • モデルごとにフレックスや特性が明確に異なる
  • 自分の滑走スタイルとレベルに合ったモデル選びが鍵となる

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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